留学のきっかけは「物理の伸び悩み」と「日本でのキャリアを強くするため」という現実的な理由
高校時代の私は理系クラスで、吹奏楽のマーチングバンドのリーダーもやっていて、勉強も部活もバリバリこなすタイプでした。でも、高2の時に物理の成績がすごく伸び悩んでしまって、「浪人はしたくないな。このまま理系に進んで大丈夫かな?」と壁にぶつかったんです。
文転も考え、日本の大学を受験するために塾にも通っていましたが、日本の大学で特別に行きたいところが見つからなくて。
「それなら、英語を伸ばすためにも海外の大学に行くのも一つの手かも」
と思ったのが留学のきっかけでした。子どもの頃から海外に強い憧れがあったわけではなく、割と現実的な理由からのスタートだったんです。高校3年生の4月に親に留学したいと言いました。
高校1年の時も2年の時も留学の話は一切したことがなかったし、大学受験を視野に入れて塾も行っていたので、始めは「本当に行くの?」と信じてもらえなかったのですが、「自分が行くと決めたのだから、自分で全部やってね」と言われ、そこからはネットで自分で調べて、大学の候補を絞り、オーストラリア留学センターに問い合わせをしました。
パースのカーティン大学を選んだ「3つの決め手」
オーストラリアトップ8大学(Group of Eight)の次に位置する5つの大学を詳しく調べ、その中からカーティン大学に決めましたが、その理由はすごく現実的なものでした。
● 学費が安い:シドニーなどの他の大学と比べて、日本円で100万円ほど学費が安かったんです。100万円の差は親への負担を考えても大きかったです。
● 絶妙な立地:カーティン大学を調べたときに、パースのシティ(中心地)から近すぎず遠すぎない場所にあって、そこまで田舎ではないロケーションが魅力でした。他の州の大学を調べた時に、学費は安いけど大学のキャンパスがシティから離れていたので選択肢から外しました。
● 3年間で卒業できる:留学生が通る「ファウンデーションコース」を受けず、約1年の「ディプロマコース」からそのまま大学2年に編入できるため、トータル3年間で卒業できることが最大の決め手でした。ファウンデーションを受けないことにより1年留学期間が短くなることは費用面でも助かりました。
ビーチにも自然にも全く興味が無かったのですが、
カーティン大学があるという理由でパース留学を決めました。
語学学校と寮生活
カーティン大学の付属語学学校で日本人の友だちができ、寮の部屋も向かいで、仲良くなったおかげで1年目はなんとか乗り切れました。
最初の1年間はカーティン大学にある食事付きのセント・キャサリンという学生寮に滞在していました。
親から1年目の寮費は払うけれど、2年目からは自分でアルバイトをして生活するように言われていたので、寮にいる間にアルバイトをしてしっかりお金を貯め、2年目からはシェアハウスに引っ越して自活しました。
最初の壁と「圧倒的な前倒し」の学習スタイル
いざDiplomaに入学してみると、最初は先生やクラスメイトが何を言っているのか全くわからなくて、本当に不安でした。
最初の頃は授業をレコーディングしていましたが、時間が無くてそこまで頑張れないと思ってきてからは、慣れも出てきて、「この程度分かっていればいいのかな」と上手くやれる塩梅を探して、こなしていました。
試験前は図書館でも家でもひたすら勉強し、全部暗記して問題文さえ読めれば答えられる!と乗り切りました。
DiplomaもBachelor of Commerceも1ユニット(科目)に対し3つ課題があります。
レポート、プレゼンテーション、テスト
レポート、プレゼンテーション、レポート
が多いですね。
でも、私はもともと計画を立てるのが大好きな性格なんです。だから、大学の課題は
「提出の2〜3週間前には終わらせる」というスタイルを徹底しました! 早めに1500文字などの規定分量を書き上げておいて、最後の週は先生の指示に合わせて少し手直しするだけ、という状態にしていました。
コツコツやった方が圧倒的に心も楽ですし、不測の事態にも対応できます。この方法のおかげで、大学では平均75%くらい(ディスティンクションという高評価)の成績をキープできました。
超実践的!会社を黒字化するシミュレーション授業
最初はマーケティングメジャー希望だったのですが、大学では、「ロジスティクス&サプライチェーンマネジメント」と「インターナショナルビジネス」のダブルメジャーを選びました。
日本に帰国したら商社に就職したいと希望していたので、どの商社も国と国の交易を管理するため有益なメジャーだと思い、ロジスティクス&サプライチェーンマネジメントとインターナショナルビジネスのダブルメジャーに変更しました。
特に面白かったのが、最終学年で取ったサプライチェーン(物流)の「Supply Chain Technology and Systems」の授業です。シミュレーションソフトを使って、オーストラリア人学生2人と中国人の学生1人と私の4人1組のグループでマネージャー役を分担し、赤字の会社を半年間でどうやって黒字にするかという実践的なものでした。
例えば、「飛行機での輸送を船に変えたらコストは下がるけど、時間はどうなるか?」といったことをチームで話し合って決断していくんです。私はリーダー的な役割を担い、真面目に取り組んだ結果、最終的にクラスで総合2位(利益11%増!)の成績を収めることができました。
グループワークでは、私はいい成績を取りたいけれど、真面目にやらない学生もいるので、その面では苦労しました。途中からは自分でやると決めて、間違っているReferenceを指摘しても直さない学生がいたら、私が修正したり、みんなが面倒でやらないことも、やっていました。
2年目は私の英語もまだまだだったけれど、3年目は英語も苦労しないし、全部順調に進めることができました。
オーストラリアでの現地就職!
卒業後は、卒業生ビザを取得し、1月から仕事探しを始めました。パースにある赤十字の「Order Fulfillment Officer(受注管理業務)」に応募して1週間ぐらいで「深夜勤務もあるけど問題ない?」という確認の電話が来て、それから面接があり、無事内定をもらいました。
面接は約1時間で、「どうしてパースに来たの?」「どうしてこれを学んだの?」のような基礎的な質問や、「どんな仕事をしたことがありますか?」という質問に対しては、飲食系のアルバイトしかやっていなかったのでそのことを話しました。
また、「こういうシチュエーションがあったら、どうする?」という質問を何パターンも聞かれました。
面接の後は、働いている施設を歩いて見せてくれたので、皆さんがどのように働いているかがわかり、安心しました。
職場は今の家から歩いて2分という立地なので、通勤もラクですね。
元々働くことが大好きで、大学時代からのアルバイトも続けており、今は週7日で働いています。
これから留学する高校生の皆さんへ
1つ目は、
「最初から無理をして飛ばしすぎないこと」
英語だけの環境は本当に疲れます。メンタルを保つために、自分が安心できる環境を作りながら、徐々にゆっくり慣れていくことが絶対に大切です。
2つ目は、
「課題や準備は早め早めに終わらせること」
一気に詰め込むより、毎日コツコツやる方が成績も伸びるし、自分自身がすごく楽になりますよ。
海外の大学は大変なことも多いですが、自分のペースでしっかり計画を立てて進めば、専門知識も身につき、現地でのキャリアに繋がります。ぜひ、オーストラリア留学も進路の選択肢に入れてみてくださいね!