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【体験談】「人間力」を高める大学留学〜Bachelor of Artsで国際政治学&中国語を学ぶ〜

保坂柚奈さん | ゴールドコースト | Griffith University | International Relations | 3年3か月
柚奈さんはニュージーランドの高校を卒業後、オーストラリア・ゴールドコーストにあるグリフィス大学Bachelor of Artsを学んでいます。大学生活も残り1年を切った彼女に、グリフィス大学での学生生活や、Artsを学ぶことについて、インタビューしました。

ニュージーランドの高校卒業後、オーストラリア・ゴールドコーストを留学地に選んだ理由

私は日本でも海のないエリアで生まれ育ったので、海に憧れがありました。ニュージーランドにも海はあるけど、いわゆる「真っ青な空にキラキラ光る海、白い砂浜」というような環境で生活してみたかったのでゴールドコーストがいいなと思い、そこからエージェントに問い合わせをしてグリフィス大学を選びました。

グリフィス大学を選んだ理由

グリフィス大学には付属のカレッジあり、最初の1年目をカレッジで学んでから大学に編入できるという制度*がすごくいいなと思いました。
高校を卒業はしたけれど、"大学"という新しい枠にいきなり入学しても授業についていけるかどうか不安があったので、ある意味準備期間のような1年がカリキュラムとして用意されているグリフィスがいいなと思いました。
*カレッジから移行できる単位は、専攻によって異なります

グリフィス・カレッジでの学習について

グリフィス・カレッジでは実質上大学の1年次の科目を学ぶのですが、想像してたよりも、本当にイチからしっかり教えてもらえたという印象があります。
特にアカデミック英語の授業では、ニュージーランドの高校でOKをもらっていたエッセイの書き方が、大学では全く通用しないということを学び、衝撃を受けました・・・。この授業でどうやってエッセイを書くのかを改めて教えてもらった時、「すごい、この知識を知らずに大学に行ってたら・・・」と思うと怖くなるくらい、新しい知識を学ぶことができました。リファレンスの書き方、アーギュメントの組み立て方なども深く教えてもらうことができ、本当にカレッジで学んでおいてよかったです。

また、私はBachelor of Artsに進むためにDiploma of Arts and Communicationというコースで学んだのですが、ここではかなり幅広いジャンルのことを勉強します。Artsは専攻がたくさんあるので、Diplomaで幅広い分野の勉強ができたことで、Bachelorでの専攻を決める材料にもなったと思います。

Diploma of Arts and Communicationについて

カレッジというと、特にHotel ManagementやCommerceはアジア人の留学生ばかりという印象があるのですが、私が在籍していた頃のArts and Communicationにはアジア人の留学生はほぼおらず、オーストラリア人の学生が多かったです。ある意味で「カレッジに在籍はしているけど、すでに大学で勉強している」という感覚でした。実際今のBachelorと比べてみても、Diplomaの環境とあまり変わっていないなと思います。
ネイティブも多いので、ディベートの内容なども最初からレベルが高かったですね。クラスのサイズも他の学部と比べると小さめでした。

印象に残っている科目としてはFundamentals of Communicationでしょうか。
人間がどうやって人とコミュニケーションを取っているのか、社会の中で人間同士のコミュニケーションがどのように成り立っているのか、という、社会学っぽい授業でした。コミュニケーションって全ての専攻の基盤になるので、大学に進んだ今でもこの科目との繋がりを感じることが多く、為になっています。

Bachelor of Artsで選んだ2つの専攻について

Chinese(中国語)

中国語が話せたら格好良いなぁという気持ち、あとは中国語が話せるということを自分の新しい強みにしたいなというのが理由です。3年間中国語を勉強してどこまで上達できるか?という挑戦をしたかったので、選びました。
中国語を専攻するにあたり、言語レベルはほぼゼロでした。ニュージーランド時代に中国人の親友が一人いましたがもちろん会話は英語なので、今回はニイハオからスタートしました。
6つのレベルに分けて学んでいきます。一番下のレベルの授業は半分英語・半分中国語でスタートし、レベルが上がるごとに中国語の割合が増えていきます。授業内では「読み、書く、話す、聞く」を満遍なく学んでいきます。

クラスメイトは留学生もいますが、オーストラリア人が多いですね。将来のことを見据えて、ビジネスで使うことを目的としている人、強みとして持っておきたいという人が多いです。Arts以外の学部の人もいます。

今はちょうど折り返し地点(真ん中)のレベルにいます。ニイハオからスタートした私ですが、今は中国語で先生が言っていることは一通りわかるようになりました。ただ話すのは難しいです。
ちなみに授業で行う「Writing」の授業は、筆記ではなく全てタイピングなので、漢字を書いたりすることはありません。(テストも全てタイピング)
Pinyinという音節を覚えて中国語をPCでタイピングしていきます。(中国語をアルファベットでタイピングするということ)なので、漢字がわかることで有利になることは残念ながらあまりありません。

