地方大学へ進学のススメ


オーストラリアで留学生に人気がある都市は、インターネットやSNS上でも情報が集めやすい都心部である傾向があります。オーストラリアの都心部というのは世界中から人が集まり、公共交通機関も充実、遅くまで開いてるお店などもあり、「THE・都会の便利生活」が身についている日本人は快適に生活しやすいですよね。

ただ広大なオーストラリアには日本ではあまり知られていない地方エリアにも大学のキャンパスがあり、進学することができます。都会で留学するメリットもありますが、地方大学進学や田舎ライフにも沢山良いところがあるんです。こちらの記事では、地方都市にある大学に進学する上でのメリットをたっぷりとご紹介します!

目次

メリット1:留学費用を抑えることができる!


海外進学において最も重要な項目の1つ・留学費用ですが、地方大学は学費設定が安め!主要都市大学と比較すると3年間で100万円以上の差が出ることもあります。

主要都市の大学 1年間で30,000ドル〜45,000ドル(240万〜360万)
地方都市の大学 1年間で約25,000ドル〜30,000ドル(200万〜240万)

※学費はプログラムによって異なるため、上記費用は目安となります

また地方大学は「奨学金」の競争率も低めで、通常の価格設定よりもさらに学費が抑えられるチャンスも!
例えばサザンクロス大学は入学条件さえ満たしていれば全員に年間5000~8000ドルの奨学金を発給していますし、ラトローブ大学は地方にあるキャンパス限定の奨学金があり、ジェームスクック大学はオーストラリアの国境がオープンした際に入国する留学生全員に対して、自己隔離費用として2000ドルを負担することを発表しています。

オーストラリア政府の奨学金「Destination Australia Scholarship」も地方都市にあるキャンパス専用の奨学金となっています。

学費以外では「生活費」が留学費用の大きな配分を占めますが、こちらも地方都市だと家賃や物価がお安めで生活費を抑えることができます。学生寮の家賃もお手頃でオンキャンパスにあるため交通費もかかりません。

メリット2:規模が小さくアットホーム


都会にあるメジャーな大学は学生数が3万〜6万人程度で1クラスにおける学生数も多く、教授とアポイントを取ったり顔見知りを作るのに時間がかかってしまうこともあります。一方地方大学は1つのキャンパスに学生が2万人以下・少ないところは数千名というところもあり、講師陣・クラスメイト・大学スタッフと近い距離で接することができます。

人数が少ない分学生1人ひとりへの指導をより丁寧に行われますし、顔も覚えてもらいやすいので質問なども気軽に答えてもらえます。友達作りに関しても学生数が少ないとクラスや図書館で顔を合わせる機会が多くなったり、同じ寮の学生に大学内や食堂などでバッタリ会ったりすることも珍しくないので、そこから会話を広げていくことができます。

メリット3:日本人が少なめで、ローカルとの関わりが多い


都心部は進学者だけではなく語学留学・ワーキングホリデーでも人気があるため日本人コミュニティも大きく、日本人の友達が作りやすい・日本で住まいや仕事を探せるという利点もあります。ただ気をつけて生活をしないと、せっかくオーストラリアに留学しているのに大学も住まいもバイト先も日本人に囲まれて授業以外で全然英語を話していない・・・!という状況に陥ってしまうこともあります。

地方では街全体の日本人留学生自体が少ないため、住まい探しや仕事探しでは必然的に英語を使ってローカルの環境に入っていかなければなりません。また地方大学では留学生がオーストラリア人学生・地元の方達と交流ができるように一緒に参加できるアクティビティを設けているところもあります。
もちろん地方都市にも日本人がゼロということはないので最終的には学生本人の意識次第ですが、日本語だけに頼っていられない環境に身を置くことはオーストラリアらしい留学生活を送るためには大切なことではないかと思います。

