【体験談】レンズ越しに見える世界を切り取る RMIT大学 - 写真学 -

郡司 みかりさん | メルボルン | RMIT University | Creative arts
2018年2月から、オーストラリアのメルボルンにあるRMIT大学のBachelor of Arts (Photography)で学ばれているみかりさん。
芸術系のコースに定評があるRMIT大学での授業内容や、写真を始めたきっかけなどを伺いました。

写真を始めたきっかけ

真面目に写真に取り組み始めたのは、小学校6年生の時です。

私の小学校では、各自が選んだテーマを1年間かけて学習する「自由研究」がカリキュラムに含まれており、6年生の時に「写真」を選択しました。自分自身が見ているものをそのまま切り取って表現できる点に惹かれ、趣味の範囲内ですが学校やプライベートなどでも写真を撮っていました。


写真学への進学を決めたのは2015年に「JPS展」という日本写真家協会の写真コンクールで優秀賞を受賞したことがきっかけです。今まで私の周りの先生や家族に作品を褒められたことはあっても、第3者から査定や評価をされる事がなかったのでとても新鮮で、同時に進路としての写真を大きく意識する機会となりました。

何故RMITに進学しようと思ったのですか

高校は国際バカロレア(IB)教育を実施している学校だったのですが、英語があまり得意ではなかったので当初は日本の大学への進学を考えていました。

実際に日本の大学を見学して感じた事は、授業が淡々と行われていて、また勉強している学生からも、授業に対するモチベーションを感じ取る事が出来ず、窮屈そうに見えました。
そのような環境で勉強するくらいなら、海外の大学の方が良いのでは?と思うようになり、具体的に大学を調べるようになった所、高校の美術の先生からRMIT大学を勧められました。美術の先生はRMITの建築学を卒業されており、「芸術系を勉強したいならRMITがベストだ」と教えてくれました。実際に進学を決意する前に、オーストラリアのメルボルンにあるRMIT大学を見学したのですが、大学の個性的な建物や、メルボルンの雰囲気が気に入り、RMITのBachelor of Arts (Photography)への進学を決めました。


撮影対象物などは、本格的に勉強してから変わりましたか?

写真を撮り始めた当初は、手当たり次第何でも撮っていました。夕焼けでも石ころでも目に入って興味を持った物全てとりあえず撮ってみよう!という気持ちでした。ピントが合わず被写体がボケて失敗していても、撮った写真は基本的に消さずに記録として残していたので、当時は撮影枚数はかなりの枚数になっていました。

最近は本当に興味を持てる物だけを撮るようになり、建物の壁やグラフィティ、パイプなど抽象的な写真を主に撮影しています。撮影対象という点では変化というより、より明確になったのだと思います。


RMITでの学習内容の一部


Imaging Technology 1
写真の基礎を学ぶクラスです。デジタル画像の扱い方や、主にAdobe社のPhotoshop(フォトショップ)というソフトを利用した画像加工を勉強します。提示されたテーマに沿って画像を製作し、特定の技術やソフトウェアで加工する方法を学びます。

Moving Image
写真学とはいえ、今の時代はマルチメディアが基本ですが、この授業では動画作品について学びます。映像的表現方法や機材の取り扱い方、効果音の使い方など総合的に学びます。

The White Cube
作品単体ではなくギャラリースペースを含めた空間を含めた作品として考える上での、展示会を計画する論理/方法を学びます。一度、ギャラリーのモデルデザインを作る課題があり、実際にミニチュアの展示会を作成しました。


RMITのBachelor of Arts (Photography)の施設


写真学科の施設は、セオリーを学ぶ教室、コンピューター室、プリントスペース、スタジオが主です。

RMITはセキュリティ面がしっかりしているので、カードキーがないと、大学の建物には入れても、写真学科の施設には入れません。コンピューター室、プリントスペース、スタジオなどは、授業の関係もあり、予約制なので時期によっては混雑しています。スタジオは夜通し借りることが可能で、私も一度、夜中までお世話になりました。大学では機材貸し出し等も行っており、カメラ、レンズ、照度計やライトなど様々な機材を借りる事ができます。


バックグラウンドも様々なクラスメイト


人数は授業によって大きく異なりますが、多くても20名位のクラスになります。

クラスメイトの多くは、ユニークなスキルやアイディアなどを持っていて、個人としての経験がある人ばかりですが、年齢や国籍、ここに至るまでのバックグラウンドも様々です。60歳くらいの方から、バスの運転手の仕事をしながら写真学部に通っている方、以前看護師をとして働いていたけど、どうしても写真がやりたくなって仕事を辞めて学生になった、など皆それぞれです。

同じ学部でも、選択する授業や単位が学生で全く異なるので、日本の様にいつも同じクラスメイトと机を並べて勉強するという環境ではありません。学生がどの分野に興味・スキルを伸ばしたいかによって、決められた選択科目の中から自分だけのカリキュラムを作っていくというスタイルになります。


RMIT大学での勉強で苦労した事

課題の量が多いのが大変です。課題の数自体は多くないのですが、1500〜1800文字のエッセイが求められたり、一つの課題に費やす時間もかなりかかります。

RMITの写真学科の授業は、大きく分けてセオリーと実技に分かれます。セオリーは、リサーチも含め、読書による情報収集のインプットが主になり、実技はアイディアを形にするアウトプットが多くなります。私は文字でのインプットが特に苦手なので、エッセイ系が多いと苦戦しますが、実技などの写真撮影の作業は単純に楽しめるので、時間がかかって疲れることはあっても、苦ではありません。

また先生から、授業前までに読んでおいて欲しい学術論文をオンラインコピーや用紙でもらう事もありますが、クラスメイトも10回読み直しても理解が出来ないような難しい内容を求められたりなど、苦労することもあります。


私は週4日、それぞれ半日しか授業がなので、実質授業は週2日です。もちろん授業外でやらなければいけない予習や課題が多いので、総合的に勉強に関わっている時間は日本の普通の学生とあまり変わり無いかと思います。

RMITに実際に通ってみた感想

RMITはかなりオススメできると思います。海外からの留学生が多く、英語を苦手とする生徒への学習サポートも充実しています。またキャンパスがメルボルン市内にあるのでアクセスも非常に良いのが利点です。キャンパス内の図書館は、写真に関連した書籍だけでも沢山ありますし、またすぐ隣には州立図書館もあるので、調べ物に困る事はありません。なんといっても、メルボルンという街自体がとても過ごしやすいので、充実したキャンパスライフが送れると思いますよ。

スタッフからのコメント

この後、RMIT大学卒業までのストーリーはこちら!
【体験談】世界で活躍できる写真家を目指す!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号N1067)
様々な人種が住んでいるというメルボルン、文化や食などリアルにお伝えしていきます。 このカウンセラーに質問する

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