高校3年卒業前から始める、オーストラリアの大学出願準備 (2027年卒業予定の方)

シドニー大学 Quadrangle(四面時計塔)のキャンパスオーストラリアの大学には、日本のような一斉入試がありません。高校3年間の成績と英語力による書類審査で合否が決まります。

この記事では、2027年7月入学・9月入学に向けた逆算スケジュール、出願に必要な書類、合否結果の3種類、学費と生活費の考え方、そして高校生・保護者の方から実際によくいただくご質問まで、オーストラリア留学センターが日々の相談現場で扱っている内容を一つにまとめました。


「まだ早い」と思っている今が、いちばん選択肢が多い時期です。

オーストラリアの大学出願で、日本の受験生がいちばん驚くのは「試験がないこと」ではありません。合否が出るまでに平均8週間かかることです。

日本の入試が「1日で決まる」のに対し、オーストラリアは「2か月かけて審査される」。この時間差を知らずに動き出すと、行きたかった大学の入学月に間に合わない、という事態が起こります。

逆に言えば、時期さえ間違えなければ、特別な受験対策をしなくても、これまでの高校生活の成績で海外の大学に出願できるということです。この記事は、その「時期」と「順番」を、現場のカウンセラーがどう組み立てているかを公開するものです。

2027年入学から逆算する、いま動くべきタイミング

学士本科(Bachelor)の主な入学時期は2月(Semester 1)と7月(Semester 2)の年2回です。ここで、日本の高校生にとって重要な事実が1つあります。2027年3月に高校を卒業する方は、2027年2月入学には物理的に間に合いません。まだ在学中だからです。

つまり現実的な選択肢は2つです。1つは卒業直後の2027年7月入学。もう1つが、7月以降に開講するFoundationやDiplomaなどの準備課程です。準備課程は本科より開講回数が多く、大学・カレッジによって9月・10月などにも入学日が設けられています。

7月入学以降は「出遅れた人の受け皿」ではありません。卒業から渡航まで半年前後の準備期間が取れるため、英語スコアを取り直す時間が確保でき、渡航準備にも余裕が生まれます。目の前の入学日に間に合わせるために準備を削るより、万全の状態で始めたほうが結果が良い方は、実際にいらっしゃいます。

なお看護学やスポーツサイエンスなど、一部のコースは年1回(2月)のみの入学です。この場合、2027年3月卒業の方が本科に入れるのは2028年2月となり、それまでの1年をどう使うかが論点になります。志望分野によって逆算の起点がまるごと変わるため、まず分野を確認してください。

スケジュールを組むうえで外せないのが、「査定結果が出るまで平均8週間」「学生ビザ申請には大学発行のCoE(入学許可書)が必要」という2つの制約です。出願 → 合否(Offer)→ 学費の一部支払い → CoE発行 → ビザ申請、という順番は入れ替えられません。

つまり、入学月の直前に動き始めても物理的に間に合いません。以下は、当社が実際にご案内している逆算の目安です。

2027年7月入学を目指す場合(学士本科・準備課程ともに可能)


時期 やること
2026年8月〜11月学びたい分野を2〜3に絞る。高校へ英文成績証明書を依頼する(発行に2〜4週間かかる高校もあります)。IELTSを一度受験し、現在地を数字で把握する
2026年12月〜2027年3月入学査定(出願)を提出する。当社では3大学まで同時に無料。在学中扱いで出せるため英文卒業証明書は不要です。結果は平均8週間前後
2027年3月〜4月高校卒業。Offerを比較して進学先を決定。条件付き合格の場合は、この時期までに英語スコアを提出する
2027年4月〜5月学費の一部を支払いCoEの発行を受ける。学生ビザ申請、OSHC加入
2027年6月住居手配、航空券手配、渡航
2027年7月Semester 2 開講

このルートで最も詰まりやすいのが、3月の卒業と4月のビザ準備が重なる時期です。卒業式、書類の受け取り、引っ越し、ビザ申請が1〜2か月に集中します。だからこそ、査定そのものは年内〜年明けに済ませておくことを強くおすすめしています。

2027年9月入学を目指す場合(Foundation・Diplomaなどの準備課程)

