また、私はBachelor of Artsに進むためにDiploma of Arts and Communicationというコースで学んだのですが、ここではかなり幅広いジャンルのことを勉強します。Artsは専攻がたくさんあるので、Diplomaで幅広い分野の勉強ができたことで、Bachelorでの専攻を決める材料にもなったと思います。
Diploma of Arts and Communicationについて
カレッジというと、特にHotel ManagementやCommerceはアジア人の留学生ばかりという印象があるのですが、私が在籍していた頃のArts and Communicationにはアジア人の留学生はほぼおらず、オーストラリア人の学生が多かったです。ある意味で「カレッジに在籍はしているけど、すでに大学で勉強している」という感覚でした。実際今のBachelorと比べてみても、Diplomaの環境とあまり変わっていないなと思います。
ネイティブも多いので、ディベートの内容なども最初からレベルが高かったですね。クラスのサイズも他の学部と比べると小さめでした。
印象に残っている科目としてはFundamentals of Communicationでしょうか。
人間がどうやって人とコミュニケーションを取っているのか、社会の中で人間同士のコミュニケーションがどのように成り立っているのか、という、社会学っぽい授業でした。コミュニケーションって全ての専攻の基盤になるので、大学に進んだ今でもこの科目との繋がりを感じることが多く、為になっています。
Politics and International Studiesで必修の科目です。イスラム教、ISIS、Home grown-terrorismなどが主ですが、それ以外にも"宗教"というものについて学ぶ科目です。今まで私には「宗教」というものが身近になく、正直イスラム教についても知識がないがための偏見を持ってしまっているところもありました。なので、この科目を通して大きく価値観が変わりました。
例えば、科目の最終課題として女性が被る「ヒジャブ」についてリサーチしたのですが、ただの伝統衣装だけではなく様々な意味を持っていることを知りました。(余談ですが、イスラムテロの被害者の8割はヒジャブを被っている女性なんです)
このリサーチは、最終的に「自分がプロフェッサーになってイスラム教について何も知らない人/偏見を持ってる人について15分間プレゼンをする」という設定のものだったので、このような課題に取り組むことで自分の中で理解が深まり、偏見などもなくなりました。
もしこの科目がElective(自由選択)だったら、自分では絶対選んでなかったと思います。ただ必修で学んだことにより、自分の価値観がものすごく広がって、まさにこれが世界のことを知るInternational studiesなのかな、と思いました。
大学の課題について
実はBachelor of Artsは、ほぼグループワークがないんです。(過去に数回しかやったことがない)
エッセイ・レポート・ファイナルexamの3つが、私が学んでいる科目の主な課題形式です。研究系(とある物事についてリサーチし、自分なりの結論を出してまとめる)というのが多いです。
あとは、これもArtsだからかもしれませんが・・・エッセイを書くときには"文法の正しさ"や"書いてある内容"だけではなく、"言葉のセンス・表現力"を求めてくる先生が多いです。どれだけ本文で良いこと書いていても、イントロダクション(最初のパラグラフ)でIn this paper, I will talk about....みたいな一般的な書き方をしたら、それはダメ、つまらない!と言われてしまいます。最初で惹きつけられないエッセイは認めない、っていう考えの方が多くて。これがすっごく難しい・・・・
コース選択において将来働きたい業界のことを詳しく学ぶという方法もありますが、柚奈さんのように人間力を再現に高めることができるコース選びというのは、今後の社会においてものすごく重要です。
Bachelor of Artsは選択肢が豊富なため、どのようなスキルが身につけられるのか見えにくいということもあると思います。下記の記事で、Bachelor of Artsについて詳しくご紹介していますので、合わせてご一読ください。