メリット4:自然に囲まれ、勉強に集中できるライフスタイル

オーストラリアの地方都市大学は自然に囲まれたキャンパス!キャンパス内にコアラやカンガルーをはじめとした野生動物が生息していたり、国立公園が真横にあったり、ホームステイ先では馬やニワトリを飼っているということも・・・。
朝や野鳥の鳴き声が目覚まし代わり、夜になると学生寮からも美しい星空を楽しむこともできます。都会の大学ではなかなか体験できないライフスタイルですよね。

サンシャインコースト大学は、野生カンガルーが住んでいることで有名です。


教室を移動する時に森に囲まれた通路やちょっとした丘を通らなければいけないこともあるので、地方大学は歩きやすい服装・スニーカーが必須!

また地方都市はお店が閉まるのも早く、遊ぶ場所も少ないです。大学の授業が終わった頃にはスーパーが閉まっていることもあるので、食料は週末にまとめ買いが基本。授業が終わったら部屋に帰り自炊をし、予習や復習をして早めに就寝!その代わり朝は早いので、早起きしてランニングやヨガをしたり、スポーツクラブに入っている方は朝練をして、そこから授業に出ることもあります。空き講(授業と授業の間が空くこと)の時は図書館で勉強。都会の大学のように、学生が多すぎて図書館に座る場所がない!なんてことは、地方大学ではありません。

このように、地方大学の学生生活は至ってシンプルですが、その分勉強に集中することができます。

メリット5:卒業生ビザが長く取れる/永住権の可能性


オーストラリアの現在の移民法では、規定の条件で大学を卒業した場合卒業後に2年間のTemporary Graduate Visa(Post-study work stream)を取得して現地に滞在することができます。もし政府が定める”地方都市”に指定されているエリアにある大学を卒業・かつ卒業後の2年間も地方都市に滞在していた場合は、エリアによって追加で1〜2年間のビザを再申請することが可能です。

またオーストラリアでは大学卒業後に技術を生かして就労ビザ/永住権につなげることができる可能性もありますが、こちらも地方の大学で学ぶ&就労経験があると申請時に有利になることあります。

なぜ地方都市がビザ的に優遇されているかというと、人口が都心部に集中して地方に働き手が足りなくなっているオーストラリアの現状があり、それを解消するための対策と言われています。

オーストラリアの移民法は変動しこちらの情報はあくまでも現時点(2021年2月)のものですが、大学卒業後も長くオーストラリアに残ることを考えている留学生は計画的に地方都市留学を選択しています。

コロナ禍で考える地方都市留学

新型コロナウイルス対策で長く国境を封鎖しているオーストラリア。そのため日本人留学生の多くは”オンラインで日本から大学に入学”する選択をしています。もし全体の就学の1/3〜半分が日本からオンラインになる可能性を考えた場合、大学の立地というよりは「少人数でオンラインでもしっかりサポートしてくれる」「安価で受講ができる」を優先的に大学選びをされる方も増えています。

またもし現地に渡航ができたとしても、人口が多い都心部に比べるとロックダウン規制がかかる可能性が少ないため、コロナの影響を感じずに生活をすることができるでしょう。

地方大学の一部は日本オンライン受講ができないところもあるので注意が必要ですが、2021年以降・オンラインから入学を始める場合は、ぜひ地方大学での就学も検討されてみてください。

地方都市にあるオススメ大学

一口に地方大学といっても規模は異なりますが、今回は政府から”地方都市認定”を受けているエリア、かつ上記のメリットを感じられる環境がある大学・もしくはキャンパスをセレクトしてご紹介します。
今回ご紹介した大学/キャンパス以外にも当てはまるところもありますから、「地方大学に留学したいけど自分にはどの地方エリアが合っているのかわからない」を知りたいという方は、弊社スタッフがご希望を伺った上でお勧めの大学をご紹介いたします。