カーティンカレッジで学ぶ留学生

時期 やること
2026年10月〜2027年2月分野の絞り込みとIELTS受験。準備課程は本科より英語条件が低く設定されているため、この段階でスコアが届く方も多くいらっしゃいます
2027年1月〜3月入学査定を提出。在学中の成績証明書で受けられます。9月開講の準備課程を持つ大学・カレッジを併願で押さえておくと安心です
2027年4月〜5月高校卒業。Offer確認、進学先決定。英語スコアが不足していれば、この期間に再受験できます
2027年6月〜7月CoE発行、学生ビザ申請、OSHC加入
2027年8月渡航、住居手配、現地オリエンテーション
2027年9月準備課程 開講。修了後、本科(学士課程)へ進学します

準備課程の開講月は大学・カレッジによって異なります。9月開講がある学校もあれば、2月・6月・10月という設定の学校もあります。志望大学が決まっている場合は、その大学の準備課程がどの月に開講しているかを個別に確認する必要がありますので、お問い合わせください。

7月と9月、どちらを選ぶかの判断軸はシンプルです。英語スコアが現時点で本科の条件に届いているなら7月、届いていない、または卒業後にもう一度受け直したいなら9月。成績が本科の基準にわずかに届かない場合も、準備課程経由で同じ大学の学位を目指せるため、9月開講が現実的な選択肢になります。

英語力が入学基準に届いていない場合は、大学付属の進学英語コース(ELICOS/EAP)を10週間・20週間などで挟むルートがあります。この場合、英語コースの開講日から逆算するため、上記よりさらに3〜6か月前倒しになります。

英語に不安がある方ほど、早く動いたほうが選択肢が増えます。不安だから後回しにする、が最も損をするパターンです。

試験がない、を正しく理解する。「入学査定」という仕組み

オーストラリアの大学の入学査定の仕組みオーストラリアの大学入試は、特定の日に会場へ行って問題を解く形式ではありません。高校3年間の成績(評定)英語力を書類で審査する方式です。当日の体調や運に左右されにくく、これまでの積み重ねがそのまま評価に直結します。この審査のことを、当社では「入学査定」と呼んでいます。

大事なのは、入学査定は在学中の成績証明書でも受けられるという点です。卒業を待つ必要はありません。高校3年生の1学期までの成績が出ていれば、その時点の証明書で審査を依頼できます。

そして査定を受けたからといって、その大学に入学する義務は一切発生しません。入学枠が確保されるわけでもありません。あくまで「入れるかどうかを確認するプロセス」です。

査定を早めに受ける2つのメリット


1つめは、合格可能性が推測ではなく事実になることです。「この成績で受かるでしょうか」という質問に、私たちカウンセラーは推測でしか答えられません。大学の入学審査担当者だけが答えを持っています。ネットの情報や体験談をいくら集めても、あなたの成績証明書を見た大学の回答には勝てません。

2つめは、予算が確定することです。オファーレターには、コース名・期間・入学日・学費・条件が明記されます。「オーストラリア留学はいくらかかりますか」という漠然とした質問が、「このコースなら年間いくら、3年でいくら」という具体的な数字に変わります。

保護者の方と進路を話し合うとき、この紙一枚があるかないかで会話の質がまったく変わります。進路指導の先生に留学準備の証明を求められた場合も、このオファーレターが該当します。

出願に必要なものは、実質2点だけ

オーストラリアの大学出願に必要な書類日本の大学受験と比べると、オーストラリアの出願書類は驚くほど少ないです。志望理由書も、推薦状も、原則として必要ありません。必要なのは次の2点です。

【必須】成績証明書(日本語・英語)

高校の英文成績証明書のサンプル在籍している高校で発行してもらいます。日本語版と英語版の両方を用意しておくと、その後の手続きがスムーズです。英文版の発行に対応していない高校もありますが、その場合は日本語版をお預かりして当社で翻訳・認証手続きを行いますのでご安心ください。

高校から「開封厳禁」の押印がされた封筒で渡されることがありますが、オーストラリアの大学に出願する場合は、ご自身で開封して内容を確認していただく必要があります。開封しても無効にはなりません。開封すると無効になるのは日本国内の大学に出願する場合の話です。

