オーストラリア入国カードの記入方法


オーストラリアに到着後、入国審査と税関及び検疫を受けて入国しますが、その際に必要なのが入国カード(Incoming Passenger Card)です。入国カードはオーストラリア到着便の機内で配布されます。配られるタイミングは搭乗便によって異なりますが、日本からの直行便であれば、1回目の食事のサービス後に配られることが多いです。受け取りそこなった場合は、客室乗務員へ伝え、必ず受け取ってください。

実際に提出するのは税関及び検疫の際になりますが、機内で記入し準備しておくと安心です。

オーストラリア到着から入国の流れ

1. 入国カードの記入

機内で入国カードを受け取り、記入します。

2. オーストラリアに到着

3. 入国審査

日本のパスポート保有者の場合はスマートゲート(Smart Gate)の利用が可能です。セルフサービスの入国審査機にパスポートを挿入し、必要事項に回答してください。日本のパスポートの場合は自動で日本語で表示が表示されるので、入国時の英語力に自信がない方も安心してください。

手続きが終わると紙のチケットが出てくるので、パスポートと併せて忘れずに受取り、入国審査場へ移動します。入国審査場にはゲートがありますので、機械にチケットを挿入し、指示に従って顔写真を撮影します。問題なければゲートが開きます。

スマートゲートが利用できない場合などは入国審査官のいる窓口へ進み、入国審査を受けてください。

4. 出発時に預けた荷物の受け取り

5. 税関及び検疫(入国カードの提出)

入国カードのすべての質問にNOと回答した場合は、”Nothing Declare”と書かれた緑のランプの出口へ向かってください。1つでもYESと回答した場合は、”Goods to Decleare”と書かれた赤いランプの出口へ向かってください。

※税関及び、検疫については『オーストラリアに持込めない物』で詳しく紹介していますので、参照ください。

6. 到着ゲートをくぐり、到着ロビーへ

7. 空港からホームステイ先(宿泊場所)に移動

オーストラリア入国カード記入方法

入国カードは複数の言語で準備されており、日本からの直行便では日本語の入国カードを受け取ることができます。乗り継ぎでオーストラリア着の航空機が日本以外の国から出発する場合は英語の入国カードを受け取る場合もあります。書かれている内容は同じですが、日本語、英語にかかわらず、必ず質問項目をよく読んで、お客さまご自身でご記入ください。どの言語のカードでも、すべて英語で記入します。

入国カードは、青色または黒色のペンを用い、英語で記入する必要がありますから、搭乗の際はペンを持参しておきましょう。

例(表面)


例(裏面)


各項目について

それでは番号順に各項目の詳細を見ていきましょう。

例(表面)

① 姓 (Family / surname)

② 名 (Given names)

③ パスポート番号 (Passport number)

④ 搭乗機または搭乗船名 (Flight number or name of ship)
オーストラリア到着便を記入します。航空券を確認してください。カンタス航空 QF / ジェットスターJQ / 日本航空 JL / 全日空 NH / シンガポール航空SQなど航空会社の2桁コードと数字で表示されています。

⑤ オーストラリア国内での滞在予定先(住所) (Intended address in Australia)
滞在先の住所を記入してください。ホームステイ先や学生寮の住所で問題ありません。ホテルなどに宿泊後にシェアハウスを探す方は、ホテルの名前を記載します。

⑥ オーストラリアに向こう1年間にわたって滞在する予定ですか?(Do you intend to live in Australia for the next 12 months?)
  • ワーキングホリデービザ、長期学生ビザ ⇒はい
  • ETASや、1年未満の学生ビザ ⇒いいえ
※ワーキングホリデーで帰国日が決まっており、1年未満の場合⇒いいえ

