【体験談】TAFEカウンセリング留学〜悩んでいる人をサポートするカウンセラーを目指して

Mikotoさん | パース | TAFE WA - North Metropolitan TAFE | 1年1か月
悩んでいる人をサポートできるカウンセラーになりたい!と思いたってから、留学プランをじっくり検討し、TAFEのCertificate III in Community Services、Certificate IV in Community Servicesコースを経て、Diploma of Counselingを卒業したMikotoさんの留学体験談です。

留学プラン
・2019年7月〜2019年12月 
パースTAFE Certificate III in Community Services
  ↓
・2020年2月〜2020年6月 パースTAFE Certificate IV in Community Services
  ↓
・2020年7月〜2021年6月 パースTAFE Diploma of Counseling

パースに来た経緯、カウンセリングコースの前に受講したコミュニティサービスコース体験談はこちら をご覧ください。

TAFEカウンセリングコースの実践的な授業

Certificate III in Community Services、Certificate IV in Community Servicesコース修了後、Diploma of Counselingに無事入学し、プロのカウンセラーになるための本格的な授業がスタートしました。コミュニティサービスコースとは違い、カウンセリングに特化した科目を学べることから、とても楽しみにしていたコースです。

TAFEのカウンセリングコースでは、実践を積むためのワークプレースメントがあります。私はVisAbilityという視覚障害者施設でのワークプレースメントに行き、月〜木曜日の8時半〜15時半まで、1時間の休憩を挟み、視覚障害を持つ方々のサポートをしていました。

その施設では毎日プログラムが決まっており、モザイクや木工芸の間のモーニングティーの準備、料理教室などのアクティビティのお手伝いを主にしていました。視覚障害といっても、色が識別できないだけの方もいれば、完全に盲目の方もいます。会話からどのぐらい見えていないのか判断して接していました。
声だけで私だとわかり、「美琴ね、久しぶり」と声をかけてくれる方もいました。

日本語を教えるレッスンを週に一回していたのですが、その施設には高齢者の方が多く、最高齢の方は101歳。
日本語を教えている最中も同じことを繰り返し聞かれるため、「もう一回言うね」と表情筋が死にそうになりながらも笑顔で対応、忍耐力が身につきました。

視覚障害を持つ方々がその施設に来る目的は、アクティビティを真剣にやろうというより、人と会話をするために来ています。そのため、会話がスムーズにできるよう、ゆっくり話すよう心がけていました。

この実習を通して、「視覚障害者の常識と私の常識は違う。見えてない人の認識は違う。相手がどのぐらい見えていないのか分からないので、自分の常識を押し付けてはいけない」ということを学びました。

施設のスーパーバイザーやスタッフの方は実習生の私にもとても優しく接してくれ、「もう少し自信を持ってやってよかったと思うよ」とアドバイスももらい、今後の自信に繋がったことは大きな経験でした。



ホームレスケアの実習

「美琴はこの分野で就職しないでしょ」と、先生があえてこのホームレス施設を私の実習先に指定したそうです。笑

「日本に帰れとか言われるよ」と半ば冗談で脅されながらスタートしました。が、どうみてもオーストラリア人じゃない、英語もネイティブではない外国人の私でも、笑顔で対応したら笑顔で返してくれる、人の温かさを感じることができる実習となりました。

オーストラリア政府の支援内容は100%理解していないホームレスの方も多く、「受けられる支援があるんだよ」と思うけれど、警察がきたら面倒、その他アルコールやドラッグの問題があり、支援を受けたくないというケースがあります。

ホームレスになった経緯も違うし、彼らには帰る家がなくて、1日1日をどう生きていくかが最重要課題。
借金があって家もない、でも「じゃあなんで働かないの?」と言ってしまったらおしまい。色々な人生があるから、偏見を持たず様々な観点から見ないとダメ。自分の常識と彼らの常識は違うから、自分だけの視点で見てはいけないという思いで接していました。



具体的な科目内容

Service Program

どのようにOrganization がプログラムを考えたりイベントを開催したりするのかを学べて興味深かったです!実際にグループでプレゼンテーションもしましたが、クライアントが何を求めているのかも考え、プレゼンテーションをするのが難しかったですね。

Introduction of counseling

3人俳優さんがクライアントの役をしてくれ、ロールプレーを通してカウンセリングの基礎を学びました。

Development of Communication

ビジネスプランの作り方やオーガニゼーションがどうやって成り立っているかを学ぶ科目です。カウンセリングよりはビジネス系の科目で、カウンセリングのコースでもマネージャーとかオーガナイザー側の勉強もできたのはよかったなと思います。

Case Management

カウンセリングと違い、家庭内暴力に悩んでいる、お金がないという問題があるクライアントに、どのカウンセリング施設を利用するべきか、どんなサポートを提供できるかをアドバイスできるよう学ぶ科目です。

Response to crisis

この科目はとにかく楽しかったです。クライアントに「自殺願望があるんです」と言われた際にどう対応するかなど、実際のクライアント役を2人の俳優さんがこなるロールプレーもありました。
私がロールプレーしたときには、クライアント役の俳優さんが「電車に乗る時に飛び降りたいと思うことがある」と言ってくる状況にどう対応するかがテーマでした。
また、「どうしてここに来たの」と聞くと、「お母さんに首を吊ろうとしていることをばれた」と言われた際の対応など、自分の知識が全くなかったので、学ぶことが多い科目でした。



コース最後のロールプレー

学生一人あたり9回のロールプレイ(3人のクライアントx3セッション)を行いました。クライアント役は俳優さんが担当。
「お前の顔なんかみたくない!お前のせいで1週間鬱だった。お前のことなんか信じられない!!」と俳優さんに罵倒され、暴言を吐かれるロールプレイもあり、終わったあとに俳優さんから「本当にごめんなさい!」と謝られました。笑

でも、自分でも驚くぐらい落ち着いて対応できました。

実際にカウンセリングの仕事中にリアルにあることなので、気にならないし、何事もなくセッションが終わることもあれば、クライアントが激怒し、攻撃的なこともあります。
先生からは、その感覚を大事にして欲しいとアドバイスをもらいました。

この3セッション中、カウンセリングがどういうふうに進んでるか、クライアントのモチベーションが出てきたか、継続的に見ながら進めていきます。TAFEの授業は本当に実践的で、先生の授業を聞いているだけでこのコースの授業料を払っている意味があると思えた勉強でした。




成長でき、充実した留学でした

変わらない事実に対して文句を言う自分に気づき、責任転嫁をしない自分になれたことが大きな成長でした。

また、オーストラリアは服装や体型に対し批判的なことを言われることが少なく、自分が自分でいられる環境で、最近生きてて楽だなと思うようになりました。自分がいたいようにいたらいいし、私が日本人だろうが受け入れてくれる多文化な社会が心地よいです。
カウンセラーになった時も、こういう意見もあるんだと色々な意見を尊重し受け入れてくれる地盤があると思います。

「人生の夏休み」と言われ、勉強しなくても卒業できる日本の大学生活をすっぱりやめて留学してよかったです。

母に「そっちで勉強していて楽しいの?」と聞かれ、迷いなく「楽しい、充実している」と言えた留学でした。「それだけでお母さんは幸せ」と母に言ってもらえたことが嬉しかったです。また父にも「いろいろと変わったなあ」と言われました。

一度家族に会いに日本に帰国しますが、またオーストラリアに戻ってきて大学に進学、プロのカウンセラーになることを目指しています。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

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