【体験談】【続編】'人生が1回じゃ足りない' 課題にバイトに大忙しの大学生活!

田中 里緒さん | ブリスベン | Queensland University of Technology | Communications
QUIC(クイーンズランド工科大学付属カレッジ)Diplomaコース時代に体験談 日本の高校生からオーストラリアの大学生になるために を書いてくれた田中里緒さん。その後無事にDiplomaコースが修了し、2016年2月からQUTの大学2年生に編入。その続編をインタビューしました。


QUTのBachelor of Business - Advertising の授業と課題についてお伺いします

Q: 今の学期(2016年2月)からQUTのBachelor of Business2年次に編入し、専攻しているAdvertisingコースでは何の科目を履修していますか?

今履修しているのは4科目で、1科目あたり週3時間の授業を受けています。

①Business Law and ethics(週1コマ)
②Advertising theory(週2コマ)
③Consumer behavior(週2コマ)
④Data analysis(週2コマ)

Business Law and ethicsだけがLecture形式でクラスメイトは100人ちょっと。
Advertising theoryとConsumer behaviorはTutorial 形式でクラスメイトは20人弱。
Data analysisはWorkshop形式の授業です。

※里緒さんの時間割 ⇓

Q: 里緒さんの時間割は、日本の大学生と比べるとかなり空き時間が多いようですが、それでもやっぱり勉強は大変ですか?

英語がネイティブだとかなり楽なんでしょうけど、留学生は英語のディスアドバンテージがあるし、わたしはバイトもかなりやってるので、休みの日も学校に行かないと終わらないですね。

授業中はノートを取ってる人半分と、PCで課題をやってる人半分なんです。ノートを取るのはPCでも出来るんですが、電源の問題があるのと(笑)、図が描けるので、わたしは基本手書きでノートに書いてます。
教授がホワイトボードに何か書くことはほとんどなく、ほとんどスライドショーをベースに教授が口頭で説明している内容をメモしています。

実は授業のビデオがあって、聞き逃してもそれを後から何回も見れるので、それにちょっと甘えたりもしてます。笑

Q: なるほど、では自分で授業をレコードしておく必要ないのは便利ですね笑
どの授業が一番大変ですか?

Business Law and ethicsです。必修なので絶対取らなきゃいけないんですけど、倫理学が絡んできてるので日本語で学んでも難しいです。笑

Q: クラスメイトの国籍は?

Tutorialは9割オーストラリア人で、あとはオーストラリア育ちのアジア人。留学生は自分と、もう1人同じDiplomaから進学してきた子の2人だけです。

Q: ほぼオーストラリア人(ネイティブの学生)なんですね。授業にはついていけてますか?

日本でもそうだと思うんですけど、オーストラリア人の大学生って話すのがめちゃくちゃ早いので、先生の授業は聞けても、オーストラリア人学生の質問は聞き取れないことがあります。

Q: 課題はどのように出されますか?

あるセオリーについてのエッセイ・レポートを書きなさい、とか、ケーススタディーが多いです。

Q: 具体的には?

今やってるのはBusiness Law and ethicsのケーススタディーです。シチュエーションが出されて、「3つのセオリーに基づきどう解決していくべきかまとめなさい」「自分の体験談を書きなさい」っていう課題をやっています。

Advertising theoryの科目では「ファストフードを1つ選んで、どのセオリーを使うか調べて、ターゲットが誰なのかを考えて、それをどんな戦略で売り出すか考えなさい」という課題に取り組んでいます。


QUTのスチューデントサポートと日本人コミュニティー

Q: 授業の無い火曜日と金曜日はどのように過ごしているのですか?

だいたい課題をやりに学校(図書館)に来るか、サウスバンクの川辺をお散歩してます。バイトもやってるので、課題は休みの日に来ないと終わらないですね。

金曜日の朝は1時間半くらい発音をなおすセミナーがあって、それに参加してます。
QUT のGarden Point キャンパスで行われているInternational Student(留学生) 用のサポートですが、たまにDomestic (現地)の学生もいます(笑

Q: 留学生には嬉しいサポートですね!他にもワークショップはありますか?

