【体験談】西オーストラリア大学院体験談〜Master of Professional Accounting(Vol.3)

洲崎のぞみさん | パース | The University of Western Australia | Accounting
西オーストラリア大学、大学院に留学中の洲崎さんに、学期ごとの留学生活を振り返ってもらい、リアルな大学院生活をお伝えするシリーズ第三弾です。

洲崎さんの過去の体験談
・Vol1はこちら

・Vol2はこちら


Master of Professional Accountingをスタートしてからは2学期目。インターンシップにアルバイト、あと1年の勉強期間を残し卒業後の就職内定と、忙しかった今学期の様子についてお尋ねしました。

インターンシップ、旅行、アルバイトと充実した夏休み


2022年11月後半から始まった夏休みのハイライトは、インターンシップへの参加でした。NPO/NGOでのインターンシップを企画している学内組織へ応募し、Street Law Centreという生活困窮者を対象に無料の法律サービスを提供している団体で働く機会を得ました。5週間のインターンシップ期間中は、週に3回、街のオフィスに通い、主に身分証明書取得のための確認表や質問票の作成、ソーシャルメディア記事の原案作成を行いました。このインターンシップはコミュニケーション力の向上だけではなく、貧困・社会問題を学ぶ上でも非常に良い機会となりました。

例えば、私たちは運転免許証やパスポート等の身分証明書を所持していることを当たり前のように思ってしまいがちですが、実際にはそのような身分証明書が無いために、銀行口座が開設できず、仕事や家を探すこともできない人が多く存在します。また、若い世代の貧困、家庭内暴力は西オーストラリアでも大きな問題となっています。そのような状況にいる人々を助け、彼らの将来に多大な影響を与えている弁護士たちの働きに、少しでも貢献ができたことをとても嬉しく思います。

弁護士とのやり取りは、最初は少し緊張しましたが、皆気さくで、質問もしやすく、仕事後のハッピーアワーやクリスマスパーティーにも誘ってもらい、大学外でネットワークを広げる貴重な機会となりました。私の専攻とは異なる分野でのインターンシップでしたが、オーストラリアで働く経験を積めたこと、CanvaやAnimakerという編集ソフトウェアのスキルも学べたこと、今後に繋がる経験でした。

夏休み後半には、初めてシドニーを訪れました。久しぶりの都会が懐かしくなりましたが、パースの自然の雄大さと街ののどかさは、都会の便利さとは比べられない魅力であると再確認した小旅行でした。

また、1月からはUnibuddyという留学生アンバサダーの校内アルバイトを始めました。入学希望者からの質問にチャット形式で回答したり、キャンパスツアーをしたりしています。入学前に私自身もUnibuddyにパース生活について質問をしていたので、渡豪前の私と同じような状況にある留学生を助けられることに、やりがいを感じています。もしUWAの学生生活に興味がある方がいましたら、こちらを見てみてください。



単位制限超過の5科目履修で挑んだ今学期


今学期は特別許可の下、単位制限超過の5単位を受講する傍ら、3つのアルバイト、そしてボランティア活動にキャリア準備と多忙な3ヶ月半でした。土日も夜まで図書館に通う日々が続きましたが、時間管理やマルチタスク能力の強化になっただけではなく、この学期を切り抜けられたこと自体が大きな自信に繋がりました。

最終的には、学業面での達成に加えて、冬・夏休みと監査法人でのインターンシップの機会や卒業後2025年入社の現地監査法人での内定も獲得することができ、非常に実りの多い学期となりました。

Principle of Auditing

監査の基礎と実践に関する科目でした。監査基準、内部・外部監査の役割に留まらず、内部統制の評価、実証手続から監査意見を表明・監査報告書を作成するまでの各過程につき学びました。会計士の仕事の中で、監査分野は中枢であり、オーストラリアでは非常に需要のある職種です。この科目で学んだことは、卒業後のキャリアを検討する上でも役立っています。

