大学進学のコース決めるときに、よく聞かれるご相談の一つに「このコースは就職に役立つか?」という質問があります。
オーストラリアの大学の多くは、日本に比べ「即戦力スキル」が身に付けられると言われますが、「仕事に活かせるスキルを身につける学部」というよりは、「趣味を学ぶ学部」と見られるアーツ学部は、卒業後の就職が気になる方も多いです。
就職率の良さで定評のあるマッコーリー大学は、「アーツ学部で学んだ自分が興味を持つ分野の知識やスキルを、どう就職に活かすか?」ということを調べるため、大学のパートナー企業や公的機関などと話し合いを重ね、この数年で必須とされているスキルが変わってきていることが分かりました。
それは、「即戦力になるスキル」ではなく、
「分析力、批判的思考、伝達スキル(プレゼンテーションスキル)」だったそうです。
現代の世の中では、多様なバックグラウンド、多国籍な環境などから、多角的なものの見方・考え方が大切であることは言われていますが、コミュニケーションが取れるだけでなく、みんなに効果的に伝えられるスキルが必要になっているということなのです。そして、これらのスキルは、マッコーリー大学のアーツ学部で身につける事ができます。
マッコーリー大学は、25の専攻を持つBachelor of Artsを開講しています。
マッコーリー大学アーツ学部の特徴
就職に活かせるフレームワーク「アーツポートフォリオ」
マッコーリーの特徴でもある「就職率」の良さをアーツ学部でも実現するため、「eポートフォリオ」を作りました。
このフレームワークは、学生の情熱をキャリアを活かすためにはどうするか?にフォーカスして作られています。
これに沿って、自分の興味や情熱を傾けられる分野の勉強や様々な経験をしていくと、就職活動で効果的に使うことができます。
マッコーリーのBachelor of Artsは、Australian Financial Review Higher Education Awards 2020を受賞しています。
世界ランクTOP150に入る科目が学べる
マッコーリー大学のアーツ学部は、世界ランク90位*/オーストラリア国内6位に入りますが、各専攻でも世界ランクトップ150に入る学部の科目を学ぶことができます。
哲学 世界ランキング23位(QS)
言語学 世界ランキング27位(QS)
古代史 世界ランキング51-70位(QS):オーストラリアでNo1。
教育 世界ランキング69位(THE)
心理学 世界ランキング74位(QS)
考古学、英文学、地理学、コミュニケーション&メディア研究 世界ランキング150位(QS)
*Times Higher Education 2021より
※表内のQSとは「QS World University Rankings 2021」,THEとは「Times Higher Education 2021」です。
25の主専攻
下記の25主専攻から選べます。
主専攻一覧 |
- Ancient History(古代史)
- Anthropology(文化人類学)
- Applied Ethics(応用倫理)
- Chinese Studies(中国研究)
- Creative Writing(文芸)
- Criminology(犯罪学)
- Education(教育)
- English(イギリス研究)
- French and Francophone Studies(フランスとフランス語圏の研究)
- Gender Studies(ジェンダー研究)
- Geography(地理)
- German Studies(ドイツ研究)
- Indigenous Studies(先住民研究)
- International Relations(国際関係)
- Japanese Studies(日本研究)
- Media, Culture and Communications(メディア、文化、コミュニケーション)
- Modern History(近代史)
- Music Studies(音楽研究)
- Performing Arts and Entertainment Industries(舞台芸術および娯楽産業)
- Philosophy(哲学)(QS)
- Politics(政治学)
- Psychological Science(心理学)
- Social Justice(社会正義)
- Sociology(社会学)
- Spanish and Latin American Studies(スペイン語とラテンアメリカ研究)
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PACEプログラムでインターンシップも経験可
マッコーリーで学士を学ぶ学生には必修として含まれている
PACE。ここでは大学で学んだことをキャリアでスムーズに活かせるよう、インターンシップやコミュニティエンゲージメントなどの活動を通して、実生活での経験ができます。
最新のアーツ学部ビル
2020年にオープンをしたアーツ関連学部のビル。今までの閉鎖的な教育棟とは異なり、ガラスを豊富に使い吹き抜けがある、開放的なビルになっています。
アーツの様々な分野を学ぶ学生たちの交流ができるようにするため、アーツ系の学部を一つのビルに集約しました。
コースの構成について
eポートフォリオに沿って、プランを作成します。
Foundation Units(必修科目)
アーツの全ての学生が取得する必修科目「批判的思考」、「人文科学と世界」の2科目です。
Study Options(スタディオプション)
ファウンデーションユニット以外の「選択必修」や「フレキシブルゾーン」では、様々な組み合わせで学ぶことができます。
選択必修では、PACE(
Workplace Experienceを中心とした経験中心)の選択科目1つ+
International Exchangeもしくは50を超えるマイナー科目を組み合わせて取ることができます。
マイナー科目はBachelor of ArtsもしくはPsychological Scienceのマイナー科目から選択可能です。(下記の表①)
フレキシブルゾーンでは、大学内で開講している学士科目の中から、学んでみたい科目を選択できます*。
また、ダブルメジャーやマイナーを選びたい場合は、フレキシブルゾーンで選択ができます。(下記の表②)
*入学条件は満たす必要があります。
コース全体を通して、授業で扱われる
Real-World Case Studiesで就職に必須のスキルを身につけることが可能です。
コースの構成
大きくコアゾーンとフレキシブルゾーンの2つから成り立っています。卒業に必要な単位は240単位です。
コア・ゾーン(必修):160単位 |
ファウンデーション・ユニット(必修科目):2科目 |
