在学中にCPA Program合格を目指せる! カーティン大学の会計学修士(MPA)【CPA Australia専攻】

「会計士(Accountant)」は、ビジネスの共通言語を操るスペシャリスト。日本国内だけでなく、世界中で常に高い需要を誇る安定感抜群の職業です。

オーストラリア・パースにあるカーティン大学(Curtin University)のビジネススクールは、「AACSB」「EQUIS」「EFMD」という3つのビジネススクール関連の国際認証を持つ超名門。海外出身の学生が26%を占め、教授陣も国際色豊かでサポートが手厚いことで知られています。

そんなカーティン大学の会計学修士(MPA: Master of Professional Accounting)の最大の強みのひとつが、在学中にCPA Program合格を目指せる「CPA Australia専攻」です。

通常、CPAやCAのプログラムは、大学卒業後に履修科目の査定を受け、準会員として登録してからオンライン等で仕事と両立しながら受講するものです。しかしカーティン大学では、大学院のカリキュラム内でCPA Programを受講することができます

この特別プログラムは、オーストラリア全土の大学でもカーティン大学を含めてわずか3校しか実施していません。このプログラムを目当てにカーティン大学を選ぶ学生もいるほどです。

今回は、この「CPA Australia専攻」が通常の会計修士課程と何が違い、どんなメリットがあるのかを徹底解説します。


独自の強み①:大学院に通いながら「CPA試験」を同時パスできる

通常、オーストラリアで公認会計士(CPA)になるには、まず大学や大学院で「基礎要件(Foundation Exams)」をクリアしたあと、社会人などになってから個人的にCPA Australiaの「プロフェッショナル・プログラム(コース受講と試験)」を数年かけて受験しなければなりません。

しかし、このカーティン大学のCPAメジャーに在籍すると、大学院の2年目のカリキュラムの中に、CPA Australiaのプロフェッショナル試験の対策と受験がそのまま組み込まれます。

つまり、大学院の単位(修士号の取得)を取りながら、同時にCPA Australiaの資格試験をクリアしていける、一石二鳥のプログラムなのです。

独自の強み②:カリキュラムに含まれるCPA直結科目

具体的には、以下のようなCPA Australiaのコア試験科目が大学院のユニットとして配置されています。
  • CPA Global Strategy and Leadership(グローバル戦略とリーダーシップ)
  • CPA Financial Reporting(財務報告)
  • CPA Strategic Management Accounting(戦略的管理会計)
  • CPA Ethics and Governance(倫理とガバナンス)
CPA Programは全部で6科目ありますが、残り2科目についても、以下のような選択科目で受講可能です。
  • CPA Advanced Audit and Assurance(上級監査・保証業務)
  • CPA Contemporary Business Issues(現代のビジネス課題)
在学中に全6科目の試験を終わらせるため、学生は主に以下の2つのパターンでスケジュールを組みます。

パターンA:1科目は大学院の選択枠、最後の1科目は大学院の学習支援(Tuition Support)として並行受講する

カーティン大学のCPA Australia専攻は、CPA Australiaから「Tuition Support(学習支援)プログラム」としての正式認定を受けています。これは、大学の卒業単位(クレジット)には含まれなくても、CPA試験に合格するための「対策講座・サポート」を大学側の科目(ノン・アワード科目や特別枠など)として同時に受講できる仕組みです。 卒業に必要な400単位(16科目)とは別に、大学の強力な学習サポート(教授の指導や模擬試験など)を受けながら、在学中のセメスターに合わせてCPA試験を同時に受験していきます。

パターンB:1科目は大学院の選択枠、最後の1科目はCPA側で直接受験

もう一つの現実的なスケジュールがこちらです。
  • 4科目: 大学院の必修として受講 + 受験
  • 1科目: 大学院の「1つだけある選択科目枠」にCPA指定科目を当てはめて受講 + 受験
  • 残り1科目: 在学中(例:最後の学期など)に、大学の授業とは別にCPA Australiaに直接申し込んで受講+受験
CPA Programの試験は、1セメスターの間に最大3科目まで並行受験が認められています。そのため、大学院の最後の1年(2セメスター)の間に、2科目ずつ、あるいは「2科目 + 1科目」のようにパズルのように組み合わせて、卒業のタイミングまでに全6科目の試験をすべて終わらせる学生がほとんどです。
⚠️ 【重要】試験を受ける上での注意点 CPA Programの試験への参加は任意です。CPAプログラムの試験を受ける場合は、試験料を含むすべての関連費用を自己負担する必要があります。

