
メルボルン(Melbourne)は、オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都で、シドニーに次ぐオーストラリア第2の都市です。文化、芸術、スポーツ、グルメ、教育の中心地として知られており、「世界で最も住みやすい都市」として何度もランキング上位に選ばれたことがあります。
「メルボルンを留学地の候補にしている」、「メルボルンについてもっと知りたい」方に向けて、Q&A形式で疑問にお答えします!
メルボルンってどんなところ?
メルボルンは、世界140ヶ国以上からの移民が暮らす多文化都市で人口の約3割以上が海外出身者です。多国籍な雰囲気の中で、留学生はさまざまな国の人々や文化に触れながら、自由で国際的な環境で学ぶことができます。

街にはビジネス、エンターテインメント、ショッピング、グルメなど、都市生活に欠かせない要素がそろっており、質の高いライフスタイルが実現できます。
さらに、テニスの全豪オープンやF1グランプリ、メルボルンカップ(競馬)、AFL(オーストラリアン・フットボール)といった世界的なスポーツイベントが開催され、劇場、博物館、美術館など文化施設も充実。アートとスポーツが共存する活気ある都市です。
また、メルボルンは「教育の街」とも称されるほど、教育水準の高い大学や専門教育機関が数多く集まっています。世界大学ランキングで常に上位に位置し、オーストラリアの名門「グループ8(Group of Eight)」にも属するメルボルン大学をはじめ、RMIT大学、スウィンバーン工科大学、ラ・トローブ大学など、国際的に高い評価を受けている大学が多数あります。

大学内にカレッジを併設しているケースも多く、1年間のディプロマ課程を修了後、大学2年次に編入できるパスウェイ制度を提供している大学も多数あります。
大学だけでなく、実践的なスキルを学べる州立専門学校(TAFE)や、英語力を強化できる語学学校も充実しています。TAFEは、専門知識と技術を身につけたい人に最適な総合教育機関で、州政府の管理のもと、高い教育水準を保ちながら多彩なコースを提供しています。専門分野に特化した実践的なスキルが学べ、将来のキャリアに直結する教育が受けられます。
メルボルンの教育機関は、留学生のサポート体制が充実しており、英語学習支援、ビザ相談、生活面のケアまで幅広く対応しています。TAFEや大学では、英語力向上を目的としたプログラムや、学業・キャリアを支えるサポートも提供されており、安心して学びに集中できる環境が整っています。
メルボルンは、世界的に評価の高い大学と専門機関、多文化で安全な都市環境、充実した学生支援、質の高い生活インフラがそろった、学業と生活の両面で留学生にとって理想的な留学先です。
メルボルンに行ったときのオススメスポットは?
グレート・オーシャン・ロード / Great Ocean Road

ビクトリア州の南西海岸に沿って続く、全長約243kmの絶景ドライブルート「グレート・オーシャン・ロード」は、メルボルンから車で日帰りや1泊2日でアクセス可能で、観光客や地元の人々に愛されているスポットです。壮大な断崖絶壁や波で削られた奇岩群、12使徒など、日本ではなかなか見られないダイナミックな景色が広がります。さらに、野生のコアラやカンガルーにも出会える自然の魅力満載の場所です。
フィリップ島自然公園 / Philip Island Nature Parks
ビクトリア州のフィリップ島に位置する、約2,750ヘクタールの自然保護公園です。リトルペンギンの営巣地として世界的に有名で、夕日に染まる美しい海岸で、海から帰ってくるペンギンたちの行進「ペンギンパレード」を観察できます。その愛らしい姿や表情に、心癒されること間違いなしです。
グランピアンズ国立公園 / Grampians National Park

ビクトリア州の西部に位置し、メルボルンから車で約3時間の距離にある約1,670平方キロメートルの広大な自然保護区で、ハイキング、野生動物観察、アボリジナル文化の体験など、多彩なアクティビティが楽しめます。奇岩が並ぶ展望スポットで、ジブリ映画『もののけ姫』のモロの住処のモデルになったと言われているザ・バルコニーズ(The Balconies)も有名です。
ヤラ・バレー / Yarra Valley
メルボルン市内から車で約1時間の距離にあるオーストラリア最古のワイン産地の一つです。周囲には多くのワイナリーとワイン畑が広がり、特にピノ・ノワールやシャルドネなどの高品質なワインが生産されています。ワイナリー巡りを楽しみながら、地元の農産物やシーフードを使ったレストランで、食とワインのペアリングを堪能できます。
ヒールズビル・サンクチュアリ / Healesville Sanctuary
ヤラ・バレー地域に位置するオーストラリアの野生動物を保護する動物園で、メルボルンから車で約1時間の距離にあります。自然環境の中で、カモノハシ、コアラ、カンガルー、タスマニアンデビル、ウォンバットなど、オーストラリアならではの動物たちに出会える場所です。動物たちは自然に近い環境で過ごしており、広大な敷地内で間近に観察できるのが特徴です。
ブライトン・ビーチ / Brighton Beach

