【体験談】営業職からAIエンジニアへ。未経験で挑んだカーティン大学院Computing留学

Raiさん | パース | Curtin University | Computing and IT
Raiさんの留学プラン
■カーティン・カレッジ 入学
・2024年2月 Masters Qualifying Program入学

・2024年6月 Masters Qualifying Programを卒業

・2024年7月 Master of Computing(Major: Artificial Intelligence)入学

・2026年7月 Master of Computingを卒業予定

Curtin大学、Master of Computingはどんなことを学ぶコースでしょうか?

カーティン大学Master of Computingは、コンピュータ科学の強固な基礎の上に、各分野の高度な専門性を積み上げる修士課程です。

プログラミングの高度な実装能力はもちろん、アルゴリズムの計算量やシステムの堅牢性といった、プロフェッショナルなエンジニアに求められる理論的背景を徹底的に学びます。

人工知能(AI)、コンピューターサイエンス、サイバーセキュリティという専攻科目の中から、私はAIを専攻しましたが、本コースの魅力は「伝統的な統計手法」から「最先端の深層学習」までをシームレスに網羅している点にあります。
具体的には、以下のような多角的なアプローチで学習を進めます。

機械学習の基礎と統計的アプローチ

Ridge回帰やLasso回帰などの正則化手法、ロジスティック回帰、K近傍法、SVM(サポートベクターマシン)といった、データ分析の基盤となる統計的理論を深く掘り下げます。

コンピュータビジョンとディープラーニング

画像認識モデルにおけるCNN(畳み込みニューラルネットワーク)や、勾配消失問題を克服したResNetなどのアーキテクチャを学び、理論の変遷と実装を理解します。

自然言語処理と最新AI技術

現在の大規模言語モデル(LLM)の核心であるTransformerや、その内部で重要な役割を果たすマルチヘッドアテンション機構など、最新の論文に基づいた技術についても深く学びます。

このコースを通じて、単に既存のライブラリを使いこなすだけでなく、「なぜそのモデルが機能するのか」という数理的背景から、複雑な課題に対して最適なアーキテクチャを選定・構築できる能力までを養うことができます。テクノロジーの流行に左右されない、本質的なコンピューティングの力を手に入れたい方には最適な環境です。


Computing留学を考えたきっかけについて教えていただけますか?


日本の大学に通っていた時から英語を話す環境に憧れていました。これから日本で仕事をしていく中で、グローバルに活躍する時代が遅かれ早かれ来てしまうだろうと常々感じていましたので、英語を使わないわけにはいかないなと。

また、一度大学(学部)時代に、兵庫県立大学からの施設見学でカーティン大学を訪問したことがあり、その時から親近感を持っていました。

なぜ今回「Master of Computing」を選ばれたのですか?

学部の時は理学部物理科学科で理論系だったので、就職した時は営業職に配属されました。それなりに技術も必要でしたが、自分としては手を動かして技術職として仕事がしたかったんです。

これから日本のことを考えるとデジタル化が遅れていると言われていたので、そういう人材が必要になるだろうと思い、コンピューティングやプログラミングができた方がいいと考え、このコースを選びました。

未経験からのコンピューティング留学となるとハードルが高そうですが、授業にはついていけましたか?

1年目にプログラミングの基礎や、アルゴリズム、データストラクチャーといった科目を徹底してやるので、ある程度理系で数学などに問題がなければ大丈夫だと思います。2年目になるとリサーチ系が入ってきますが、量は変わらずしっかり学ぶ感じです。

今までで一番面白かった科目とその内容について教えてください

強化学習(Reinforcement Learning)についてのユニットが一番楽しかったです。

強化学習とは、大量のデータを用いてコンピュータに対して人間のように合理的な判断を下せるように学習させ、強化されたAIを作る分野です。

代表的な例としてはGoogle DeepMindが開発したAlphaGoが有名だと思います。当時プロの囲碁界で最強クラスのLee Sedol九段に5番勝負で勝利を収めたAIです。

このユニットが一番楽しかったと感じた理由としては、もともと強化学習に興味があったこともありますが、それ以上に、人類が今日までどのようにしてコンピュータをゲームやロボット制御に応用できるレベルにまで発展させてきたかという歴史を大いに感じることができたためです。

この科目についても他と同様基礎的な内容から学習しますが、初期から多くの学習方法とそれに伴う数式が登場します。あまりの多さに友人も私も頭を悩ませていたのですが、当時の強化学習の時代背景やその方法、式が導入された経緯を理解し、当時の課題がどのように解決されたかを理解できた瞬間はまさに感動で、そこに至るまでの試行錯誤と過程を学ぶことは、その強化学習手法の理解を深めることにもつながりました。

この科目を受ける前は、それほどこの分野に興味がなく、必修科目でなかったらきっと選択しなかった科目でしたが、最も楽しんで学べたことに自分でも驚いています。

また、実際に自分たちのAIエージェントを実装する課題で、シンプルなアルゴリズムで動作するAIを友人と議論しながらその性能を向上させることができたことも、とてもいい経験でした。

英語での授業を受けることについては、どう感じましたか?

めちゃくちゃ苦労しました(笑)。やはり専門的な内容になると、英語ができる・できないの話だけでなく、事前の知識や文脈の理解が必要になります。 日本語で予習をしていないと授業が聞き取れないこともあったので、日本語のYouTubeなどで概念を理解してから授業に臨み、「あ、今このことを言っているんだな」と確認するような作業をしていました。

クラスメートや学習環境について教えてください

非常に優秀な友人ができました。彼は授業に対して誠実で妥協がなく、AIに対してもプログラミング能力もすごく高い。彼のように自分も負けないようにしないといけないなと刺激を受けました。

ただ、グループワークでは苦労もありました。留学生が多いので意識の違いがあり、集まらなかったり進捗が悪かったりすることもありました。

これまではリーダーについていくタイプでしたが、今回は「自分が舵を切らないと回らない」と思い、自分から役割分担を指示するなど、リーダー的な役割を担うように性格面でも少し変わった気がします。



カーティン大学の学習環境はいかがですか?


めちゃくちゃ整っています。図書館は24時間空いているので、勉強したい方はどんどん来たらいいと思います。キャンパスも広大で自然もあり、ハンモックがあったりして、パソコンを開きながら課題をするなど海外の大学らしい雰囲気を味わえます。



これからAIやITを学びたいと考えている方へメッセージをお願いします

自分は興味があるけれど経験がないから挑戦できない、と思っている方もいるかもしれません。でも今はAIも発展していますし、翻訳ツールやネットでの学習環境も整っているので、海外に出るハードルは下がっていると思います。 ぜひ、若い人たちも、一度海外で生活してみて、外から日本を見る経験をしてほしいなと思います。

自分は、お金も時間も投資して来ている以上、英語も専門スキルもしっかり身につけて、「君はちゃんとAIを学んで来たんだね」と認めてもらえる実力をつけて日本に帰りたいと思っています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

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