
環境問題を「科学」と「政策」の両側から扱い、現場で意思決定できる人材を育てるのが、サンシャインコースト大学(UniSC)の
Bachelor of Environmental Managementです。この記事では、5つの副専攻の中身、履修する全24科目、入学条件と奨学金、3年間の総予算、そして他大学との違いまでを解説します。
環境を「守りたい」だけでは、仕事になりません。科学で測り、法と制度で評価し、人を動かせる人が求められています。
土壌汚染、海洋プラスチック、気候変動、生物種の減少。どれも「良くない」ことは誰でも知っています。
しかし実務で求められるのは、その状態を数値で測り、法令に照らして評価し、企業や行政の意思決定に落とし込む力です。UniSCのBachelor of Environmental Managementは、この「測る・評価する・動かす」を3年間で一通り身につけるコースです。
生態学や地理情報システム(GIS)といった理系のスキルと、環境法・環境経済学・環境影響評価といった制度側の知識を、同じカリキュラムの中で扱うのが最大の特徴です。
環境を「科学」と「制度」の両輪で扱う

このコースが育てようとしているのは、研究者というより
実務の意思決定に関われる環境専門職です。
UniSCが挙げる進路は、環境アセスメントと保護(大気・水・土地)、天然資源管理、環境教育、政策・法令の立案、環境技術の研究開発、そしてサステナブル調達と企業のスチュワードシップ。行政・企業・コンサルタントのいずれにも接続する構成です。
カリキュラムの背骨になるのが、ENS223 Environmental Impact Assessment(環境影響評価)とENP211 Planning and Environmental Law(都市計画・環境法)です。
開発計画が環境に与える影響をどう評価し、どの法的枠組みで判断するのか。この2科目が、「気持ち」を「業務」に変える部分にあたります。
もう一本の柱がGISです。ENS253 Geographic Information Science and Technology(地理情報科学と技術)が必修に入っており、地図と空間データで環境を扱う技術は、卒業後の求人票でも頻繁に要求されるスキルです。
キャンパスはクイーンズランド州のサンシャインコーストとモートンベイ。海と山に囲まれた立地そのものが、フィールドワークの現場になります。
5つの副専攻(Minor)から、自分の専門を1つ選ぶ

このコースでは、24科目のうち4科目を
副専攻(Minor)に充てます。5つの中から1つを選び、その分野を集中的に学ぶ仕組みです。
副専攻の選択は、卒業後にどの求人に手が届くかを左右します。「なんとなく面白そう」ではなく、身につくスキルと結びつけて選んでください。
なお、
Global Environmental Security and PolicyとUrban Design and Town Planningの2つは、モートンベイキャンパスでは提供されていません。キャンパス選びと副専攻選びは連動するので注意が必要です。
Coastal and Marine Environments(沿岸・海洋環境)
| 科目コード |
沿岸・海洋環境 副専攻(4科目・48ユニット) |
| ANM104 | Marine Vertebrates: Sharks, Seabirds, Fish, Turtles and Whales(海洋脊椎動物:サメ・海鳥・魚類・ウミガメ・クジラ) |
| ENS282 | Coastal and Marine Ecology(沿岸・海洋生態学) |
| ENS317 | Coastal Conservation Planning(沿岸保全計画) |
| GEO302 | Coastal Geomorphology(沿岸地形学) |
海洋生物の保全、沿岸開発の規制、砂浜やサンゴ礁の地形変化を扱いたい人向けです。海洋保護区の管理、沿岸自治体の計画部門、海洋系の環境コンサルタントにつながります。
Urban Design and Town Planning(都市デザイン・都市計画)
| 科目コード |
都市デザイン・都市計画 副専攻(4科目・48ユニット) |
| ENP255 | Public Space Planning and Design – Studio II(公共空間の計画とデザイン・スタジオII) |
| ENP336 | Strategic Infrastructure Planning(戦略的インフラ計画) |
| ENP365 | Participation and Conflict Resolution(住民参加と合意形成) |
