クイーンズランド工科大学で学ぶ、ビジネスx商品開発デザイン

クイーンズランド州ブリスベンでは、現地オーストラリア人の学生に選ばれる大学No.1のクイーンズランド工科大学(QUT)。その理由は、実践的且つ起業家育成を意識したプログラムであり、業界企業との強いコネクションが周知されている為です。

今回はそんなQUTで「ビジネス x 商品開発デザイン」を学ぶ魅力をご紹介します。ビジネスだけではなく、+アルファを身につけ、変化していく世界の人材ニーズに柔軟に対応していきましょう。

QUTビジネススクールは世界トップクラス

・トリプルクラウンの称号を持つ
QUTビジネススクールは、オーストラリアで初めてトリプルクラウンと呼ばれる称号、3つのビジネス団体から国際認定を受けたビジネススクールです。認定を受ける上で評価される対象は、研究成果、教授法、コース内容、施設、サービス、企業との繋がりやパートナーシップ、などです。

世界にはおよそ12000校のビジネススクールがありますが、そのうち3つのビジネス団体から認定(Accredition)を受けているのは61校のみで、QUTビジネススクールは世界のトップ1%に属します。現在オーストラリアでは、QUTとMonashの2大学のみです。

<トリプルクラウンのビジネススクールに通う学生のメリット>
・ビジネス分野は、世界基準で認められている質の高い教育を受けられる
・認定基準を達した教授陣のみが採用されている
・学術面だけではなく、授業外の課外活動において、ビジネス学部のサービスやサポートはワールドクラス
・世界中どこで働くにも、学位が認識される
・ビジネスプロフェッショナルが集まるグローバルコミュニティの一員になれる
・学位を越えて、ジョブスキルを身につける機会がある

学生満足度と就職率を高く誇る

2019年QILT Student Experience Survey(学生の通学経験の調査)によると、QUTのビジネススクールは他の大学に比べて、学生満足度を高く誇ることが分かります。

QUTのビジネス学部は、ブリスベンにて卒業生の満足度第1位。80%以上のビジネス学部卒業生は、QUTでの就学に満足しており、90%以上の卒業生が、卒業から4ヶ月以内に雇用されています。

<学士号>
全体の満足度、教育の質の良さ、教授の評価、スキル向上や学習リソースの豊富さにおいて、QUTビジネススクールは、Group of 8であるメルボルン大学やモナッシュ大学をおさえて、オーストラリアで第4位。QUTビジネススクール全体の就職率の高さは、第6位です。

<修士号>
学習リソースの豊富さは、オーストラリア第1位。教授の評価、スキル向上は第2位、全体の満足度は第3位です。

クイーンズランド州にて、MBA教育はNo.1

QUTビジネススクールは過去3年間に及び、マサチューセッツ工科大学(MIT) Global Entrepreneurship Bootcampを採用し、学生に提供していました。

QUTは、マサチューセッツ工科大学(MIT)ビジネススクールと新たに、5年のパートナーシップを結び、2020年よりQUTとMIT間でスタッフと学生の交換留学がスタートします。

これにより、QUTにてMBAを就学する学生は、MITでのプログラムやMIT Global Entrepreneurial Networksへのアクセスが可能になり、QUTの起業家プログラム強化にも繋がります。

QUTビジネススクールのコース一覧

Bachelor of Business
専攻:Accountancy(会計), Advertising(広告), Economics(経済), Finance, Financial Planning, Human Resource Management(人事), International Business, Management, Marketing, Public Relations(広報)

Bachelor of Business – International
上記の専攻を選択し、3年の内1年は、海外の大学へ交換留学が必須となります。

Bachelor of Property Economics(不動産経済学)

Master of Business

専攻:Accounting(会計), Professional Accounting, Strategic Advertising(広告), Applied Finance(ファイナンス応用), Human Resource Management(人事), Integrated Marketing Communication(IMC/統合マーケティングコミュニケーション), International Business, Management, Marketing, Philanthropy and Nonprofit Studies(慈善/非営利研究), Public Relations(広報)

