「スポーツ科学」とは、アスリートやスポーツを行う人を身体的・精神的に支えることを意味します。
人体(筋肉)の発達を熟知し、エクササイズメニューやトレーニングプログラムの開発、モニタリング(経過観察)、コーチング(指導)、筋力の強化、怪我のリスク軽減、さらに栄養学と食事管理、スポーツ心理学も併せて学ぶことで心身ともにアスリートのコンディションを整えてパフォーマンスを最大限に引き出す重要な役割を担っています。
オーストラリアはスポーツ大国となり、アスリートや、彼らをサポートするエキスパートたち(コーチやトレーナー、サポートスタッフなど)も沢山居る為、「スポーツ科学」はより身近なものとなり世界的にも有名です。
それに伴いオーストラリアの沢山の大学でスポーツ科学を学べるコースが開講されており、世界的に有名な大学がたくさんあります。
上海交通大学大学研究センター(Shanghai Ranking Consultancy)の2020年度の世界の大学学術ランキング(ARWU) のスポーツ科学部門では、ディーキン大学、クイーンズランド大学、ビクトリア大学の順にオーストラリアの大学は上位10大学にランクインされており、
CEOWORLD magazine社による2019年度の世界大学ランキング のスポーツ科学&マネージメント部門では、ディーキン大学、クイーンズランド大学の順にオーストラリアの大学は上位5大学にランクインされております。
今回は上記の2つのランキングで世界3位にランキングされている、”全豪NO1″と評される「
ディーキン大学 」のエクササイズ&スポーツ科学の学士号”Bachelor of Exercise and Sport Science”コースを詳しくご紹介します。
※オーストラリア全土のスポーツ科学のコースをまとめた記事は
こちら ご参照ください!
ディーキン大学で学ぶ「Exercise and Sport Science」
このコースでは、個人、アスリート、チームのパフォーマンスと健康を向上させるために、生物学的、社会学的、行動学的基盤に焦点を当て、運動とスポーツ科学のプロのリーダーになるための知識とスキルを開発、そして、応用する方法を学びます。
VIDEO
ESSA(Exercise & Sports Science Australia)認定コース
コース修了後、国の認定機関であるESSA認定のAES(Accredited Exercise Scientist)として登録を申請することが出来ます!
※AESとしてESSAに登録を申請する際には規定の英語力をクリアすることも条件となります。詳しくは
ESSAの公式HP をご覧ください。
11種類から選べるメジャー(専攻科目)
このコースでは、メジャーを選び、その中から選択授業として教科を履修することが可能です。要相談ですが適していると判断された場合は、下記以外のメジャーを選ぶことも可能です。
推奨しているメジャーは下記となります。ダブルメジャーも可能ですので、2つメジャーを選ぶことも出来ます。
▪ Applied sport science【応用スポーツ科学】
▪ Disability and inclusion【障害と多様性】
▪ Exercise physiology【運動生理学】
▪ Family, society and health【家族・社会・健康】
▪ Health promotion【健康増進】
▪ Nutrition【栄養学】
▪ Physical activity and health【身体活動と健康】
▪ Psychology【心理学】
▪ Sports nutrition【スポーツ栄養学】
▪ Sport coaching【スポーツコーチング】
▪ Strength and conditioning【ストレングストレーニング&コンディショニング】
最低220時間の実習
たくさんのワークプレースメントを含むのがこのコースの特徴です。合計3年のコースの中で最低でも合計220時間の実習を含みます。2年目に80時間、3年目に140時間の実務経験を積むことが可能です。
この実習は最大13の運動科学の分野が含まれており、経験値として、卒業後他の学校の卒業生と差別化を測るために構成されています。
ディーキン大学が長年で培ったコネクションからプレースメント先は豊富です。
キャリアプラン
卒業生はスポーツ&エクササイズのエキスパートとして、フィットネスやスポーツ業界でエクササイズアドバイザー、トレーナー、コーチングの仕事に就くことも出来ますし、スポーツ科学、スポーツ業界、スポーツマネージメント、コミュニティーヘルス&ウェルネス、リハビリ施設など、様々な関連業界の業務で幅広く活躍が出来ます。
またこのコースを卒業後、
Bachelor of Exercise and Sport Science(Honours) や
Master of Clinical Exercise Physiology に進学することも可能です。
世界レベルの充実した施設での豊富な経験
2019年に完成したバーウッド・キャンパスの世界クラスの屋内の運動・スポーツ科学専門ビルは、学生が世界レベルに通用する最新の器具を使って勉強&経験が出来るようになっています。
臨床経験や雇用の可能性、そして地域や研究生との交流を深めることが出来るよう最先端のスポーツ科学学習施設を備えています。
例えばアスリートが他の国に行った時に、その国に適応するための状況に合わせた適切なアドバイスが必要になります。この施設では、極端な条件をシミュレートし、温度、湿度、高度、酸素のレベルを変えることができる人工気候室もあります。
また、頭上からハーネスを取り付けることの出来る40mのランニングレーンと歩行トラックや16のカーディオエリアと40ものグループフィットネスエリアも設備されています。
ディキーン大学のパートナーシップを通し、スポーツクラブやスポーツ機関からアスリートや患者が施設を利用しています。
構内では先生が実際の彼らを診ているので、学生はそこから実際のケースを学び、一緒に対応を学んでいくことが出来ます。
ジーロングキャンパスではElite Sports Precinctと呼ばれるスポーツ施設があります。ここではジーロングキャッツのようなAFLチームのエリートアスリートからディーキンダックスサッカークラブのような学生ベースのクラブまで、幅広い利用者の活動をサポートしています。
施設内では学生にプレースメントの機会も提供しています。
