就職を考える学生にとって人気の職業であるIT関連職。希望者も多いことから、大学卒業次には即戦力を身に着けておきたいですよね。そんな方にオススメなのが、
公立の職業訓練校・TAFE NSWで学ぶ
ITコース(Bachelor/学士)です。
TAFE NSW ITコース(Bachelor)の特徴
業界との強いつながりがある
TAFE NSWのメドウバンクキャンパスにはCISCO NETWORKING ACADEMYがあり、10年以上の強いつながりを持っています。そのため、仕事をするために必須のITの業界大手(Cisco、CCNA、AWSなど)資格試験の準備もしっかりできます。また、オーストラリアンコンピューター協会の認定コースでもあります。
アットホームな環境で、業界経験のある先生から学べる
TAFEの先生たちは、業界経験があるもしくは、現在も働いている方たちなので、最新のケーススタディを学ぶ事ができるのがTAFEの魅力の一つです。
更にTAFEのクラスは総合大学に比べ少人数制(先生1人に対して学生15人ほど)なので、先生とも近くサポートもしっかり受けることができます。結果、TAFEの学生の満足度は、平均的なオーストラリアの大学よりも高くなっています。
コンペティションでの受賞も多い
TAFE NSWでは業界と共同でコースのカリキュラムを作っているため、業界で必須の最新スキルを学ぶ事ができます。そのため、国内のコンペティションでも、TAFE NSWの学生は数々の賞を受賞しています。
費用が抑えめ
総合大学では通常半年200万前後する学費が、TAFE NSWではおよそ100万円ほど。同じくらいの私立校では同レベルの講師陣、設備を使うことは難しいです。「予算を抑え、ランキングよりもスキルの取得にフォーカス」をした学校選びをしたい方にオススメです。
Diplomaとのパッケージが可能
初めてITを学ぶ方や入学条件が満たせない方、好きなことを学びながら英語力を上げたい方は、1年間のDiplomaコースからスタートすることも可能です。Diplomaからスタートした場合でも、ほぼ同じ内容を学び、期間も卒業までは同じく3年間です。
ただし、DiplomaコースはBachelorコースの1年目より学費が若干高いので、その点だけ注意が必要です。
コースで学ぶことと進路
TAFE NSWのITコースでは、データエンジニアリングとサイバー&ネットワーキングセキュリティの2つのメジャーが選べます。どちらもスキルベースのトレーニングと大学レベルの分析的な問題解決方法に関する知識の両方を、バランス良く学ぶ事ができるようになっています。
クラスでは、先生のプレゼンテーションと現在のケーススタディから学び、卒業時には、各主専攻ごとのスキルや問題解決のテクニックを身につけることができます。
1年次はどちらの主専攻であっても、学ぶ科目はほぼ変わりませんが、2年生からは大きく変わっていきますので、専攻を迷っている方は1年次の早いうちから先生と相談をしながら決めていくのがお薦めです。
Bachelor of Information Technology(CYBER & NETWORK SECURITY)
大学1年次 |
- ITプロフェッショナルのための批判的思考*
- プログラミング入門*
- インターネットワーキング*1
- インターネットワーキング2*
- ITプロフェッショナル向けのコミュニケーション*
- コンピュータ組織の基礎
- ファイルシステムとデータの概念
- 暗号化入門
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大学2年次 |
- プロジェクト管理(グループワーク)*
- ITにおける専門的課題*
- ネットワークセキュリティ入門*
- ワイヤレスネットワーク
- 高度なインターネットワーキング1
- 高度なインターネットワーキング2
- エンタープライズセキュリティ
- 選択科目
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大学3年次 |
- モバイルコンピューティングとセキュリティ
- 高度なネットワークセキュリティ1
- 主要セキュリティプロジェクト1
- 高度なネットワークセキュリティ2
- 新興技術セキュリティ
- メジャーセキュリティプロジェクト2
- 選択科目
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*は両主専攻共通科目です。
【卒業後の進路】
サイバー&ネットワークセキュリティを卒業した場合の、主な職種は下記となります。
スペシャリストになる前に、スペシャリストになる前に、セキュリティ実装技術者、ネットワーク管理者、システム管理者などになり、その後、 セキュリティアーキテクト/マネージャー、セキュリティ・ソリューション・スペシャリスト / コンサルタント、セキュリティ・ディレクターCISO(最高情報責任者)、ファイアウォールエンジニア、情報セキュリティアナリスト、侵入検知アナリスト、ネットワーク運用アナリスト、ネットワークセキュリティアドバイザー、ネットワークセキュリティプレセールスエンジニア、ネットワークセキュリティスペシャリスト、侵入テスター、セキュリティ実装エンジニア、セキュリティソリューションスペシャリスト、セキュリティスペシャリスト、Webセキュリティエンジニア など
Bachelor of Information Technology(Data Engineering)
データ統合ツール(Informatica、Talend、Matillion、NiFi)、データ処理フレームワーク(Spark、Beam、KSQL)、プログラミング言語(Java、Python、Scala)などを使用することができるようになります。
大学1年次 |
- プロフェッショナルのための批判的思考*
- プログラミング入門*
- <インターネットワーキング1*