Accounting for Planning and Control

この科目は今まで勉強してきた財務会計とは異なり、管理会計(企業内部向けの会計)を扱う科目でした。原価計算や予算管理、利益分析がどのように企業の戦略的な意思決定に繋がるかを学びました。

Principle of Taxation

オーストラリアにおける所得税に関する法律と実務を扱う科目でした。前学期の法律の科目と同様に読む課題の量が多く、用語も難しかったです。しかし、確定申告を準備する課題等、実生活でも役立つ内容で、オーストラリアの税制についての理解が深まりました。

Economics for Business

ミクロ経済とマクロ経済の原則に関する科目でした。ビジネス上の意思決定や国内外の政策立案がどのように経済原則と関連しているか、事例を用いて学びました。完全にオンラインの科目だったので、録画講義の視聴、週課題とクイズを逃さぬよう、時間管理を心がけました。

Data Analysis and Decision Making

ビジネス上の統計分析と意思決定、データ提示に関する科目でした。講義やワークショップに加えて、実際に自分たちでデータを探し、データ分析(ANOVAや回帰分析)を行い、インフォグラフィックを作成しました。時間がかかり、大変でしたが、特にインフォグラフィック作成ではインターンシップで培ったスキルが役立ちました。

現地就職が決まった経緯

2025年のGraduate Program(full-time/6months)のオファーを頂き、受諾いたしました。卒業後はパースシティにある監査法人で働く予定です。

会計専攻の学生を対象としたUWAのネットワークイベントの参加(昨年10月)、監査法人ごとのイベントに参加(昨年11月)、大学・学部を問わず参加できるジョブフェアの参加(今年3月)等を通して、スタッフの方に顔を覚えてもらい、情報を集めるよう意識していました。

昨年12月頃に人事担当とのビデオインタビューに声をかけてもらい、その時点では、まだ卒業時期が先だったため、暫く何もありませんでしたが、5月頃にLinkedinを通して繋がっていた監査パートナーから連絡をもらいました。コーヒーショップでカジュアルな話をした後、パネルインタビュー(人事担当と2人のパートナー)に呼んでもらい、Graduate programおよびUndergraduate program(卒業までのパートタイムインターン)のオファーを頂きました。

他の監査法人のイベントも同様に参加し、冬や夏休みのインターンのオファーを頂いていましたが、大学の教授やキャリアセンターにも相談をし、最終的には「卒業後フルタイム + 卒業後までのパートタイムインターン」のオファーを選択しました。

留学前の目標に対する今の気持ち


今学期は、学業に加えて、課外活動にも意欲的に取り組むことを目標としていました。実際には、想像していた以上に充実した学期となり、改めて何事にも挑戦することの大切さを実感しました。また、昨年同様、UWA学長や学寮長に表彰していただくだけではなく、インターンシップの経験が大学のウェブサイトに掲載されたり、UWA Sports でのアルバイトが記事になったりと、自分の活動を振り返る機会に恵まれた学期でした。

また、この学期を終えて思うことは、やはり周りの人に支えられて成り立つ私の留学生活であるということです。学期を通して支えてくれ、励ましてくれた人たちへの感謝は尽きません。来学期以降もこの感謝の気持ちを忘れずに、留学生活を続けたいです。

7月からは会計事務所でのインターンシップが始まります。実際の会計士の仕事を経験できるだけではなく、会計の知識が実際の監査やビジネスアドバイザリーでどのように応用されるのか、実践での学びの場をとても楽しみにしています。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

サイトのご利用について

当サイト記載の情報の正確性には万全を期しておりますが、当社はそれらの情報内容に関し、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。また、情報は予告なしに変更となる場合がございますので、随時ご確認ください。

お問い合わせはお気軽に! 平日24時間以内にご返信いたします

無料メール相談

平日24時間以内にご返信いたします

お電話での留学相談はこちら