オーストラリアの大学への進学方法として、州立専門学校 TAFE から大学へ編入する方法もあります。
本ページでは各州のTAFEと大学が 「
公表済みの編入ルート(ツーリズム・イベント・ホスピタリティ )」についてご案内します。
また「公表済みの編入ルート(ツーリズム・イベント・ホスピタリティ )」のご案内の前に、TAFEからの大学編入においてのメリットと下記の注意事項をまずは抑えておいてください。
(1)大学編入には「パッケージ」と「単位認定」がある |
多くの方が勘違いされるのですが、TAFEから大学への編入は万能ではありませんし 近年では編入できるコース数は減少傾向にあります。
TAFEと大学、両サイドが 公表している編入ルート(パッケージ)以外は、全て大学の査定次第(TAFEで履修した単位が認定されるか?)であり、編入が確約されているわけではありません。 |
(2)パッケージと単位認定の違い |
パッケージとは、TAFEのコース + 大学のコースの2つを1度にまとめて手続きをして、全てのコースを含め学生ビザ申請で手続きすることを言います。大学側が事前に 履修教科とその教科が大学で学ぶ科目と同等と事前に 認めたコースのみパッケージが可能ですから、言い換えるとパッケージであれば、ほぼ間違いなく大学へ編入できます。もちろん、大学のコース改変がないこと & TAFEで規定の成績を終えることなどが必須ですが、最終的に学びたい分野のコースと大学であれば、TAFE経由でも1番おすすめ出来るパスウェイがパッケージです。
単位認定は TAFEでコースを修了後、再度、TAFEでの成績表と修了証をもとに大学の希望コースへ出願して単位認定を図ります。大学の査定によって単位が認められれば、大学への編入が可能です(単位の認定数次第で、大学の就学期間が変わります)。つまり TAFE と大学を一緒に手続きできるパッケージと異なり、TAFEからの進学は約束はされませんし、TAFEで履修した科目が、希望の大学のコースの履修科目と同等のものと査定で判断され無い限り、単位は認められません。
|
(3)大学により修学期間は異なる |
TAFEのコースからパスウェイで編入ルートを設けている大学でも、各大学での修学期間は違ってきます。ゆえ、TAFE で1年間の Diploma コースを修了したからと言って、必ずしも 大学2年次(修学期間が2年)に編入できるとは限りません。
|
最終ゴール(大学で学びたい分野は何か?)から考えるのが大事
とにかく学費を抑えたい、と言う希望が TAFE 経由での大学進学の問合せで 1番 多い理由です。
でも、ちょっと待ってください・・ 費用を抑えれれば何でもイイという訳ではないはずです。
確かにTAFEからの編入制度を利用できれば、学費面では大きなメリットがありますが、ご自身の学びたい分野やコースが、TAFE経由で進学できないコースの可能性があります。TAFE からの編入が利用できないのであれば、そもそもTAFEに行く必要もないのですから、大学付属カレッジの Diploma コース経由、Foundationコース経由など、他のパスウェイの進学ルートを検討してください。
前述の通り TAFEのコースは万能ではありませんから、まずは大学で学びたい分野やコースは何か?を考えて、その上でTAFEからの編入ルートがあるか?を確認しましょう。
パッケージ可能なコース一覧
前述の通り「TAFEと大学」両方のコースを1度の手続き出来ることを「パッケージ」と言います。
各TAFEと各大学、それぞれが公表している編入ルートになりますので、編入先の大学のコースが改編(または不催行)されない限り、TAFEのコースを規定の成績以上で終えれば、ほぼ間違いなく 編入が可能なパスウェイになります。 今回は「ツーリズム・イベント・ホスピタリティ」の TAFEのコースから大学学士号へのパッケージの編入ルートの一覧になりますので、ぜひご参考ください。
なお、本ページでご案内以外のコース(ツーリズム・イベント・ホスピタリティの分野)は基本的にパッケージでは手続き出来ない、とご理解ください。
TAFE QLD と各大学
QLD(クイーンズランド州)内にある大学とパスウェイを持っています。クイーンズランド州にある大学のツーリズム・イベント・ホスピタリティ分野コースへのパスウェイの編入ルートとしては最多です。
下記の大学のコースであれば、TAFE QLD の Diploma コースとパッケージ手続きにて、大学への編入制度(2年次、または1年後期から)が利用出来ます。(他州のTAFEの同コースとQLD州の大学とのパッケージは出来ません)
コース名 | TAFE の修学期間 |
Diploma of Hospitality Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
Griffith University | 大学の修学期間 |
Bachelor of International Tourism and Hotel Management | 2年 |
James Cook University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business(Hospitality Major) | 2年 |
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Event Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
Griffith University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business(Event Management) | 2.5年 |
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Travel and Tourism Management
上記コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
James Cook University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business | 2年 |
TAFE WA と各大学
WA(西オーストラリア州)内にある大学とパスウェイを持っています。西オーストラリア州にある大学のビジネス分野のコースへのパスウェイの編入ルートとしては最多ですが、2023年1月現在、TAFEのコースを修了後から大学のコース期間が何年になるかの確認が出来ておりません。現時点では、希望するコース毎にTAFE WAへ確認することになりますのでご注意ください。(他州のTAFEの同コースとはWA州の大学とのパッケージは出来ません)
コース名 | TAFEの修学期間 |
Certificate 4 in Hospitality + Diploma of Hospitality Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1.5年 |
Curtin University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Commerce | 要確認 |
Edith Cowan Universoty | 大学の修学期間 |
Bachelor of Hospitality and Tourism Management (K93 v8)
Bachelor of International Hotel and Resort Management (Y29 V9) | 要確認 |
Murdoch University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business (B1367) all majors | 要確認 |
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Event Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
Curtin University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Commerce | 要確認 |
Murdoch University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Arts in Tourism and Events (B1356) | 要確認 |
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Travel and Tourism Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