James Cook University (ジェームスクック大学)
タウンズビル、ケアンズ
University of the Sunshine Coast (サンシャインコースト大学)
サンシャインコースト、モートンベイ、フレイザーコースト、カブルチャー、ギンピー
Southern Cross University (サザンクロス大学)
クーランガッタ(ゴールドコースト)、リズモア、コフスハーバー
University of Wollongong (ウーロンゴン大学)
ウーロンゴン
LA TROBE University (ラ・トローブ大学)
ベンディゴ、シェパトン、ミドゥーラ、アルバリー※メインキャンパスは対象外
Flinders University (フリンダース大学)
ベッドフォードパーク、スタート
Murdoch University (マードック大学)
マードック、ロッキングハム、マンジュラ
University of Tasmania (タスマニア大学)
ホバート、ローンセストン、バーニー
Charles Darwin University (チャールズ・ダーウィン大学)
カジュアリーナ、パーマーストン、キャサリン、アリススプリングス

地方大学への留学相談&お問い合わせ先

オーストラリアの地方大学・地方都市の情報は、インターネットで検索してもなかなか知りたい情報を得るのが難しいこともあると思います。そんな時は弊社オーストラリア留学センターまでご相談ください。弊社はオーストラリア6都市に支店がありますが、地方都市にも定期的に通い情報を集めています。

大学を卒業して日本で就職をすると、満員電車に揺られて都心の会社に通勤する生活になると思います。だったらせめて学生時代くらいは、美しい自然に囲まれたオーストラリアらしい環境でリラックスして勉学に励んでみても良いのではないでしょうか?

オーストラリアの地方大学留学にご興味のある方は、お気軽にお問い合わせフォームからご相談下さい。
※※備考※※
・本記事は2021年2月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準や学費等は変更されることもございますのでご留意ください。
・弊社は永住権等のビザに関するご案内はしておりません。ビザに関してのご質問は移民弁護士/移民エージェントへお問い合わせください。

南オーストラリア大学で「アウトドア&環境リーダーシップ」を学ぶ


オーストラリアは自然大国と言われます。国土は日本の22倍、世界で6番目に大きな大陸で、且つ自然遺産が12件あります。実は「世界一の自然遺産保有国」なのです。

地球の歴史に関わる非常に重要な自然遺産も数多く、2,000を越える国立公園、保護区、鳥獣保護区があり、海洋公園に指定されている地域を含むと、その面積は、80万km2に達します。

近年、規模の大きさに関わらず自然環境問題を解決するため、持続可能な社会の実現に向けて様々な提言がされています。そんな中、「人と自然」の関わりを持つリーダー、自然環境の中で持続可能な「エコツーリズム」や「アウトドアレクリエーション」、「アドベンチャーセラピー(自然環境を利用した心理・物理療法)」への活用など、自然環境の中で持続可能な経済活動の「アウトドア環境リーダー」を目指す興味深いコースが、南オーストラリア大学で新しく開講します。

アウトドア教育と自然環境の専門家

この南オーストラリア大学のBachelor of Outdoor and Environmental Leadership は「環境科学」と「アウトドアリーダーシップ」を組み合わせた非常にユニークなコースで、アウトドアガイド、アドベンチャーガイド、野外教育実践、それらのアウトドア環境リーダーを必要としている業界の需要を満たすために南オーストラリア大学に新設されました。

Bachelor of Outdoor and Environmental Leadership

「アウトドアと環境リーダーシップ」Bachelor of Outdoor and Environmental Leadership では、生物科学と社会科学のバランスをとりながら、アウトドア活動を行う上での各種産業に関連するトピックを総合的に学んでいきます。また、生物多様性、持続可能な生態系、沿岸環境、地球システム、Caring for Country(ケアリング・フォー・カントリー)などの重要な分野で基礎知識も含まれます。
Caring for Country(ケアリング・フォー・カントリー)とは、先住民アボリジニやトレス海峡諸島の人々が実施している持続可能な土地管理のさまざまな実践や取り組みを説明するために使われる用語で、これらの実践が文化を継続する上で重要な役割を果たしていることを示しています。ケアリング・フォー・カントリーは、持続可能な管理のための統合的なアプローチです。