| ENP411 | Advanced Planning Policy and Practice(上級計画政策と実務) |
自然そのものより「人が住む場所をどう設計するか」に関心がある人向けです。ENP365で扱う合意形成は、住民の反対をどう調整するかという、計画職の実務そのものです。
Geospatial Analysis(地理空間分析)
| 科目コード |
地理空間分析 副専攻(4科目・48ユニット) |
| ENS253 | Geographic Information Science and Technology(地理情報科学と技術) |
| ENS254 | Earth Observation: Remote Sensing and Surveying(地球観測:リモートセンシングと測量) |
| ENS353 | Applied Geospatial Analysis(応用地理空間分析) |
| GEO301 | Mapping with Drones(ドローンによるマッピング) |
技術で差をつけたい人に、当社が最も勧めやすい副専攻です。GIS・衛星画像解析・ドローン測量は求人票に具体的なスキル名として書かれることが多く、実務経験がまだない新卒でも評価されやすいためです。
なおENS253は必修科目にも含まれているため、この副専攻を選ぶと実質的に上乗せは3科目になります。履修計画は入学後にUniSCのスタッフと確認してください。
Global Environmental Security and Policy(地球環境安全保障・政策)
| 科目コード |
地球環境安全保障・政策 副専攻(4科目・48ユニット) |
| INT101 | Introduction to International Relations and Politics(国際関係と政治学入門) |
| INT102 | Global Environmental Politics(地球環境政治) |
| INT250 | Forces of Change in International Politics(国際政治を動かす力) |
| INT257 | Security in a Multispecies World(多種共存社会における安全保障) |
国際機関やNGO、政府の環境外交に関心がある人向けです。理系のスキルより、国際交渉と政策形成の文脈を理解する力を伸ばします。
Sustainability(サステナビリティ)
| 科目コード |
サステナビリティ 副専攻(4科目・48ユニット) |
| SUS101 | Foundations of Sustainability – Investigating Planetary Health(サステナビリティの基礎:プラネタリーヘルスを探る) |
| SUS201 | Advancing Sustainability: Planet, People and Prosperity(サステナビリティの推進:地球・人・繁栄) |
| SUS202 | Communicating Sustainability(サステナビリティの伝え方) |
| SUS302 | Sustainability Problem Solving(サステナビリティ課題解決) |
企業のサステナビリティ部門や、ESG(環境・社会・企業統治)に関わる仕事を視野に入れる人向けです。SUS101とSUS201は必修にも含まれるため、この副専攻の上乗せは実質2科目になります。
3年間で履修する全24科目

カリキュラムは全24科目・288ユニット。内訳は
必修科目16科目(192ユニット)、副専攻4科目(48ユニット)、自由選択科目4科目(48ユニット)です。
必修16科目は難易度別に2つのグループに分かれており、標準的な履修モデルでは1年次と2〜3年次に対応します(履修要項上の区分名はIntroductory courses/Developing and Graduate coursesです)。
| 科目コード |
必修科目① 1年次に履修する基礎科目(5科目・60ユニット) |
| ENS103 | Earth’s Surface Processes(地表プロセス学) |
| ENS120 | Introduction to Environmental Management(環境マネジメント入門) |
| SCI102 | Biodiversity and Ecology(生物多様性と生態学) |
| SCI110 | Science Research Methods(科学研究法) |
| SUS101 | Foundations of Sustainability – Investigating Planetary Health(サステナビリティの基礎:プラネタリーヘルスを探る) |
