【体験談】高校卒業後、ブリスベンへ。QUT CollegeのDiplomaからQUT卒業までの3年間

畑中 あいかさん | ブリスベン | Queensland University of Technology | Computing and IT | 3年3か月
畑中あいかさんがオーストラリアを選んだのは、3年で大学を卒業できること、勉強しながら働けること、日本との距離が近いことなど、条件を並べて比べた末の結論だったそうです。高校3年生の夏に家族でQUTのオープンキャンパスを訪れ、キャンパスとブリスベンの雰囲気に惹かれて志望校を決められました。海外の高校を経験していないまま、いきなりBachelorから始めるのは負担が大きいと考え、選んだのはQUT CollegeのDiplomaから。そこで出会った留学生の友人たちが、その後の学びを支えてくれたそうです。最初のセメスターで単位を落とし、卒業とともに学生ビザの期限も足りなくなった経験も、包み隠さず話してくださいました。今回は、Diplomaから3年、QUTを卒業するまでの歩みをご紹介します

英語を武器に、海外で活躍できる人になりたい

英語幼稚園に通っていたこともあり、もともと英語は得意なほうでした。将来は英語を使いながら、世界を舞台に働きたい。そんな思いがあったので、「英語で何かを学ぶなら、海外の大学に行こう」と考えるようになりました。

進学先は、台湾やアメリカとも迷いました。その中でオーストラリアを選んだ理由は、3年間で大学を卒業できること、勉強しながらアルバイトができること、銃社会ではないこと、そして日本との時差や移動の負担が比較的少ないことです。

いろいろな条件を考えた結果、自分にはオーストラリアが一番合っていると思いました。

専攻については、最初はIT、ビジネス、航空系で迷いました。ITはどんな仕事にも関わる分野で、将来性もある。そして何より、単純に「かっこいい」と感じたことが、最終的にITを選んだ理由です。

高校3年生の夏、QUTを見て「ここだ」と思いました

私の場合、高校や他の留学プログラムでオーストラリアに行く予定が何度かありましたが、コロナの影響ですべてキャンセルになってしまいました。その行き先がどれもブリスベンだったこともあり、私の中では「オーストラリア=ブリスベン」という印象が強く、最初からQLD州の大学を中心に考えていました。

高校3年生の夏休みには、家族旅行を兼ねて実際にQUTのオープンキャンパスへ行きました。

キャンパスの雰囲気やロケーションを自分の目で見て、「ここで勉強したい」と思えたことが、最終的にQUTを選んだ大きな理由です。

最初からBachelorではなく、Diplomaを選んだ理由

私が最初からBachelorではなく、QUT CollegeのDiplomaを選んだのは、学費を抑えられることに加えて、留学生にとって大学生活を始めやすい環境だと感じたからです。

私は高校留学を経験していなかったので、いきなりBachelorから始めるよりも、まずDiplomaで英語で学ぶことやオーストラリアの授業スタイルに慣れたほうがいいのではないかと思っていました。

入学前は、不安よりも楽しみのほうが大きかったです。ただ、一つだけ気になっていたのが友達のことでした。

オーストラリアには知り合いが一人もいなかったので、「ちゃんと友達ができるかな」という不安はありました。

Diplomaで身についたのは、ITだけではありませんでした

ITでは、幅広い基礎科目を学びました。全ての科目を細かく覚えているわけではありませんが、中でも特に苦労したのがPythonです。課題もexamも難しく、かなり苦戦した記憶があります。

一方で、DiplomaにはIT以外に英語の科目もありました。そこで、大学で必要になるレポートの書き方やアカデミックな英語を基礎から学ぶことができました。

Bachelorに進む前に、こうした基礎を身につけられたことは大きかったと思います。

スクリーンに映っているのはSalesforceのDeveloper Consoleです。Apexというクラウド上で動く言語を使い、患者情報を管理するクラスを書いているところです。

Bachelorに進んで、一番変わったのは周りの学生でした

QUT CollegeのDiplomaからQUTのBachelorへ進学しましたが、授業の難易度、課題の量、クラスの規模、先生からのサポートについては、想像していたほど大きな違いは感じませんでした。

一番変わったと感じたのは、周りにいる学生です。

Diplomaには留学生が多く、みんな似たような悩みを抱えているので、自然と仲良くなるスピードも早かったです。授業だけではなく、休みの日にも一緒に出かけるような友達がたくさんできました。

一方で、Bachelorに進むと現地の学生が多くなり、留学生と出会う機会はかなり減りました。授業では話しても、授業が終わればそれぞれ帰る、という関係になることも多かったです。