先生に「開けたら無効になる」と言われたというご相談を毎年いただきますが、心配は不要です。内容を確認のうえPDFにして、担当カウンセラーへお送りください。

【必須】パスポートの顔写真ページ


スマートフォンでの撮影、またはスキャンで問題ありません。出願の時点では有効期限が切れていても審査に影響しません。まだ取得していない場合も、査定自体は先に進められます。ただし学生ビザ申請の段階では有効なパスポートが必須になりますので、Offerが出たら早めに取得・更新してください。

英語力の証明(お持ちの場合のみ)

IELTSなど英語力証明のイメージ出願時点でIELTS等のスコアがなくても査定は受けられます。その場合は「英語力の条件付き合格(Conditional Offer)」という形で結果が出ます。すでにスコアをお持ちなら、一緒に提出することで無条件合格につながる可能性があります。進学ルートごとの英語力の目安は次のとおりです。

進学ルート 必要な英語力の目安
語学学校を経由するIELTS 4.0程度から開始できるコースが一般的。進学英語コースを段階的に修了して大学へ進みます
TAFE・カレッジから編入するIELTS 5.5相当が目安
大学へ直接入学するIELTS 6.0〜6.5相当が目安。看護学・教育学・法学など一部の分野では7.0〜7.5が求められます

ここは誤解が生まれやすいところなので、はっきり書いておきます。IELTSの入学基準を満たすことと、授業に余裕を持ってついていけることは、同じではありません。

大学の講義では毎週の指定文献を読み、レポートを英語で書き、グループワークで発言することが求められます。基準ぎりぎりで入学した学生が最初の1学期に苦労するケースは実際にあります。

だからこそ、入学前に大学進学英語コースを10週間ほど挟む方が一定数いらっしゃいます。遠回りに見えて、結果的に卒業までの最短ルートになることが多い選択です。

出願時期によって、必要書類が1点増えます


高校3年生の場合、出願する時期によって求められる書類が変わります。年明けから3月頃までに出願すれば在学中扱いとなり、卒業証明書は不要です。

4月以降の出願では、卒業した扱いになるため英文卒業証明書が追加で必要になります。卒業後に書類を取り寄せるのは在学中より手間がかかるため、可能であれば在学中に一度、成績証明書と卒業証明書をまとめて依頼しておくことをおすすめします。

結果は3種類。Conditional Offerが来てからが本番です

クイーンズランド工科大学のConditional Offerサンプル査定を依頼してから結果が届くまでは、早い方で1か月、時間がかかる方で4か月ほど、平均して8週間前後とお考えください。審査の途中で大学から追加書類を求められた場合、その提出時点から審査が再スタートすることがあります。書類の不備は、そのまま入学時期の遅れに直結します。

結果 意味と、次にやること
Unconditional Offer無条件合格。学費の一部を支払えばCoEが発行され、ビザ申請へ進めます
Conditional Offer条件付き合格。多くは「英語力スコアの提出」または「卒業証明書の提出」が条件です。期日までに条件を満たせば無条件合格に切り替わります
不合格成績が基準に届かなかった場合。Foundationコースやカレッジ経由のルートに切り替えて、同じ大学の学位を目指す方法を検討します

Conditional Offerは「保留」ではなく「合格」です。ここを勘違いして動きを止めてしまう方がいます。条件付きで合格が出ているということは、成績面ではすでに認められているということ。

あとは英語スコアという明確な数字を、期日までに取りに行くだけです。目標がぼんやりした状態で英語を勉強するのと、「〇月〇日までにIELTS 6.0」と紙に書かれた状態で勉強するのとでは、伸び方がまったく違います。

条件が満たせそうにない場合も、入学月を次の学期にずらすという選択肢が残っています。

予算は「学費・生活費・ビザ」の3層で考える

オーストラリアで暮らす留学生のシェアハウスでの様子留学費用の相談で最も多い失敗は、学費だけを見て予算を組んでしまうことです。実際には、学費・生活費・渡航関連費用(ビザ、保険、航空券、初期の住居費用)の3層で考える必要があります。それぞれ、確認できる根拠が違います。

学費:大学・学部によって幅が大きい


学費は大学と学部によって大きく異なり、同じ大学でも工学・医療系は文系より高くなる傾向があります。年度によって改定されるため、必ず志望校の該当年度の金額を確認してください。