地形・生態系・研究手法という土台を固める科目群です。ここでの「科学研究法」が、のちの環境影響評価やレポート作成の作法につながります。
| 科目コード |
必修科目② 2〜3年次に履修する専門・応用科目(11科目・132ユニット) |
| ENP211 | Planning and Environmental Law(都市計画・環境法) |
| ENS204 | Climate Change Mitigation and Adaptation(気候変動の緩和と適応) |
| ENS221 | Plant Diversity and Ecology(植物多様性と生態学) |
| ENS223 | Environmental Impact Assessment(環境影響評価) |
| ENS253 | Geographic Information Science and Technology(地理情報科学と技術) |
| ENS300 | Environmental Economics(環境経済学) |
| ENS351 | Integrated Environmental Management(統合的環境マネジメント) |
| GEO310 | Globalisation, Development and Indigenous Peoples(グローバル化・開発と先住民) |
| PUB262 | Environmental Health Risk Management(環境保健リスク管理) |
| SUS201 | Advancing Sustainability: Planet, People and Prosperity(サステナビリティの推進:地球・人・繁栄) |
| 選択1科目 | 下の4科目から1科目を選択(12ユニット) |
法・経済・リスク管理・GISが一気に入ってくる、コースの中核部分です。理系と文系の両方の頭を使うことになります。
| 科目コード |
必修②のうち1科目を選ぶ 実習・研究系オプション(1科目・12ユニット) |
| ENS330 | K’gari Field Studies(クガリ/フレーザー島 フィールド研究) |
| ENS333 | Special Field Studies Topic(特別フィールド研究) |
| SRP301 | Special Research Project(特別研究プロジェクト) |
| WPL310 | Workplace Learning I(就業体験I) |
ここが進路を分ける分岐点です。実務経験を履歴書に載せたいならWPL310、研究や大学院進学を視野に入れるならSRP301、現地調査の技術を身につけたいならENS330という選び方になります。
ENS330の舞台となるK’gari(クガリ、旧フレーザー島)は世界遺産の砂の島ですが、観光旅行ではありません。
この科目の目的は、島とその周辺の
土壌・水・植生・動物の各システムとその変化を調査することです。現地でのサンプリングとデータ収集、持ち帰ったデータの分析とレポート作成までが学習の中身になります。
| 区分 |
自由選択科目(4科目・48ユニット) |
| 選び方 | UniSC全体の学部科目から、学部の垣根を越えて4科目を自由に選ぶ |
| 活かし方 | ビジネス・データ分析・コミュニケーションなど、環境の専門性と組み合わせて強みになる分野を足す使い方が有効 |
| 注意点 | 選べる科目は入学年度・履修状況・キャンパスによって変わるため、入学後にUniSCのスタッフと相談しながら決める |
卒業後のキャリアと、EIANZという資格の道

UniSCが挙げている進路は次の通りです。ただしこれは「この学位から考えられる進路例」であり、卒業すれば自動的に就ける職種という意味ではありません。
| 分野 |
仕事の中身と主な就職先 |
| 環境アセスメント・環境保護 | 大気・水・土地への影響を調査し評価する。環境コンサルタント、行政の環境部門 |
| 天然資源管理 | 森林・水資源・土地利用の持続的な管理。流域管理機関、国立公園・野生生物局 |
| 政策・法令の立案 | 環境規制や条例の設計と運用。自治体、州政府、連邦政府の環境系部署 |
| 環境教育 | 市民や企業への普及啓発、教育プログラムの設計。NPO、ビジターセンター、教育機関 |
| 環境技術の研究開発 | 汚染対策・再生技術などの開発と実証。研究機関、技術系企業 |
| サステナブル調達・企業スチュワードシップ | サプライチェーンの環境負荷管理、ESG報告。企業のサステナビリティ部門 |