MBA

その他リサーチ学位あり
(Graduate Diploma, Masters of Philosophy, PhD)

「実践的」と言われる理由

・3年次の必須科目:“Real World Ready – Business Capstone”
ビジネス学部内の違う専攻を取る学生とペアになって、コーチの指導の下、大学在学中に学んだ知識とスキルを活かし、実際の企業クライアントを対象とし、プロジェクトを進めていきます。
コース詳細はこちら

・インターンシップ
QUTでは、インターンシップは必須科目としてはございませんが、どのコースに在学してる学生にもチャンスがあり、志望すれば、大学側は企業に繋げてくれるコネクションをたくさん持っています。2019年、QUTビジネス学部の学生は、4000以上のインターンシップや企業活動に参加しました。

・QUTOPIA
自分たちで考えて作った商品やサービス(例:手作りのハーブティなど)を、実際に市場で販売します。学生以外の一般客も招かれ、実際に売買が行われ、学生たちは売上高などをモニターします。

・大学からの支援
実践的な経験を学生たちに積んでもらう為、QUTは投資資金を50万ドル(日本円約4000千万円)まで用意しています。

・QUT Foundry
キャンパス内に設けられた”スタートアップ・スペース”では、起業家や企業メンターのサポートの下、ワークショップや投資が行われています。スタートアップに必要な知識やスキルを見つける為のアクティビティが頻繁に開催されています。
Australian Centre for Entrepreneurship Researchを設けており、起業についての研究を続け、最新情報を取り入れています。

実際にQUTに在学中の学生(Accounting/会計学専攻)ジョシュ・フリッツが、2019年5月にアプリを立ち上げ、起業し、成功した例があります。アプリは”PatchPets”と言う、なんとペットのマッチングアプリ!スタートアップしてから、わずか6週間、オーストラリア、日本、US、イギリスにて4500人のユーザーを獲得しました。

彼はQUTでの就学を”ビジネスをスタートし、運営していく上で、資金の貯蓄を上手くやるコツや成功するビジネスモデルはどう作るのか理解を深めることができました”と話しています。

このように、QUTでは在学生ができるだけ多くの活動に打ち込むことを応援しており、実践的且つ”起業家を育てる”ことに重点を置いています。

”起業家を育てる”大切さ

World Economic Forum 2019によると、これから小学校に入学する子供の65%は、まだこの世に存在していない全く新しい職業タイプに就くことが予想されています。現在、一番急成長している労働形態は、フリーランスなどの個人ビジネス。今後はさらに、正社員の雇用形態に比べ、短期の契約社員やフリーランスが増え、同時に一つ以上の役職に就くようになると言われています。

+アルファでCreativityを鍛えよう

The 4C’s of 21st Century Learning(21世紀学習の4C)と呼ばれるものは以下の通りです。
Communication
Collaboration
Creativity
Critical Thinking

QUTでは、Double Major(専攻を二つとること)、もしくは副専攻で他の学部の専攻が取れます。ビジネス学部の学生の多くは、Creative practice, Communication and Design学部から、選択します。

様々な組み合わせが可能ですが、今回はそのうちの”Industrial Design”という、商品開発デザインのコースを紹介します。

商品開発デザインのコース

実用性と洗礼されたデザインのバランスを取るには、スキルが必要です。問題発見の着眼点を鍛え、製造者と上手く協力し、商品を作り上げるデザイン力、CAIDなどのテクノロジースキルを身につけます。

最終学年プロジェクトは、以下の企業と協力して制作します。
例)BMW, Bombardier, Techtronic Industries, Marvel Studios, Doctors Without Borders, Dyson, Bugatti, Nokia, Amazon, G-Star Raw, Brisbane Airport Corporation, Australian Centre for Robotic Vision and Australian Institute for Rail Innovation.