メルボルン近郊にある人気のビーチで、特にカラフルで可愛らしい小さなビーチハウスが並ぶ光景で知られています。メルボルン中心部から電車で30分ほどで行けます。特に夕方には、美しいサンセットが楽しめるため、多くの人が夕日を見に訪れます。
カフェ

メルボルンはカフェ文化が根付いており、街中には個性的でおしゃれなカフェが至るところに点在しています。地元の人々はもちろん、観光客にも愛されるカフェが多く、どこへ行ってもカフェで一息つくことができます。こだわりのコーヒー豆を使ったエスプレッソやラテは、味わう価値あり!です。

メルボルンのカフェは、インテリアや雰囲気、そして味にもこだわりがあり、お気に入りのカフェで朝食やブランチを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、忙しい朝にはコーヒー片手に仕事や学校に向かう人々の姿も、メルボルンらしい風景のひとつです。
どんなイベントが開催されていますか?
メルボルンは年間約1,283万人以上の観光客が訪れ、無料から有料まで、さまざまな世界規模のイベントが開催されています。中でも、毎年1月に行われる全豪オープンは特に有名で、テニスのトッププレイヤーの技を間近で見ることができる一大イベントとして、留学生にも人気です。

その他にも、オーストラリア最大の競馬祭典Melbourne CupやF1(Formula 1 Australian Grand Prix)、国際ジャズフェスティバル、国際コメディフェスティバル、国際映画祭など、大規模なイベントが盛りだくさんです。また、定期的に開催されるマーケットや花火、プロジェクションマッピングなど、年間を通してさまざまなイベントを楽しむことができます。
メルボルン留学はどんなタイプの方にお薦めしますか?
留学地としてとてもお薦めなメルボルンですが、以下のような方には特に向いています。
国際的な環境で学びたい方
多様な文化や価値観が共存し、それぞれが違いを尊重し合うメルボルンでは、初めて海外に出る日本人留学生でも自然に溶け込める環境があります。異文化理解や国際感覚を、生活の中で無理なく自然に身につけられるのが大きな魅力です。
質の高い教育・英語力アップを目指す方
メルボルンには、世界的に評価されている大学・専門学校・語学学校が多数あります。アカデミックな学びに加え、実践的なスキルも身につけられる環境が整っています。自分の努力次第で英語漬けの生活を作ることも可能です。
語学学校は、英語初心者から上級者まで幅広く対応しており、長期間しっかり勉強すれば、着実に英語力を伸ばすことができます。さらに、メルボルンは「QS Best Student Cities」ランキングで、2023年・2024年は世界第4位、2025年は第5位にランクインするなど、留学生にとって非常に魅力的な学びの街です。
学びながらライフスタイルも大切にしたい方
美しい街並み、緑豊かな自然、充実したカフェ文化など、メルボルンは学びと生活のバランスがとれた都市です。市内中心部だけでも図書館が4つ以上あり、落ち着いて勉強できるスペースも充実しています。

また、日本食を含むアジア系のスーパーや食材店も多く、食の面で不便を感じにくいのもポイントです。レストランやテイクアウトショップのレベルも高く、日々の食事を楽しめます。
新しいことに挑戦したい方

オーストラリア第2の都市メルボルンは、チャンスと多様な可能性にあふれた街です。趣味やボランティア活動、短期コース、アルバイトなど、積極的に動けばネットワークも広がり、貴重な経験を得られます。「英語力を伸ばしたい」「人と関わりたい」「何かに挑戦したい」と考えている方には、ぴったりのフィールドです。
四季のある暮らしを好む方

メルボルンは温帯性気候で、日本と同様に四季があります。夏は乾燥していますが過ごしやすく、冬は雨が多く冷え込むこともありますが、日本ほど厳しい寒さではありません。春と秋は快適で一番過ごしやすい季節です。ただ一年を通して1日の気温差が激しいことが多いので、重ね着や羽織ものは必須です。気候的にも、日本人にはなじみやすく、適応しやすい都市と言えます。
メルボルンでアルバイトするところはありますか?時給は幾らくらい?

留学生向けのアルバイトも多く比較的見つかりやすいです。飲食店や小売店、清掃など職種はさまざまで、雇い主が求めている語学力やスキルを持っていれば、チャンスを掴むことが可能な都市です。アルバイトの平均時給は約A$24〜A$33が目安となります。
メルボルンの家賃は幾らくらい?

住むエリアによって、家賃は大きく変動します。シェアハウスの場合、メルボルン市内(CBD)ではシェアルームで週約A$200~A$250、オウンルームで週約A$300~A$400が一般的です。郊外(CBD以外)ではオウンルームで週約A$230~A$330が目安となります。
学生寮を利用する学生も多く、その費用はさまざまです。大学のキャンパス内にある寮や、一般的な学生寮、スタジオタイプかシェアアパートメントか、また立地によっても価格は大きく異なります。条件によって差はありますが、最低で週約A$300から、高い場合は週A$600~A$700程度まで幅広い選択肢があります。
メルボルンの公共交通機関はどんな感じ?
メルボルンの公共交通機関は非常に発達しており、電車・路面電車(トラム)・バスの3つが主要な移動手段です。特に市内中心部(CBD)やその周辺に住んでいる場合、車がなくても快適に生活できるほど便利です。

