インスタグラムやブログなどが盛んな現代で、写真は私達にとって非常に身近な存在となります。ですが携帯一本で気軽に撮れるようになった一方で、自分らしさやオリジナリティーを出すのが難しい時代でもあります。
専門的に勉強したい場合、ショートコース、専門学校そして大学まで非常に沢山のコースがあるので迷うことも事実です。
将来のキャリアに繋げたい場合は、個性を生かした撮影スキルを身に着け、そしてその業界と繋がりを持つ事も重要ですので、学士号まで修了してしっかり技術と経験力を習得されるのが理想です。その一方で、テクニックや技能などの基礎力と実践力を最初にしっかり理解する必要もあるので、今回はそんな基礎技術力とオリジナリティー、そして業界との繋がりまですべてを経験&習得したい方向けの写真学の進学方法をご紹介します。
ディーキン大学で学ぶ理由
写真学はオーストラリア全土通してみると比較的多くの大学や専門学校で開講がされております。ですので、それだけ選択肢が多いのも事実です。その中で今回ご紹介するのは「ディーキン・カレッジ」を経由して学士号を習得するディーキン大学の3年のコースです。お勧めする理由は3つあります。
・3年未満もしくは3年で学士号の習得が可能
ディーキン大学で写真学を学ぶ場合、Bachelorコースの1年目から入ることも可能ですが、ご自身のバックグラウンドによってはファンデーションコースを経由しないと行けない場合もあります。
ですので、高校卒業以上の学歴の方にはディーキン・カレッジのDiplomaコースから開始をお勧めしています。ディーキン・カレッジを経由しますと合計して2年8ヶ月か3年で学士号まで取得が可能ですので、大学1年時からスタートするよりも短期間で修了できる可能性もあります。
・1年目でカメラだけでなく映像全般の知識を得られる
今回経由するDiplomaコースは
「Diploma of Film, Television and Animation」 です。一年目は写真だけに絞らずテレビや映像の基礎知識を学びます。2年目のBachelorで専攻を”写真”に出来ます。
・未経験でも心配なし
「写真を取るのは好きだけど、出願時に提出するような作品はない…」という方にもお勧めです。ディーキン・カレッジを経由しますので、写真への情熱があれば、作品の提出なしで入学の合否が判断されます。ですので、今まで写真を全く学んだことのない初心者の方でも安心して開始して頂けます!
ディーキン・カレッジで学ぶ1年目
最初の1年目は大学と同じ敷地にキャンパスがあります
ディーキン・カレッジ にて
Diploma of Film, Television and Animation を開始します。
Diploma of Film, Television and Animationへの入学概要は以下となります。
キャンパスロケーション ディーキン・カレッジ/バーウッド・キャンパス
授業料 29,520ドル(約236万円)※2020年度の費用参考
就学期間 8ヵ月もしくは12ヶ月
入学時期 3月、6月、10月
英語力基準 IELTS Academic 総合点数とバンドスコア共に5.5以上、もしくは同等の英語力。
学力条件 高校3年をおよそ3以上の成績で修了していること
※英語力条件を満たせない場合は、ディーキン大学付属英語学校で勉強をして、進学を目指すこともできます。
※カレッジのコース詳細は
こちらから
コース内容とユニット
このDiplomaには2年次にArts(写真学)に進む学生だけでなく、引き続き二年次もFilm, Television and Animationを学びたい方もいます。創作的な環境の中で最先端技術を使いながら実践的な映像の全般的な知識を学べます。
必修科目は以下6ユニットとなります。
・Writing with the Camera デジタルビデオカメラの操作、露出、フォーカスの手動および自動操作の扱いを学ぶ。撮影テクニック、視覚言語、映画撮影、撮影監督の役割に関するトピックも含む。
・Screen History 映画の歴史と発展の主要な側面、その言語、スタイル、およびジャンルを紹介。
・Screen Practices 映画やビデオの制作に関連する問題と実践を検証。
・Principles of Animation さまざまな手法およびアプローチを使った実践的なアニメーション作成を学ぶ。
・Design Skills ビジュアルコミュニケーションデザインに必要なデジタルツールを学ぶ。
・Analogue Photography 35mmフォーマットを使用したカメラ取り扱いと写真撮影実践の入門を学ぶ。
コースのイメージはこちらの動画から確認できます。
VIDEO
選択科目は下記の中から2ユニット選びます。2年次に写真学を専攻する場合は「Digital Photography」は必須です。
・Communication in Everyday Life
・Digital Photography
・Design thinking
・Design Skills and Technologies 1
・Design Skills and Technologies 2
・Design Laboratory
・Advertising Principles and Practices
・Creative Brand Communication
・News Reporting 1
・News Reporting 2
・Making Social Media
・Making Video
・Introduction to Public Relations
・Strategic Communication and Writing
オンラインプラットフォーム「DFACT」を利用する
DFACT とは、ディーキン・カレッジでデザイン、映画、アニメーション、コミュニケーション、テレビを学んでいる学生が作品を共有して紹介できるオンラインプラットフォームです。ここでアイディアや作品を共有出来ます。
ディーキン大学で学ぶ2&3年目
カレッジの8クレジットが習得出来て
WAM が50%以上であれば、単位免除が可能となりディーキン大学の
「Bachelor of Arts」 の2年次に編入できます。入学概要は以下となります。
コース名 Bachelor of Arts(専攻:Photography)
キャンパスロケーション ディーキン大学/バーウッド・キャンパス
授業料 58,800ドル(約470万円)※2020年度の費用参考
就学期間 2年
入学時期 3月、7月、11月
入学条件 カレッジで8クレジットポイント習得していること。カレッジの成績がWAM50%以上。
※英語のコース詳細は
こちらから