- インターネットワーキング2*
- プロフェッショナル向けのコミュニケーション*
- サイバーセキュリティ入門
- データ分析入門
- データベース入門
|
大学2年次 |
- プロジェクト管理(グループワーク)*
- ITにおける専門的な問題*
- ネットワークセキュリティ入門*
- データ分析上級
- コンピュータサイエンスの基礎
- データインフラエンジニアリング
- 仮想化
- 選択科目
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大学3年次 |
- ビッグデータおよび高度なデータ概念
- データマイニングとビジュアライゼーション
- 主要グループプロジェクト1
- データとネットワークのセキュリティ
- データテクノロジーの新たな潮流
- メジャー個人プロジェクト2
- 選択科目
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*は両主専攻共通科目です。
【卒業後の進路】
データエンジニアリングを卒業した場合の、主な職種は下記となります。
Hadoopデベロッパー、BIデベロッパー、定量データエンジニア、サーチエンジニア、テクニカルアーキテクト、ビッグデータアナリスト、ソリューションアーキテクト、データウェアハウスエンジニア、データサイエンスソフトウェアエンジニア、ETL ディベロッパー など
進学方法
日本の高校を卒業してからこのコースへ進学する場合、3通りの方法があります。
1.Bachelorに直接入学する
下記の
「学歴条件のいづれか+英語力条件」を満たしていれば、直接Bachelorに入学できます。
【学歴条件1】エッセイ+インタビュー+高校卒業(高3数学必須)
【英語条件】IELTS 6.5以上(各スコア6.0以上)
2. Diploma of ITコース経由で大学に入学する
TAFE NSWではDiploma+Bachelorのパッケージコースも開講しているため、下記の条件を満たしていればDiplomaからスタートし、Bachelorに編入することが可能です。
【学歴条件1】高校卒業
【英語条件】IELTS 5.5以上(各スコア5.0以上)
※Diplomaを修了すると、Bachelorコースの2年次に編入できます。
3. 英語学校経由でBachelor、もしくはDiplomaに入学する
TAFE NSW付属英語学校では、進学英語コースを開講しています。成績の条件は満たしているが、英語力が足りない場合は、付属英語コースの規定のコースで規定の成績を取ると、IELTSなどの英語テストの成績必要なしに、各コースに入学できます。
進学英語コース詳細
入学 | 1月/2月/3月/4月/5月6月/8月/9月/10月/11月 |
期間 | 1つのレベル10週間(5週間単位) |
学費 | 入学金200ドル、学費週320ドル(2023年度) |
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※TAFE NSWの提携校からも入学が可能です。
入学要項
コース | Bachelor of Information Technology(Cyber & Network Security/Data Engineering) |
期間 | 3年間(Diplomaから編入の場合、Diploma1年+Bachelor2年) |
キャンパス | シドニー郊外(メドウバンク)
※ネットワーキング&サイバーセキュリティはリバプールキャンパスも可) |
入学 | 2月、7月 |
学費 | 21,440ドル × 3年間=64,320ドル(約612万円)(2024年)/
Diploma 年間24,880ドル(Diploma経由の場合、3年間67,760ドル=644万円)(2024年) |
学力入学条件 | エッセイ+インタビュー+高校卒業(高3数学、もしくはDiploma of IT修了)/
Diploma経由の場合、高校卒業 |
英語入学条件 | IELTS6.5以上(各6.0以上)/TOEFL ibt 79(R 19、その他 20)以上 /
Diploma経由の場合、IELTS5.5以上/TOEFL ibt 46以上 |
Bachelor of IT Cyber & Network Securityコース詳細は
こちらから。
Bachelor of IT Data Engineeringコース詳細は
こちらから。
Diploma of ITコース詳細は
こちらから。
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はTAFE付属属語学学校とセットでのお申込みとなります(Destination Australira奨学金が適応外になります)。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。
TAFE NSWでネットワークセキュリティを学ぼう
当社オーストラリア留学センターはTAFE NSWを含め全豪30大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願てつづき、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2023年6月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2023年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=95円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
CRICOS provider name: TAFE NSW: Technical and Further Education Commission |
CRICOS provider code: 00591E