【体験談】将来に向けてのまた一歩、マードック大学でスタディアブロード

遠藤 誠さん | パース | Murdoch University | Sciences
日本の大学では農学部の生物資源科学科を専攻しておられる、遠藤誠(Makoto Endo)さんの体験談です。日本の大学を休学して、パースにあるマードック大学でスタディーアブロードプログラム(学部聴講)を受講されました。

パースのマードック大学へ


オーストラリア留学センターで環境、動物系に強いオーストラリアの大学がないかを相談していたところ、パースにあるマードック大学を紹介されました。正直、パースという場所をそれまでは知りませんでしたが、ちょうどマードック大学の英語コースの入学日が希望していた渡航日程とうまく合ったので、マードック大学に留学することを決めました。

実際に来たパースは、美しいビーチがたくさんあり、自然も多く、リラックスできる良い街でした。友人とロットネスト島、キングスパークにも行きましたが、ピナクルズで見た星空は今でも思い出に残っています。



英語コースからのスタート


マードック大学は90カ国からの留学生が学んでいると聞いた通り、インド、ブータン、香港、フィリピンなど様々な国からの留学生が学んでいました。ただ、日本人は進学英語コースでは自分一人だけだったので、英語を勉強する上ではとても良い環境だったと思います。

進学英語コースでは2週間に1回ライティングの課題提出があり、自分の専門分野についてのライティングでは、細胞生物学に関する再生医療について2000字程のライティングを提出しました。

またプレゼンテーションの発表もあり、2人1組でマードック大学の学部聴講で受講する科目についてのプレゼンテーションをしました。僕のパートナーは香港人の学生で、生物学をトピックにして発表をしました。



学部聴講で選択した3科目


科目選びは、自分の日本の大学で学んでいる内容と関係のある科目を3科目選びました。

Animal Body

このクラスは大講堂がいっぱいになるくらい受講者が多かったです。週に3日程教室でのレクチャーがあり、人間、動物、哺乳類、魚類などの体の構造を学びました。またこのクラスでは2週間に1回解剖の実験もあり、鳥、ねずみ、小型ブタの解剖をしました。解剖実験の際、日本の大学では4人で1チームの事が多かったですが、マードック大学では2人で1チームだったので、より実験に深く関われたと思います。また実験内容についてのレポート、プレゼンテーションは必須で、ここでも進学英語コースで学んだ内容がいかされたと思います。

Environmental Biology

このクラスはAnimal Bodyよりも少し人数が少なかったですが、200人は受講していたと思います。ローカルのオーストラリア人学生がたくさん受講していました。このクラスでは毎回事前に教科書を約20ページ程読み込む必要がありましたが、毎回英語の教科書を20ページ読み込むのはなかなか大変で、大学のブックショップで英英の生物辞書を買い、その辞書で単語を調べながら予習をしました。ただ、授業の内容自体は日本の大学で勉強していた内容も含まれていたので、英単語の意味がわかれば授業についていく事はできました。

こちらのクラスでも2週間1回は実験があり、視界をぼやけさせるゴーグルをつけて、アルコールが人間に及ぼす影響についての実験しました。またクラス外の実習もあり、ビブラ湖やマードック大学のキャンパス内で生物や植物を採取して、その種類などを特定し、外来種などが見つかれば、どのように運ばれてきたのかを調べ、レポートにまとめる授業もありました。僕は蚊の幼虫やトンボの幼虫などを採取しましたが、色々調べてわかった事は、オーストラリアでも半分は外来種である事には驚きました。

Sports Science

このクラスでは主に人の体の動き、筋肉の名前、骨の名前などを学びます。こちらのクラスでも2週間に1回は実験があり、腕の関節の動く範囲を測ったり、胸囲、脈、皮下脂肪の測定、応急処置などを行いました。受講している学生にはスポーツトレーナーを目指している学生が多かったです。

どの科目の授業でも必ず予習が必要で、マードック大学の図書館でスライドのコピーを元に2時間〜3時間の予習をしたり、毎回教科書を読み込みました。また授業が終わると学んだ事の復習もしました。



パースでもハンドボールを継続!


日本の大学のサークルでは、ハンドボールのキャプテンをしていて、今回の留学もハンドボールの最終大会を終えてから、留学に出発しました。パースに到着してからも、ハンドボールができるチームをネットで探して、数少ない地元のハンドボールチームに参加できる事になりました。練習は毎週あり、チームメイトはヨーロピアンの方ばかりで、ワーキングホリデーできている人、学生ビザできている人、在住者など様々でした。またメルボルンで行われたハンドボール大会にもこのチームで遠征し、大会にも出場しました。



留学で得たもの


マードック大学での学部聴講が終了したあとに、日本での就職活動の為に英語資格を取得したいと思い、学生ビザを延長してカプランという語学学校で、ケンブリッジ英検準備コース(FCE/CAE)を受講しました。将来は大手の食品会社か、海外営業、海外と取引がある商社で働きたいので、英語資格が取得できれば就職にも有利になると思います。

今回の留学をして得た事はたくさんありますが、学部聴講をしている時に同じクラスのローカルの学生が、提出したレポートの内容で教授に意見をしている場面を見た時には、カルチャーショックを受けました。日本では教授に意見をすることはあまりありませんが、ここでは自分のアイデアがあれば発言するという事が大切なのだと学びました。また同じクラスの友人に日本の事について色々質問をされる事で、改めて日本人として、日本の事を深く知らなければいけないと思いました。

こういった事は、将来国際的な環境で働く事になった時に、必ず役に立つ事だと思いましたし、なにより自分に自信がついた事、これが一番僕にとっては大きな変化だったと思います。次は大学卒業後の就職に向けて、頑張りたいと思います!


豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I005)
週末はガーデニングという名目の雑草取りに追われ、その疲れをパースのきれいな海とおいしいワインで癒しながら、この素晴らしい環境で生活できることを感謝。たまに野生のカンガルーに会いに郊外へ出かけたり、釣りをしながらアシカを見たり、野生のイルカと出会えるスポットがあるのも楽しみ。 このカウンセラーに質問する

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