各産業との関わりについては、2年次は、ブッシュウォーキング・リーダーシップ・サウス・オーストラリア(Bushwalking Leadership South Australia)にブッシュウォーキング・アシスタント・リーダーとして登録することができます。

3年次は、オーストラリアのカヤックやカヌー競技の統治機関である パドル・オーストラリア(Paddle Australia) のパドル・スーパーバイザー(Paddle Supervisor)、南オーストラリア・ロッククライミング教育協会(SAREA)のロッククライミング・アシスタント・ガイド(Rock-climbing Assistant Guide)として登録する機会もあります。



専門スキルの実践と習得、管理スキルから労働力を促進するための理解を下記のフィールドワークを通して学びます。

  • UniSAの学生を対象に、カヤックやカヌーの入門編を指導
  • 200名以上の参加者を対象とした4日間の体験学習プログラムの企画・実施
  • 現地小学校での「水のワークショップ」などの体験実施
  • ナンタワリナ先住民保護区などの地域で1日サービスラーニングを含む1週間のフィールドトリップを実施。

さらに研究室での分析(生物種、土壌や汚染)、サンプリングやフィールドワークでのデータ収集、人間と自然の相互作用分析などの分野では、オーストラリア内でも著名な研究者と一緒に必要とされる研究スキルをコース取得中に身につけることができます。

Bachelor of Outdoor and Environmental Leadership 履修科目単位の内訳は、
・必修 18科目(81単位)
・選択 6科目(27単位)
の組合せとなり、1科目4.5単位として、卒業までに 3年間の108単位(24科目)を履修することになります。

1年次必修 8科目
  • Biodiversity for the Environment(生物多様性の環境への取り組み)
  • Earth System(地球システム)
  • Environment: A Human Perspective (環境:人間の視点)
  • Foundations of Outdoor Leadership (アウトドアリーダーシップ基礎)
  • Soils in the Australian Landscape (オーストラリアの景観と土壌)
  • Sustainable Ecosystems (持続可能な生態系)
  • Caring for Country (ケアリング・フォー・カントリー)
  • Introduction to Group and Team Psychology (グループ・チーム心理学入門)
2年次必修 6科目+選択 2科目
  • Coastal Environments(沿岸環境)
  • Environmental Interpretation and Community Engagement(環境解釈とコミュニティ・エンゲージメント)
  • Life on Earth A (地球上の生命 A)
  • Life on Earth B (地球上の生命 A)
  • Outdoor, Wilderness and Adventure Education(アウトドア、大自然、アドベンチャー教育)
  • Leadership in Terrestrial Environments(陸上環境におけるリーダーシップ)
  • Elective 1 (選択科目1)
  • Elective 2 (選択科目2)
3年次必修 4科目+選択 4科目
  • Leadership in Aquatic Environments(水生環境におけるリーダーシップ)
  • Park and Ecotourism Management(公園とエコツーリズムマネージメント)
  • Professional Practice in Outdoor Leadership(アウトドア・リーダーシップの専門的実践)
  • Leadership in Recreation and Sport(レクリエーションとスポーツにおけるリーダーシップ)
  • Elective 3 (選択科目3)
  • Elective 4 (選択科目4)
  • Elective 5 (選択科目5)
  • Elective 6 (選択科目6)