Industrial Design最終学年プロジェクトの様子

学生たちが一人一人それぞれ、現代社会の問題を一つ取り上げ、それを解決する為の商品をデザインするプロジェクトです。

・パーキンソン病の患者の症状やアクティビティをモニターし、データを取るTシャツ“parkiCARE”

・獣医や動物看護師を怪我から守るウェア“VET SAFE”

・消防士が灼熱の暑さのなかでも活動できるよう体温調整をするセンサー“FREEZE GUARD”

・地方や農村の病院でストレスや不安を抱える小児患者を楽しませる遊具“KIDS ON WHEELS”

・競走馬などの馬がストレス無く、移動できる車“Libero”

それぞれ、問題の目の付け所が面白く、とても興味深いですよね。
模型はリアルに再現されていて、ポートフォリオを読むと実際に製造されるまでの過程が書かれており、現実的なプロジェクトでした。

QUTビジネススクールへの進学方法

日本の留学生向け→Diploma経由進学方法はこちらをご参考ください。
Diploma経由進学者向けの奨学金情報はこちら

IB生向け→ビジネス/デザイン共に入学に必要なスコアは28です。
IBスコア28以上お持ちの方は、Triple Crown Scholarshipへ申請することが可能です。
・高校の成績最優秀者対象
・はじめ2学期間の受給は保証される
・出願と同時に査定されるので、別途申請必要なし
・受給数は制限なし、一人でも多くの、条件を満たした学生が受給できるような仕組み
・最大$35000受給、Elite Leadership Programの機会あり
・25%授業料受給、Bachelor/Master問わず、条件を満たせば、全就学期間授与される

国際バカロレア(IB) 〜クイーンズランド大学・STEMコースへの近道〜


国際バカロレア(International Baccalaureate:略してIB)資格。同資格を保持しており、且つ、志望コースのIB入学スコアをクリアしている場合は、直接クイーンズランド大学本科へ入学することが出来ます。

しかし、他のコースに比べ、IB入学スコア基準点が高いSTEMコース。「クイーンズランド大学のSTEMコースに進学したいけれど、IBスコアが足りない!」そんなIB生に朗報です。

クイーンズランド大学付属カレッジInternational Education Service (IES)では、2018年9月より、”STEM High Achievers Program”が開講されています。

STEM とは?
科学・技術・工学・数学の教育分野を総称して”STEM”とよびます。
S Science
T Technology
E Engineering
M Mathematics
IB生で、STEMコース以外の進学をお考えの方は、こちら

STEM High Achievers Program

通常IBスコアが入学の基準点に満たない場合は、
①スコアを満たしている大学コースに入学し、志望コースへの編入を目指す
②IESのファンデーションコースを経由し、大学入学を目指す
のどちらかです。

一番短いExpressコースでも7ヶ月かかりますが、この”STEM High Achievers Program”によって、IB生は最短4ヶ月と2週間で大学本科STEMコースへの進学を目指せます!

こちらのプログラムは、すでに「クイーンズランド大学(UQ)へ直接入学ができる資格を持つ学生」のみ申請をできるプログラムであり、授業のレベルもファンデーションコースに比べて高く、成績優秀者のみが修了し、UQ STEMコースへと進学できます。

STEM High Achievers Program入学条件


入学条件 IBスコア:26 (理系科目を履修していること)
※IBスコア26を満たしていない方、または必要な理系科目をIBで履修していない方は、このプログラムは入学していただけません。ファンデーションコース、またはスコアと必要条件を満たしている大学コース経由での進学となります。

※必須となる理系科目は、志望コースによって異なりますが、Mathematicsは必須、ScienceはChemistry, Physics, Biologyのうち一つか二つが必須、またはすべて履修していることを勧められます。(IB SubjectでStudies, SL, HLのどれが適切かどうかはお問い合わせください)