だからこそ、Diplomaのときに気の合う友達をつくっておくことは、その後のBachelor生活でも大きな支えになると思います。

ITを学びながら、Marketingや韓国留学にも挑戦

Bachelor of Information Technologyでは、Information Systemsを専攻しました。また、complementary unitではMarketingを選びました。

途中ではshort term programを利用して韓国の大学へ留学し、mediaとglobal marketingの2unitsを現地で履修し、QUTの単位として認定してもらいました。

大学生活を振り返ると、一緒に授業を受けたり、課題に取り組んだりした友達が多かった科目ほど、内容もよく覚えています。

ただ、final yearのcapstoneは本当に大変でした。ストレスも大きく、「本当にこれをパスできるのかな」と心配になることもありました。

こちらはSalesforceのFlow Builderです。コードを書かずに、条件分岐やデータの取得などを組み合わせながら業務の流れを構築するツールです。

英語でITを学ぶなら、この3つが本当に大事でした

やはり、英語を母語とする学生と比べると、授業についていくうえで苦労することは多かったです。

その中で私が大事だと感じたのは、3つあります。

1つ目は、ChatGPTなどを上手に活用して、授業前・授業中・授業後にできるだけ効率よく内容を理解すること。

2つ目は、課題にできるだけ早く取りかかること。

そして3つ目は、分からないことがあれば、恥ずかしがらずにクラスメイトや先生に聞くことです。

英語力だけではなく、こうした勉強の進め方も、海外の大学で学ぶうえではとても重要だと思います。

最初のセメスターで単位を落としました。それでも悪い経験ではありませんでした

当初は2025年12月に卒業する予定でしたが、最終的には半年延びて、2026年6月末の修了になりました。

単位を落としたのは、Bachelorに進んで最初のセメスターです。当時はまだ大学での勉強方法も十分に分かっておらず、examが60%を占める科目で必要な点数を取ることができませんでした。

もちろん、単位を落としたこと自体は嬉しいことではありません。ただ、今振り返ると、最初の段階で一度失敗したことで気持ちが引き締まり、その後の勉強への向き合い方が変わりました。

卒業が半年延びることについても、「半年ならそれほど大きく変わらない」と考えることができたので、必要以上に落ち込むことはありませんでした。

卒業が半年延びて気づいた、学生ビザの落とし穴

これは、私自身が実際に経験したことなので、これから留学する方にはぜひ知っておいてほしいです。

卒業が半年延びたとき、私は大学のことばかり考えていて、学生ビザの期限まで確認していませんでした。

しかも、自分で気づいたわけではありません。新しく始めたアルバイト先から、「学生ビザが3月15日で切れる」と言われて、そこで初めて気づきました。

コースの修了時期が延びても、学生ビザの期限が自動的に延長されるわけではありません。

私はすぐにオーストラリア留学センターの林さんへ連絡し、必要な手続きを確認して、改めて学生ビザを申請しました。幸い、申請から数日で新しいビザが発給され、無事に残りのコースを続けることができました。

留学中は、単位の取り方や履修状況によって卒業時期が変わることもあります。予定が変わったときは、大学のスケジュールだけではなく、「今持っているビザがいつまで有効なのか」も必ず確認したほうがいいと思います。

私は運よく間に合いましたが、もっと気づくのが遅れていたらどうなっていたか分かりません。この経験から、ビザの期限は自分でも定期的に確認することが大切だと学びました。

海外で初めての一人暮らし。ブリスベンで変わったこと

人生で初めての一人暮らしが海外だったこともあり、最初は分からないことばかりでした。

生活習慣はもちろん、料理をどのくらいするのか、いつ買い物に行くのか、洗濯はどのくらいの頻度でするのか、お金をどう管理するのか。日本にいたときにはあまり意識していなかったことも、全部自分で考える必要がありました。

それでも、生活しているうちに少しずつ慣れていきました。

オーストラリアは周りの人が本当に優しいと感じますし、自炊をすれば生活費もかなり抑えられます。ブリスベンは交通費も安いので、生活するうえで大きなストレスは感じませんでした。

留学を通して特に身についたと思うのは、お金を管理する力と、時間の大切さです。

それ以外にも、自分自身が成長したと思えることばかりで、留学を経験したことで考え方や価値観そのものが大きく変わりました。

卒業後も、目標は「海外で働くこと」

卒業後は、海外で働くことを目標に、少しずつ準備や受験を進めています。

私が目指しているのは、日本の中でグローバルに活躍するというよりも、実際に海外に出て、そこで働きながら活躍する日本人になることです。

簡単なことではないと思いますが、その立ち位置に近づけるように、これからも努力していきたいと思っています。

これから留学する人に、一番伝えたいこと

海外の大学へ進学することは、悩むことも多く、決して簡単な進路ではないと思います。

それでも、自分で考えて決めたことなら、その努力と決断に自信を持って頑張ってほしいです。

人生は一度きりなので、できるだけ後悔のない選択をしてほしいと思います。そして、自分一人の力だけでここまで来られるわけではないので、周りの人への感謝の気持ちも忘れないでほしいです。

