フリンダース大学の医学部は、45年以上の歴史を持ち「実戦に強い医師の育成」「社会のニーズに応える革新性(社会的インパクト)」「僻地・地域医療への貢献」という実務的・社会的な側面で、世界トップクラスの大学の一つです。
その革新性におけるエピソードでは、過去、オーストラリアの医学部のカリキュラムは、4年間の学士号プログラムが主流でしたが、1996年、オーストラリアで1番最初に「学士号+大学院」(Bachelor of Clinical Sciences + Doctor of Medicine)」という進学モデルを 医学部を導入したことでも知られています。
2026年の現在、医学部を持つほとんどの大学は、フリンダース大学と同様の進学モデル(学士号+大学院)を導入することになります。
なお、最新の評価(THE Impact Rankings 2025)において、フリンダース大学は
「不平等の是正」で世界第2位、オーストラリア国内の調査(Good Universities Guide 2026)では、医学分野における
「学生サポート」と「教育の質」で5つ星 を獲得しており、
留学生に対するバックアップ体制も手厚いことで知られています。
フリンダース大学「医学部」を選ぶ理由
驚異的なフルタイム雇用率
オーストラリアの大学評価指標である「Good Universities Guide」や政府の卒業生調査(GOS)において、フリンダース大学の医学部は以下の評価を得ています。
フルタイム雇用率:約100%
医学部の卒業生(Doctor of Medicine)のフルタイム雇用率は、例年ほぼ100%を達成しています。これは、オーストラリア国内の医療需要が高いことに加え、同校のカリキュラムが現場実践に直結しているためです。
卒業後3年間の定着率
長期的な調査でも、
卒業から3年後のフルタイム雇用率は94.6%(全豪の大学全体平均を上回る)を記録しており、一時的な雇用ではなく、安定したキャリア形成ができていることが示されています。
フリンダース・メディカル・センター(FMC)の存在
南オーストラリア州南部地域最大の病院がフリンダースメディカルセンター(FMC)となり、フリンダース大学医学部と隣接しています。敷地内には、フリンダース・プライベート・ホスピタルもあり、救急外来は年中24時間受付をしています。さらには リハビリテーション施設、ドクターヘリも完備している総合医療施設です。
この環境から、医学部の学生は、臨床実習が早い段階から始まるため、患者に対応する臨床経験を通じて、実践的に学ぶことができます。雇用主(病院や医療機関)からは、「就職準備が整っている(Work-ready)」という点で高い評価を得ています。
違いを生み出すメンターシステム
フリンダース大学医学部では、チームの協力体制と問題解決能力を大切にした学びを重視しており、メンターシステムを導入しています。サポート体制を整え、質の高い卒業生を生み出し、その結果、全豪一のフルタイム就職率を達成しているわけです。
研究力の背景:トランスレーショナル・リサーチ
オーストラリア政府による研究評価指標 ERA (Excellence in Research for Australia) における 医学部全体の基礎となる「臨床科学(Clinical Sciences)」で「世界水準以上」 の評価を獲得していることは、フリンダース大学が単に理論だけでなく、実際の病院現場(フリンダース・メディカル・センター)と密接に連携した質の高い研究を行っていることを裏付けています。
そして ERAで高い評価を得ている背景にはフリンダース大学には「研究をすぐに臨床(治療)へ」というトランスレーショナル・リサーチ(橋渡し研究)の文化があります。
キャンパスと公立病院が一体化しているため、研究者が患者のニーズを直接把握し、開発された新しい治療法や診断技術を迅速に臨床試験へと移行できる環境が整っています。これが、研究の「質(ERAスコア)」と「社会的インパクト」の両立に繋がっています。
卒業後のインターンシップ
医学部を卒業後、医師として勤務するためには1年間(最低47週間)の有休インターンシップをする必要があります。
このインターンシップ期間はスーパーバイザーの監督の元、
・最低10週間の診療
・最低10週間の手術、外科処置
・最低8週間の緊急外来
を含み、診療、外科処置、精神科、リハビリテーション、パリアクティブケアなどについての経験を積むことができます。
フリンダース大学医学部進学について
フリンダース大学医学部進学には、学士号+大学院という進学モデルで Bachelor of Clinical Sciences(2年) + Doctor of Medicine(4年)の6年間の一貫コースがあります。
Bachelor of Clinical Science の1〜2年次にて GPA 5.0/7.0 以上の成績を保つことで、Doctor of Medicine への進学が保証されるコースです。これは他の大学のように Doctor of Medicine への出願時に、GAMSATや MCATなどの医学修士向けの試験のスコアを求められず、最短で医師資格を目指すことができます。
また フリンダース大学の Bachelor of Clinical Sciences + Doctor of Medicine のコースを選択する上でのもう一つのメリットは、出願時に UCAT や ISAT の試験が必要ないことです。
GPA成績以外でも 学部が規定した基準を満たしていない場合、次の年に進級できず医学コースから他コースに変更となるケースもございますのでご注意ください。
日本で高校3年生修了している場合
| 期間 | Bachelor of Clinical Sciences:2年+Doctor of Medicine:4年
合計:6年 |
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| 授業料 | Bachelor 年間 A$52,300(2026年度)、Doctor of Medicine 年間 A$91,200(2026年度) |
| 入学時期 | 3月のみ |
| 出願時期と 選考の流れ |
毎年 3月から 次年度の3月入学への希望者へ出願オープンします。