選択科目は下記の範囲から選択します
Community Engagement and Sustainability
  • Conservation Biology(保全生物学)
  • Ecology(生態学)
  • Environmental Conflict and Public Consultation(環境紛争と市民相談)
  • Sustainable Development: A Global Perspective(持続可能な開発:グローバル視点)
  • Community Service Learning Project 1(コミュニティサービス学習プロジェクト1)
  • Restoration Ecology(復元生態学)
Management
  • Managing Decision Making(意思決定の管理)
  • Organisational Leadership(組織的リーダーシップ)
  • Project Management: Principles and Strategies(プロジェクトマネジメント:原則と戦略)
  • Strategic Management(戦略的経営)
  • Organisational Behaviour(組織行動)
  • Foundations of Human Resource Management(人的資源管理の基礎)
Counseling and Interpersonal Skills
  • Group Work(グループワーク)
  • Counselling Foundations(カウンセリング基礎)
  • Interviewing Skills in Social Work and Human Services(ソーシャルワークとヒューマンサービスにおけるインタビュースキル)
  • Counselling Interventions(カウンセリング介入)
  • Counselling Skills(カウンセリングスキル)
Aboriginal Cultures
  • Aboriginal Rights and Interculturality(先住民の権利と文化間の交流)
  • Aboriginal Philosophy: Contesting Knowledge in Social Science(先住民の哲学:社会科学における知識競合)
  • Comparative Indigenous Studies(比較先住民学)
  • Communication, Culture and Aboriginal Australians(コミュニケーション、文化、オーストラリア先住民)
  • Contemporary Aboriginal Issues(現代の先住民問題)
  • Aboriginal Cultures(先住民族文化)
Biology for Education
  • Human Ecology and Global Change(人間生態学と地球規模の変化)
  • Global Change and Human Health(グローバルな変化と人間の健康)
  • Biology B(生物学B)
  • Biology A(生物学A)
  • Evolution(進化)

コース名Bachelor of Outdoor and Environmental Leadership
期間3年間
入学2月のみ
学費年間 33,600ドル(2021年度)
英語 ・IELTS Academic overall 6.0(Reading と Writing が 6.0)以上
出願条件 ・日本の大学の1年次を終了
または
・IB Diploma 27点以上
または
・SAT 試験 1190点以上
または
・付属カレッジSAIBT の Early Transition Program を GPA4/7以上で修了
または
・Eynesbury College の Foundation Program を 350 以上の成績で修了
奨学金情報奨学金は下記のページをご参考ください。
[2021年]南オーストラリア大学から奨学金のお知らせ

期待される職種
  • Ecotourism guide
    • 文化的、環境的にも持続可能な自然体験、アウトドア活動を計画・立案し実行するのがエコツーリズムガイドです。
  • Outdoor education practitioner
    • 個人やグループに対して、健康と福祉、環境学習、持続可能性と自然をベースとした野外学習体験促進をするのが、アウトドア教育担当者です。
  • Community development officer
    • レクリエーション、健康、住宅やその他の地域福祉に関連する問題に率先して対処する、集団的解決策の設計、実施、指導などが担当するのが、コミュニティ開発担当官です。
  • ・Outdoor adventure instructor
    • ブッシュウォーキング、カヤック、ロッククライミングの認定を受けたアドベンチャーベースの学習体験を提供するのが、アウトドアアドベンチャーインストラクターです。
  • Youth Worker
    • ソーシャルワーカー、心理学者、支援機関や団体と協力して、青少年や地域社会の人々に屋外での治療的な体験を提供するのが ユースワーカーです。
  • Environmental interpretation officer
    • 自然環境と人間による相互作用の影響指導や相談を受け持ち、文化的・保全的に重要な地域への 訪問者や観光客の教育を行うのが、環境通訳官です。

出願に向けての準備


1. まずは英語試験を受けましょう
まずはIELTS(アイエルツ)試験を受験しましょう。日本では下記3つの機関がIELTS試験を開催しています。
日本英語検定協会
http://www.eiken.or.jp/ielts/
JSAF
http://www.jsaf-ieltsjapan.com/?p=431
IDP Education
https://ieltsjp.com/
2. 出願に必要な書類を準備しましょう
出願には下記4点の書類が必要となります。IELTSの受験が終わったらこちらの4点を揃えて担当カウンセラーにご提出ください。

  • 最終学歴の卒業証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • 最終学歴の成績証明書(英語版と日本語版1部ずつ)
  • IELTS(Academic)またはTOEFLスコア結果
  • パスポートコピー
3. 出願手続きスタート
最後に、オンライン申込みフォームを送信してください。その後、正式にアデレード大学への出願手続きをスタートします。