Bachelor of Exercise and Sport Science 入学要項
Bachelor of Exercise and Sport Scienceを学ぶ場合、基本Bachelorから直接開始は出来ませんので、
ディーキンカレッジ (FoundationコースまたはDiplomaコース)を経由して、本科へ進学します。
◎ファンデーションコースからスタート
ファンデーションコース →Bachelor of Exercise and Sport Science
キャンパス
Deakin College/BurwoodもしくはジーロングWaurn Ponds
期間
8ヶ月もしくは12ヶ月
入学月
3月、6月、10月
授業料
8ヶ月-26,750ドル(約254万円)、12ヶ月-30,960ドル(約294万円)
条件
成績 :高校2年生以上もしくは高校修了していて履修したアカデミック科目の成績がすべて3以上であること
英語力 :8ヶ月-IELTS5.5以上(各5.0以上)、12ヶ月-IELTS5.0以上(各5.0以上)、もしくは同等の英語力。
↓
ファンデーションコース修了後(WAM50以上)、Bachelor of Exercise and Sport Scienceコース1年次に進学します。
↓
期間
3年
入学月
3月もしくは7月
授業料
39,200豪ドル(約373万円)/1年 ×3年 ※2022年度の費用参考
卒業まで合計約4年間、学費およそ1,373-1,413万円
◎ディプロマからスタート
Diploma of Health Sciences →Bachelor of Exercise and Sport Science
キャンパス
Deakin College/BurwoodもしくはジーロングWaurn Ponds
期間
8ヶ月もしくは12ヶ月
入学月
3月、6月、10月
授業料
32,500(約308万円)
条件
成績 :高校修了していて履修した成績の合計平均が3以上であること
英語力 :IELTS5.5以上(各5.5以上)もしくは同等の英語力。
↓
Diploma修了後(WAM50以上)、Bachelor of Exercise and Sport Scienceコース2年次に編入します。
↓
期間
2年
入学月
3月もしくは7月
授業料
39,200豪ドル(約373万円)/1年 ×2年 ※2022年度の費用参考
卒業まで合計約3年間、学費およそ1,126万円
コース内容と教科
それぞれの年度で勉強する教科と内容は下記となります。
ディーキン大学では合計で24クレジットポイント(CP)の習得が必要になり、必修単位(16CP)、選択単位(8CP)から成り立ちます。
1年目:8教科(合計:8CP)
Introduction to Anatomy and Physiology【解剖生理学入門】
Physical Activity and Exercise for Health【健康のための身体活動とエクササイズ】
Human Growth, Development and Ageing for Exercise Scientists【運動科学者のための人間の成長・発達・老化】
Functional Human Anatomy【機能的人体解剖学】
Essentials of Exercise Delivery【エクササイズの重要性】
Research Methods and Statistics in Exercise and Sport【運動とスポーツの研究方法と統計学】
選択授業から2つ選択
2年目:8教科(合計:8CP)
Exercise Physiology【運動生理学】
Physical Activity Promotion and Evaluation【身体活動の促進と評価】
Exercise Programming【エクササイズプログラミング】
Biomechanics【バイオメカニクス】
Motor Learning and Development【運動学習と発達】
Integrated Human Physiology【統合人間生理学】
選択授業から2つ選択
3年目:8教科(合計:8CP)
Exercise and Sports Science Practicum【運動・スポーツ科学実習】
Clinical and Sport Biomechanics【臨床とスポーツバイオメカニクス】
Cognitive and Behavioural Aspects of Sport and Exercise【スポーツと運動の認知的・行動的側面】
Nutrition for Exercise Scientists【運動科学者のための栄養学】
選択授業から4つ選択
※0クレジットは上記に含めておりませんが実際に履修が必要になります。
※Diplomaからスタートする場合、上記の教科やスケジュールが変更する可能性があります。
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験 を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はディーキン付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォーム を送信してください。出願の手続きをスタートします。
ディーキン大学への進学
オーストラリア留学センターは、ディーキンカレッジ&ディーキン大学の日本の公式相談・出願窓口として、皆さまの大学進学を無料でお手伝いしております。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
コース選択から必要な英語力、大学への出願方法までそれぞれのご要望にあったアドバイスをさせて頂きます!
※携帯電話のメールをご利用の場合は、セキュリティ設定の関係でメールが届かないこともございますので、パソコンからのメールを受信できるように設定をお願い致します。
※備考※
・本記事は2022年10月現在の大学の情報に基づいており、コース概要や、学費、入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=95円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
・コロナウィルスの影響により一部コース内容が変更になったり、オンライン授業に差し替わる可能性もあります。