資格面で押さえておきたいのが、オーストラリアとニュージーランドの環境専門職が所属する職能団体、
EIANZ(Environment Institute of Australia and New Zealand)です。本コースの卒業生は、
関連する実務経験を2年間積んだうえでEIANZのメンバーになる道が開けます。
つまり「卒業=資格取得」ではありません。卒業後にどんな実務を2年積むかが、その先の専門職としての立ち位置を決めます。この構造を知っているかどうかで、在学中の動き方が変わります。
在学中にやるべきことは明確です。WPL310やボランティアで現場経験を作ること、GIS・R・Pythonなどの分析スキルを選択科目で足すこと、EIANZや地域の環境団体につながっておくこと。
オーストラリアでの就職を考えるなら、現地でのレファレンス(推薦者)を持っているかどうかが効いてきます。
「環境が好き」だけでは選ばない。向く人・別を検討した方がいい人

環境問題を科学的なデータで扱うことに抵抗がない人、法律や経済といった制度側の話も面白がれる人。この2つが揃う人には、非常に相性の良いコースです。
まだ「環境のどの分野に進みたいか」が決まっていない人にも向いています。5つの副専攻を見比べながら1年半かけて決められる設計なので、入学時点で答えを持っている必要はありません。
完璧に合う専門分野を最初から探し当てようとすると、かえって動けなくなります。まず土台を固めて、そのうえで自分が本当に扱いたい対象を見つけていく順番のほうが、この分野では現実的です。
一方で、次のような希望が強い場合は、別のコースも比較したほうがよいでしょう。
野生動物と直接関わる仕事がしたい場合。このコースは動物そのものより、生態系と人間社会の関係を扱います。動物中心ならUniSCのBachelor of Animal Ecologyなどを比較対象に入れてください。
実験室での分析や研究を中心にしたい場合。ラボワークと研究手法の比重が高いのは、同じUniSCのBachelor of Environmental Science(SC316)のほうです。次のセクションで違いを整理します。
統計・GIS・レポート作成を避けたい場合。このコースの中核はまさにそこなので、期待とのズレが大きくなります。
同じ「環境」でも、中身はこんなに違う

環境系の学位はオーストラリア中にありますが、「科学寄りか、管理・政策寄りか」「3年か4年か」で中身は大きく変わります。まずUniSC内の2コースの違いから整理します。
UniSC内の比較:Environmental Management と Environmental Science
| コース |
特徴と軸足 |
| Bachelor of Environmental Management(SC319) | 環境影響評価・環境法・環境経済学が必修。政策立案やサステナブル調達など、意思決定側に軸足がある。副専攻は沿岸海洋・都市計画・地理空間・地球環境政策・サステナビリティの5つ |
| Bachelor of Environmental Science(SC316) | UniSCの研究サイトでのフィールドトリップ、ラボワーク、空間解析とドローン、上級研究手法を重視。修士・博士(PhD)への進学ルートとして位置づけられている。副専攻は農業・水産、環境保健、復元と保全なども選べる |
学費・期間・キャンパスは両コースとも同じ(3年・年額A$31,500(日本円で約3,559,500円)・2026年度)です。選ぶ基準は費用ではなく、
卒業後に「評価して決める側」に立ちたいのか、「調べて明らかにする側」に立ちたいのかです。
他大学との比較
| 項目 |
コースの内容 |
| コース名 | Bachelor of Environmental Management(UniSC) |
| 立地・期間 | Sunshine Coast/Moreton Bay・3年 |
| 留学生の年間学費 | A$31,500(日本円で約3,559,500円)(2026年度) |
| 英語条件 | 英語試験IELTSで総合6.0(各セクション5.5以上) |
| 強み・向いている人 | 3校の中で学費が最も手頃で、期間も最短。5つの副専攻から専門を選べる柔軟さがある。費用を抑えて環境実務のスキルを一通り揃えたい人に |
| 項目 |
コースの内容 |
| コース名 | Bachelor of Environmental Management (Honours)(UQ/クイーンズランド大学) |
| 立地・期間 | ブリスベン(St Lucia)・4年(研究の要素を含むHonours課程) |
| 留学生の年間学費 | A$56,800(日本円で約6,418,400円)(2027年度) |
