日本と生活習慣の違い


「留学を通して異文化を理解し、自分の価値観や固定概念から解放され、より自分らしくなれた」と話してくれる留学生は多いです。そんな魅力的な日本とは異なる文化ですが、時にはトラブルの元になったり、何が起こっているのかわからず落ち込む原因にもなったりします。実際には、留学生活の中で感じ取ってほしいと思いますが、事前に知っておいた方がよいことをいくつかピックアップしました。

緊急事態

  • 緊急時番号は「000」です。警察・消防・救急車とも同じ番号です。

社会マナー

  • 移民の国ともいわれているオーストラリアは、多民族、多文化、多宗教と多彩な国です。それぞれを理解し尊重しあうことが大切です。
  • 個人主義が強く、自由な雰囲気です。一方で、言いたいことはきちんと言葉に出さないと伝わりません。また、自分の意見をしっかり持っておくことも重要です。
  • 日本に比べて緩い傾向があります。周りの人に迷惑をかけないように気を配るという意識は、日本と比べて薄い場合があります。だからといって迷惑をかけていい理由にはなりません。節度を守った行動を心がけましょう。

交通ルール

  • 車の運転は日本と同じ左側通行ですが、基本的には右側の車が優先になります。特にRoundaboutと呼ばれる円形の交差点は日本ではあまり見かけないので注意が必要です。
  • 自動車や自転車の運転における細かい交通ルールは州によって異なるため、滞在する州のルールを確認することが大切です。
  • 公共交通機関のルールや運賃も州によって異なります。学生割も原則、その州の公共交通機関の認可を受けた学校・コースに通う学生しか利用できません。また、それを証明するための学生証などを持たずに利用し、車内を循環しているInspecterと呼ばれる監視員に見つかった場合、高額の罰金が科されます。
  • 電車やトラムでは次の停車駅の案内がモニターで表示されたり、アナウンスが流れたりしますが、バスではアナウンスがあることは稀です。初めての場所に行く場合、乗車時に運転手に聞いてみましょう。
  • 自転車に乗るときは、ヘルメットの着用が義務付けられています。施錠も忘れずに!
  • タクシーのドアは手動です。乗降の際は自分で開閉します。
  • ガソリンスタンドはセルフサービスです。ガソリンを入れるのはもちろん、窓拭きやタイヤの空気入れまも自分で行います。

教育制度

  • オーストラリアでは日本の大学の一般教養部分を高校(Year 11~12)で習得するため、大学は3年間です。日本の普通高校の場合は、”一般教養部分”を学んでいないため、Foundationを経由して入学したり、Diplomaを経由して編入したりします。最近では、高校の成績、またSATなどの試験を受験することで直接大学に入学できるケースも増えてきました。
  • 多くの大学は2学期制で1学期のうちに4科目を受講します。学費は学期ごとではなく単位ごとに設定されているため、もしパスできなかった場合は、再度その科目の学費を支払って再履修します。

カフェやレストラン

  • アイスコーヒー (Iceed Coffee)を注文すると、生クリームとアイスクリームが乗ったシロップ入りの甘いコーヒーが出てきます。日本の甘くないアイスコーヒーが飲みたい場合にはIced Long Black (エスプレッソを薄めたもの)もしくはCold Brew Coffe(水出しコーヒー)が近いと思います。
  • 土日や公休日には、Surchargeといわれる追加料金が設定されている場合があります。これは、土日や公休日は時給(人件費)が上がるためです。
  • イースターやクリスマスなどの公休日にはスーパーマーケットを含めほとんどのお店が閉まります。
  • レストランに「B.Y.O」のサインがあれば、アルコールなどの飲み物を持ち込むことができます。ただし、レストランによっては、持ち込み料がかかる場合もあります(特にワイン)。
  • チップの習慣は基本的にはありませんが、特別なサービスを受けた時には、チップを渡す人が見られます。

