コース変更時の学生ビザ申請について(学生ビザの再申請)
こちらのページで、
オーストラリア留学中の転校手続きについての掲載させていただきましたが、もう一点気になるのは、ビザの規則について。
特に、学生ビザは「申請時の入学許可書に記載された、就学期間とコース」に対して滞在を認めるビザが発給されていますので、学校やコースを変更したとなると注意が必要です。
場合によっては学生ビザの再申請が必要となります。
まずはAQFをおさらい
学生ビザの再申請が必要かどうかを知る前に、AQFについておさらいです。オーストラリアは全州を通じて、AQF(Australian Qualification Framework)と呼ばれる、教育制度が導入されています。
その為、Certificate、Diploma、Degreeといった資格の査定と認定に関し、全国的な基準とガイドライン・基準が定められています。つまり、シドニーでBachelorを取得したら、他州でもBachelorとして認められますし、Diplomaで学ぶべき内容は、このようなレベルという規則が、しっかり定められているわけです。
このAQFは、学位ごとにLEVEL1-10と、AQFに属さないNon-AQFの、11段階に分けられています。
AQFレベル | Qualification |
AQF Level 1 | Certificate 1 |
AQF Level 2 | Certificate 2 |
AQF Level 3 | Certificate 3 |
AQF Level 4 | Certificate 4 |
AQF Level 5 | Diploma |
AQF Level 6 | Advanced Diploma, Associate Degree |
AQF Level 7 | Bachelor |
AQF Level 8 | Bachelor Honours Degree, Graduate Certificate,Graduate Diploma |
AQF Level 9 | Master Degree |
AQF Level 10 | Doctoral Degree |
non-AQF | 語学学校やFoundation Course |
まず自分がどのAQFレベルで学んでいるかは、学生ビザ申請時に入手した「入学許可書」を確認しましょう。Course Levelの箇所に、記載があります。
最終的なコースレベルが重要
上記の表と照らしあわせた場合。もし、「一般英語コースを40週間受講」として学生ビザを申請したのであれば、そのビザは「Non-AQFレベルの学生ビザ」を保持していることになります。
ただ「進学英語コース+Certificate4+Diploma」複数のコースをまとめて申し込み、学生ビザを取得した場合。AQF的には「Non−AQF+Level4+Level5」となります。この場合、最終的に参加するコースが基準となり、上記の場合であれば「AQF Level5の学生ビザ」を保持していることになります。
学生ビザの再申請はコースレベルで判断される
2019年8月16日現在、すべての学生ビザ(サブクラス500)保有者は、学生ビザが付与された時のコースと同じAQFレベル。またはそれより高いレベルのコースを受講する必要があります。
つまり、Diplomaコースで学生ビザ取得後、途中でコースを辞退し、Certificate4のコースに変える場合は、別途学生ビザの申請が必要となります。
ですが、Cetificate4のコースを途中で終えて、Diplomaにする場合、現在保持している学生ビザはそのまま有効となるため、別途申請頂く必要はありません。
また、Non-AQFは少し特別で、Non-AQFのコースからAQFレベルのコースに変更する際は、学生ビザはそのまま維持されます(再申請の必要はありません)。
ですが、AQFレベルのコースから、Non-AQFアワードコースへの移行は認められませんので、再度学生ビザの申請が必要となります。
大まかに言えば
■AQFレベルを下げたコース変更は、再度学生ビザ申請。
■Non-AQFからはどのAQFレベルのコースに変更する場合も、学生ビザの申請は必要ない
とお考えいただければと思います。
コースを変更し、当初のコース期間が短縮した場合は?
コースが短縮した場合、コース終了日(COEのキャンセル日)から28日迄が新しい学生ビザの有効期限となります。
コースを変更した際、変更先のCOEはいつまでに入手すれば?
以下の規則が適用されます。
1.コース終了日(COEのキャンセル日)から28日以内に新しいCOEを入手する
2.コース終了日から28日以内に帰国。
コース変更の場合は1のパターンになる事がほとんどですが、COEキャンセル後28日以内に新しいCOEを入手することが義務付けられていますので、転校の手続きのタイミング(転校先の学費の支払い)については、ご注意ください。