当社では大学別のコース・学費・入学日一覧ページを公開していますので、大学一覧ページから志望校のページをご確認ください。年間学費に在籍年数を掛けた総額でイメージしておくと、後から慌てずに済みます。

あわせて確認しておきたいのが、2027年オーストラリア大学別 留学生受け入れ枠一覧です。大学ごとに留学生の受け入れ枠が設定されているため、人気コースは早い時期に枠が埋まることがあります。学費だけでなく、この枠の状況も志望校選びの判断材料になります。

生活費:政府が示している「最低ライン」を起点にする


生活費は個人差が大きく、断定的な金額を示すことはできません。ただし、学生ビザ(サブクラス500)の申請にあたってDepartment of Home Affairsが12か月分の生活費として示している金額は AUD 29,710(学生本人1人あたり)です。これは公表されている客観的な数字なので、予算を組む際の起点として使えます。

ただしHome Affairs自身が、これはビザ申請に必要な最低額であり、実際の生活費は地域によって異なり、これより大幅に高くなる場合があると明記しています。

シドニー・メルボルンの家賃はブリスベン・アデレード・パースより高い傾向があります。シェアハウスか一人暮らしかでも変わります。「29,710あれば足りる」ではなく「29,710は下限であり、住む都市によって上乗せが必要」と理解してください。

ビザ・保険:申請時にまとまって必要になる費用


学生ビザ(サブクラス500)の申請料は、Department of Home Affairsの公表額でAUD 2,500〜です(一部の国籍・分野には減額措置があります)。

加えて、留学生にはOSHC(海外留学生健康保険)への加入が義務付けられており、こちらもコース期間分をまとめて支払います。航空券と渡航直後の住居費用(ボンド・前家賃)も同時期に発生するため、この時期は出費が集中します。

ビザ制度に関するご注意:ビザ制度や申請資格、申請料は変更される場合があります。最新情報は必ずDepartment of Home Affairsの公式サイトでご確認ください。

個別のビザ相談については、Registered Migration AgentまたはAustralian legal practitionerへご相談ください。当社は教育機関・コース選択についてはご相談を承りますが、ビザ取得可能性の判断は行いません。

高校3年生の方から、よくいただくご質問


Q.大学はどうやって成績を審査するのですか?
A.判定基準は大学・学部によって異なります。成績基準を明確に公表している大学もあれば、非公表の大学もあり、数学や理科など特定科目の履修状況に条件を設けている大学もあります。共通しているのは、必要な成績が「大学へ直接入学 > Diploma(大学2年次編入) > Foundation(進学準備課程)」の順に下がるという構造です。注意していただきたいのは、評定平均が高くても、志望学部が求める科目を高校で履修していない場合、DiplomaやFoundationを経由するよう案内されることがある点です。学部名と成績だけで判断せず、履修科目まで含めて確認する必要があります。当社では成績証明書を拝見したうえで、志望校ごとの目安をご案内できます。

Q.英語力の基準はクリアしていますが、講義についていけるか不安です。入学前に英語学校に通えますか?
A.はい、通えます。大学が始まる前に、大学進学のための英語コース(EAP)へ10週間ほど通われる方は毎年いらっしゃいます。基準を満たしている方があえて受講するのは、遠回りではなく卒業までを見据えた判断です。同コースには指定の入学日が設けられていますので、逆算のためにも早めにご相談ください。

Q.高校卒業程度認定試験(高認)の資格を持っています。オーストラリアの大学へ進学できますか?
A.成績と志望大学によります。過去のケースでは、Group of Eight(メルボルン大学、クイーンズランド大学、西オーストラリア大学、アデレード大学など)以外の大学で入学が認められた例、またFoundationやTAFEのDiplomaコースを経由して志望大学へ進学された例があります。ただし少数の事例を一般化はできません。まずは入学査定を受けて、大学からの回答を得ることをおすすめします。

Q.IB(国際バカロレア)生です。IBの成績で査定を受けられますか?
A.はい、受けられます。IB Diploma Predicted Score(予測スコア)で大学へ査定を依頼することが可能です。IBファイナル後の出願でも進学は間に合います。IB生向けの進学手順は国際バカロレア(IB)コースに通われている方のページで詳しくご案内しています。

