機械工学や電気・電子工学などの「工学」と「医学・生物学」が融合した医療の発展に貢献するための分野が「バイオメディカルエンジニアリングー医用生体工学」です。
例として人工骨や人工心臓、人工水晶体といった人工臓器、人体の中に入れても負担の少ない、実際の臓器に近い材料の研究、iPS細胞や手術ロボット、人工知能の医療応用などがあげられます。
さらに、コンピュータ断層装置(CT)、磁気共鳴画像装置(MRI)、超音波断層装置(エコー)といった検査のための精密機器や、人工呼吸器装置などの生命維持のために重大な役割を担う装置、リハビリテーションを行うための各種装置など、医療に関連する各機器の開発もこの分野です。
このように、現代の先進医療は、医学のみだけでなく、工学にも支えられており、医学的な問題を工学技術の観点からアプローチ、解決を目指します。
未来の医療のために、医学と工学、両方の知識と技術をもった人材が、今後ますます重要になっていくといわれています。
卒業生は、医療機器開発や医薬品開発などの医療の現場や福祉の現場で活躍しています。また研究の道を選んで大学院へ進む方人もいます。
ウーロンゴン大学で学ぶバイオメディカルエンジニアリング(医用生体工学)
ウーロンゴン大学の工学部は
2021年Times Higher Education科目別世界大学ランクキングにおいて92位、オーストラリア国内では6位にランクインと、世界的にもトップレベルの大学です。
Applied Mechatronics and Biomedical Engineering Research(AMBER)Groupがキャンパス内にあり、国内外の産業界、地域社会、研究センター、研究所、大学と協力して、医用生体工学の分野である、医療用ロボット、リハビリテーションロボティクスの基礎研究と応用研究が日々行われています。
ウーロンゴン大学バイオメディカルエンジニアリング履修科目
ウーロンゴン大学の工学コースでは、最初の1年目は専攻を問わず共通科目として数学、統計学、物理学、化学、コンピューティング、工学科学とコミュニケーション、力学、材料と流体の基礎についてを学び、次に、2年目から選択した専攻に焦点を合わせ学んでいきます。
2年目以降に、実践力を養う目的の
12週間の実習(professional experience)が含まれます。
大学1年次 |
- Fundamentals of Engineering Mechanics(工学力学の基礎)
- Materials in Design(デザインの材料)
- Engineering Design for Sustainability(持続可能性のための工学設計)
- Foundations of Engineering Mathematics(工学数学の基礎)
- Engineering Computing and Analysis(エンジニアリングコンピューティングと分析)
- Electrical Systems(電気システム)
- Essentials of Engineering Mathematics(工学数学の要点)
- Physics For Engineers(エンジニアのための物理学)
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大学2年次 |
- Mechanics of Solids(固体力学)
- Engineering Fluid Mechanics(エンジニアリング流体力学)
- Human Structure and Function(人間の構造と機能)
- Mechanical Engineering Practice(機械工学の実践)
- Advanced Engineering Mathematics and Statistics(高度な工学数学と統計)
- Biomedical Instrumentation and Design(生物医学機器および設計)
- Mechanical Design of Biomedical Devices(生物医学装置の機械設計)
- Signals and Systems(信号とシステム)
- Introduction to Biomedical Physics(生物医学物理学入門)
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大学3年次 |
- Mechanics of Biomedical Systems(生物医学システムの力学)
- Manufacturing Techniques for Biomedical Engineering(医用生体工学のための製造技術)
- Programming for Engineers(エンジニアのためのプログラミング)
- Digital Hardware(デジタルハードウェア)
- Biomedical Sensors and Actuators(生物医学センサーおよびアクチュエーター)
- Biomechanical Basis of Human Movement(人間の動きの生体力学的基礎)
- Biomaterials and Tissue Engineering(生体材料と組織工学)
- Control Theory(制御理論)
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大学4年次 |
- Artificial Organs and Implants(人工臓器およびインプラント)
- Ethics and Practices in Biomedical Engineering(医用生体工学における倫理と実践)
- Managing Engineering Projects(エンジニアリングプロジェクトの管理)
- Real-time Embedded Systems(リアルタイム組み込みシステム)
- Thesis A(論文A)
- Electives(選択科目)
または
- Thesis B(論文B)
- Electives(選択科目)
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ウーロンゴン大学医用生体工学コース入学要項
コース名 | Bachelor of Engineering (Honours) – Biomedical Engineering |
期間 | 4年間 |
入学 | 2月、7月 |
学費 | 年間 37,536ドル(約319万円)※2021年度 |
英語 |
・IELTS Academic overall 6.0(各セクション6.0)以上
または
・ウーロンゴン大学進学英語コース(ETS)を規定レベルで卒業すること |
出願条件 |
下記のいずれか
・日本の大学1年次を修了(数学や科学で優秀な成績)
・ウーロンゴンカレッジディプロマコースを規定の成績で修了
ウーロンゴンカレッジからの詳しい進学方法はこちらをご参考ください。 |
日本の高校を卒業後、ディプロマコースを経由して大学2年次編入
日本の高校で評定平均3.0以上/5段階評価(主要科目重視)をお持ちの場合、
ウーロンゴンカレッジで開講されているDiploma of Engineeringへ進学することができます。
このディプロマコースを規定の成績で修了すると、48クレジットポイント(1年相当)が免除となり、Bachelor of Engineering (Honours) – Biomedical Engineeringの2年次へ編入、
Diploma of Engineering(1年)+ Bachelor(残り3年)=4年間と、大学直接入学と同じ期間で卒業を目指すことができます。
コース名 | Diploma of Engineering |
期間 | 8ヵ月(2学期)、1年(3学期) |
入学 | 2月(2学期)、10月(3学期) |
学費 | 2学期:24,960ドル(約212万円)
3学期コース:33,480ドル(約284万円)※2021年度 |
英語 |
・2学期コース:IELTS 6.0 (リーディング、ライティング5.5以上)
3学期コース:IELTS5.5(リーディング、ライティング5.0以上)
または
・ウーロンゴンカレッジの進学準備英語コースを規定レベルで卒業すること |
出願条件 |
・高校卒業資格、評定平均3.0以上/5段階評価(主要科目重視、数学、物理で優秀な成績)
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出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
- 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にウーロンゴン大学への出願手続きをスタートします。
留学相談&お問い合わせ先
当社オーストラリア留学センターはウーロンゴン大学を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
※備考※
・本記事は2021年4月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=85円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
CRICOS Provider No: 00102E