南オーストラリア大学でファイナンシャル・プランニングを学ぶ

変化の激しい現代社会において、どんな年齢の人でも、安心して暮らしていけるのか?という漠然とした不安を持っている人が多くなってきています。



長い人生において、夢や目標をかなえるために資金計画を立てる必要があることもあるでしょう。一人一人に寄り添ってそうした不安をできるだけ取り除き、夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、Financial Planner(ファイナンシャル・プランナー) / Financial Advisor(ファイナンシャル・アドバイザー)です。*オーストラリアでは Financial Advisor(ファイナンシャル・アドバイイザー)と呼ばれることが多いです。

Financial Advisor/Financial Plannerは幅広い知識を備えたうえで、クライアントの収入や借り入れ、家族構成や資産状況などの情報をコンサルティングし、子供の教育資金、住宅購入・ローンの返済、老後までを視野にいれたライフプランを立て、それに即した投資や資金計画を提案します。
ここオーストラリアでは自助努力の資産形成が必要で、電話や対面のファイナンシャル・アドバイスを含む加入者向けサービスが充実しており、成人の約3〜4割がアドバイスを利用している統計結果があります。

オーストラリアで Financial Advisor/Financial Plannerとして活躍するには、Financial Adviser Standards and Ethics Authority (FASEA) 認可コースを開講している大学・大学院で学ぶ必要があります。

Financial Adviser Standards and Ethics Authority (FASEA) とは?
2017年4月にオーストラリア連邦政府が Corporations Amendment (Professional Standards of Financial Adviser) Act 2017を通じて設立され、オーストラリアで認可されたファイナンシャル・アドバイザーの教育、トレーニング、倫理基準を定めている機関になります。
オーストラリアでは、ファイナンシャル・プランナーに対する新たな要件や教育基準など、業界の構造・文化的な変化に対する必要性、複雑化する金融情勢で、急速な環境変化に対応するために、信頼できる情報に基づいたファイナンシャル・アドバイザーを必要としています。 2019年1月以降、FASEA が定めた認定制度では、既存のファイナンシャル・プランナーと、新しい認定希望者の両方に対して、FASEAの定める 新たな教育要件の詳細が発表されています。

既存のアドバイザー(ASIC – Financial Advisers Register) の中でも追加学習が必要な方は、2024年1月1日までに改訂された教育訓練基準を満たす必要があります。
約25,000人の既存のファイナンシャル・プランナーがFASEAの新基準の影響を受けていますから、これから大学・大学院で Financial Planningのコースを受講する方は、FASEA認可コースを開講している大学を選択することが大事な要件になります。

南オーストラリア大学で Financial Planning を学ぶ理由

南オーストラリア州アデレードにある 南オーストラリア大学(University of South Australia)では同州では1番ビジネス学部に力を入れており、その評価も高い大学です。もちろん、ファイナンシャルプランニングでも同州で1番の教育を誇っています。

Financial Adviser Standards and Ethics Authority (FASEA) 認可

南オーストラリア大学のファイナンシャルプランニングのコースは、オーストラリアの認定機関である Financial Adviser Standards and Ethics Authority (FASEA) からの認可を、1番早く受けた大学の一つです。学士号、修士号、ともに認可を受けています。
これから ファイナンシャルプランニングのコースを希望する学生にとって、これは外せない第1条件になります。


最先端のIress Trading Room

南オーストラリア州では初めて、全豪の大学の中でも最新の金融シミュレーショントレーディングルームを導入しています。この最先端のトレーディングルームでは、学生、研究者、産業・業界人と共に市場シミュレーションプログラムを通じて、グローバルなデリバティブ取引に参加することが可能です。

本トレーディングルームは、金融セクターにおいて世界的な革新的なソフトウェア技術を誇る Iress社がスポンサーとなっています。 Iress Trading Room は、UniSAの一部のビジネスプログラムで提供されている学部および大学院のファイナンスコースで使用されています。

Bachelor(学士) → Master Degree(修士)へ最短4年 Fast Track


南オーストラリア大学の特徴の一つと言える 学士号+修士号を 4年間(通常は5年 /学士3年+修士2年)で終えることができる 3+1 Pathway to Masters と呼ばれる Fast Track のコースも選択できます。

一般的に日本の高校卒業の場合、学士号へダイレクト進学できない大学が多く、Foundationコースもあわせると修士号の卒業までは 6年(Foundation1年+学士3年+修士2年)となりますが、南オーストラリア大学(University of South Australia)の場合、高校卒業後に大学付属カレッジ SAIBT の Diploma から2年次進学ができますので、ファイナンシャルプランニングでは最高学位のMaster Degreeまで最短4年間で終えることが可能です。

Business コースではインターンシップの機会がある

南オーストラリア大学の特徴の一つとして、ビジネス学の全てのMajorでビジネスインターンシップのチャンスがあります。あまり知られてないのですが、ビジネス学に力を入れてきた経緯と、産業との密接な結びつき、実務を重んじる教育、南オーストラリア大学ならではの特徴と言えます。