⑦ 結核にかかっていますか?(If you are NOT an Australian citizen: Do you have tuberculosis?)
  • はい YES
  • いいえ NO
⑧ 犯罪歴がありますか?(If you are NOT an Australian citizen: Do you have any criminal conviction/s?)
  • あります  YES
  • ありません   NO
⑨ 下記の物品をオーストラリアに持ち込もうとしていますか? (Are your bringing into Australia:)
下記の全ての質問に答えなければなりません。どう答えていいか不明な場合は、はいに×をつけてください。仮に申告しないで良い物を、申告したとしても罰金などはありませんから、検疫官に確認するのが一番確実です。
  1. 禁止または規制されている物。医薬品、ステロイド、不法わいせつ物、鉄砲、武器、不法な薬物 (Goods that may be prohibited or subject to restrictions, such as medicines, steroids, illegal pornography, firearms, weapons or illicit drugs?)
  2. 2250mlを超えるアルコール飲料、または紙巻タバコ25本または25gを超えるタバコ製品 (More than 2250mL of alcoholic beverages or 25 cigarettes or 25g of tobacco products?)
  3. 贈答品を含めて、海外で入手した品物、あるいはオーストラリアの免除店等で購入した品物で、合計額がAUD900を超える場合 (Goods obtained overseas or purchased duty and/or tax free in Australia with a combined total price of more than AUD$900, including gifts?)
  4. 業務/営業目的の物品/見本 (Goods/samples for business/commercial use?)
  5. 豪ドルまたは外貨で合計AUD$10,000相当以上 (AUS$10,000 or more in Australian or foreign currency equivalent?)
  6. 食肉、家禽類、魚、海産食物、卵類、乳製品、果物、野菜類 (Meat, poultry, fish, seafood, eggs, dairy, fruit, vegetables?)
  7. 穀類、種子、球根、わら、ナッツ類、植物、植物の部分、伝統的な医薬品、薬用・食用および香料用の草本植物、木製品 (Grains, seeds, bulbs, straw, nuts, plants, part of plants, traditional medicines or herbs, wooden articles?)
  8. 器具、ペットフード、卵、バイオテクノロジー製品、標本、鳥、魚、昆虫、貝殻、蜂製品を含む、動物、動物の体や毛の一部、およびそれらを使用した動物製品 (Animals, parts of animals, animal products including equipment, pet food, eggs, biologicals, specimens, birds, fish, insects, shells, bee products?)
  9. 土、または例えばスポーツ/レクリエーション用品、靴などのように土の付着した物品、もしくは淡水域で使用した物品 (Soil, items with soil attached or used in freshwater areas e.g. sports/recreational equipment, shoes?)
  10. 過去30日以内に家畜と接したり、農場、荒野地域、淡水の川/湖などに行きましたか (Have you been in contact with farms, farm animals, wilderness areas or freshwater streams/lakes etc in the past 30 days?)
  11. 過去6日間以内にアフリカ、中南東またはカリブ海地域に行きましたか (Were you in Africa, south/Central America or the Caribbean in the last 6 days?)
特に、お菓子にはドライフルーツやナッツ類が含まれているものもあるため注意が必要です。なんらかの”食品”を持ち込む場合、申告すべきか分からない場合は6、7は”はい”を選んでおきましょう。また、一般的な薬を持っている場合はで1で”はい”を選びますが、漢方薬などを持ち込む場合は、7も”はい”を選びます。
※税関及び、検疫については『オーストラリアに持込めない物』で詳しく紹介していますので、参照ください。
※薬については『オーストラリアに常備薬・処方薬を持ち込む』で詳しく紹介していますので、参照ください。

⑩ 署名 (YOUR SIGNATURE)
パスポートと同じ署名を記入します。日付は航空機がオーストラリアに到着する日(入国審査を受ける日)を日 / 月 / 年の順に記入してください。

例(裏面)

⑪ オーストラリアにおける連絡先 (YOUR CONTACT DETAILS IN AUSTRALIA)
  • 電話番号(ホームステイ先や学生寮、滞在するホテルの電話番号、すでにオーストラリアのSIMを取得し電話番号がわかっている人は自分の電話番号を記入します。)
  • Eメール / 住所(どちらか1つ。Eメールの場合は自分のメールアドレスを記入します。住所はホームステイや学生寮の住所、滞在先のホテルなどを記入します。)
⑫ 緊急時連絡先(家族、友人など) (EMERGENCY CONTACT DETAILS (FAMILY OR FRIEND)
有事が発生した場合の、緊急連絡先となる人の「氏名(家族・友人など)」と「Eメール / 電話番号 / 郵送先住所(いずれか1つ)」を記入してください。