レジャー

  • オーストラリアのビーチ(特に東海岸)は、日本に比べて波が高く、離巌流も発生しやすくなっています。海で泳ぐときは、ライフガードやライフセーバーや監視している遊泳可能なエリア(赤と黄色の旗の間)で泳ぎます。危険と判断した日には旗を立てないこともあります。合言葉は、「No Flag, No Swim」です。
  • 泳いだり、サーフィンなどをしている間、荷物、特に貴重品をビーチに置きっぱなしにしないようにしましょう。紙幣はプラスティック製なので、水に濡れても大丈夫です。
  • 多くの公園に、バーベキュー設備が設置されており、自由に使う事ができます。利用した後はきちんと片づけをしましょう。
  • 紫外線は日本の5倍以上ありますので、帽子、日焼け止め、サングラスは必需品です。

食生活

  • 物価は、日本に比べて高い傾向がありますが、食材(野菜や肉)や小麦製品(パンやパスタ)は安いです。人件費が高いため、加工品の値段は高くなります。また外食はかなり高いため、留学生の多くは自炊をしています。
  • 卵の正味期限は約1ヶ月!卵を生で食べる文化がないので、気になる人は加熱して食べたほうが安全でしょう。
  • オーストラリアを代表する食べものの一つに、ベジマイトと呼ばれる麦芽を発酵させた黒っぽい色のペーストがあります。トーストやサンドイッチに薄く塗って食べるのが主流で、とても特徴のある(パンチの効いた)味は、好き嫌いがはっきりし、留学生の大半は「苦手」と答えます。

その他

  • キャッシュレスが進んでおり、EFTOPSと呼ばれるデビット決済が主流です。デビットカードやクレジットカードの手数料は消費者側が負担します。イベントなどではキャッシュレスのみという場合もあります。シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストではタッチ決済で公共交通機関を利用できます(一部のバスを除く)。
  • 建物は、日本でいう1階をグランド・フロアといい、日本でいう2階がファースト・フロア(1階)になります。
  • 日本のように一人暮らし用のマンションやアパートはありません。現地の若年層はシェアハウスで共同生活を送っていることも多く、シェアハウスに滞在している留学生も多いです。留学生の滞在先としてはほかにホームステイや学生寮があげられます。
  • オーストラリアの生活は早寝早起きです。カフェは朝早く(6時くらいから)開いており、15時頃には閉まってしまいます。(チェーン店やバーやレストランを併設しているところは遅くまで開いていることもあります。)ショッピングセンターなども夕方には閉まってしまいますが、「レイトナイト」といって、夜の9時まで営業する日があります。都市によって曜日は異なり、シドニー、ゴールドコースト、アデレードは木曜日、メルボルン、ブリスベン、パースは金曜日です。
  • 空港の入国審査、郵便局、銀行などで列に並ぶときは、カウンターの直前で待つのではなく、手前にある所定の場所に一列に並びます。
  • たばこの値段が日本の10倍以上と高いうえ、禁煙エリアも多く、愛煙家には住みにくい国です。
  • 携帯電話が普及して以降、利用する人は少なくなりましたが、公衆電話もあります。オーストラリアでは2021年から無料となりました。公衆電話からオーストラリア国内の固定電話、携帯電話宛の通話も無料。携帯宛のショートメッセージも無料で送れます。

まとめ

オーストラリア留学は、様々な魅力があり、日本とは異なる文化や社会を体験できます。その文化を体験しつつ、トラブルに巻き込まれないよう、必要最低限の違いは理解しておきましょう。

※備考※
・このページは2025年5月現在の情報に基づいています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I008)
2025年現在ブリスベンで生活中。主に長期留学、専門学校留学、大学留学などの相談を担当させていただいており、留学中のサポートはもちろん、生徒さんのキャリアを考慮し進学プランをお伝えしています。また、社内一のコーヒー好きなため、カフェ情報もお伝えしています。出来るだけ多くの方に有意義な情報が提供できる&ムードメーカー的な立ち位置に滑り込めるよう、日々奮闘中です。 このカウンセラーに質問する

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