歯科技工士(Dental Technology)

コースで学ぶ内容


歯科技工士とは、歯科医師が作成した指示書を元に、義歯(入れ歯)や補綴物(差し歯・銀歯)、歯の矯正器具などの製作・加工を行う専門職を指します。オーストラリアでは、歯科技工士のことをDental Technician(デンタルテクニシャン)と呼びます。

オーストラリアの歯科技工士コースの授業科目


ディプロマコースでは、初年度に歯に関する基本的な知識や研修などを交えながら学び、2年目でより専門的かつ実践的な知識を身につけます。

下記は、メルボルン郊外に複数のキャンパスを保有する州立専門学校Holmesglen Institute of TAFE(ホルムズグレン・インスティチュート・オブ・テイフ)のChadstone(チャドストーン)キャンパスで開講されているデンタルテクノロジーコースの詳細です。

Diploma of Dental Technology(2年)

教師は全員、歯科技工士または歯科補綴士の資格を有しており、学生は自分のワークステーションを持ち、高度な技術を要する機器を使用して歯科用器具を製作します

職場環境をシミュレートするために設計された専用の設備を使い、CADやCAMのトレーニング、入れ歯、マウスガード、ブリッジ、クラウンなどの補綴物や器具の設計、製造、修正、修理方法を身につけます。

【時間割】
週3日、9:00 〜16:30

コア科目の例
Apply basic principles and practices of infection prevention and control
感染予防および管理の基本原則と実践
Construct cast alloy removable partial denture framework
鋳造合金の取り外しできる部分義歯フレームワークの構築
Construct ceramic and fixed restorations
セラミックと固定修復物の作成
Construct crown and bridge structures
クラウンおよびブリッジ構造の作成
Construct immediate dentures
即時義歯の作成
Construct models
モデルを製作する
Construct orthodontic appliances
歯列矯正装置の作成
Construct removable acrylic partial dentures
取り外し可能なアクリル製の部分入れ歯の作成
Maintain work health and safety
職場の健康および安全の維持
Communicate and work in health or community services
保健または地域サービスでのコミュニケーションと作業
Join alloy structures
合金構造の接合
Repair and modify dentures and appliances
入れ歯や装具の修理・改造
Work with diverse people
多様な人々と共に働く
Articulate models and transfer records
模型の作成と記録の転送
Construct custom impression trays
カスタム印象トレーの作成
Construct oral splints
オーラルスプリントの作成
Construct registration rims
レジストレーションリムの製作
Construct complete removable acrylic dentures and appliances
完全に取り外し可能なアクリル製の義歯と装具を構築する
Construct thermoformed bases and appliances
熱成形されたベースと器具を組み立てる
Design digital dental restorations and appliances using computer-aided design (CAD)
CADを使用したデジタル歯科修復物と器具の設計
Provide First Aid
応急処置の提供
選択科目の例
Deliver and monitor a service to customers
顧客にサービスを提供し、モニターする
Maintain business resources
経営資源を維持する
Construct dental restorations and appliances using computer-aided manufacturing (CAM)
コンピュータ支援製造(CAM)を使用して歯科修復物および器具を製作する
Implement operational plan
運営計画の実施
※上記は2025年のHolmesglen Institute of TAFE(ホルムズグレン)の情報です
※科目は産業界との協議の元に選定されており、内容は予告なしに変更となる場合があります。

デンタルテクノロジーコース学生の声

「授業は主に実習がメインです。最初にパワーポイントで理論を習い、先生が作り方を見せ、次に生徒たちが自分たちで作ってみる感じです。(中略)好きな教科は、「総入れ歯」です。自分で義歯をひとつづつワックスでつくった元となる歯茎のようなものにセットしていき、そのあとにそのワックスを歯茎の形にしていくというのは楽しかったです。」

【体験談全文】オーストラリアで歯科技工士として働きたい…夢に向けての勉強は本当に楽しい!


デンタルテクノロジーコースに必要な英語力は?

IELTS Academic 6.0(各バンド6.0以上)か同等

Holmesglen Institute of TAFEのDiploma of Dental Technologyコース入学には、IELTS 6.0(アカデミックモジュールで各バンド6.0以上)または同等レベルの英語力証明が必要です。

英語力が足りない場合はどうすればいい?