つまり、大学院の授業としてCPAの内容を勉強し、大学の定期試験に合格すれば「大学院の単位(修士号)」はもらえます。しかし、“本物の”CPA資格の科目合格とするためには、大学の学費とは別に、CPA Australiaに対して直接「CPA試験の受験料」を支払って本試験をパスする必要があります。 実際にはこのメジャーに所属するほぼ100%の学生がCPAの本試験を受験しています。

独自の強み③:卒業後のキャリアと認定(Accreditation)

このコースは、CPA Australia および CAANZ(オーストラリア・ニュージーランド公認会計士協会) の双方から正式に認定を受けています。

卒業時には、Master(修士号)の学位が手に入るだけでなく、CPA Australiaの正会員(CPA)の一歩手前である「アソシエイト会員(ASA)」、あるいは実務経験の条件次第で「公認会計士(CPA)」の資格取得プロセスを大幅にショートカットした状態になれます。
📌 卒業後に自分でやらなければいけないこと 試験(全6科目)自体は大学院在学中にすべて終わらせることができますが、正式に「公認会計士(CPA)」として登録するためには、卒業後に以下のステップが必要です。

  1. 実務経験(Practical Experience)の積算 CPA Australiaの正会員になるには、3年間の関連する実務経験が必要です。大学院に通いながらインターンシップ等で一部を満たすこともできますが、基本的には卒業後に現地や母国の企業、会計事務所に就職して経験を積んでいきます。
  2. CPA Australiaへの正式な会員申請 大学院の試験に合格した段階では「アソシエイト会員(ASA)」という準会員ステータスです。3年の実務経験が証明できた段階で申請を出し、晴れてCPA Australiaの正会員資格(公認会計士)を取得できます。

徹底比較:在学中 vs 卒業後 どちらでCPAを受けるべき?

大きなメリットがあるCPA Australia専攻ですが、非常にタフなことでも有名です。先輩たちの声を元に、メリット・デメリットをまとめました。

在学中に受講する場合(CPA Australia専攻)

メリット

  • 手厚いサポート: 西オーストラリア州唯一の「CPA Tuition Provider」なので、難解なテキストを教授が噛み砕いて教えてくれ、合格率が飛躍的に上がります。
  • 強制力と仲間: 大学院の成績に直結するため、嫌でも勉強する環境になります。同じ目標を持つクラスメートと情報交換やグループスタディができるのも強みです。
  • 就活での圧倒的有利さ: 履歴書に「Master卒業、かつCPA試験全科目合格済み」と書けるため、現地企業やBig 4(4大会計事務所)に強いインパクトを与えられます。

デメリット

  • 圧倒的なキャパシティ不足のリスク: 大学院の課題(エッセイやプレゼン)、就活、インターン、人によってはアルバイトに加え、CPAの試験勉強が重なるため、文字通り「手一杯」になります。どれかが中途半端になり、大学院の成績(GPA)を落としたり、就活がおろそかになるリスクがあります。

別のメジャーを選び、卒業後に受講する場合

メリット

  • 在学中のリソース集中: すべての時間を、大学院の良い成績の維持や、現地でのコネクション作り、インターンシップでの実務経験の獲得に投資できます。
  • 実務との相乗効果: 卒業後、会計事務所などで働きながら受講すると、実務と理論の点と点がつながり、より効率的かつ深く内容を理解できます。

デメリット

  • 「働きながら勉強する」タフさ: フルタイムで働き、現地の仕事に慣れるだけでも必死な中で、平日の夜や週末の貴重な時間をすべてCPAの勉強に捧げる必要があります。
  • 完全な独学状態: 大学の先生のように、目の前で質問に答えてくれる環境がなくなります。