Politics and International Studies (国際関係・政治学)

Sociologyと最後まで迷って、最終的にこちらを選びました。International Studiesには強い興味があったのですが、Politicsには苦手意識があったんです。そこでオーストラリア留学センターの現地オフィスで「International StudiesはやりたいけどPoliticsは興味がないのでどうしたら・・・」という相談をした時に、「国際情勢を学ぶためには絶対に政治が絡んでくるから、どちらも学ぶことで初めて全体像が学べる」というアドバイスをもらったんです。それを聞いて、私はPoliticsという科目に対して偏見があるんだな・・・ということに気付き、だったらその偏見をどこまで減らせるかというのも面白いし、International Studiesに興味があるんだったら、結局Polticsにも興味があるのかもしれない、だったらもっと知りたい、と思い選択をしました。

実際に選択をしてみてどうだったか?というと、本当にめちゃくちゃ難易度が高いです。(笑)自分が全く知らない分野・かつ高い専門知識が問われるので、最初は本当に苦労しました。もちろんオーストラリア目線で政治や国際情勢の勉強をするので、日本人の自分には最初理解できない部分も多かったです。

また、同専攻の科目を履修している学生はArtsだけではなくLaw(法学部)、ビジネスの学生も多いです。特にLawの学生は頭が良くディベートが得意で、私が持っていないLawの知識をディベートでガンガン使って来るので、授業中のディベートで何度言い負かされたことか!悔しい思いもたくさんするのですが、私が知らないこと・全く違う価値観がディベート中にほぼ毎回出てくるので、そういう部分ですごく勉強になっています。

きっとSociologyの方がGPAは高く取れていたかな?と思ったりもしますが(笑)、このメジャーを専攻したことで先生にガンガン質問しにいく積極性や、わからなくてもすぐ諦めずに食らいつく強さなどが間違いなく身につきました。チャレンジ精神を持った強い自分に成長できているのは、この科目を専攻したお陰かもしれません。

今まで学んだ科目で印象に残っているもの

今まで学んだ科目の中で印象に残っているものを、2つ紹介します。
Globalisation, the Asia-Pacific and Australia
オーストラリアのGlobalisationに関わる全てのこと(経済、環境など)を学ぶ授業。教科そのものというよりは、先生が色々な視点を持っている人で、本当に楽しく勉強ができました。先生が良く言っているのは、「私に絶対Agreeしなくて良いんだよ」ということ。今までは「先生の言っていることが答え」という風に思ってしまっていたけれど、そうじゃなくて、どんな時でも自分の意見を持つというのが大事なんだ、ということを教えてもらいましたね。
Religious and Ideological Extremism
Politics and International Studiesで必修の科目です。イスラム教、ISIS、Home grown-terrorismなどが主ですが、それ以外にも"宗教"というものについて学ぶ科目です。今まで私には「宗教」というものが身近になく、正直イスラム教についても知識がないがための偏見を持ってしまっているところもありました。なので、この科目を通して大きく価値観が変わりました。
例えば、科目の最終課題として女性が被る「ヒジャブ」についてリサーチしたのですが、ただの伝統衣装だけではなく様々な意味を持っていることを知りました。(余談ですが、イスラムテロの被害者の8割はヒジャブを被っている女性なんです)
このリサーチは、最終的に「自分がプロフェッサーになってイスラム教について何も知らない人/偏見を持ってる人について15分間プレゼンをする」という設定のものだったので、このような課題に取り組むことで自分の中で理解が深まり、偏見などもなくなりました。
もしこの科目がElective(自由選択)だったら、自分では絶対選んでなかったと思います。ただ必修で学んだことにより、自分の価値観がものすごく広がって、まさにこれが世界のことを知るInternational studiesなのかな、と思いました。

大学の課題について

実はBachelor of Artsは、ほぼグループワークがないんです。(過去に数回しかやったことがない)
エッセイ・レポート・ファイナルexamの3つが、私が学んでいる科目の主な課題形式です。研究系(とある物事についてリサーチし、自分なりの結論を出してまとめる)というのが多いです。

ただ授業のワークショップではディベート・意見交換がメインなので、そこでグループになって討論をします。。毎週先生がWeekly questionというのを出すので、それについて事前に自分の答えを考えておき、ワークショップでディベートします。このQuestionが後々課題やファイナルExamに出たりするので、めちゃくちゃ大事です。なので、レクチャー(講義)ももちろん大事ですが、それ以上にワークショップのディベートは重要です。

エッセイの長さは科目によりますが1500~3000文字のものが多いですね。エッセイを書くのはもちろん大変で、文字数がどうこうというより、プランニング(構成)を考えるのが大変です。一人でやらなければいけないので、常に己との戦いです。たま〜に、グループワークが多い観光学の友達が羨ましくなります。(笑)

