【体験談】オーストラリアで学ぶ動物保護 サンシャインコースト大学 動物生態学(アニマルエコロジー)

福田 七海さん | サンシャインコースト | University of the Sunshine Coast | Animal Ecology | 3年3か月

サンシャインコースト大学進学を考えたきっかけを教えて下さい

元々動物と英語が大好きで、現地の人との交流が多く、自然が豊かな場所に留学したいと思っていて、サンシャインコースト大学で学ぶ動物生態学のページを見たのがきっかけです。

動物の生態を保護観点で学べる事、カンガルーがキャンパスにいる事、綺麗な海が近いことなどが決め手となって、サンシャインコースト大学(University of the Sunshine Coast=UniSC)に留学することを決めました。

アニマルエコロジーではどんなことを学びましたか?


大学1年目

主に基礎である動物の体の構造や動物多様性、生態、動物福祉、進化論について学びました。
実験では、解剖をしたり実際の動物を用いることが多いです。印象的であったのはバッタのジャンプをスローモーションで撮影し、どのように体を使うことで、あのように大きな跳躍が可能なのかを見ます(実際にはバッタにしかない、膝のバネのような働きをしているタンパク質のお陰で高く跳べるそうです…)。

白衣を着て大きな実験室で実験するのは科学者の気分を味わえてとても好きでした(笑)。先生も面白く、深く教えてくれるので毎回実験の授業が楽しみでした。
海洋生物についての授業もあります。海洋生物について多く学べるのはこの大学の特徴であると思います。

大学2年目

より深く生態について学びます。種類によって違う体の構造が、どのようにその動物の生態に関連しているかを実験などで間近に観察することができます。鳥の羽の重さや体に対しての比率が、その鳥の生息環境にどのように適応しているか?や、哺乳類や昆虫が大きさに限度がある理由なども学べます。

統計学では、多くの研究に用いられているRSTUDIOというソフトウェアを使い、コーディングを学びます。このコーディングを使い、実際に行ったField Workで集めたデータの統計を取ったり、グラフを制作します。そしてそれらをもとにレポートを書きます。将来科学者として研究するのには欠かせないスキルの一つです。

大学3年目

行動学を学んだり、今まで学んだ生態や習性をもとに、どのようにより効果的な保護を行うかを考える授業が増えます。今現在、どのような取り組みが行われているのか、実際の講師の方を呼んで話を聞いたり、より良くするにはどうしたらいいのかをクラスで考えます。

私が特に好きだった行動学の課題では『Northern Goshawk(オオタカ)という猛禽類(もうきんるい)において、メスがオスより大きいのはどのような要因か関係しているのか』や、『体の大きさは生殖活動の成功に関わるか』などについて、他の学者さんの研究を勉強し、論文を書きました。自分の興味のある分野なので、どんどん深くまで追求したくなリ、時間を忘れて遅くまで図書館で勉強することも多くありました。

3年目になると、3泊4日の島へのField Workもあり、海亀の産卵の調査などができます。何もない島で先生やクラスメイトと好きなことを調査するこのトリップは最高に楽しかったです!

また、選択授業では、自分の興味のある授業を受講できます。私は、趣味の一つである写真やビジネスを選択しました。サンシャインコースト大学は多くの学部があって選択肢も多いので、自分にあったクラスが選択できるのがいいと思います。

レポートやプレゼンテーションが多く、学期の終盤にはテストもあります。その為、勉強量はとても多いですが、その分、多くのことが学べます。そしてやりがいもあります。また、友達と一緒に頑張って支え合いながら勉強するのはいい思い出になりました。

学校に行く頻度は授業によって違いましたが、週3〜4日が多かったです。

実習について


3年生では実習、研究などの授業のうち1つを選べます。自分が実習をしたい施設や企業を探して申し込みするのですが、私は、クイーンズランド州のユーマンディにあるEumundi Wildlife Rehabilitation Centreという野生動物保護施設で実習をしました。怪我をして運ばれてくる野生動物を治療して、野生に戻す活動を行っている施設です。

実習では、主にリハビリ中の動物のお世話をしたり、たまに治療のお手伝いをさせていただきました。実習する中で、動物によってかかる病気の種類を学んだり、治療の一連のプロセスを学ぶ事ができました。最前線で働く獣医師さんや看護師さんを間近で見る事ができ、とても刺激になりました。