選択必修①:1科目+エクスチェンジ(International Exchange)or マイナー:4科目 |
キャップストーン:1科目 |
メジャー(主専攻):8科目 |
フレキシブル・ゾーン(選択):80単位 |
選択:8科目② |
プラン例
タイプA | メジャー1+インターナショナル・エクスチェンジ+メジャー2 |
タイプB | メジャー1+インターナショナル・エクスチェンジ+マイナー1・2 |
タイプC | メジャー1+マイナー1+様々な選択授業 |
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タイプAの組み合わせ例
タイプA | 履修した科目 |
メジャー1 | 教育 |
インターナショナル・エクスチェンジ | カンボジアへ |
フレキシブルゾーンでメジャー2 | サイコロジカルサイエンス |
タイプBの組み合わせ例
タイプA | 履修した科目 |
メジャー1 | メディア、カルチャー&コミュニケーション |
インターナショナル・エクスチェンジ | インドへ |
マイナー1・2 | ジェンダー学、幼児教育 |
タイプCの組み合わせ例
タイプC | 履修した科目 |
メジャー1 | 考古学 |
マイナー | 古代史 |
様々な学部から | 人体生物学、ヘブライ語、解剖学、クリエイティブライディング |
※科目は年ごとに変わるため、入学時にどの科目が取れるか確認が必要です。
卒業生の進路
職種 |
アートマネージャー
ビジネスマネージャー
振付師
コミュニケーションオフィサー
犯罪学者
起業家
歴史学者
ヒューマンリソースマネージャー
諜報部員
国際開発アドバイザー
通訳(進学後)
ジャーナリスト
法務担当者
ロビイスト
マーケティングマネージャー
マルチメディアスペシャリスト
ミュージアムオフィサー
プロジェクトマネージャー
ラジオプロデューサー
社会変革活動家
社会/市場調査員
教師(進学後)
テレビ/映画プロデューサー
翻訳者(進学後
ウェブ/ゲーム開発者
ライター |
企業 | 芸術団体
銀行
コミュニティグループ
コンサルタンシー
クリエイティブ・エージェンシー
文化遺産保護団体
金融機関
政府機関
医療機関
法律事務所
マーケティングエージェンシー
メディア・エージェンシー
多国籍企業
美術館・博物館
NGO
プロフェッショナル・サービス・オーガナイゼーション
公共サービス
規制機関
学校
中小企業
スタートアップ企業
技術・通信会社
労働組合
大学
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コース詳細
コース名 | Bachelor of Arts |
入学 | 2月、7月 |
期間 | 3年間 |
学費 | 年間34,000ドル(約289万円)(2022年度)/3年間102,000ドル(約867万円) |
学歴・成績 | 高校卒業+共通テスト(WAM50相当以上) |
英語 | IELTS6.5以上(各6.0以上)/TOEFL83(L12,R13,W21,S18) |
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コース詳細ページ
コースへの進学方法
日本の普通高校を卒業してからマッコーリー大学へ進学する場合、2通りの進路があります。
1. 大学へ直接入学する
下記の
「成績条件のいづれか+英語力条件」を満たしていれば、直接大学に入学できます。
【成績条件1】高校卒業(GPA3.3以上)
【成績条件2】IB 24以上
【英語条件】IELTS 6.5以上(各スコア6.0以上)
2. ディプロマ経由で2年次へ編入する
マッコーリー大学の付属カレッジである
Macquarie University International College(MUIC)では英語コースとディプロマコースを開講しています。日本の高校を卒業後、まずはMUICに入学してディプロマコースを修了すると、学士コース2年次に入学できます。
※ディプロマでの受講科目は決まっており、フレキシーゾーンのスペースを使ってしまうので、必ず学びたい内容がある方はご注意下さい。
ディプロマコース(Diploma of Arts Media and Communications)入学要項
条件 | 日本の高校卒業(GPA 3.0/5.0以上) |
英語 | IELTS6.0以上(各5.5以上) |
入学 | 1月/3月/7月/9月 |
期間 | 5ターム(10ヶ月ほど) |
学費 | 32,000ドル(約272万円)(2022年度) |
大学進学条件 | アーツ学部(パス) |
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【奨学金】2022年にDiploma of Arts Media and Communicationsに入学をされる日本人国籍の方は、3,000ドルの奨学金がもらえます。
IELTSスコアが足りない場合は、英語コースからスタート
IELTSスコアが足りない場合、まずはMUICで開講している英語コースからのスタートし、
ディプロマ・ダイレクト・エントリーを修了するとIELTS試験免除でディプロマコースへ進学できます。
ディプロマ・ダイレクト・エントリーコース詳細
英語 | IELTS5.5以上(ライティング5.5以上) |
入学 | 5月/7月/11月 |
期間 | 10週間 |
学費 | 入学金200ドル、学費週500ドル(2021年度) |
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2022年入学者向け奨学金
現在マッコーリー大学では、2022年に大学に入学をされる日本国籍の方を対象に年間5,000ドルの奨学金をオファーしています。これは合格者全員もらえる奨学金なので、出願と同時に奨学金の査定も行われ、別途申請する必要はありません。
【通常】年間34,000ドル(約289万円)(2022年)
【奨学金適用】年間29,000ドル(約247万円)
留学相談&お問い合わせ先
当社オーストラリア留学センターは現地の無料エージェントであり、マッコーリー大学を含め、全豪多数の大学の公式出願窓口となっており、ご相談~出願手続き~現地生活サポートまで無料でご利用頂けます。
※備考※
・本記事は2021年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2022年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=85円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
CRICOS Provider Number 00002J