先日、テスラ・モーターズ CEOのイーロン・マスク氏が南オーストラリア州のアデレードを訪れ、記者発表が行われました。
テスラ・モーターズは、アメリカはシリコンバレーを拠点として生まれ、バッテリー式電気自動車と電気自動車関連商品を開発・製造・販売している自動車会社ですが、南オーストラリア州のアデレードに来た理由は、出力100メガワットと世界最大規模の蓄電システムを提供すると発表するためでした。
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Elon Musk’s Tesla to build world’s biggest lithium ion battery to secure power for South Australia
全豪で再生可能エレルギー比率が1番高いエコ推進が進む南オーストラリア州

オーストラリア連邦政府は、総発電量の20%を再生可能エネルギーでまかなうという、かつて与野党合意があった再生可能エネルギー目標量(RET)の見直ししていますが、SA州だけは 2025年までに州内の総発電量の50%を再生可能エネルギーによる発電に切り替えるとしており、すでに2016年度の統計によると州内総発電量の約50%弱が再生可能エネルギーによる発電で、2020年までに30%という目標値をすでに突破、2025年の目標にも届こうとしています。
再生可能エレルギーの実用レベルでは、全豪の中で州をあげて実験的な取り組みを進めているのが SA州(サウスオーストラリア州)となりますが、その反面、再生可能エレルギーの最大の弱点でもある、天災による停電(電力不足)に悩まされることもあります。
オーストラリアは、豊富な石炭を使った火力発電への依存度が高く、このテスラモーターズから提供される、世界最大の蓄電施設の稼働が軌道に乗れば、SA州だけでなく、全オーストラリアで再生可能エネルギーの導入を求める声がさらに高まることも予想されます。
フリンダース大学で学ぶ Clean Technology

冒頭のニュースの通り、再生可能エレルギーの世界最大の蓄電設備が開発される南オーストラリア州ですが、その州都アデレードにあるフリンダース大学では、ソーラー発電、風力発電などを含む Clean Technoloigy を学ぶことができます。2年次から専門性を高めるために3つのストリーム(Biological Solutions , Environmental Solutions , Technology Solutions )のうち1つを選んで研究・学習を続けます。クリーンテクノロジーに特化した学部は、全豪でも珍しいコースになります。
大学名 | Flinders University(フリンダース大学) |
都市 | アデレード |
コース名 | Bachelor of Science (Clean Technology) |
授業料 | 29,900ドル(2018年度学費) |
就学期間 | 3年 |
英語力基準 | IELTS Academic Overall 6.0 |
入学時期 | 2月、7月 |
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