クイーンズランド大学STEMコースIB入学スコア基準点(2019年)


※上記各コースに、IBで履修していなければならない科目や条件がつきます。
例:Bachelor of Engineering (Honours)
入学条件は、IB科目で、MathematicsとPhysicsまたはChemistryを履修していること (IB SubjectでStudies, SL, HLのどれが適切かどうかはお問い合わせください)

※Bachelor of Dental Science, Occupational Therapy, Nursing, Midwifery, Speech Pathology and Veterinary Science, Physiotherapyは学期ごとに入学者の空きが限られていますので、予めご了承ください

STEMコースで履修する5科目

IESのSTEMコースでは5科目を履修します。アカデミック英語と数学の2科目は必修、残りの3科目は大学での専攻に応じて選択します。
必修(2科目)
-進学英語(Academic English for University Studies)
-数学(Mathematics)
選択(3科目)
-生物(Biology)
-化学(Chemistry)
-物理(Physics)
-情報技術(Information Technology)
-行動科学(Behavioral Science)
大学での専攻に応じて<STEMプログラムで履修しなければならない科目><成績GPAの基準>が設定されています。一覧ページから自分がどの科目を履修し、このプログラムでどのくらいのGPAをとらなければならないのか事前にチェックしておきましょう。

STEMコース就学の様子(2019年度)

2019年9月に同コースをスタートし、2020年2月UQのBachelor of Biomedical Scienceへの進学を目指されている濱野由佳(Hamano Yuka)さん。必須科目のAcademic English、Mathematicsに加え、選択された科目は、Chemistry、Biology、Behavioural Scienceです。IES STEMコースにて、就学の様子を伺いました。
「IES STEMコースでの勉強は、IBの勉強の延長線上にあるような感じです。必須の科目から選択科目まで、どのクラスもIES STEMコースの学生だけの授業に参加しています。
7名しかいないので、こじんまりとしていますが、先生にも質問しやすい環境ですし、クラスメイトと仲良くなりやすかったです。
IESの他のコースは、中国籍の学生が多いようですが、私のクラスはシンガポール、マレーシア、香港と国籍豊かです。
7名のうち、3名がIB校出身です。
課題やテストが重なると忙しいですが、IBのHLで取っていたBiologyやChemistryは、ついていくのが大変とか難しいとは感じません。
IESでいい成績を修めて、UQ入学時に奨学金を目指すことができればいいなと思っています。」

STEMプログラム特典①短期集中!


IESのファンデーションコースは3種類あり、その中でも最短期間は7ヶ月のExpressコースです。しかし、STEMプログラムはそれよりも更に短く、コース期間は4ヶ月と2週間!小規模のクラスでみっちりと大学本科への進学をサポートしてくれます。
コース開始日 2019年9月16日
コース終了日 2019年1月24日
コース期間 18週間(4ヶ月と2週間)
クイーンズランド大学入学月 2020年2月
※2020年度のスケジュールは現在発表されておりません

STEMプログラム特典②資格を取得できる!

資格名 Certificate IV in University Preparation
資格取得の条件 ①プログラム内で優秀な成績を納めること(必修の進学英語AEで最低でもGPA5)
志望する大学のコースの入学条件(STEMプログラムのGPA)を満たしていること

STEMプログラムも含めオーストラリアの教育機関において成績GPAは1(低)~7(高)までの7段階で評価されます。
【7】85-100% (High Distinction)
【6】75-84% (Distinction)
【5】65-74% (Credit)
【4】50-64% (Pass/Competent)
【3】47-49% (Low Pass)
【2】25-46% (Fail)
【1】1-24% (Low Fail)

STEMプログラム特典③大学のコースを始める前にスキルを鍛え上げてくれる!