留学相談&お問い合わせ先

当社オーストラリア留学センターは南オーストラリア大学を含む全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願手続き、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。

お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
※備考※
・本記事は2021年2月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=76円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。

西シドニー大学で学ぶミュージックセラピー



私達にとって音楽は生活で欠かせないものとして身近なものですが、近年の医療や高齢者介護の分野では、音楽を使った代替療法「ミュージックセラピー」として注目されています。

ミュージックセラピーは、もともとアメリカでスタートしたもので、現在日本では公的な資格とはなっていませんが、オーストラリアでは公的な資格がとれます。この認定コースは2つのみとなり、そのうちの一つが西シドニー大学Master of Creative Music Therapyコースです。

目次

ミュージックセラピーとは


ミュージックセラピーは、ストレスで疲れた心や体を癒やす、血圧を下げる、心拍数を安定させる、うつ病の改善などから、医療の現場ではターミナルケアの苦痛緩和や精神安定、不安や苦痛の緩和、更に、パーキンソン病やアルツハイマー病などにも効果があると言われています。

また、自閉症、学習障害、コミュニケーション障害などを持つ子供の症状改善などへの効果もあると言われており、子供から高齢者まで対象となる代替療法です。

西シドニー大学では、音楽に対する深い認識と理解を深めながら、個人やグループのニーズを満たすために、即興、作曲、アレンジを通じて音楽を治療的に使用する方法を学びます。幼児期の設定、緩和ケア、リハビリテーション環境における「実践的な」アプローチを取ります。



西シドニー大学の学生のパフォーマンス@Australian Music Therapy Association


西シドニー大学のミュージックセラピーコースの特徴


オーストラリアでミュージックセラピストになるための認可コース

オーストラリアでミュージックセラピストとして働くためには、Australian Music Therapy Association (AMTA)に認可されているコースを修了し、登録をする必要があります。オーストラリアでは2つしかないコースのうちの一つです。



費用が抑えめ

ミュージックセラピーが学べる大学は、メルボルン大学、西シドニー大学のみですが、メルボルン大学の学費が年間34,000ドルほどになるのに比べ、西シドニー大学は年間22,000ドルほどとかなり抑えられます。



入学条件が比較的シンプル

西シドニー大学の最低限の入学条件は、大学の関連学部の学位とビアノが弾けること。オーディションとインタビューはありますが、比較的シンプルな選考です。

校内にミュージックセラピーのクリニックがある

ペンリスキャンパス内には、西シドニー大学と提携をしているクリニックNordoff Robbins Centreがあります。身近に専門家がいる環境で学ぶことができます。

ペンリスキャンパス




ミュージックセラピーコースで学ぶ内容

西シドニー大学のミュージックセラピーコースでは、認定団体に登録をしている音楽療法士の教授からのスキルの取得を中心にしており、実践科目が殆どです。反省的実践と批判的思考プロセスを中心に学んで行きます。

メルボルン大学は卒業までの単位も多くリサーチなども含まれるため、実践重視で学びたい方にオススメです。



コースで履修する科目

大学院1年次
  1. Music Therapy Method(音楽療法メソッド)
  2. Music Therapy Skills & Practice A(音楽療法のスキルと実践A)
  3. Music Therapy Skills & Practice C(音楽療法のスキルと実践C)
  4. Music Therapy Theory and Practice 1(音楽療法の理論と実践1)
  5. Music Therapy Skills & Practice B(音楽療法のスキルと実践B)
  6. Music Therapy Skills & Practice D(音楽療法のスキルと実践D)
大学院2年次
  1. Music Therapy Theory and Practice 2(音楽療法の理論と実践2)
  2. Music Therapy Skills & Practice A(音楽療法のスキルと実践A)
  3. Music Therapy Skills & Practice C(音楽療法のスキルと実践C)
  4. Music Therapy Professional Practice(音楽療法の専門的実践)
  5. Music Therapy Skills & Practice B(音楽療法のスキルと実践B)
  6. Music Therapy Skills & Practice D(音楽療法のスキルと実践D)