Q.高校から届いた書類の封筒に「開封厳禁」の押印があります。開封してよいでしょうか?先生には「開封すると無効になる」と言われました。
A.開封していただいて問題ありません。無効にもなりません。オーストラリアの大学へ出願する場合、提出書類に誤りがないかご自身で確認していただく必要があるためです。開封により無効となるのは、基本的に日本国内の大学へ出願する場合です。内容をご確認のうえPDF等に保存し、担当カウンセラーへメールでお送りください。

Q.進路指導の先生に、留学準備を進めている証明書類を求められました。何を用意すればよいですか?
A.オファーレター(またはConditional Offer Letter)が該当します。大学が入学を認めた旨、条件、コース名、学費などが記載された正式書類です。こちらをもとに先生とお話しいただくことをおすすめします。

Q.査定を受けて合格したら、必ずその大学に入学しなければいけませんか?
A.いいえ。入学査定はあくまで「合否を確認するまで」のプロセスですので、入学を辞退することも可能です。言い換えると、査定を受けただけでは入学枠は確保されません。日本の大学の結果を待ってから決める、複数のオファーを比較してから決める、といった使い方ができます。

Q.合格後に、希望する入学月を変更することはできますか?
A.はい、可能です。学期ごとに入学枠が設けられていますので、変更をご希望の際はお知らせください。条件付き合格を受けた後、期日までに英語力の条件を満たせなかったため入学日を次の学期にずらす方もいらっしゃいます。ただし看護学やスポーツサイエンスなど、年1回(2月)のみの入学となるコースもあります。また、FoundationやDiplomaなどの準備課程は本科より開講回数が多く、9月入学を設けている大学・カレッジもあります。志望コースの開講月は分野によってまったく異なりますので、事前に確認しておいてください。

Q.志望大学は決まっていますが、希望コースが3つあります。すべての合否結果を知ることはできますか?
A.いいえ。合否結果は、入学が認められた1コースに対してのみ伝えられます。第一希望の入学が認められた場合、第二希望以降の結果は通知されません。第一希望が難しく第二希望が認められた場合は、第二希望の結果のみが届きます。そのため、志望順位はよく考えてから提出してください。

Q.学部は決めましたが、専攻(Major)が決まりません。
A.専攻は後から変更できるケースが多いです。ビジネス分野であれば、マーケティングからファイナンスへの変更などは比較的容易です。ただし看護学と建築学のように分野そのものが異なる場合は、再査定が必要になります。まずは学びたい「分野」を絞ることを優先してください。専攻選びは、正解を当てるゲームではありません。入学後に科目を履修しながら決めていく学生のほうが、実は多数派です。

Q.Diplomaコースを始めましたが、修了後に当初と違う学士課程へ進みたくなりました。可能ですか?
A.状況によります。取得済みの科目が新しいコースの科目に振り替えられる場合は単位免除の対象となりますが、何単位認められるか、コース変更自体が可能かは大学の再査定によって決まります。免除される単位が少ないと、卒業までの期間と学費が想定より増えます。変更を考え始めた時点で、早めにコースアドバイザーと当社へご相談ください。

Q.単位を落としてしまいました(落単)。大学を辞めなければなりませんか?また、追加費用はいくらかかりますか?
A.辞める必要はありません。落とした単位は再履修できます。ただし次の学期にその科目が開講されない可能性もあるため、すぐにコースアドバイザーに相談し、履修計画を組み直してください。費用の考え方はシンプルです。多くの大学は1年で8単位を取得します。仮に年間の授業料が40,000豪ドルであれば1単位あたり約5,000豪ドルとなり、1単位落とすと再履修のために同額程度が追加で必要になる、とお考えください。実際の金額はご自身のコースの年間学費から計算してください。

Q.きちんと卒業できるか不安です。
A.当社を通じて進学されたお客様では、9割以上の方が卒業されています。卒業された方に共通しているのは、留学中も努力を継続されていたことです。当たり前のようですが、これが唯一の共通点です。加えて、つまずいたときに早めに誰かへ相談した方ほど立て直しが早い、という傾向もあります。成績に不安が出たら、抱え込まずに現地オフィスへお越しください。