※日本にいる家族などの電話番号を記入する場合は、+81 の後に最初の0を除いた番号を記入してください。

⑬ この航空機または船舶に搭乗した国 (In which country did you board this flight or ship?)
オーストラリア到着便の出発地の国名を英語で記入します。日本⇒JAPAN / シンガポール⇒SINGAPORE / 韓国⇒SOUTH KOREA などです。

⑭ 職業 (What is your usual occupation?)
学生 STUDENT
会社員 OFFICE WORKER / OFFICE CLERK
国家公務員 GOVERNMENT OFFICIAL
地方公務員 LOCAL GOVERNMENT OFFICIAL
教師 TEACHER
医師 DOCTOR
看護師 NURSE
個人経営者 PROPRIETOR
フリーター PART-TIME WORKER
主婦 HOUSEWIFE
無職 NONE
⑮ パスポートに記載されている国籍 (Nationality as shown on passport)
日本国籍であれば JAPAN と記入します。

⑯ 生年月日 (Date of birth)
日/月/年 の順に記入します。

⑰ 旅行者または一時入国者 (Visitor or temporary entrant)
一般的に、観光ビザ保有者、ワーキングホリデービザ保有者、学生ビザ保有者は一時入国者になるため、Bに×印を記入します。

⑱ オーストラリアでの滞在予定期間 (Your intended length of stay in Australia)
現在予定している、滞在予定期間をご記入ください。旅行などで短期滞在する場合は正確な「日数」を記載しますが、長期の場合は「年数」「月数」を記載します。例えば、2025年7月~2026年3月(9か月)の学生ビザの場合は月数の欄⇒09 / 2025年7月~2029年3月(3年9か月)の学生ビザの場合は年数の欄⇒03 月数の欄⇒09 と記載します

⑲ 居住国 (Your country of residence)
オーストラリア側からすると旅行者または一時入国者のため、普段居住している国が別にあるはずです。それが日本の場合は、JAPANと記入します。

⑳ オーストラリアを訪れる主な理由 (Your main reason for travel)
  • 大会/会議 (Convention / conference)
  • 商用 (Business)
  • 友人あるいは親類訪問 (Visiting friends or relatives)
  • 就職 (Employment)
  • 教育 (Education)
  • 展示会 (Exhibition)
  • 休暇 (Holiday)
  • その他 (Others)
該当する項目に×を記入してください。×をする項目は1つのみです。

入国カード記入において気を付けたいこと

絶対に虚偽の申請はしないでください。また、ビザの要件にあった滞在予定であるかもご自身でご確認ください。

最近は機内でWiFiが使える航空会社も増えてきましたが、使えない場合もあります。留学前でまだ英語に自信がない方は、上記の項目を英語で記入できるよう事前にメモをしておくと安心です。

提出する前にすべての項目に回答したか確認しましょう。

※備考※
・このページは2025年6
月現在の情報に基づいています。
・入国カードの内容などは予告なく変更される場合がありますのでご注意ください。また、必ず最新の情報をご確認ください。
・詳細については弊社で回答できかねます。Australian Border Force(オーストラリア国境警備隊)のウェブサイトにてご確認ください。


豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I008)
2025年現在ブリスベンで生活中。主に長期留学、専門学校留学、大学留学などの相談を担当させていただいており、留学中のサポートはもちろん、生徒さんのキャリアを考慮し進学プランをお伝えしています。また、社内一のコーヒー好きなため、カフェ情報もお伝えしています。出来るだけ多くの方に有意義な情報が提供できる&ムードメーカー的な立ち位置に滑り込めるよう、日々奮闘中です。 このカウンセラーに質問する

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