STEMプログラムでは、オーストラリアの大学でいい成績を納めるための学術スキルや大学の専門コースに入る前に必要な基礎知識をしっかりと身につけることができます。実際にIESの成績優秀者は、大学入学後も上位の成績をとる学生が多いというデータが出ています。

大学のSTEMコースは難関で、私がクイーンズランド大学に在学していた時も、友達の留学生は頑張って勉強しても単位を落としてしまったり、はじめは難しくてついていくのに苦労していた子も多かったです。IESのSTEMコースを修了して、万全に予備知識とスキルをもって、UQに入学したいですね!

IESは2018年に新しいキャンパスを加え、合計で3つのキャンパスを所有しています。最新キャンパスは Aboriginal(先住民族) Artsを主要に取り入れ、とても綺麗で使い勝手が良さそうな施設。

新キャンパスの写真一覧はこちら

クイーンズランド大学への進学をお考えの方はお問い合わせフォームよりご相談お待ちしています。

IB生の私がオーストラリアの大学に進学するまで

私(杉谷茉由)は日本の高校でIB(International Baccalaureate=国際バカロレア)コースを修了しました。
初等教育対象のPYP(Primary Years Programme)から始め、MYP(Middle Years Programme)、DP(Diploma Programme)課程を全修了し、IBフルディプロマを取得したあと、オーストラリアのクイーンズランド大学(The University of Queensland)に進学し卒業、現在に至ります。

IB生は留学エージェントを利用しない方も多いと思いますが、なぜ私が留学エージェントを利用したのか、出願までの経緯や感想などをまとめてみたいと思います。

自分で全部できるのでは?

IB生である私たちは、英語にそれほど不自由することなく、海外の大学のwebサイトを見たり、大学とメールのやりとりができます。実際、私の高校でも、多くの先輩が海外の大学に進学していたり、海外向けの進路相談もあったので、私もその流れで、大学選びや出願、入学手続きなどを一人でするつもりでいました。

高校2年生はIBのDP(ディプロマプログラム)が始まる頃、高校3年生はIBの集大成に取り掛かり、多忙期に入ります。私も、最終スコアに関わる論文・プレゼンなどの課題やMOCKの対策と平行しながら、海外の大学のリサーチを始めました!

私が行った大学リサーチ方法

私の高校は、先輩方が多く海外大学へ進学しており、国別の大学が全て載っている大学百科事典のような本がありました。私はまず、その冊子と大学のウェブサイトを元にリサーチを始めました。

大学のウェブサイトは、参考になるページを印刷して熟読し、その後、学校ごとにファイリングします。時間と手間が結構かかりましたが、各大学の学部やコースの特徴を自分なりに差別化するため、と地道にやっていました。

ただ、ちょっと困ったこととして、大学によってウェブサイトの構造が違うため、自分が欲しい情報が書いてあるページをすぐ見つけられなかったり、ネットに溢れる良い情報や悪い情報を消化しきれず、気がついたら、だらだらとネットサーフィンして時間と体力を消耗して終わる。。。なんていうこともありました。

もっと時間があれば。。。IBスコアとの葛藤

IB独特の授業が好きだった私は、IBコースの集大成ともいえる「IBフルディプロマ取得」に加え、「高いIBスコアを残し、これまで積み重ねてきたものを証明するぞ!」と意気込んでいました。その背景には「IBスコアで高得点を出せば、海外の名門大学に進学できる」という意識もありました。

オーストラリアの大学進学に有効となるIBスコアは、DP本試験、各教科の論文やプレゼンテーション、Extend Essay、Theory of Knowledge Essayの全てを総合して算出されます。

高校3年目は、上記全ての課題提出、6月の仮試験、11月の本試験…と、忙しさがMAXになります。そんな中、少しでも高いスコアを出すためには、目の前のDP課程に全力で集中し、時間をかけて課題や勉強をこなす必要がありました。

当時「とにかくIBで高いスコアを!」と意気込んでいた私は、高校3年生の6月になっても、出願する大学や国を特定せず、IBの勉強を優先させました。それと同時に、「海外大学に出願するためには、TOEFL iBT(英語力検定試験)のスコアも上げておかないと!」と、必死でTOEFL対策も行い、試験も数回受けました。