Q.英語力の証明はIELTSとTOEFLだけですか?
A.いいえ。ケンブリッジ英語検定(CAE)やPTEなども利用できます。また、大学付属英語学校のEAPコース(進学英語コース)を修了することで英語力条件を満たす方法もあります。どの試験が受け入れられるかは大学・コースによって異なりますので、志望校が決まっている場合はお問い合わせください。

Q.出願書類には認証手続き(Certified)が必要と聞きました。無料で対応してもらえますか?
A.はい。当社は正規留学エージェントとしての認可を受けていますので、すべての書類の認証手続きを無料で行うことが可能です。

Q.自分一人で出願してみましたが不安です。途中からでも手伝ってもらえますか?
A.はい、可能です。ただし、すでにご自身で大学のアカウントを作成されている場合は、状況の確認に少しお時間をいただくことがあります。正規エージェントですので、途中からのサポートでも特別な費用はかかりません。

Q.オーストラリア留学センターに支払う手数料はありますか?
A.当社のサポート費用は無料です。ただし一部の大学(シドニー大学、クイーンズランド大学など)では、大学側へ支払う独自の出願手数料が必要な場合があります。該当する場合は事前にお伝えします。

Q.出願前に学生ビザは申請できますか?
A.いいえ。学生ビザの申請には大学が発行するCoE(入学許可書)が必要で、これは出願・入学手続きの完了後に発行されます。出願の時点ではビザの準備は不要です。ビザ制度の詳細はDepartment of Home Affairsの公式情報をご確認ください。

Q.留学中のサポートはありますか?
A.はい。オーストラリア主要6都市の現地オフィスで、進路や生活のご相談を受け付けています。出願サポートだけで終わりではありません。渡航後こそご利用ください。

保護者の方から、よくいただくご質問


Q.日本の大学入試のような「一斉試験」はないのですか?共通テストの結果は影響しますか?
A.一斉試験はありません。オーストラリアの大学入試は、高校3年間の成績(評定平均)と英語力による書類審査が基本です。大学入学共通テストの結果が合否を左右することも、基本的にはありません。最も重視されるのは高校が発行する成績証明書に記載された各科目の評定です。共通テスト後からでも、これまでの高校生活の成績があれば志望校への挑戦は十分に可能です。

Q.「出願」をしたら、すぐに入学先を決めて納金しなければなりませんか?
A.その必要はありません。入学査定はあくまで「その大学に入れるかどうか」を確認するプロセスです。オファーが出た後、日本の大学の合格発表を待ったり、他のオーストラリアの大学と比較したりしてから、最終的な進学先を決定いただけます。納金が発生するのは、進学先を決めてCoEの発行を受ける段階です。

Q.「滑り止め」のような併願は可能でしょうか?
A.可能です。当社では3大学まで同時に無料で査定を受けられます。第一志望の大学本科だけでなく、併設のDiplomaコース(大学編入ルート)を組み合わせて出願することで、進路を複数確保しておくことができます。日本の受験のように受験料が重なることもありません。

Q.浪人して日本の大学を目指すのと比べて、オーストラリア進学のメリットは何ですか?
A.オーストラリアの大学には、留学生向けの準備課程(FoundationやDiploma)が制度として整備されています。もう1年を受験勉強に充てる代わりに、これらの課程に入学して1年目から英語と専門分野を並行して学べる点が構造的な違いです。ただし「浪人より必ず良い」とは申し上げません。英語での学習に時間を投資する覚悟があるかどうかで、向き不向きは分かれます。そこを含めてご相談ください。

Q.現地の治安が心配です。
A.オーストラリアには留学生を保護する法律(ESOS法)が整備されており、教育機関の登録・授業料の保全などが制度として定められています。また当社は現地6都市に直営オフィスを構えており、到着直後の生活オリエンテーションから、困ったときの対面サポートまで日本語で対応できる体制を整えています。都市ごとの治安の傾向や、住むエリアの選び方についても具体的にご案内できます。