英語については、日本にいる間も、そして大学に入学してからも、できるだけ触れ続けたほうがいいと思います。

また、留学生活では、授業、家探し、アルバイト探しなど、本当にいろいろな場面で人とのつながりが助けになることがあります。

社交性やコミュニケーション力を少しずつ高めて、人と積極的に関わる意識を持つだけでも、自分の世界はかなり広がると思います。

留学準備から卒業まで、オーストラリア留学センターと歩んで

オーストラリア留学センターさん、そして林さんにサポートしてもらいながら留学準備を進められたことは、本当に良かったと思っています。

留学前の準備だけではなく、実際にオーストラリアへ来てからも、何かあったときに相談できたり、近況をキャッチアップできる関係が続いていることは、とても心強いです。

手続きだけではなく、メンタル面でもサポートしていただいていると感じています。

今後もお世話になることがあると思います。これからもよろしくお願いいたします。

スタッフからのコメント

担当カウンセラーから

畑中さん、卒業おめでとうございます。

高校生の頃から進学について一緒に話をしてきたので、QUTを卒業したと聞くと、まず思うのは「本当にいろいろありましたね」です。

最初はITにするのか、ビジネスにするのか、航空系にするのか。大学をどうするのか。Bachelorから始めるのか、Diplomaから始めるのか。そこから実際にオーストラリアへ来て、授業が始まって、友達ができて、アルバイトをして、韓国にも留学して。もちろん、全部が予定どおりだったわけではありません。

単位を落として卒業が半年延びたこともありましたし、その影響で学生ビザをもう一度申請することにもなりました。本人も書いていますが、ビザの期限に気づいたのがアルバイト先だったというのは、今だから笑って話せる話です。

でも、留学って多分そういうものだと思います。

最初に立てた計画が、そのまま最後まで一度も変わらない人のほうが少ないです。途中で専攻について悩んだり、単位を落としたり、英語で苦労したり、人間関係で悩んだり、予定より卒業が延びたりすることもあります。

大事なのは、何も失敗しないことではなくて、何かあったときにどうするかです。

分からなければ人に聞く。うまくいかなければやり方を変える。必要であれば助けてもらう。そして、また次に進む。

畑中さんは、そういうことを何度も繰り返しながら、最後までしっかり卒業しました。

これから留学する方にも、ぜひこの体験談を読んでもらいたいと思っています。

海外の大学へ行けば、自動的に英語ができるようになるわけでもありませんし、海外へ行けば人生が全部うまくいくわけでもありません。むしろ、日本にいたときより自分で考えなければいけないことは増えます。

ただ、その環境の中で、自分で決めて、自分で失敗して、自分で立て直す経験ができる。私は、それも海外留学の大きな価値だと思っています。

そして畑中さんの場合、最初から言っていたのが「英語を使って、世界を舞台に活躍したい」ということでした。

大学を卒業したので、これで一つ大きな目標は達成しました。でも、本人にとってはここがゴールではなく、むしろここからですね。

日本の中で「海外経験があります」という人になるのではなく、本当に海外で働いて、海外で活躍する日本人になれるのか。

そこは私も楽しみにしています。

ここまで本当によく頑張りました。改めて、卒業おめでとうございます。

オーストラリア留学センター
ブリスベンオフィス
林 真生

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号I008)
留学カウンセラー歴22年。ブリスベン現地オフィスで、オーストラリア留学・進学の相談を担当しています。2002年にワーキングホリデーで渡豪し、現在は豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)として、高校生の大学進学、大学生の休学・認定留学、社会人のキャリアチェンジまで幅広くサポートしています。 これまで1500名以上の学生を見てきて強く感じているのは、留学は「入学できるか」だけで決めるものではないということです。英語力、成績、費用、ビザ、現地生活、そして卒業後の進路まで含めて、その人にとって本当に続けられる選択かどうかを見極めることを大切にしています。希望だけで話を進めるのではなく、必要な場合は厳しいこともお伝えしながら、現実的で納得できる留学プランを一緒に考えています。 ブリスベンで留学している学生、これからブリスベンでの進学を目指す方に向けて、制度の説明だけではなく、現地で日々留学生をサポートしているからこそ伝えられる判断材料をお届けしています。「相談してよかった」と思っていただけるよう、一人ひとりの状況に合わせて丁寧に向き合っています。 このカウンセラーに質問する

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