Holmesglen Institute of TAFE付属または提携の英語学校をセットにした留学プランがあります。まず、はじめに英語コースに通い、指定のコースを修了することで、IELTSやTOEFLの提出が免除され、そのまま専門コースに進学できます。

その際、英語コースにどれだけ通えばいいか?は、個々の英語力により異なります。まずは日本でIELTS Academic、または、TOEFLのどちらかを受けられた後、その結果をこちらよりお知らせください。

2025年 オーストラリアの歯科技工士コースでおすすめの学校は?

Holmesglen Institute of TAFE

ビクトリア州メルボルンにキャンパスがあります。ローカルの学生・留学生共に非常に人気があり、願書の受付が早めに締め切られることもあります。余裕をもって出願手続きを進めましょう。

コースDiploma of Dental Technology(2年)
入学日2月と7月
入学条件高卒以上。英語力はIELTS Academic 6.0(各バンドで6.0未満がないこと)。もしこれに満たない場合、ホルムズグレンTAFE付属英語学校もしくは提携語学学校(例:インパクト・イングリッシュ・カレッジ)にて、規定の英語力に達したと判断され、コースを修了出来た場合はIELTSスコアの提出なしで進学可
学費(2025年)2年間でA$43,040+白衣や教材等 約A$1,700
時間割週3回、9am-4:30pm
Webサイト学校のコースページ(英語)
出願方法Holmesglen Institute of TAFE公認出願窓口のオーストラリア留学センターで無料手続きが可能です。メルボルンにオフィスがありますので、留学中も安心です。

TAFE SA(南オーストラリア州立専門学校)

アデレードにあるTAFE SAのGilles Plains(ギルズプレインズ)キャンパスで開講しています。歯科クリニックが併設されており、歯科技工士コースのほか、ラボ技術、歯科衛生などのコースも開講しています。

コースDiploma of Dental Technology(2年)
入学日1月
入学条件高卒以上。英語力はIELTS Academic 6.0(各バンドで6.0未満がないこと)。もしこれに満たない場合、TAFE SA付属英語学校にて規定の英語力に達したと判断され、コースを修了できた場合はIELTSスコアの提出なしで進学可
学費(2025年)2年間でA$43,930+白衣や教材等A$2,300
時間割週20時間(週3日ほど)
Webサイト学校のコースページ(英語)
出願方法TAFE SA公認出願窓口のオーストラリア留学センターで無料手続きが可能です。アデレードにオフィスがありますので、留学中も安心です。
オーストラリア留学センターなら、ご自分で学校に直接申し込むのと同じ費用で、有資格留学カウンセラーによる入学手続き代行、さらに、オーストラリアの主要6都市での現地サポートが受けられます。

歯科技工士留学を真剣にお考えの方は、こちらからご連絡ください

専門学校で取得できる資格

オーストラリアの専門学校では、コース期間(内容)に応じて、Certificate、Diploma、Advanced Diploma などの資格が得られます。これらの資格は、その教育制度の違いから、日本で相当する資格がありません。しかしながら、Diploma(ディプロマ)レベルの場合、コースによっては取得に 2年を費やすものや、大学での単位 1年分に相当する場合があることなどから考えると、準学士に相当するとも言われています。
キャリアアップのために専門学校をお考えの方には、Diploma レベル以上の取得を目指すのが良いでしょう。
 

専門学校から大学進学へのステップ

TAFEやカレッジで Diploma(ディプロマ)を取得した場合、各教育機関が提携している大学の関連コースへ進学または編入が認められる場合があります。
(コースによる異なりますので、詳細はぜひお問合せください)

こんな仕事 & キャリアに役立ちます

歯科技工士は、原則Dental Lab等で働くことになります。多くの学生は、コース期間中に履歴書を配ります。有給で仕事が見つかる方もいれば、無給なら受け入れてくれるというLabに採用が決まる方もいます。経験が重視されますので、早い段階で経験を積み始めるのが、将来的な就職を目指す上で重要となります。

コースを開講している学校一覧

*授業料は 1セメスタ(6ヶ月)あたりの金額となります
都市学校コース期間授業料*
シドニー TAFE NSW - テイフ・ニューサウスウェールズ Dental Technology 2年 11820ドル
ブリスベン TAFE Queensland Brisbane(South bank) - テイフ・クイーンズランド・ブリスベン(サウスバンク) Dental Technology 2年 10600ドル
Dental Prosthetics 3年 16060ドル
アデレード TAFE SA Gills Plains - テイフ・サウスオーストラリア・ギルズ・プレインズ Dental Technology 2年 10983ドル
メルボルン Holmesglen Institute of TAFE - ホルムズグレン•インスティチュート•オブ•テイフ Dental Technology 2年 10760ドル

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