【政府認定校】安心して学べるオーストラリアの留学システム

決して安くはない留学費用。「質の高い学校でしっかり学べるか」「万が一教育機関の都合により授業が受けられなくなった場合の転校や返金は可能なのか」など、気になる人もいると思います。オーストラリアでは、教育の質や学校の規約、返金保証などについて厳しい基準をクリアした学校のみが学生ビザの留学生を受け入れることができるシステムとなっており、その認定を受けた学校を
政府認定校と呼んでいます。
政府認定校は大学・大学院やTAFE/専門学校も対象となりますが、このページでは、主に語学学校の認定システムについて詳しくご紹介します。
政府認定校になるための2つの審査
語学学校の教育の質
非営利団体のNEAS (National Elicos Accreditation Scheme)は、オーストラリアの英語教育機関を認定する公式なシステムを持つ団体で、学校のクラスのサイズや教師の採用基準(資格と履修課程)、教授方法と教材、宿泊手配、学生へのオリエンテーション内容、社会/文化活動、カウンセリングなどの細かな基準を査定します。
万が一教育機関の都合により授業が受けられなくなった場合の保証
各州政府の教育部門では、学校の規約や返金保証などに関する査定がおこなわれます。たとえば、留学生の就学などを保証するための保険であるTPS (Tuition Protection Service)へ加入しているかなどを査定し、留学生の為の財務的な保証がおこなわれているかが、審査の対象となります。
TPSとは、万が一学校が閉校した場合や申し込んでいたコースが開講しないなどの場合に、他の学校での就学継続や返金保証をしてくれる機関です。これは
学生ビザの留学生のみが対象となります。
※詳細はAustralian Government Department of Education, Tuition Protection Service “教育機関の不履行の際の留学生サポート手順 (日本語)” をご確認ください。
ETAS / 観光ビザ・ワーキングホリデービザはTPSの対象外となりますが、通学中または通学予定の語学学校がEA (English Australia)に加盟している場合、TPSと同様の保証を受けることができます。EA はオーストラリアの語学学校の任意の加盟団体で、加盟するためには、NEASの審査をクリアした上で、さらに厳しい条件を満たす必要があります。ですから、語学学校を選ぶ際には、「EAに加盟しているか」も参考にするとよいでしょう。
認定を受けている語学学校か確認する
上記のふたつの査定を通ると、正式に政府認定校としてCRICOS (Commonwealth Register of Institutions & Courses for Overseas Student)に登録され、CRICOS codeを取得することになります。このCRICOS codeを取得した教育機関は、 学生ビザの留学生を受け入れることができるようになります。つまり、CRICOSに登録されている教育機関はすべて、厳しい審査を通っているので安心です。
さらに、CRICOS codeは教育機関ごとのほか、各コースごとにも取得します。そのため、CRICOS codeを取得しているコースは、留学生を受け入れる設備が十分整っているコースということになります。政府認定校は語学学校に限らず、大学・大学院やTAFE/専門学校も対象となり、一部の大学・大学院やTAFE/専門学校のコースなどは、CRICOS codeを取得していないため、留学生は受講できません。
政府認定校は、パンフレットやウェブサイトにCRICOS codeとよばれる番号が記載されています。加えて、NEASやEAなど加盟校はそのロゴマークも記載していますので、確認してみましょう。
政府に認定されていない教育機関
CRICOS codeを取得していない学校・コースは、学生ビザを申請することができないため、ETAS・観光ビザまたはワーキングホリデービザのみの受入れとなります。政府から認定を受けるだけの準備が整っていない(規模が小さい、先生の数が少ない、設備が整っていないなどの理由)語学学校ですが、査定基準を重要視する必要がないため、英会話レッスンを主に行っていたり、少人数制度を取り入れている英語学校が多くある点が特徴です。また、すでにある語学学校が新キャンパスを開設する際に、CRICOS査定中に先行してETAS・観光ビザまたはワーキングホリデービザの学生を受け入れているケースもあります。