ラ・トローブ大学で考古学を学ぶ


今までヒトがオーストラリア北部に初めて到達したのは5万〜6万年前と推定されていましたが、2017年に発表された論文では約6万5千年前に既に到達し、大型動物類と共存していたという研究結果が明らかになりました。これは現人類がいつアフリカ大陸を離れて移動してきたかの、大きな手がかりをもたらす結果となり考古学的にも大きなニュースになりました。

ラ・トローブ大学の考古学科は「QS世界大学科目別ランキング」にてメルボルン大学と同等レベルの世界でトップ100以内に入る大学です。同大学では気候変動や環境変化が過去にどのように影響してきたのか、また人骨からの科学分析により祖先の年齢を推定する方法、花粉を使用して古代の環境を再構築する方法、または過去の食生活を理解する方法など、考古学者として必要な知識や技術を学びます。

考古学の魅力


考古学者というと、遺跡の発掘調査や考古遺物がまず想像される方が殆どかと思います。また人気映画シリーズの『インディ・ジョーンズ』の主人公などを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

しかし考古学者はただ単に遺跡から土偶やお宝を掘り出す事だけが仕事ではありません。発掘された資料は埋蔵文化財という公共の財産になり、これを多くの人々の研究や、また学校教育・社会教育に役立てるために、成果報告や博物館での公開を行う必要があります。

考古学者は、歴史や国内外の地域史を学びながら、遺跡から発掘された石器や建物跡などの「モノ」を手がかりに、文字がなかった時代の人類の営みを明らかにしていきます。

ラ・トローブ大学で学ぶ考古学


ラ・トローブ大学のBachelor of Archaeologyでは実習を通して発掘調査の技術を身に着け、出土遺物の整理収蔵、管理、保存処理から土器などの遺物の修復、実測、拓本、写真撮影や遺跡の地形測量の方法を学ぶフィールドワークまで考古学者として必要な知識や技術を学びます。

また大学キャンパス内に「オーストラリア考古学協会」があるという事から、考古学に関する様々な業界パートナーや政府と連携して世界的な調査に参加する事も出来ます。現在、学術研究のフィールドワークではオーストラリア、南アフリカ、スリランカ、およびヨルダンなど様々な国で調査や実務経験を積む事も可能です。

まず1年目に約200万年前のホモ・エレクトスの起源、氷河期ヨーロッパのネアンデルタール人、現代の人間など人類に関する起源を学びます。
2年目は考古学の基礎となる考古学の研究方法論や特にオーストラリアに焦点を当てた考古学遺跡の形成から発掘、考古学者が回収したデータの分析と解釈、そして最後に情報の普及までのプロセスを学びます。3年目は出土遺物の分析、整理収蔵、管理、保存処理などカタログ化の方法を学びます。

ラトローブ大学で学ぶ主な内容

●人類学
人類の起源

●世界考古学
先史人類の移動から、各国の古代文化を知る

●古代文明の考古学
エジプトと中東、地中海と西ヨーロッパ、中国、南アジアと東南アジア、メソアメリカと南アメリカを始めとした文明がどのように発達したのかを調査

●環境考古学
生物学、地質学などの自然科学的分析法を用いて、さまざまな時代の考古学研究における自然環境と人間の相互関係の理解

●考古生科学
最先端の分析手法を用いて人骨や動物骨のDNAなど科学分析したり、文化財の材質分析などの情報から科学的年代測定など統計データを得る

●発掘調査
考古学フィールドワークの理論と方法

●オーストラリア歴史/先住民考古学
4万年に遡るオーストラリアの先住民族アボリジニに関する記録をたどる、また18世紀のヨーロッパ人の到来から20世紀の急速な都市成長

●データ管理
出土遺物の分析、整理収蔵、管理、保存処理などカタログ化の方法

考古学コース入学要項

【進路1】大学へ直接入学する

高校の成績が5段階評価中、4.0以上の場合
コース名 Bachelor of Archaeology
期間3 年間
入学3月、7月
学費29,800ドル×3年=89,400ドル(約715万円)
英語 IELTS Academic overall 6.0(各セクション 6.0)以上の提出必須
出願条件 高校を卒業しており成績4.0以上
奨学金情報奨学金は下記のページをご参考ください。
ラ・トローブ大学より奨学金のお知らせ
卒業まで合計3年間、学費およそ715万円

【進路2】ファウンデーションコースを経由して大学に入学する

高校の成績が5段階評価中、2.5以上〜4.0以下の場合
1. ファウンデーションコース(人文科学)
期間2学期(8ヶ月)
入学年3回(2月/6月/10月)
学費22,900ドル(約183万円)
条件高校の成績
高校で履修したアカデミック科目の成績がすべて2.5以上であること(特に2年次3年次の成績重視)

英語力
IELTS5.5以上(各5.0以上)またはTOEFLibt55以上(Writtingのみ16以上)
 ↓
ファウンデーションコース修了後、ラ・トローブ大学の考古学部1年次に入学します(終了時の成績は70%以上必要)
 ↓
2. 考古学部/Bachelor of Archaeology
期間3年間
入学3月、7月
学費29,800ドル×3年=89,400ドル(約715万円)
卒業まで合計4年間、学費およそ898万円

出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合は大学付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類4点を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
  • 大学の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 大学の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー

留学相談&お問い合わせ先


当社オーストラリア留学センターはラトローブ大学を含め
全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願てつづき、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
※備考※
・本記事は2020年7月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2020年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=80円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I138)
メルボルンは、市内に行くとおしゃれなカフェやレストランがたくさんあり、少し車で走ると自然が広がるオーストラリアのいいところを凝縮した街です。様々な国籍の方と一緒に学んだり、働いたりできる機会がたくさんありますので、是非一度いらっしゃってください! このカウンセラーに質問する

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