あとは、これもArtsだからかもしれませんが・・・エッセイを書くときには"文法の正しさ"や"書いてある内容"だけではなく、"言葉のセンス・表現力"を求めてくる先生が多いです。どれだけ本文で良いこと書いていても、イントロダクション(最初のパラグラフ)でIn this paper, I will talk about....みたいな一般的な書き方をしたら、それはダメ、つまらない!と言われてしまいます。最初で惹きつけられないエッセイは認めない、っていう考えの方が多くて。これがすっごく難しい・・・・

なので先生からは、「とにかくプルーフ・リーディング(校正)してもらえ、それしか伸ばす方法はない」と言われてます。Academic Supportに行ったり、多少強引でも先生にイントロだけ送って見てもらうなどして、対策をしています。

このおかげで、ライティングにおいての英語の表現力はグッとあがり、自信が持てるようになりました。

高校留学と大学留学の違い

高校と大学はやっぱり全然違います。
高校留学の時はどちらかというとその国の文化に触れる・生活体験をする・英語で会話ができるようになる、というのがメインだったと思います。
一方で大学留学は本当に勉強をするための。通学するだけじゃ能力は上がらないから、自分が能動的攻めていかないとどうにもならない場所です。

オーストラリアの大学は、まさに入学してからがスタートだなと思います。

ゴールドコーストでの生活について

最高です!こんなに海が生活の一部になるところって、ないですよね。
日中は籠もって勉強をして、1日の終わりにビーチに行ってリラックス、というライフスタイルが最高に癒されます。

個人的には都会に住むのはあまり向いていない気がするので、都会疲れしないのもゴールドコーストの良いところです。生活拠点としてはちょうど良いですね。
ゴールドコーストの人は良い意味で身なりを気にしすぎていなく、年中ビーチサンダルでカジュアルな雰囲気だから、一歩外に出るだけでオン・オフの切り替えがしやすい環境だなと思います。

Youtubeへの動画投稿について


高校の時から留学をしてきましたが今回の大学が最後の留学生活になると思うので、自分がしてきた経験を他の人にも伝えたいな、という思いでスタートしました。
また、元々動画編集が趣味だったので、せっかくなら公開しようと。
今まではVLOGが中心だったのですが、これからは留学系のトピックももっと上げていきたいなぁと思っています。

オーストラリアの大学に在籍しながら、日本企業への就職活動

頻繁に日本に帰国することができないので、海外大学生向けの就職活動サイト(マイナビ国際派就職など)などを利用しています。
日本の大学生のように一斉スタートができないので、基本は個人プレーですね。
コロナウイルスの状況が改善したら、学期休みなどを利用して日本に帰国・面接などにも参加できるかなと思います。


最後に、Bachelor of Artsという学部について考えをお聞かせください

Artsって、「とりあえずなにやりたいのかわからないならArtsやっとけ」とか、「手に職が身につかない科目」というイメージのある学部だと思うのですが、人間的な教養をつけるって、実は大事なことなんじゃないかな、と実際に学んでいて感じます。

Artsで学ぶ科目の多くは「正解がない」んですよね。白黒つけることができないので、グレーゾーンを見ていかにCritical Thinkingを組み立てられられるか・磨いていくか?というのをひたすらやっているのですが、その力って今後どの業界で働くにしても役に立つと思っています。
「法学とかITとかビジネスとか、専門的な知識を学んでそれを職につなげる」というのも素晴らしことだとは思うけど、実際にArtsを学んで見て、人としての教養・人間力を高めることができる科目だなというのを実感し、選んでよかったと思っています!

スタッフからのコメント

ニュージーランドから移動してきた時から担当させていただいておりますが、当時から視野を広く持ってコース選択をされている印象がありました。大学生活が進むにつれ持ち前の積極性も磨きがかかり、また"あらゆる事柄に対して分析して自分なりの答えを持つ"というトレーニングを常にされているだけあり、いつお話を聞いても自分の意見をしっかり伝えることができる、素敵な学生さんです!

Artsを通して身についている能力が、学業だけではなくSNSを通じた発信活動にも生きているのではないかな、と思います。

コース選択において将来働きたい業界のことを詳しく学ぶという方法もありますが、柚奈さんのように人間力を再現に高めることができるコース選びというのは、今後の社会においてものすごく重要です。
Bachelor of Artsは選択肢が豊富なため、どのようなスキルが身につけられるのか見えにくいということもあると思います。下記の記事で、Bachelor of Artsについて詳しくご紹介していますので、合わせてご一読ください。

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I094)
16歳の時、初めて北海道を出てたどり着いたのがアメリカの田舎町。そこで1年間の留学生活を送ったことから人生が変わり、この素晴らしい海外生活をより多くの方に知ってもらいたい!と思い、日本で留学カウンセラーの経験を経てオーストラリアへ来ました。日々変わっていく最新の学校・現地情報から、最適な留学プランをご提案します。 このカウンセラーに質問する

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