Q.オーストラリアの大学を卒業した後、日本での就職に不利になりませんか?
A.不利になるとは考えていません。海外大学の卒業生を対象としたボストンキャリアフォーラムなどのバイリンガル向け就職イベントに参加できるなど、日本の大学生とは異なる採用ルートがあります。ただし正直に申し上げると、評価されるのは「海外の大学を出たこと」そのものではなく、在学中に何を積み上げたかです。インターンシップ、現地でのアルバイト経験、英語での実務コミュニケーション、専門スキル。学位はその土台であって、それだけで内定が出るわけではありません。この点は、入学前の面談で必ずお伝えしています。

Q.現地で病気や怪我をした場合の医療体制はどうなっていますか?
A.留学生にはOSHC(海外留学生健康保険)への加入が義務付けられており、現地の医療機関を利用した際の費用が一部カバーされます。カバー範囲や自己負担額は保険会社・プランによって異なりますので、加入時にご確認ください。主要都市には日本語が通じる医療機関もあり、現地の日本人スタッフが受診方法をご案内することも可能です。

Q.学費の支払い時期や方法はどのようになりますか?
A.通常、1学期分ずつの分割払いが基本です。最初のお支払いは入学手続き(CoE発行)の際に行いますが、コース全期間分を一括で支払う必要はありません。入学査定を受けることで、大学から正式な学費スケジュールが提示されますので、それに基づいてご準備いただけます。海外送金の方法についてはFlywireとConveraの解説ページもご参照ください。

Q.子どもが一人で手続きを進められるか不安です。保護者も面談に同席できますか?
A.もちろんです。むしろ、長期的な予算と将来のキャリアが関わる意思決定ですので、当社では保護者様を含めた三者でのオンライン個別面談を推奨しています。必要書類の準備についても、ご家庭と連携しながら進めてまいります。オンライン相談からお申し込みいただけます。

英語力は「今の実力」を数字で知ることから始まる

シドニー大学フィッシャー図書館の学習スペース英語のスコアは、早い段階で一度取っておくことを強くおすすめします。理由は単純で、現在地が分からないと逆算ができないからです。IELTS 5.0の人と6.0の人では、進学ルートも、必要な準備期間も、総費用も変わります。まず一度受けて数字を出す。話はそこからです。

日本国内でIELTSを実施している主な機関は次のとおりです。試験日程・会場・受験料は機関によって異なりますので、ご自身の予定に合うところを選んでください。

実施機関 特徴
日本英語検定協会国内での実施回数・会場数が多く、受験しやすい
JSAFコンピューター版の実施に対応しており、結果が比較的早く出る
IDP EducationIELTSの共同運営機関のひとつ。海外受験を検討する場合の情報も得やすい

IELTSの内容や対策についてはIELTS(アイエルツ)試験の解説ページで詳しくご案内しています。なお、Conditional Offerの条件を満たすためには、期日までにスコアを提出する必要があります。

試験日から結果発表までの日数と、次回受験までの間隔も逆算に入れておいてください。1回で目標スコアに届かない前提でスケジュールを組んでおくと、精神的にもかなり楽になります。

学部選びに迷ったら。「探す」のではなく「積み上げる」

オーストラリア国立大学(ANU)で学ぶ学生「自分に何が向いているか分からないので、決まってから相談します」というご連絡をよくいただきます。気持ちはよく分かります。ただ、22年この仕事をしてきた立場から、正直に申し上げます。「自分に向いているか」を先に確かめようとするほど、動けなくなります。

完璧に自分に合う専攻がどこかに存在していて、それを見つけ出せるかどうかで人生が決まる——という前提を、私はお勧めしません。実際に卒業生を見ていると、順序が逆であることのほうが多いのです。

選んだ場所で力をつけた結果、その分野が面白くなる。希少なスキルが身についてくると、仕事の選択肢が増え、選択肢が増えると自信がつき、自信がつくと面白くなる。この順番で進む方が、圧倒的に多数派です。

だから、まだ方向性が定まっていない方にも、この記事は向けて書いています。

とはいえ、何も手がかりがない状態で決めろとは言いません。当社のカウンセリングでは、次のようなことをお聞きしています。

興味のある分野を3つ書き出せるか。その中で、数学や統計を使うことに抵抗があるか。将来は日本に帰るつもりか、現地で経験を積みたいか。実習や実務経験のあるコースを望むか、研究寄りを望むか。高校で得意だった科目と苦手だった科目は何か。予算の上限はいくらか。この6つに答えていただければ、候補は現実的な数まで絞れます。