QUT Guild というスチューデントサポートがあるので、探せばたくさん出てくると思います。

QUTには 100以上のクラブ・コミュニティー・Socisty があって、留学生はみんな自分の国のサークルに入ってて、そこに来るオーストラリア人学生に英語を教えてもらったりもしています。

Q: 日本人コミュニティーもあるんですか?

はい、QUT Japan っていうのがあります。

Q: 里緒さんも入ってるんですか?

たまに顔出してます。正式に入らなくてもFBでイイネしてBBQに行ったりしてます。
日本オーストラリア以外の国籍の学生も、別の大学の学生も、QUTじゃない大学の卒業生も、日本に興味がある人みんな参加してます。QUT student であるかどうかは関係ないみたいです(笑
サウスバンクで縁日をやったりもしてました。

UQの「わさび」(クイーンズランド大学の日本人コミュニティー)も同じ感じで活動してるみたいです。UQのわさびからQUT Japanに来てるオーストラリア人学生もいます。よっぽど日本が好きなんですね(笑

Q: QUTで里緒さんが知ってる限り日本人留学生は何人くらいいそうですか?

少ないですよ。わたしはGarden Pointキャンパスでは自分以外にもう1人しか知りません。

Q: では自らQUT Japanなどに参加しない限り、日本人と接する機会はほとんどないんですね?

そうですね、こっち(Garden Point)ではほとんど日本人は見かけないですね。

Q: QUTカレッジ(Kelvin Groveキャンパス)の頃はどうでした?

カレッジでDiplonaコースやってたときは4人くらい日本人がいました。
英語コースのほうには日本の大学から団体でけっこう来ていたらしいですが、わたし英語コースやらなかったのでよくわかりません(笑

「英語コースやっとけばよかった」と後悔・・・

Q: そうでしたね、里緒さん出願した高3の時点でIELTS5.5クリアしてましたもんね。英語コースやらなかったけど、「これはやっとけばよかったな」っていうのはありますか?

英語コースは行った方が良かったなと思います!

Q: たとえIELTS5.5 あっても?

はい、絶対やっといたほうがいいです!笑

Q: どういう時にそれを感じました?

まず、Diplomaコースだとイキナリ大きなクラスからのスタートですが、英語コースだと少人数クラスからスタートできるから、もう既にみんな友達なんですよ。わたしがDiplomaに入学したときには。
それに私がDiplomaから入学したときには周りのみんなもう英会話が上達している状態なので、ついていけなかったです(笑

Diplomaのクラスは大学と同じで、チュートリアルは15~20人くらいですが、レクチャーホールは100人くらいいます。

Q: では、英語コースは英語の上達のためにも、友達作りのためにも、やっておいたほうがいいんですね?

はい、課題こなすときに友達がいないと出来ないんですよね。だから英語コースやって友達作ってからDiplomaに入ればよかったなーと思います。

Q: でもDiplomaでちゃんとお友達出来ましたよね?

はい。頑張れば。笑
日本人てすごく恵まれてて、だいたい日本嫌いな人ってあんまりいないんですよね。日本人でしょ?って話しかけられることが多いです。

里緒さんの将来のキャリアについて教えてください

Q: 今Advertisingを専攻してますが、ほかに興味のある学問はありますか?

Creative Industry(クリエイティブ・インダストリー)のFacultyですね。

※Creative Industry専攻例:演劇、アニメーション、建築、創作、ダンス、ファッション、映像・映画、デザイン、インタラクティブデザイン、ジャーナリズム、メディア、音・・・など

今学期で必修は全部終わって、来学期(大学2年生後期)から好きな授業を取れるようになるんです。どこのFacultyからでも。だからCreative Industryの科目を履修しようと思ってます。

Q: 今所属してるBusiness Faculty以外の科目は、何科目くらい履修できるんですか?

来学期は4科目中1科目ですが、その後学期ごとに2科目、3科目・・・とどんどん増えていきます。

今はBusiness FacultyでAdvertising勉強してますが、Creative IndustryにもAdvertisingがあるんです、Business Faculty のAdvertising とは別に。
なので、Creative Industryの観点でのAdvertisingを勉強するのが楽しみです!

