
オーストラリアの大学で医学を学ぶ場合、学士号の医学コースとドクターコースの2つの選択肢があります。
学士号の医学部はBachelor of Medicine and Bachelor of Surgeryコース(通称MBBS)と呼ばれ、ドクターコースはDoctor of Medicineコース(通称MD)として知られています。
各大学により開講されているコースは異なりますが、近年では、フリンダース大学が先駆的に導入した「学士号(3年)+Doctor of Medicine(4年)」の医学コースを開講する大学が増加傾向にあります。

Bachelor of Medicine and Bachelor of Surgeryについて
開講している大学例 | カーティン大学(2026年度入学はISAT/UCAT不要) ジェームス・クック大学(2026年度入学はISAT/UCAT不要) |
---|---|
期間 | 5〜6年(大学により異なる) |
入学に必要なIELTS | 7.0(各バンド7.0) |
学歴・英語試験以外のテスト | ISAT、UCAT(大学や年度により異なる) |
Doctor of Medicineについて
開講している大学例 | 西オーストラリア大学 アデレード大学 クイーンズランド大学 グリフィス大学 メルボルン大学 ディーキン大学 ウーロンゴン大学 マッコーリー大学 フリンダース大学 西シドニー大学 タスマニア大学 |
---|---|
期間 | 5〜8年(学士号からMD卒業まで)、4〜5年(MD直接入学) |
入学に必要なIELTS | 7.0(各バンド7.0) |
学歴・英語試験以外のテスト | GAMSAT、MCATだが西シドニー大学はISAT |

オーストラリアの医学部を選ぶ理由
自分のバックグラウンドに合った大学を選べる
大学ごとに出願基準が異なり、中には、医学とは関係のない学士号を卒業した方でも、Doctor of Medicineに入学できるチャンスがある場合も。自分のバックグラウンドを考慮して、出願する大学を選ぶことができます。少人数制、サポート充実の大学も
慣れない国での留学には不安がつきものですが、特にほぼ勉強漬けの毎日を送る医学部生にとってサポート体制は大切な要素。個性豊かなオーストラリアの大学の中から、留学生を親身になってサポートしてくれる教授陣やスタッフが揃っている大学を選べばより安心です。高校卒業後、最短5年で医学部卒業!
オーストラリアの学士号からスタートする留学生でも、最短5年で医学部を卒業できるプログラムもあります。短期間で医学の専門家としてのスキルを磨くことができ、同時に滞在費用なども抑えられるというのも魅力です。
オーストラリアで医学部に通う現役学生の声
タスマニア大学医学部3年目のYuさんは、高校生の時、海洋学留学を考えていました。そこで、たまたま見ていたオーストラリアの大学のパンフレットで「海洋学」のすぐ下に「医学」が紹介されていたことが、医学部に興味を持ち始めたきっかけだったそうです!などオーストラリアのリアルな医学部ライフが見られます↓
オーストラリアの医学部出願で抑えるべきポイント
◎年齢制限の有無大学によっては、年齢制限を設けていないところもあります。ただし、「出願時に18歳であること」や「高校卒業以上の資格コースで学んでいないこと」などの条件がある場合もあります。出願前に大学の要件をしっかり確認しましょう。
◎IB校出身でも英語力証明を求められることがある
IB校出身者であっても、出願時にIELTSやTOEFLなどの英語能力試験のスコア提出が求められる場合があります。あらかじめ受験しておくと良いでしょう。
◎Doctor of Medicine出願のための学士号分野
Doctor of Medicineに出願する際、必要な学士号の分野には大学により異なります。例えば「cell biologyやsystems physiologyを学んだこと」を条件に求める大学もあれば、「学士号の分野は問わない」とする大学も存在します。
意外ですが、医療系とは全く関係のない、Bachelor of Artsなど、他学部卒業者も、Doctor of Medicineの査定対象とする大学もあります。
◎入学の判断基準は学歴・英語力だけではない
出願書類の内容は大学ごとに異なります。以下の出願書類のほかにも、Supporting documents(自分で用意する、出願に有利になりそうな追加書類)を提出できる場合もありますが、大学によっては、提出書類の数に制限がある場合もあります。それぞれの大学要件を把握しつつ、柔軟なアプローチで出願に臨むことが成功の鍵といえます。
上記の項目を総合的に審査され、入学許可のオファーが発行されます。また、成績の高い順からオファーが発行されますので、例えば「IB36」が入学基準とされている大学でも実際は37以上ないとオファーが出ない、ということも。なるべく高い成績を取っておくこともとても大切なことです。
コマースやITコースなどは入学日間近まで出願を受け付けていますが、多くの大学の医学部ではRound1、Round2など出願期限が設けられています。必ずしも、第一Roundまでに出願しなくてはいけないというわけではなく、第一Round以降に出願しても良いのですが、定員があるコースのため早めの出願をおすすめします。
オーストラリア留学センターは全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。
・本記事は2024年1月の情報に基づいており、詳細は変更されることもございますのでご留意ください。