↑6月のDP模擬試験まで追い込むために私がアナログのカウントダウンを作って、教室に貼っていました(笑)

現役のIB生が経験する「時間がいくらあっても足りない」状況下で、さらに海外の大学の選定やその手続きまで、全てを一人で確実に進めていくことは、もしかして思っていたほど簡単なことではないかも。。。と感じ始めたのも、この頃でした。

思い込みが勉強時間のロスを生んでしまう

イギリス進学ではIELTS、アメリカはTOEFL iBTとSAT等が必要な様に、私はオーストラリアの大学も、出願にはIBスコアと英語力証明(TOEFLなど)が必要、と思い込んでいました。

でも、それは間違いでした。IBコースを英語で修了している場合、卒業生はオーストラリアの大学に進学する英語力を持っていると認められています。そのため、オーストラリアの大学の多くは、英語力証明(TOEFLなど)が不要で、IBスコアを満たしていれば、合格をもらうことができます*。

*スコアの基準点は学部により異なります。なお、Dual Language日本語でIBを取得した場合や学部によっては、追加で別途証明書等が必要になることもあります。

今思えば、私が高校3年生の6月までに、オーストラリアの大学に行く!と決めていたら、TOEFL iBT対策へ費やしたあの膨大な時間を、IBの勉強に充てることができたはず。。。IBの課題や本試験は、TOEFLのように、やり直しがきくものではないので(もし可能でも、とてもやり直したいと思えないくらいIBは大変だったけど)、やはりもっと時間をかけたかったです。

自分なりに入念に準備を進めていたつもりが、思いがけないところで、沢山の貴重な時間を失ってしまいました。

あともう一つ感じたのは、漠然と「高いスコアを出そう」と勉強するより、「志望大学(学部)に入るには、どのくらいのIBスコアが必要か?」を早いうちに明確にしておくべきだったと思います。そうすれば、もっとIB仮試験の対策が練りやすかったはず。目標をしっかり持っておくって、大切ですね。

とはいえ、高校2年生は2年生で、それなりに忙しいんですよね…
出願する大学を決めるまでには、信頼できる情報を見極めて、見比べて、相談して、悩んで、と、案外多くのステップがあります。

私が、留学代理店を利用し始めたのは、高校3年生の11月、DP本試験を終えた後でした。出願には間に合いましたが、やはり、行く国や大学(学部)は、高校3年生の6月までには絞っておくべきだったと思います。

時間だけじゃない、情報の質も大事!

そんな私が、留学代理店を使って感じたこと…

①ネットにない情報にたどり着けた!
大学の基本情報やコース内容などは、各大学のウェブサイトから収集できます。そして、それらは当然、大学側の目線で書かれているので、正直どれもよく見えます(苦笑)。

私は、実際に通っている学生がどう思っているか知りたかったので、留学代理店から、現地の日本人学生を紹介してもらいました。そのほかにも、大学情報や出願手続きなどもカウンセラーに直接質問するようにしてから、ネット頼りだった情報収集の時間を勉強に使えるようになったし、得られる情報の質も一気に上がったと思います。

②客観的なアドバイスの重要性
最終的な進学先を決めるのは自分自身ですが、そこでミスをしないために、その大学を良く知る人から、様々な情報や意見をもらうことが重要だと感じます。それぞれの大学のいいところは、ある程度自分でも判断できます。

でも、信頼できる専門家なら、より中立的な立場で大学を比較してくれたり、本来の目的に沿った冷静なアドバイスをくれるはずです。
現地にオフィスがある留学代理店なら、大学生や大学担当者とも日々繋がっているはずですから、各大学のウェブサイトに無いような情報も教えてもらいやすく、より最近の状況が聞けたりといった利点もあります。