逆に、これらに答えないまま大学ランキングだけで決めた進路は、入学後に苦しくなりやすい、というのが正直な実感です。

ビジネス、教育、医療、IT、工学といった定番分野に加えて、オーストラリアにはワイン醸造動物生態学水産養殖のように、日本では学びにくい分野が学位として整備されています。分野別のガイドはオーストラリアの大学で学べる分野一覧からご覧いただけます。

後悔しない進路選択のために、伝えておきたいこと

シドニー大学キャンパスのキャリアセンター前を歩く学生最後に、カウンセラーとして毎年お伝えしていることを2つ書きます。

1つめ。特殊なケースを除いて、急ぐ必要はありません。

看護学のように入学が年1回で、かつ卒業後の資格登録まで見据えて逆算が必要な分野はあります。ですが多くの分野では、半年遅らせて英語力を上げてから入学したほうが、結果的に良い成績で卒業できます。

焦って基準ぎりぎりで入学し、最初の学期で単位を落とすほうが、時間もお金も失います。正確な情報に基づいて、ご自身のペースで準備してください。

2つめ。「悩む」のは、査定結果が出てからにしてください。これが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

「この成績で受かるだろうか」「英語が足りないのではないか」と数か月悩んでも、状況は1ミリも動きません。答えを持っているのは大学だけです。

査定は無料で、3大学まで同時に出せて、合格しても辞退できます。悩む材料がないから悩んでいるのであって、結果という材料が手に入れば、悩みは「検討」に変わります。

迷っている時間より、始めてからの1年のほうが、あなたを確実に変えます。

現地エージェントとして、私たちができること

オーストラリア留学センターが出願対応している大学一覧当社はオーストラリアの28大学すべての公認出願窓口として、出願手続きをサポートしています。日本国内の代理店とは異なり、現地に拠点を置いているため、大学の入学審査担当者と直接やり取りができます。

審査が長引いている案件の状況確認、追加書類の要否確認、条件付き合格の条件変更の相談など、書類を送って待つだけでは動かない部分を動かせるのが、現地エージェントの実務的な価値です。

サポートはシドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、パース、アデレードの6都市の直営オフィスと、東京オフィスで行っています。渡航前の出願手続きだけでなく、到着後の生活オリエンテーション、履修や成績の相談、進路変更の相談まで、日本語で対応します。

出願が終わったら関係も終わり、というやり方はしていません。

日本の普通高校に在籍されている方の具体的な進学手順は日本の普通高校に通われている方向けのステップガイドで、IBコースの方は国際バカロレア(IB)コース向けのステップガイドでご案内しています。あわせてご覧ください。

2027年入学の進学相談はオーストラリア留学センターへ

成績が基準に届くか分からない、英語力が足りるか不安、学部が絞れない。どれも、一人で結論を出そうとすると止まってしまうテーマです。成績証明書を拝見できれば、志望校ごとの現実的な選択肢をその場でご案内できます。

保護者の方を含めた三者面談にも対応しています。お問い合わせフォームまたはオンライン相談からお気軽にご相談ください。出願サポートはすべて無料です。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I008)
留学カウンセラー歴22年。ブリスベン現地オフィスで、オーストラリア留学・進学の相談を担当しています。2002年にワーキングホリデーで渡豪し、現在は豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)として、高校生の大学進学、大学生の休学・認定留学、社会人のキャリアチェンジまで幅広くサポートしています。 これまで1500名以上の学生を見てきて強く感じているのは、留学は「入学できるか」だけで決めるものではないということです。英語力、成績、費用、ビザ、現地生活、そして卒業後の進路まで含めて、その人にとって本当に続けられる選択かどうかを見極めることを大切にしています。希望だけで話を進めるのではなく、必要な場合は厳しいこともお伝えしながら、現実的で納得できる留学プランを一緒に考えています。 ブリスベンで留学している学生、これからブリスベンでの進学を目指す方に向けて、制度の説明だけではなく、現地で日々留学生をサポートしているからこそ伝えられる判断材料をお届けしています。「相談してよかった」と思っていただけるよう、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に向き合っています。 このカウンセラーに質問する

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