| 英語条件 | 英語試験IELTSで総合6.5(各セクション6.0以上) |
| 強み・向いている人 | 世界大学ランキング(QS World University Rankings 2026)の環境科学分野で豪州1位・世界18位。4年制のHonours課程で研究力まで養成する。研究職や国際機関、大学院進学を見据える人に |
| 項目 |
コースの内容 |
| コース名 | Bachelor of Environmental Science and Management(JCU/ジェームズクック大学) |
| 立地・期間 | タウンズビル/ケアンズ・3年 |
| 留学生の年間学費 | A$33,870(日本円で約3,827,310円)(2026年度) |
| 英語条件 | JCUが定める学部の標準的な英語要件(Band 1)はIELTS総合6.0・各6.0以上。本コースに適用されるバンドは出願時に要確認 |
| 強み・向いている人 | グレートバリアリーフと熱帯雨林が目の前にある立地。専攻はBiodiversity Assessment and Management、Coast to Coral、Land and Water Management、People in Placeの4つ。熱帯・海洋環境を軸にしたい人に |
3校とも「どこが上か」ではなく、
何を優先するかで答えが変わります。
研究の深さと大学ブランドを最優先するならUQ。ただし4年制で学費も最も高く、総額の差は小さくありません。熱帯・サンゴ礁を専門にしたいならJCUの立地は他で代替できません。
当社の見立てとしては、費用を抑えながら環境実務のスキルを幅広く揃え、副専攻で方向性を後から決めたい人にはUniSCが向いていると考えています。ご自身の成績・予算・希望する働き方によって答えは変わるので、個別にご相談ください。
入学条件と、留学生が受けられる奨学金

このコースはトライメスター1(例年2月頃)とトライメスター2(例年6月頃)の年2回入学が可能です。留学生は学生ビザ(Student visa)の条件上、フルタイム(常勤)でキャンパスに通う形での履修となります。
| 項目 |
目安(留学生向けの基準/2026年8月時点で当社確認) |
| 学歴 | 日本の高等学校卒業(Upper Secondary School Certificate of Graduation/高等学校卒業証書)で、最終学年の成績が、5段階評価の平均値(GPA)で3.0以上。これはUniSCが公表する日本からの出願者の最低基準であり、満たせば必ず合格するというものではない |
| 英語力 | 英語試験IELTS(アカデミック・モジュール)で総合6.0・各セクション5.5以上。TOEFL iBTは総合76・Writing 18以上、PTEは総合50・各50以上 |
| 英語が足りない場合 | 大学進学のための英語コース English for Academic Purposes(EAP)の2または3を修了すれば、英語条件を満たせるルートあり |
| 入学時期 | トライメスター1(例年2月頃)/トライメスター2(例年6月頃) |
なお、Bachelor of Environmental Management単体は標準の英語要件です。
ただし法学との
ダブルディグリー(Bachelor of Laws / Bachelor of Environmental Management)は英語要件が高く設定されています。ダブルディグリーを検討する場合は別途ご確認ください。
奨学金については、2026年入学者向けに
International Student Scholarship(授業料15%減免)が用意されています。対象はすべての新規入学の留学生学部生で、別途の申請は不要です。オファーに自動的に含まれます。
もう1つのInternational Bright Futures Scholarship(20%減免)もありますが、対象が限定されています。
対象はBachelor of Education Studies(Early Childhood)の入学者、または東南アジア諸国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、東ティモール、ベトナム)の国籍保持者です。
日本国籍の方は対象外となります。
2つの奨学金は併用できません。また現在公表されているのは2026年入学分までのため、
2027年以降の奨学金は要確認です。
「成績や英語力に自信がない」という段階でも、あきらめる必要はありません。
UniSCにはTertiary Preparation Pathway(TPP)などの進学準備課程や英語コースがあり、直接入学の条件に届かない場合でも段階的に本課程を目指せます。