乗車には「myki(マイキー)」というICカードを使用し、電車・バス・トラムすべてに対応しています。運賃はZone 1とZone 2**に分かれており、市内からおよそ15キロ圏内であればZone 1でカバー可能です。
また、CBDエリアは「フリートラムゾーン」に指定されており、ゾーン内であればトラムの利用が無料です。CBD近郊に住めば、交通費を大幅に節約することもできます。
さらに、対象の教育機関(大学&TAFE)に在籍するフルタイムの留学生であれば、「International Student Travel Pass」を申請することで、公共交通機関の利用料金が50%割引になる制度も利用可能です。
メルボルンの外食代は?
お店の種類や場所によって大きく異なりますが、安めの外食やテイクアウト、フードコートではA$10〜A$18が目安です。メルボルンは多国籍な移民の街であるため、日本食はもちろん、イタリア料理、ギリシャ料理、中国料理、インド料理など、本場の味を気軽に楽しめます。ディナーの場合は、場所にもよりますが、お酒を含まない食事で一人あたりA$20〜A$40ほどで済ませることも可能です。

また、メルボルンにはいくつかのマーケットがあり、新鮮な食材を気軽に購入できます。毎回外食するよりは、ランチを持参したり、夜は自炊することをおすすめします。特に市内にあるビクトリア州最大の「ビクトリア・マーケット」は、地元の人々で賑わう人気スポットです。
メルボルンの休日は何が出来ますか?
メルボルンでは年間を通じてさまざまなイベントが開催されており、世界的な大会が行われる都市としても知られています。市内や郊外では、ローカルマーケットやカルチャーフェスティバルなども頻繁に開かれており、地元のコミュニティに触れる機会もたくさんあります。
また、メルボルンは「ガーデン・シティ」の別名を持つほど、緑豊かな都市としても知られています。

市内や周辺には美しく整備された公園やガーデンが多数あり、週末には友人とバーベキューを楽しんだり(無料BBQ施設あり)、芝生の上でのんびりと過ごすなど、自然の中でリフレッシュすることもできます。勉強とプライベートのバランスをとりながら、充実した留学生活を送ることができる環境が整っています。
メルボルン(ビクトリア州)の基礎情報
項目 |
各情報 |
面積 |
約9,992 km²(都市圏)/ 227,444 km²(ビクトリア州) |
人口【2025年5月現在】 |
約420万人(都市圏) / 約710万人(ビクトリア州) |
年間降雨量 |
600〜650 mm
※平均降水確率は約20-37%で冬季(6月〜8月)が特に多く、1月〜3月(夏季)が少なくなります |
時差 |
日本+1時間
※10月から4月の夏時間(Daylight Saving Time)の期間中は、日本との時差がプラス2時間になります |
水質 |
軟水(soft water) |
メルボルンの気候は、温帯性気候(海洋性気候)に分類されます。南極からの冷たい空気と、オーストラリア内陸の暖かい空気がぶつかる場所に位置しているため、気圧の変化が激しく、「1日に四季がある」と言われるほど短時間で気温や天候が変わりやすいのが特徴です。
1年を通して四季がはっきりしており、夏(12月〜2月)は猛暑日は40度近くまで上がることもありますが、平均気温は25度前後で蒸し暑くなく、比較的過ごしやすい気候です。
一方、冬(5月〜8月)は、朝晩の最低気温が2〜4度まで下がることもあり、日本の冬に近い寒さを感じることがあります。風が強い日も多いため、防寒対策として日本の冬服を着るのが無難です。
冬はやや雨の日が増えますが、一日中降り続くことは少なく、短時間で止むことが多いのもメルボルンの特徴です。
メルボルン空港から市内までの移動方法
メルボルン・タラマリン国際空港から、市内(CBD)まで約23kmとなり、空港からはエアポートバスかタクシー、UberやDidiなどのアプリから配車手配するシェアライドを使うのが一般的です。
エアポートバス

空港の各ターミナルからメルボルン市内中心部(CBD)までは、スカイバス(SkyBus Melbourne City Express)を利用するのが便利です。片道は$24.60、往復は$41.20で、10〜15分間隔で運行しており、所要時間は約30〜45分です。チケットは、公式ウェブサイトやSkyBusアプリから事前に購入できるほか、空港の乗り場近くにあるセルフサービスのキオスクでも購入可能です。
シェアライド
混雑状況にもよりますが、空港からCBD(中心部)までの料金は約A$40〜A$75程度です。タクシーよりもやや安いことが多く、留学生にも人気があります。
メルボルンではUberやDiDiなどの配車アプリが広く利用されており、事前にアプリをダウンロードし、クレジットカード情報などの必要な個人情報を登録すれば、キャッシュレスで手軽に予約と利用できます。すぐに車を手配できるという点が、シェアライドサービスの最大の利点です。
タクシー
混み具合にもよりますが、空港からCBDまで約A$60〜A$90程度です。空港にあるタクシーに予約無しで乗り込むことができます。
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※本記事は2025年5月現在の情報に基づいて作成しております。