環境や国に応じて質の高い健康の向上/維持を目的とした「パブリックヘルス(公衆衛生学)」は疫学、生物統計学、医療経済/マネージメント、行動心理学、社会学を駆使して集団の健康分析に基づく地域全体の健康の増進を図ります。
オーストラリアでは非常にたくさんの大学で修士号コースのMaster of Public Health(MPH)を開講しています。今回は、ビクトリア州のメルボルンにあります
オーストラリアン・カソリック大学(Australian Catholic University) のMPHをご案内します。
オーストラリアン・カソリック大学(ACU)のご紹介
今回ご紹介するのは、ACUでお馴染み、オーストラリアン・カソリック大学(Asutralian Cathlic University)です。
ACUは、国内に7つのキャンパスを持つ総合大学ですが、提供しているコース自体は他の大学よりも少なめです。
芸術、科学、教育、健康科学、ビジネスなどに力を入れており、中でも看護や健康の分野は歴史も古く、オーストラリアの大学の中でも高く評価されています。カソリック系の公立大学ですが、信仰を問わずにいかなる背景を持つ学生にも広く愛されています。
留学生割合も約9−17%となり、キャンパスも他の総合大学よりも小規模です。シドニー、メルボルンの大都市のキャンパスであっても在学生は約1万人程度となり、あまり大きな大学を好まない方には、ちょうどいい大きさの大学となります。また有名大学より学費が低く設定されていることも、魅力の一つです。MPHは現在メルボルンキャンパスのみで開講しております。
WHOなどの国連機関に保健医療の専門家として就職するには、公衆衛生学の修士号習得が必須だといわれています。ACUのMaster of Public Health (MPH)プログラムでは、集団全体の健康と福祉を改善と向上させるための公衆衛生における専門的な知識や理解、そしてスキルを持ち備え、コミュニティや国家そして世界に焦点を当てた倫理的、社会的正義の観点から実践出来る人材(公衆衛生学研究者・教育者、公衆衛生行政官、産業医、企業の安全管理者等)創りに力を入れています。
その他にもタイムリーな感染症(マラリア、結核、HIV, SARS、コロナ)などの感染予防や社会のありかた、地域の感染をコントロールし、個人レベルの衛生教育をする方法を勉強します。
MPHの入学概要
Master of Public Healthの入学概要を以下になります。
期間
2年
入学時期
2月、7月
学費
年間24,824ドル(約236万円) x 2年
英語力条件
IELTS6.5(アカデミック:各セクション6.0以上)相当の英語力
入学条件
[学歴条件]
下記の条件のいずれかを満たしている者
①健康または関連分野の学士号を取得しており、更にGPA7.0スケール換算 4.2以上の成績がある
②大学院での健康に関する研究を含む、最低 2 年間の健康 (または関連分野) の専門的経験がある
③ACUのコースコーディネーターが満足する公衆衛生、国際保健、または人道支援における適切な実務経験がある
コース内容と教科
ACUでは合計で160クレジットポイント(CP)の習得が必要になり、必修単位(80CP)とリサーチかプロジェクトで選べるストリーム単位(80CP)から成り立ちます。1ユニット基本10CPで計算されます。勉強するサンプルの教科は下記となります。
必修【Specified Public Health】単位:8教科(合計:80CP)
Introduction to Health Sciences Research【公衆衛生学入門】
History and Principles of Public Health【公衆衛生の歴史と原理】
Health Promotion【健康促進】
Biostatistics【生物統計学】
Epidemiology【疫学】
Determinants of Health【人々の健康と福祉を向上のための決定要因】
Disease Prevention and Management【疾病予防と管理】
Public Health Law and Policy【公衆衛生法と政策】
①リサーチを選択の場合
6教科(合計:80CP)
Public Health Research Thesis A (20CP)【公衆衛生研究論文A】
Public Health Research Thesis B (20CP)【公衆衛生研究論文B】
Qualitative Research Methods【定性的研究法】、Quantitative Research Methods【定量的研究法】、Healthcare Ethics: Principles in Practice【医療倫理/原則と実践】から2つ選択
選択授業*から2つ選択
②プロジェクトを選択の場合
8教科(合計:80CP)
Preparation for Practice【実践実習準備】
Practice Placement【実践実習】
選択授業*から6つ選択
*上記選択授業は下記より選びます。
-Quality and Safety in Health Care【ヘルスケアにおける品質と安全性】
-Leadership in Health Care【ヘルスケアにおけるリーダーシップ】
-Workforce Management【ワークフォースマネジメント】
-Qualitative Research Methods【定性的研究法】
-Quantitative Research Methods【定量的研究法】
-Ethical Leadership【倫理的リーダーシップ】
-Global Health and Sustainable Development【グローバルヘルスとサステイナブル開発】
-Humanitarian Assistance and Health【人道支援と健康】
-Global Nutrition and Food Security【広範囲でみる栄養と食べ物の安全】
-Health Advocacy【健康への擁護】
MPH学生体験談動画はこちらより 。
VIDEO
将来の進路
修了者は教育機関、政府機関、医療、医療財政、製薬、生命工学、保険会社&企業、およびコミュニティ組織など社会の幅広い部門で活躍しています。
【卒業生の就職機関の一例】
●医療政策・公衆衛生行政
●臨床研究
●国際機構連携(WHO/JICAなど)
●国際医療救援
●医療政策/健康環境ビジネスコンサルティング
●公害保健センター
出願に向けての準備
1. まずは英語試験を受けましょう
まずは
IELTS(アイエルツ)試験 を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
IELTSスコアが足りない場合は語学学校とセットでのお申込みとなります。ご相談ください。
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。
高校の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
高校の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、
オンライン申込みフォーム を送信してください。出願の手続きをスタートします。
オーストラリアン・カソリック大学への進学相談
オーストラリア留学センターは、日本に東京オフィス、そしてオーストラリア国内の主要6都市(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード、パース)に自社の現地サポートオフィスを構え、全オフィスに日本人スタッフが常勤している
唯一の日本エージェント です。ACUの日本の公式出願相談・相談窓口でもあり、皆さまの大学進学を無料でお手伝いしております。
オーストラリアの主要6都市にスタッフが在住しているメリットを最大限に生かし、
「現地にいるからこそわかる、本当の学校情報をそのまま皆様にお伝えする」 というシンプルな方針のもと、過剰な広告や留学フェアなどといった宣伝活動を一切行わず、オーストラリアの教育機関から支払われるサポート費のみで運営しております。ですので、よくある日本の留学エージェントと違い、
手続きに対する手数料やサポート料は一切必要ありません 。どこよりも確実な情報をもとに、安心してご留学をお任せいただくことができます。
メールでのご相談は
こちら から
※携帯電話のメールをご利用の場合は、セキュリティ設定の関係でメールが届かないこともございますので、パソコンからのメールを受信できるように設定をお願い致します。
※備考※
・本記事は2022年8月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございます。
・学費は毎年改定されます。本記事では2023年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=95円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。
・コロナウィルスの影響でコース内容の一部が変更されることがございます。