実習は実際に働いた自分を想像できるので、とても重要な経験になったと思います。

⼤学⽣活で特に印象に残っていることを教えて下さい


授業の一環で行ったWhale Watchingや、島でのField Workです。キャンパスでの授業と実験にとどまらず、実際に動物を観察し行動などを分析するのはとても実践的で大好きでした。

特に3泊4日で行った離島での調査は、クラスメイトや先生とも濃い時間を過ごせて想い出に残るものになりました。

やはり生態だけでなく、動物福祉や、どのように保護していくことがより良い動物の未来につながるか、を勉強できるのがこの学部の素敵なところだと強く思います。それに加えて、オーストラリアの大自然の中で調査ができるのは、とても価値のある経験になります。


サンシャインコーストでの生活について教えてください


サンシャインコーストでの生活はとても落ち着いていて、いわゆる“Slow life”でした。綺麗な海に面している場所なので、海で過ごす時間が多く、休みの日の多くは海でのんびり過ごしていました。ゆったりとした時間が流れる生活で、自然と早寝早起きのリズムが整いました。

カフェ文化も満喫できました。朝日を見た後、授業の合間、友達と過ごすのもカフェを利用する事が多かったです。みんなとゆっくり話しながらコーヒーを飲む時間がとても好きでした。

私は1年生の頃にホームステイしていた家族と、とても仲良くさせてもらい、3年間の大学生活を同じ家で過ごしました。すごくアットホームな場所で、第二の家族のような存在です。サンシャインコーストを離れても会いに戻りたいと思っています。

食事は自炊をしていましたが、地元のマーケットに行き新鮮な食材で料理するのが私の楽しみでした。サンシャインコーストでは、色々なマーケットがあり、お野菜が安く買えることもあったので良く利用しました。見たことのないフルーツを買う事もできるので、良くチャレンジしていました。Custard Apple(カスタードアップル)という果物は、日本ではあまり見かけないですがとても美味しくオススメです!

留学中、アルバイトはしていましたか?


はい。1、2年生の頃には、オーストラリアの方が経営されている、海の前にあるお寿司屋さんでバイトをしていました。オーストラリアでは、お客さんとお話しする機会が多く、仲の良い常連さんもでき、現地の方との交流が増えたと思います。スタッフの方とも仲良くなり、みんなで食事に出かける事もあり、働くのはとても楽しかったです。

留学で自分が変わったと感じることはありますか?


大学生活を通してとても成長できたと自信をもって言えます!
留学で経験したホームシックは人生の中できっと1位を争う困難だったと思います(笑)

全てが新しい環境の中、自分一人の力で乗り越えていく事で、自己解決力、強いメンタルがついたと思います。

沢山の壁にぶつかりました。ですが、そのお陰で困難にもどんと構える姿勢、余裕ができたと思います。

⼤学進学を考えている⾼校⽣にアドバイスをお願いします


留学は勇気のいるものだと思います。たくさんの困難に直面するため、中途半端な気持ちでするものでは無いとは思います。ですが、強い意志を持ち留学する事で将来に役立つとても価値のある経験ができると思います。

留学する事で今まで過ごしていた場所がとても小さく感じるほど世界が拓けます。

私の人生も留学をした事で大きく変わりました。生き方も将来の目標も。

日本にいたら出会えなかった人や価値観に出会えたのは感慨深く、本当に留学して良かったと思います。

沢山の人と出会い、経験をする事で新しい価値観、自分の知らなかった自分に会える喜びを是非経験して欲しいです!時間は限られたものなので、自分が好きな事、叶えたい夢に向かって行って欲しいです。応援しています。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I094)
16歳の時、初めて北海道を出てたどり着いたのがアメリカの田舎町。そこで1年間の留学生活を送ったことから人生が変わり、この素晴らしい海外生活をより多くの方に知ってもらいたい!と思い、日本で留学カウンセラーの経験を経てオーストラリアへ来ました。日々変わっていく最新の学校・現地情報から、最適な留学プランをご提案します。 このカウンセラーに質問する

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