社会やコミュニティにおける困難な状況にある人々やグループをサポートするためのコース、Community Servicesコース。
Photo by Nathan Anderson on Unsplash
福祉大国オーストラリアの大学にはソーシャルワーカーや福祉のコースが多くありますが、その基礎としてTAFEでコミュニティサービスを学ぶ学生さんもいます。
このコースでは、精神的、アルコールやドラッグ、家庭内暴力などの困難な状況に直面している人々の問題、背景、状況に耳を傾け、理解し、サポートする方法、知識について学びます。
また、クライアントが既存のサポートシステムやネットワークにアクセスするのを支援。クライアント中心のプログラムを作り、短期的および長期的な視野を持って問題に対応するスキルも学びます。
クライアントの進捗状況を確認し、途中で挫折したりつまづいたりした際に対応できるようなトレーニングも含みます。
また、Diplomaコースには、ワークプレースメント(実習)が含まれ、実際の職場環境で、学習したスキルと知識を活かしたトレーニングが行われ、実践的な学習内容が特徴のTAFEならではのコース構成となっています。
基礎を学ぶCertificate III in Community Services、異なるバックグラウンドを持つ人々、家庭内暴力などのリスクの高い環境にある子供など、様々な幅広い状況において対応できるスキルについても学ぶCertificate IV in Community Services、プログラムを実際に作り、具体的にどう解決に導くかなど、より深くDiplomaコースと、段階的に学べます。
パースのTAFEで開講されているコミュニティサービスコース
オーストラリアの特徴を活かした科目構成
オーストラリアの福祉では、「サポートを受ける側」だけでなく、「サポートを提供する側」もいかに健康で、安全な環境でサポートをしているかが重要とされます。
また、多様性を重んじる社会を反映し、様々なバックグラウンドを考慮したサポートを提供できるようなトレーニングも受けることができ、まさに日本の将来を見据えた科目を学べます。
Diploma of Community Servicesコアユニット詳細 |
Develop and implement service programs |
この科目では、クライアントの必要としているサポート内容を分析し、それらのニーズを満たすプログラムを作るために必要なスキルと知識について学びます |
Develop workplace communication strategies |
チームまたはビジネスグループおいて、コミュニケーション方法をより効果的にするスキルと知識について学びます |
Analyse impacts of sociological factors on clients in community work and services |
独立して機能し、コミュニティの作業と関連サービスを計画および実施するために必要なスキルと知識を説明します。 |
Manage and promote diversity |
職場での多様性を評価および促進し、多様性をすすめるためのプランに必要なスキルを学びます |
Manage legal and ethical compliance |
コンプライアンスと倫理的責任についての情報を調べ、規則や手順にのっとって実行されているか管理するスキルを学びます |
Facilitate workplace debriefing and support processes | コミュニティサービス業界で働いている自分や同僚のストレスやメンタルの健康をサポートする内容を学びます |
Reflect on and improve own professional practice | プロのキャリアを築いていく上で、自分自身のスキルと知識の向上のために必要とされるスキルと知識を学びます |
Manage work health and safety | コミュニティサービスの職場上の健康と安全に関して学びます |
コミュニティサービスコースってどんなコース?
実際にコミュニティサービスコースで学んだMikotoさんにお話を聞いてみました。
Certificate 3 in Community ServicesではAOD(alcohol and other drug)というお酒やドラッグについてのクラスがありましたが、アルコールやドラッグが人に与える影響やその対応について学べ、すごく興味深く楽しかったです。
授業内では実際にどのようにクライアントと接するか等を学べるロールプレイやプレゼンテーションなど実技が多くて最初は少し戸惑いましたが、実際に仕事をする時に困らないよう、役立つ科目だと思いました。
Certificate 4 in Community Servicesでは虐待についての授業がありましたが、これまで専門的に勉強したことも無く、基礎知識が無い状態で受けたので、学ぶべきこと、得たことが多くあった科目でした。
虐待とひとくくりにできず、いくつものパターンがあり、虐待をされる側のケースだけでなく、虐待をする側のケースも学びます。
また、虐待を受けている人がクライアントで来たらどう接するかという授業もあり、自分のスキルと知識がどんどん増えていくことを実感できます。
TAFEでは全体的に先生がすごくサポートしてくれ 、留学生は特に英語面でも助かっています。
TAFEでは留学生が多いコースとそうでないコースがありますが、私のコースは多国籍でインターナショナルな雰囲気。でも、今のところ日本人は私を含め二人しかいない環境で学んでいます。
Mikotoさんの体験談全文は
こちらをご覧ください。
エディスコーワン大学に編入も可能!
西オーストラリア州立TAFEのDiploma of Community Servicesを卒業した場合、
エディスコーワン大学の以下のコースに編入が可能となります。
エディスコーワン大学コース名 | 編入後の大学就学期間 |
Bachelor of Social Science(3年コース) | 2年半 |
Bachelor of Social Work(4年コース) | 3年半 |
実践的な勉強を行い、大学に編入もできるパースTAFEのCommunity Serviceコース。
オーストラリア留学センターではパースにいるスタッフとメール、電話、ZOOMカウンセリングを行っております。
またオーストラリア留学センタースタッフ+TAFE、大学スタッフとのZOOMカウンセリングも可能です。
お問い合わせは
こちらからお気軽にご連絡下さい。
●上記情報は2020年7月24日時点での情報となり、予告なく変更の可能性があります。ご了承ください。
●授業料2020年度費用となっており、学校からの情報を元にご案内しておりますが、予告なく変更となる場合もございます。
●学校の授業料は毎年変更となり、最新の費用のお支払いが必要です。また、どの科目を受講するかにより授業料は若干異なります。ご了承下さい。