学士号(Under Graduate /Bachelor degree)から学ぶ

日本の高校を卒業後、学士号から Financial Advisor/Financial Planner を目指す場合、Bachelor of Business(Major:Financial Planning)を専攻しましょう。 

南オーストラリア大学では ビジネス学士号にて 様々な Major を選択できます。
金融関連だと、Bachelor of Business(Major:Finance), Bachelor of Business (Major:Economics, Finance and Trade) があり、どちらかと迷ってしまう可能性がありますが、どちらもFASEA認可コースではないのでご注意ください。

あくまでも、Bachelor of Business(Major:Financial Planning) がFASEA認可コースです。
なお、最終学歴が日本の高校3年卒業の場合、ダイレクトに学士号への進学ができませんが、付属カレッジSAIBT の Diploma of Business を経由して、大学2年次に進学可能です。この場合でも Bachelor of Business(Major:Financial Planning)へ進学可能です。

学校名South Australian Institute of Business and Technology
コース名Diploma of Business(Stage 2)
期間8ヵ月または1年間
入学2月、6月、10月
学費年間 32,000ドル(2021年度)
英語IELTS Academic overall 5.5(各セクション 5.0)以上
出願条件高校3年を GPA 2.5 以上の成績で卒業していること。
 ↓
学校名University of South Australian
コース名Bachelor of Business – Financial Planning (学士号)
期間2年間(2年次に編入)
入学2月、7月のみ
学費年間 34,300ドル (2021年度)
編入条件 SAIBT の Diploma of Business Stage 2を GPA 4/7 以上の成績で修了すること

また、上記でもご案内していますが、学士号(3年)と修士号(1年) の Fast Track パッケージも可能です。
この場合、学士号3年次に、修士号の1年次に相当する教科を取得して、修士号へ進みますので、合計4年間での卒業が可能です。こちらも付属カレッジのDiploma of Businessからトータルでパッケージ可能です。

学校名South Australian Institute of Business and Technology
コース名Diploma of Business(Stage 2)
期間8ヵ月または1年間
入学2月、6月、10月
学費年間 32,000ドル(2021年度)
英語IELTS Academic overall 5.5(各セクション 5.0)以上
出願条件高校3年を GPA 2.5 以上の成績で卒業していること
 ↓
学校名University of South Australian
コース名Bachelor of Business – Financial Planning (学士号)
期間学士 2年間(2年次に編入)
入学2月、7月のみ
学費(学士号)年間 34,300ドル(2021年度)
編入条件 SAIBT の Diploma of Business Stage 2を GPA 4/7 以上の成績で修了すること
 ↓
コース名Master of Finance (Financial Planning) (修士号)
期間修士号 1年間
入学2月、7月のみ
学費(修士号)年間 37,700ドル(2021年度)
1年修士号の条件 Bachelor of Business – Financial Planning にて2年次修了時の成績が GPA 4/7以上であることが、Master Degreeを1年間で終える最低条件になります。

修士号(Post Graduate / Master Degree)から学ぶ

南オーストラリア大学では、修士号からでも ファイナンシャルプランニングのコースを学べます。もちろん、Financial Adviser Standards and Ethics Authority (FASEA) の認可コースです。

コース名Master of Finance (Financial Planning) (修士号)
期間修士号 2年間
入学2月、7月のみ
学費(学士号)年間 37,700ドル(2021年度)
英語IELTS Academic overall 6.5(Reading と Writingが 6.0)以上
条件 ・学士号を平均以上の成績で終えていること
または
・Graduate Certificate 以上の学位を終えていること、

キャリアチェンジを考える人にも修士号はオススメ!

南オーストラリア大学の Master of Finance (Financial Planning) – 2年間の修士号プログラムは、出願要件において、過去の学士号の分野を問わないので、日本の大学にて学士号を終えている人であれば、どなたでも出願の可能性がございます。
将来求めるキャリアが ファイナンシャルプランナー/ファイナンシャルアドバイザーに興味がある方で、 分野の違う学士号を終えられた方にも十分にキャリアチェンジのチャンスです。

もちろん、ビジネス学、商学、マーケティング学、またはマネジメント学の専攻を含む学士号を取得している方は、単位認定にて、コース期間が 1.5年に短縮される可能性もございます。同分野でのキャリアアップを目指し且つ、最短で終えられたいにも、修士号はオススメできます。

出願に向けての準備

1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合は南オーストラリア大学付属属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式に出願手続きへ進みましょう。

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※備考※
・本記事は2020年8月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=75円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I009)
オーストラリア歴は24年目になりました。QLD州、NSW州、SA州の主要都市で仕事と生活していましたので、都市の違いから皆さまの目的に沿ったベストなアドバイスを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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