③その情報は正しい?必要?その判断って難しい…
IB教育でもよく「目の前にある全ての情報が必ずしも正しいと思わないこと」を注意されます。ネットで得られる情報はまさに疑ってかかるべきものですよね。

私が当初振り回された情報の一つに、大学ランキングがあります。世界大学トップランキング、学部別ランキング、国別ランキング…など検索するといっぱい出て来て、でもそれらが何を基準にしているのか?とか、そもそもランキング自体、気にすべきなのか?など、高校生の私には判断がつきませんでした。

この点も、早いうちに留学代理店に相談していれば良かったなと思います。将来の目標や個々の性格によっては「ランキング上位の大学=自分にベストな大学」とは限らないことを、きっと教えてくれていたでしょう。

私のブログ:世界大学ランキングをどう読む?

サポート料金は払っていなかった!

留学代理店を使うとなると、「サービス料が別途でかかるんじゃないの?」「高校が払ってくれているのかな?」と私は高校生の頃、思っていました。

確かに、手数料などがかかる留学代理店が多いですが、私が利用した留学代理店は、同じ手続きを無料でしてくれました。
「なぜお金をとらないのに運営できるんだろう?」と疑問に思いましたが、その理由は「オーストラリアの教育機関からの紹介料」で運営しているから、ということを知りました。

教えて!有料エージェントと無料エージェントの違い

現地サポートがないと苦労するかも?

渡豪までの準備も一苦労ですが、私がオーストラリアに着いてからも、全てが初めてのことで、大学が始まる前にしなきゃいけないことがいっぱいありました。

携帯電話、皆どうしてるんだろう?どの銀行口座がいい?生活必需品はどこで揃える?…そういったことを、直接教えてもらえる現地サポートがあると便利です。

私自身、大学の途中でマーケティング学に興味を持ち、Dual Degree(学位を2つ)取ろうか悩んだことがあります。私がDual Degreeにしたら、就学期間が3年から4年になります。
今からでも間に合うのか? コース組みは大丈夫か? ビザはどうなるんだろう? 自分の将来にとって、これがベストな選択か? など疑問がたくさん出て来ました。
そんな時、日本語で相談できる場所があるという安心感は、慣れない海外生活への自信に繋がっていく気がします。

効率的に進学の準備をしよう!

私が振り返って、留学代理店に相談してよかったと思うことは、大きく3つあります。
・大学の情報を集める時間を短縮し、正しく最新な情報を手に入れられる。
・出願書類の準備を(無料で)手伝ってもらえる。
・いざという時、現地サポートも受けることができる。


というわけで、私から現役IB生へのアドバイス:

「大学選びや出願準備は専門家に任せて、高校3年生の多忙期はIBに集中しよう!」

大学進学につきましては、こちらからお気軽にお問い合わせください。

IB学生用の大学進学ステップガイドはこちら

私の大学体験談はこちら

カーティン大学で学ぶ実践型ビジネスコース

学問を実践に結びつける教育を提供している、パースのカーティン大学(Curtin University)。

カーティン大学キャンパス内に、西オーストラリア商工会(Chamber of Commerce and Industry of Western Australia:CCIWA)のオフィスがあり、ビジネス系コースの学士号の学生は、単位認定型のインターンシップを手配することができます(大学院生も、インターンシップの手配を相談することができます)。産業界と強いコネクションを持ち、実践的なコースを提供している、カーティン大学ビジネスコースをご紹介いたします。

最先端のビジネス施設

カーティン大学ビジネススクールでは、最新の施設を導入。20のブルームバーグ・プロフェッショナル・ソフトウェアを完備するトレーディングルームは、実社会で使われているものと同じ機能を果たし、学生が実践的に学べることを目的としています。
https://youtu.be/Mi1gNc9rmBc