Curtin University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Commerce | 要確認 |
Edith Cowan University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Hospitality and Tourism Management (K93 v8) | 要確認 |
Murdoch University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business (B1367) all majors | 要確認 |
TAFE SA と各大学
SA(南オーストラリア州)内にある大学とパスウェイを持っていますが パッケージ可能なコースは一つのみです。(他州のTAFEの同コースと、SA州の大学とのパッケージは出来ません)
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Travel and Tourism Management
上記コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
University of South Australia | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business (Tourism and Event Management) | 2年間 |
TAFE NSWと各大学
NSW(ニューサウスウェールズ州)内にある大学(University of Wollongong, University of Technology Sydney, Australian Catholic University)への編入の可能性がありますが、2023年1月時点、ツーリズム・イベント・ホスピタリティ分野で パッケージ出来る 大学とコースはございません。
VIC州のTAFEと各大学
VIC州の各TAFE では、パッケージ可能な大学および編入制度の単位認定可能なコースは公表されていません。
TAS TAFEと大学
TAS TAFE(タスマニア)では、パッケージ可能な大学および編入制度の単位認定可能なコースは公表されていません。
NT準州のTAFEと大学
NT準州には、Charles Darwin University にて TAFE NT のコースが開講しており、 パッケージ 出来るのは下記の2つです。
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Hospitality Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 2年 |
Charles Darwin University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business (Major in Tourism and Destination Management) | 2年間 |
コース名 | TAFEの修学期間 |
Diploma of Travel and Tourism Management
本コースから下記の大学とコースへ編入前提でパッケージ出来ます | 1年 |
Charles Darwin University | 大学の修学期間 |
Bachelor of Business (Major in Tourism and Destination Management) | 2年間 |
各TAFEと大学のパッケージ手続き出来る留学エージェントも限られる
各TAFE と大学のコースのパッケージ手続き(出願手続き)ができるか?も留学エージェントによって違ってきます。
基本的にパッケージ手続きにおいては、各TAFEと進学できる大学、両方の正規出願窓口(正規契約の留学エージェント)からの出願を求めてられるからです。
例えばパッケージ可能なコースであり学生本人が希望しているにも関わらず、TAFEのコースだけしか手続きされない場合は、そのTAFEでは個人からのパッケージ出願は受け付けていないか、または 依頼されている留学エージェントで大学と正規契約がないことを意味しますので、ご注意ください。
例:TAFE SA と Flinders University では 下記のようにパッケージ手続きについては 両方の正規契約代理店からの出願を受け付けています。
TAFEと大学のパッケージ出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受験してください
まずは
IELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はTAFE付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願書類4点をご準備ください
出願には下記4点の書類をご準備ください。
- 高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- 高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
- IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
- パスポートコピー
|
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォームを送信してください。当社にて出願手続きをスタートします。
当社について、安心の現地サポート
オーストラリア専門の無料留学エージェント
当社オーストラリア留学センターは、日本に東京オフィス、そしてオーストラリア国内の主要6都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、パース)に自社の現地サポートオフィスを構え、全オフィスに日本人スタッフが常勤している
唯一の日本エージェントです。
オーストラリアの主要6都市にスタッフが在住しているメリットを最大限に生かし、「現地にいるからこそわかる、本当の学校情報をそのまま皆様にお伝えする」というシンプルな方針のもと、過剰な広告や留学フェアなどといった宣伝活動を一切行わず、オーストラリアの教育機関から支払われるサポート費のみで運営しております。ですので、よくある日本の留学エージェントと違い、
手続きに対する手数料やサポート料は一切必要ありません。どこよりも確実な情報をもとに、安心してご留学をお任せいただくことができます。
エージェント選びにおいて、そのエージェントから提供される情報量と質、提案力はもちろん、自分が留学する都市にそのエージェントの自社オフィスがあるのか?日本人スタッフが常勤しているのか?も重要なポイントとなります。留学はスタートしてからが本番です。留学前の準備段階において無駄なお金や時間を費やさないよう利用するエージェントはしっかり見極めて選びましょう。
豪政府認定教育カウンセラー資格
当社のカウンセラーはオーストラリア政府公認の教育カウンセラー資格
PIER(Professional International Education Resources)を保持しており、オーストラリア留学のアドバイス、進学プラン提案をする上で高い専門知識を保有するプロフェッショナルであるQEAC(豪政府認定教育エージェントカウンセラー)として正規登録されております。
また、オーストラリアの各大学も認定する留学エージェントを厳選しており、近年、
PIER資格を持つカウンセラーが所属していることを条件としている大学が増えています。
留学会社選びはもちろん、担当になるカウンセラーが「PIER認定のQEACに登録されているかどうか」もエージェント選びの重要なポイントです。利用するエージェント選びの基準にされると良いでしょう。
留学相談&お問い合わせ
当社オーストラリア留学センターは各州のTAFE、
全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで
全て無料で提供しております。
学力、英語力、希望内容、ご予算など詳しくお伺いしたうえで、おひとりおひとりに合う大学をご提案しております。
※備考※
・本記事は2023年1月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準、編入制度とコースは変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2023年度学費をご案内しております。