写真以外に学びたいものをカスタマイズ
Bachelor of Artsでは写真を主専攻としますが、その他にも語学、アート、メディア、文学などの36の幅広い分野の中から興味のあるものをもう1つの主専攻、もしくは副専攻として下記のように選択することが出来、
合計3年間で24クレジットを履修 する必要があります。
タイプA 主専攻1【写真】(8クレジット)+主専攻2(8クレジット)+自由選択(8クレジット)
タイプB 主専攻【写真】(8クレジット)+副専攻(4クレジット)+自由選択(12クレジット)
すでにDiplomaで8クレジットを履修しますので、大学入学時には8クレジット以外でスタディープランを立て2年間で履修します。
自分がどのような写真家になりたいかを考えた上で、そのキャリアに合わせた必要な知識の分野を更に勉強して身につけることが出来ます。
例えばこのような将来のプランを立てたユニットの取り方も可能です。
独立して自分でビジネスをしたい ・・・自由選択にて最大8クレジットをBusiness関連のユニットから履修
WEBサイト等を中心に活動したい ・・・主専攻もしくは副専攻でDigital Mediaを選択
創造性、デザインスキルをもっと得たい ・・・主専攻でDesignを選択
メディア、報道関係で働きたい ・・・主専攻もしくは副専攻でJournalismを選択
どのユニット、主専攻、副専攻を選択するかにおいては、入学の手続き時にアカデミックコーディネーターと相談の上プランニングが出来ます。
写真学を専攻するための必修ユニットとコース内容
写真学では、プロのアナログおよびデジタル写真フォーマットや、自然光や人工照明の基礎を学ぶことはもちろん、表現者として写真のコンセプトや思いをどのように見る人に強く印象づけるかなどの実践的な内容も身につけていきます。
全体のコースを通して写真の技術を洗練し、自分の作品における個々のスタイルの開発に焦点を当てて学びます。
同時に、展示会のプロジェクトに関わるスタッフや写真業界の企業やカメラマンと接点を持つ実践的なユニットもありますので、今後のキャリアにおけるデモンストレーションを行ったり、実際のビジネスの仕組みを学ぶことが出来ます。
写真学を主専攻にするので、下記の7つのユニット(8クレジットポイント)は必修科目となります。ただすでに2ユニットはDiplomaで履修済ですので下記の5つのユニット(6クレジットポイント)を履修する必要があります。
・Photographic Storytelling 写真が世界や経験を変え、そしてどのような物語を伝えるかを検証する。
・Photographic Lighting プレゼンテーション、デモンストレーション、実践を通して自然および人工照明の基礎や必要知識を学ぶ。
・Creative Studio
(2クレジットポイント) 芸術に必要な合成的で状況的で批判的な考えを向上させるスタジオベースの実践練習。
・Creative Careers and Contexts 実際に企業や専門の人と関わりあうことで、クリエイティブアーティストとしてのキャリアを立ち上げて維持するために必要な実践力や管理力、マーケティング力、自己管理スキルを学ぶ。
・Exhibition and Performance プロジェクトベースの学習を通じて、展示会等の編成、管理、提供する方法をスタッフの監督と指導のもとに学ぶ。
創造的芸術を通して写真学を学びたい方には「クリエイティブ・アーツ」の選択肢も可
Diploma修了後、
「Bachelor of Creative Arts」 を選ぶことも可能ですが、その場合は現在カレッジからのダイレクトエントリーが認められておりませんので、Diplomaコースの修了を元にBachelorコースに出願する方法となります。
また1年の単位免除も現時点では認められていないため、Diplomaの成績やユニット詳細を提出して査定を受け、単位免除の可能性があるかどうかを大学が判断する流れとなります。
コース名 Bachelor of Creative Arts(専攻:Photography)
キャンパスロケーション ディーキン大学/バーウッド・キャンパスもしくはウォーター・フロント・キャンパス
授業料 96,600ドル(約773万円)※2020年度の費用参考
就学期間 3年
入学時期 3月、7月、11月
学力条件 カレッジを終了し成績がWAM50%以上。作品の提出が必要。
英語力条件 IELTS Academic 総合点数とバンドスコア共に6.0以上、もしくは同等の英語力。
※3年のコースで見積もっております。万が一単位免除が認められた場合は、金額の変更がございますが、オファーレターをもって大学よりご案内になります。
※英語のコース詳細は
こちらから
※コースの動画は
こちらから
コース内容とユニット
スタジオベースの創作アートを主に学ぶコースとなります。必修ユニットとして創作アートの8ユニット(12クレジットポイント)を履修する必要があり、それに追加して、写真学から4ユニットも履修します。残りのユニットは選択ユニットから選べます。
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験 を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアは足りなくても出願可能です。その場合はRMIT付属語学学校とセットでのお申込みとなります。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォーム を送信してください。出願の手続きをスタートします。
ディーキン大学への進学
オーストラリア留学センターは、ディーキン大学の日本の公式相談・出願窓口として、皆さまの大学進学を無料でお手伝いしております。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
コース選択から必要な英語力、大学への出願方法までそれぞれのご要望にあったアドバイスをさせて頂きます!
※携帯電話のメールをご利用の場合は、セキュリティ設定の関係でメールが届かないこともございますので、パソコンからのメールを受信できるように設定をお願い致します。
※備考※
・本記事は2020年7月現在のカレッジと大学の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2020年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=80円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。