成績証明書をもとにした具体的なルートは、オーストラリア留学センターで無料でご案内できます。
コース概要
| 項目 |
内容 |
| 大学名 | University of the Sunshine Coast(サンシャインコースト大学/UniSC) |
| コース名 | Bachelor of Environmental Management |
| UniSCプログラムコード | SC319(CRICOS 088625F) |
| 期間 | 3年(フルタイム/全24科目・288ユニット。必修16科目+副専攻4科目+自由選択4科目) |
| 学費 | 年額 A$31,500(日本円で約3,559,500円)(2026年度・大学が公表する目安額)× 3年 = 約 A$94,500(日本円で約10,678,500円)。実際の学費は履修科目・年度により変動し、毎年改定される。2027年度以降は要確認 |
| 入学時期 | トライメスター1(例年2月頃)/トライメスター2(例年6月頃) |
| キャンパス | クイーンズランド州 Sunshine Coast(サンシャインコースト)/Moreton Bay(モートンベイ)。ただしGlobal Environmental Security and PolicyとUrban Design and Town Planningの副専攻はモートンベイでは提供されない |
| 職能団体・認定 | 関連する実務経験を2年積むことで、Environment Institute of Australia and New Zealand(EIANZ)のメンバーになる道が開ける |
| 情報の最終確認 | 2026年8月21日(当社にて各大学の最新情報およびDepartment of Home Affairsの公表情報を確認) |
3年間でいくらかかる?総予算の目安

学費だけでなく、ビザ・保険・生活費まで含めた3年間の総額感をつかんでおくことが、現実的な留学準備の第一歩です。以下は、公式情報をもとにした目安です。
| 費目 |
金額の目安 |
| 学費(3年間) | A$31,500(日本円で約3,559,500円)×3年=A$94,500(日本円で約10,678,500円)(2026年度。年度により変動) |
| 奨学金適用後の学費(3年間) | International Student Scholarship(15%減免)が適用された場合、年額A$26,775(日本円で約3,025,575円)×3年=約A$80,325(日本円で約9,076,725円)。2026年入学者向けの条件にもとづく試算 |
| 学生ビザ(Subclass 500)申請料 | A$2,500(日本円で約282,500円)(Department of Home Affairs公式の料金表で2026年8月時点の金額を確認) |
| OSHC(海外留学生健康保険、3年分の目安) | 約A$2,000(日本円で約226,000円)〜A$2,500(日本円で約282,500円)(保険会社・年齢・加入期間により変動。正式な保険料は各保険会社の見積もりで要確認) |
| 生活費(ビザ申請上の最低基準額、3年間) | A$29,710(日本円で約3,357,230円)×3年=A$89,130(日本円で約10,071,690円)(Department of Home Affairsが定める学生ビザ申請時の最低生活費基準。実際の生活費は個人のライフスタイルにより上下する) |
| 合計(目安) | 奨学金なしで約A$188,000(日本円で約21,244,000円)、15%減免適用時で約A$174,000(日本円で約19,662,000円)。渡航費・教材費・フィールドワーク関連費・初期住居費用等は別途 |
上記の生活費は、あくまでビザ申請上の最低基準額であり、実際の生活費とは異なります。
サンシャインコースト・モートンベイはシドニーやメルボルンと比べて家賃・物価が抑えられる傾向にありますが、住居形態や生活スタイルによって大きく変動します。
なお、ビザ制度・申請料・生活費基準は変更される場合があります。最新情報はDepartment of Home Affairsでご確認ください。
個別のビザ相談についてはRegistered Migration AgentまたはAustralian legal practitionerへ、生活費・保険料の見積もりについては当社へお気軽にご相談ください。
出願前によくいただく質問
このコースについて、日本からの留学を検討されている方からいただくご質問をまとめました。
似た名前のコースとの違い、副専攻の決め方、そして卒業後の資格——実際に多いのはこの3つです。