【卒業後の進路】
主な進路は下記となります。

病院/クリニック/リハビリテーションセンター/ナーシングホーム/学校/障害者施設/ミュージシャン など

進学方法



日本の大学を卒業してからこのコースへ進学する場合、2通りの進路があります。


1.大学院に直接入学する
下記の「学歴条件のいづれか+英語力条件」を満たしていれば、直接大学に入学できます。

【学歴条件1】関連学部の大学卒業(ヘルスサイエンス、社会科学、音楽、人文、クリエイティブアーツ)
【学歴条件2】大学卒業(学部不問)+音楽療法、ダンス、ボーカルスタジオでの音楽の先生としてのフルタイムでの2年以上の職歴(音楽の先生の場合は、継続して2年以上の教授経験など)

*職歴を考慮してもらいたい場合、下記の書類も提出が必要となります。

•以下を含む履歴書(CV):
-コミュニティ、福祉、健康、芸術、音楽の分野の人々との協力的な立場での、最低2年間のフルタイム相当の専門的経験(有給、任意、または学生)の詳細(日付と職務の説明を含む)。
-それぞれの役割におけるトレーニングと経験の詳細。
•自身の役割、義務、雇用期間を確認するサービスステートメントまたは雇用主からの署名入りの手紙。
•あなたの専門的な経験が大学院での研究に着手するための準備をどのように行うかを詳述した声明。

【英語条件】IELTS 6.5以上(各スコア6.0以上)

【合否までの流れ】
1.査定



2.オーディション+インタビュー(来れない場合は、デモテープ+エッセイ)



オーディションでは、下記が行われます。
・楽器/歌で対象的な2曲の演奏(または歌う)**
・2つ目の楽器で1曲演奏**
・メロディーを読む
・与えられたテーマで、ピアノまたは他の西洋のポリフォニック楽器の3つの簡単なバリエーションを、即興で演奏する。
・ピアノまたは選択した楽器で、特定の主題/テーマに基づいて無料の即興演奏を行います。即興は無調であることが望ましい。
**のどちらかに、ピアノが含まれていること。



3.合否発表



2. 英語学校経由で大学に入学する

西シドニー大学の付属英語学校では、進学英語コースを開講しています。成績の条件は満たしているが、英語力が足りない場合は、付属英語コースの規定のコースで規定の成績を取ると、IELTSなどの英語テストの成績必要なしに、学士コースに入学できます。

進学英語コース詳細
英語IELTS6.0以上(各スコア5.0以上)
入学2月/4月/7月/9月/11月
期間1つのレベル10週間
学費入学金200ドル、学費週475ドル(2021年度)

入学要項



大学西シドニー大学(Western Sydney University)
コースMaster of Creative Music Therapy
期間 2年間
キャンパス ペンリス
入学3月
学費21,420ドル × 2年間=42,840ドル(約365万円)(2021年度)
学力入学条件大学卒業(GPA4/5以上)
英語入学条件IELTS6.5以上(各6.0以上)/TOEFL ibt 82以上(listening 13, reading 13, writing 21, speaking 18)
コース詳細はこちらから。

西シドニー大学でミュージックセラピーを学ぼう



当社オーストラリア留学センターは西シドニー大学を含め全豪29大学の公式出願窓口となっており、ご相談から出願てつづき、更に現地サポートまで全て無料で提供しております。

お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください
※備考※
・本記事は2021年2月現在の情報に基づいており、コース概要や入学基準は変更されることもございますのでご留意ください。
・学費は毎年改定されます。本記事では2021年度学費をご案内しております。
・学費の日本円額は、現在のレート1豪ドル=85円換算しておりますが、実際にはお支払い時のレートが適用されます。



CRICOS Provider No: 00917K