結論:カーティン大学のCPA Australia専攻は「どういう人に向いている?」

CPA Australia専攻が向いている人(在学中に受けるべき人)

  • 短期集中型で、学生のうちに「勉強の苦労」をすべて終わらせたい人
  • 社会人になってから勉強時間を確保する自信がない、または「2年間だけ全力で頑張って、卒業時は最強の状態で就活したい」というストイックなタイプ
  • 独学が苦手で、先生や仲間のサポートが絶対に欲しい人(特に会計のバックグラウンドがない場合、大学の講義という「レール」に乗せてもらう方が結果的に近道になります)
  • すでに一定の職歴がある、またはタイムマネジメントが非常に得意な人

他の専攻がおすすめの人(卒業後に受けるべき人)

  • 英語力や会計の基礎に少しでも不安がある人(通常の授業に加えてCPAまで抱え込むと、大学院の単位を落として留年する可能性もあります。)
  • 現地でのインターンシップや就活、人脈作りに一番の重きを置きたい人(オーストラリアの就活は「資格の有無」よりも「現地での実務経験やコネ」が圧倒的に重視されます。勉強だけで2年間が終わってしまうくらいなら、在学中はインターンに全力を注ぎ、CPAは就職後に受ける方が生存戦略として非常に賢いです)
👉 他の専攻について知りたい方は、「キャリアを成功に導くためのカリキュラム カーティン大学の会計学修士(MPA)」をご覧ください。

Master of Professional Accountingの概要

大学 カーティン大学 – Curtin University
コース名 Master of Professional Accounting
内容 会計業務プロセス、決算処理や決算分析、財務論、経済学、税法、商法、原価計算、監査など会計業務の基本となることを学びます。
入学 年2回(2月/7月)
期間 2年間
学費 2027年度 年間A$50,054(約576万円)

※コースの英語入学基準に満たず、お申込み1年以内に大学のコースを開始する方限定で、大学の本科コース2学期目にA$7,496分が充当される奨学金があります。
※出願時の成績が優秀な方には学費が20%~40%offになる奨学金があります。


奨学金については、「返済不要!オーストラリアの大学・大学院奨学金一覧」をご覧ください。
入学条件 学士課程修了(学部不問)など
英語
  • IELTS 6.5以上 (全スキル 6.0以上) / TOFEL iBT 79 以上 (RL13以上 S18以上 W 21以上) など
  • 英語力条件に満たない場合は、カーティン大学付属英語学校のEnglish Language Bridgingコースにて規定のレベルを修了すれば追加の英語テスト免除で進学可能

最後にアドバイス

カーティン大学のカリキュラムの特徴は、「この専攻を2年目に選べる」という点です。

1年目の基礎科目を受けている間に、「自分の英語力とタイムマネジメント能力でCPA受験まで手が回るか」「インターンシップの機会はどれくらい確保できそうか」を身をもって体感できます。

最初からCPA Australia専攻と決め打つ必要はありません。1年目の成績や自分のキャパシティ、そして現地の就活状況をリアルに見てから、1年目の終わりにコースアドバイザーと相談して最終決定するのが一番安全で確実です。

※CPA Australia Major 以外の専攻でも、選択科目として一部のCPA科目を受講することは可能です。

留学相談&お問い合わせ先

オーストラリア留学センターのカウンセラーはオーストラリア政府公認の教育カウンセラー資格PIER(Professional International Education Resources)を保持しており、オーストラリア留学のアドバイス、進学プラン提案をする上で高い専門知識を保有するプロフェッショナルであるQEAC(豪政府認定教育エージェントカウンセラー)として正規登録されています。

カーティン大学を含む全豪28大学の公式出願窓口として、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しており、学力、英語力、希望内容、ご予算など詳しくお伺いしたうえで、おひとりおひとりに合う大学をご提案します。

オーストラリアの大学・大学院進学は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。


※備考※
・本記事は2026年6月現在の情報に基づいており、コースの内容
や入学基準などは変更されることもございますのでご留意ください。
・学費・奨学金制度は毎年改定されます。本記事では2027年度の学費・2026年度の奨学金制度をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=115円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。


豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号S629)
日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。 その後、IELTS6.5を取得し、サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

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