<The Agencyとは?>
ソーシャルメディアの最新情報を瞬時に集めるマーケティングツール”The Agency”は、カーティン大学と他に1大学しかオーストラリアにはありません。世界でどのようなことがソーシャルメディアで発信されているのか、性別、年齢など、細かく設定した結果を瞬時で知ることのできる施設。これを元にマーケティングプランを立てることができ、実際にカーティン大学が企業から委託され、学生がマーケティングキャンペーンを考えることもあります。
https://youtu.be/LKeRLsIDdEc


カーティン大学ビジネスコース

カーティン大学のビジネス学士号では、1つの専攻、もしくは2つの分野を専攻として専門分野を深めることができます。

また、大学院では資源関係やブランディグコース等、ユニークなコースも開講されており、キャリアチェンジやキャリアアップを目指す大学生や社会人の方にもお勧めです。
大学のコース
Bachelor of Business Administration年間29,800ドル(約238万円) x 3年
Bachelor of Commerce
【専攻】会計, 広告, ビジネス情報システム, ビジネスIT, ビジネス法, 経済学, 起業学, イベントマネジメント, 金融, 人材管理, 労使関係, 国際ビジネス, 物流・サプライチェーンマネジメント, マネジメント, マーケティング, PR, 不動産, 税金, ツーリズム・ホスピタリティ
年間29,200ドル(約234万円) x 3年
大学院のコース
Master of Commerce
【専攻】会計, ファイナンス, ビジネス情報システム, マーケティング, サプライチェーンマネジメント
年間30,000ドル(約240万円) x 2年
Master of Accounting
【専攻】CAPオーストラリア, ACCAグローバル, デジタルテクノロジー・データマネジメント
年間31,000ドル(約248万円) x 1.5年
Master of Finance年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of Human Resources年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of International Business年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of International Business and Entrepreneurship年間29,800ドル(約238万円) x 2年
Master of Information Systems and Technology年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of Supply Chain Management年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of Management年間30,300ドル(約242万円) x 2年
Master of Marketing年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of Luxury Branding年間29,900ドル(約239万円) x 1.5年
Master of Taxation年間30,000ドル(約240万円) x 1.5年
Master of Business Administration
【専攻】ビジネスアドミニストレーション, デジタルマーケティング, イノベーション・起業学, リーダーシップ, オイル・ガス
1学期16,700ドル(約134万円) x 4学期(約1年半)
Master of Business Administration(Advanced)1学期17,500ドル(約140万円) x 5学期(約1年8ヵ月)
※1年2学期制のコースが多い中、Master of Business Administration, Master of Business Administration(Advanced)は1年3学期制となっており、MBAは4学期(約1年4ヵ月)、MBA Advancedは5学期(約1年8ヵ月)の日程となります。

カーティン大学のビジネス学士号への進学は、カーティン・カレッジのディプロマコースから大学2年編入を目指すことができます。

西オーストラリア州商工会からのメッセージ

カーティン大学の西オーストラリア州商工会(CCIWA)のコーディネーター、レベッカさんに、CCIWAの役割、インターンシップの手配、企業が求める学生像等をお話頂きました。

カーティン大学への進学

オーストラリア留学センターは、カーティン大学の日本の公式相談・出願窓口として、皆さまの大学進学を無料でお手伝いしております。カーティン大学進学にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
メールでのご相談はこちらから。
※携帯電話のメールをご利用の場合は、セキュリティ設定の関係でメールが届かないこともございますので、パソコンからのメールを受信できるように設定をお願い致します。

お電話でのご相談をご希望でしたら、パース支店スタッフと直接お話し頂けます、「050-8882-5719」におかけください。インターネット回線を利用しておりますので、日本国内利用料でお電話頂けます。

※回線の状況でつながりづらいこともございますが、その場合はお手数なのですが、留守番電話にメッセージを残して頂けましたら折り返しお電話致します。

・本記事は2019年12月1日現在の情報に基づいており、入学基準や学費は変更されることもございますのでご留意ください。
・ご参考の日本円は1ドル=80円換算としております。