Q: じゃあ来学期からはCreative Industryの友達もできそうですね

Creative Industryの子って見た目でわかるんですよ、個性的なので(笑
Diplomaコースにいるときも、わたしけっこうCreative Industryに間違えられてました(笑

Q: 大学卒業後のキャリアは?

QUTを卒業した後、卒業生ビザで2年間いるかどうかまだ迷ってます。本当にコレがやりたい!っていうのがまだ見つかってないので、それを見つけるために2年間こっちにいてもいいかなとも思ってます。
やりたいことが多すぎて人生が1回じゃ足りないんです!笑

Q: 具体的には今どんなお仕事に興味があるんですか?

全然Advertising関係ないけど、母校の英語の先生とか、海上保安官とかにも興味があります。もちろんAdvertisingを勉強しているので広告業やプランナーにも興味があります。
来学期からCreative Industryの科目を取るようになったら、またやりたいことが変わっていくんでしょうね(笑

現役高校生にアドバイスください

Q: 日本でコレやっておけばよかったな、と思うことはありますか?

勉強する習慣はつけとけばよかったなと思います。
日本で高校卒業してから~留学するまで2か月時間があって、そのときの感覚のままでオーストラリアに来ちゃったので、はじめはなかなか勉強に身に入らなかったです。
あと、日本にいる頃から頭の中で英語で考える練習をしとけばよかったなと思います。

Q: 英語の勉強以外では?

ビジネスやるなら数学。今データの勉強してるんですけど、数2Bの勉強をもっとしておけばよかったと思います。
あとPCの授業もあって、ワード、エクセル、パワーポイントも日本でしっかり勉強しておけばよかったです。

Q: Diplomaコースでレポートやエッセイの書き方は勉強しなかったんですか?

しませんでした。Diplomaの授業はレポートの書き方とか全部わかったうえで授業が進んでいきます。
Diplomaの教授に言われたのが、「あなたたちは、英語コースやファンデーションの学生とは違うの。彼らは今ここで一生懸命勉強しているけど、あなたたちはもうわかってるよね?」と言われ、焦ってネットで調べました(笑

独学で自力で乗り越えたけど、やっぱり英語コースでアカデミックライティングとかレポート・エッセイ作成とか、しっかり学んでからDiplomaコースに臨むべきだったなと思いました。

もちろん、私みたいにイキナリDiploma コースに入れば3年弱で大学卒業できますが、それなりに(特にはじめのDiploma時代に)リスクがあるので、、、そこは自分と相談して決めた方が良いと思います。

Q: 進路を悩んでいる高校生へのアドバイスは?

QUTに関して言えば、コレ!といって本気で勉強したいことを絞れてないなら、応用のきく学部にいくのが良いと思います。例えばAdvertising(広告)やりたいわけじゃなくても、Marketingコースに入っておけばAdvertisingやManagementも勉強できるので。
QUTは学部を変更できるので、的を絞りすぎなくても良いかなと思います。実際に授業が始まって興味が変われば、学部を変えればいいですし。

実際、Diploma of Business コースで一緒だった子が、Marketingをやるつもりだったのに、大学に編入して1週間で専攻をAccounting に変えてました。
QUT はBusiness Faculty(ビジネス関連学部) と一言で言っても専攻はかなりたくさんあるので、とりあえずDiplomaでビジネスの基礎だけ勉強して、QUT に編入してから専攻を決めれば大丈夫です。

スタッフからのコメント

日本で高校卒業後、英語コース無しでイキナリDiploma入学からの→大学2年生編入というスピード進学中の里緒さん。そのぶん、特にはじめのDiplomaコース中はかなり苦労したことに加え、バイトしながら生活費も賄っているという、19歳の女の子とは思えないくらい自立した留学生を送っています。
在籍しているビジネス学部に留まらず、次の学期からは興味のあるCreativ Industry の科目の履修もスタート!
里緒さんの行動力と好奇心は、きっと高校生たちの良いお手本になるでしょう。
これからも里緒さんの成長を楽しみに見守り続けます。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
【育休中/2025年6月ごろ復帰予定です】13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

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