IB Diploma Final の結果発表の時期、日本の高校の卒業時期などにもよりますが、基本 3月〜7月の間に出願をして、8〜9月頃にインタビューセッション、10月以降にオファーの発行という流れになります。
日本の高校を卒業予定の学生は、出願から査定、合格を得るまでに約 8ヶ月の期間を要します。
■ 2027年 3月入学を目指す場合・・
2026年 3月(出願受付開始)〜7月後半までに出願をします。
出願対象者
・IB Diploma Final(Best 6) スコア 38以上
2025年 11月最終試験(2026年1月発表)、2026年 5月最終試験(2026年7月発表)の方。
・2026年 3月 日本の高校(理系)を卒業
成績:5段階評価でオール5 が必須です(数学、化学、生物などの履修済み)
■英語力
・IELTS Academic Overall 7.0(各7.0)以上
■インタビューセッション
・出願後の書類審査にて、成績を満たす学生から順番にオンラインでのインタビューセッションに進みます。
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| ISAT / UCAT 試験 | IB Diploma、日本の高校の成績での出願者は 必要ありません |
| 注意点 | 高校3年終了後、それ以上の学位コースにて勉強を開始してしまうと、選考対象外になります。そのため、Foundation コースからの入学は認められなくなりました。 |
Bachelor of Clinical Sciencesでは、
「①Medical Science Stream」「②Health Science Stream」のどちらかを選択でき、自分の進路や興味のある分野を深く学ぶことができます。
(1年次で「①Medical Science Stream」を選択した場合、2年目も同じストリームを選択する必要があります)
学士号を終えてから Doctor of Medicine への進学
Bachelor of Clinical Sciences(2年) + Doctor of Medicine(4年)の6年間の医学部一貫コースの出願条件をクリアできなかったからと言って、医学部進学を諦める必要はありません。
フリンダース大学の 医学部 Doctor of Medicine は 他の学士号を終了した学生でも出願可能です。
もちろん、Doctor of Medicine への進学は競争率も高く、学士号での成績以外にも GAMSAT 試験の結果やインタビューセッションなどクリアすべき高い ハードルはありますが、決して無理ではありません。
| コース名 | Doctor of Medicine |
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| 期間 | 4年 |
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| 授業料 | 年間 A$91,200(2026年度) |
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| 入学 | 2月のみ |
| 入学選考と留学生枠 | フリンダース大学の Doctor of Medicine の定員は約160〜170名ですが、そのうち 留学生の枠は例年「20〜30名程度」と非常に限定的となり、高いGAMSATスコア と GPA が求められる厳しい競争になります。
選考の3本柱
学士号のGPA: 最低でも5.0/7.0以上が必要(合格ラインは通常もっと高いです)。
GAMSATのスコア: 全セクション(Section 1, 2, 3)で 50以上ですが、2025年度のカットオフは 63 以上です。
面接 (MMI): 上記2つの成績が良い候補者が面接に招待されます。
有利な学士号
戦略的なメリットとして、Bachelor of Medical Science です。
Bachelor of Medical Science は、Doctor of Medicine への進学を目指す学生向けにコース内容が編成されており、特に GAMSATのセクション3(理系科目)の内容は、授業内藤と直結するため、独学よりも高いスコアを出しやすくなるという実質的な利点はあります。
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※Doctor of Medicine出願に年齢制限はありません。
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
事前に英語力基準を満たしているのか、それとも付属語学学校で何週間の英語コース受講が必要なのかをはかるため、
IELTS(アイエルツ)試験やTOEFL、PTEなどのを英語試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
出願に必要な書類を準備しましょう
出願には以下の基本書類が必要となります。
IELTSスコアが基準をクリアしていない方は、大学付属語学学校から留学をスタートすることが出来ます。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版・日本語版)
- 最終学歴の成績証明書(英語版・日本語版)
- IELTS(Academic)または他の英語スコア結果
- GAMSATやMCATのスコア結果(必要な場合)
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に大学への出願手続きをスタートします。
仮査定をご希望の方もこちらからお申し込み下さい。
留学相談&お問い合わせ先
オーストラリア留学センターは全豪28大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2026年2月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2026年度学費をご案内しております。
・学校の授業料は毎年変更となります。ご了承下さい。
・入学の可否は大学による査定により判断されますので、入学基準はあくまでも目安となっております。
・医学部は定員になり次第、入学を締め切られます。