| Q. Environmental ManagementとEnvironmental Science、どちらを選べばいいですか? |
| A. 卒業後に「評価して決める側」に立ちたいならManagement、「調べて明らかにする側」に立ちたいならScienceです。Managementは環境法・環境経済学・環境影響評価が必修に入り、Scienceはラボワークと研究手法の比重が高く、修士・PhDへの進学ルートとして位置づけられています。学費・期間は同じなので、費用では選べません。 |
| Q. 副専攻はいつ決めるのですか? |
| A. 副専攻の科目は主に2年次以降に配置されているため、入学時点で確定させる必要はありません。ただしキャンパスによって選べない副専攻があるため(モートンベイでは地球環境政策と都市計画の2つが提供されません)、キャンパス選びの段階でおおまかな方向性は考えておくことをおすすめします。 |
| Q. 卒業すれば環境の専門資格が取れますか? |
| A. 卒業しただけでは取れません。EIANZ(Environment Institute of Australia and New Zealand)のメンバーになるには、卒業後に関連する実務経験を2年間積む必要があります。学位はスタート地点であり、資格そのものではないという前提で計画を立ててください。 |
| Q. 数学や統計が苦手でも大丈夫ですか? |
| A. 正直にお伝えすると、このコースの中核にはGIS(地理情報システム)、環境経済学、環境影響評価といった、データと数量を扱う科目が入っています。避けて通ることはできません。ただし高度な数学が必要というより、データを読んで判断する力が問われる内容です。苦手意識があるなら、入学前にExcelでのデータ整理に慣れておくだけでも負担が変わります。 |
| Q. 奨学金は申請が必要ですか? |
| A. 2026年入学者向けのInternational Student Scholarship(15%減免)は、別途の申請が不要で、オファーに自動的に含まれます。ただし2027年以降の内容は現時点で公表されていないため、出願時期によっては条件が変わります。最新の適用条件は当社で確認のうえご案内します。 |
| Q. 在学中にアルバイトはできますか? |
| A. 学生ビザ(Subclass 500)保持者は、コースの授業期間中は2週間で48時間まで就労が認められています(Department of Home Affairs公式情報より)。ただしフィールドワークやレポートの負担を考えると、特に1年次は履修に慣れることを優先することをおすすめします。就労条件は変更される場合があるため、最新情報はDepartment of Home Affairsでご確認ください。 |
カウンセラーから一言(オーストラリア留学センター ブリスベンオフィス 林 真生)
「環境のことを勉強したい」というご相談は、毎年いただきます。志望動機を伺うと、自然が好きだから、環境問題を何とかしたいから、という答えが返ってくることが多いです。
ただ、私がそのあとに必ず伺うようにしているのは、少し違う質問です。「数字とデータを扱うのは平気ですか」。
というのも、環境の仕事は好きという気持ちだけでは務まらないからです。汚染濃度を測り、影響を評価し、費用と便益を比較して、反対する立場の人を説得する。そこまでやって、ようやく環境は守られます。数式と交渉が半分を占める仕事、と言ってもいいかもしれません。
このコースを評価しているのは、その現実を3年間のカリキュラムで正面から扱っている点です。環境法も環境経済学もGISも、避けずに必修に入っています。裏を返せば、「自然の中で過ごしたい」という動機だけで選ぶと、2年次あたりでつらくなります。ここは正直にお伝えしています。
もちろん、数字が得意である必要はありません。24科目のうち統計やGISに関わるものは限られていますし、入学後に慣れていく方がほとんどです。
そのうえで申し上げると、方向性が定まっていないことは、まったく問題になりません。副専攻を選ぶのは入学してからです。まず土台を作り、5つの選択肢を自分の目で見比べてから決めればいい。そういう設計になっています。
成績・英語力・予算を伺ったうえで、UniSCが最適なのか、UQやJCUのほうが合うのか、一緒に整理していきましょう!
サンシャインコースト大学(UniSC)への進学相談はオーストラリア留学センターへ
英語力や成績に不安がある方、副専攻選びや卒業後のキャリアについて具体的に知りたい方は、
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