| アデレード大学卒業までの道のり |
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■2022年 6月 アデレード大学カレッジ Academic English(5週間)
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■2022年 7月 アデレード大学カレッジ Foundation 開始
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■2023年 7月 アデレード大学 Bachelor of Psychology 入学
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■2026年 6月 アデレード大学 Bachelor of Psychology 卒業
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■2026年 7月 日本に帰国。日本の大学院へ進学予定 |
オーストラリアの大学へ進学を目指したきっかけ
高校3年生の夏休みまで、私も周囲と同じように日本の大学受験に向けて必死に勉強していました。しかし、志望校を具体的に検討する中で「本当に進みたいと思える大学が見つからない…」と行き詰まってしまったのです。
そんなとき思い出したのが、中学生のときに経験したシドニーでのホームステイでした。とても楽しく印象的だったあの体験を思い出し、「海外の大学へ進学する」という選択肢へ大きく方向転換することに決めました。
両親に相談したところ、母は「やっぱりね!絶対いつか行くと思っていたから、今挑戦してみたらいいんじゃない」と笑顔で背中を押してくれました。高校の担任の先生や進路指導の先生も「ぜひ頑張りなさい」と応援してくださり、大変心強かったです。
地元の進学校に通っていたため、周りの友達が日本の大学受験に向かう中で不安もありましたが、同学年に海外進学を目指す仲間が数人いたため、情報を共有し合いながら前向きに準備を進めることができました。
アデレード大学を選んだ決め手

進学先としてアデレード大学を選んだ理由はいくつかあります。まず、オーストラリアのトップ大学群「Group of Eight」の一校であり、将来、臨床心理士になる上での 大学院(マスターコース)へ進むための認定コースがしっかり整っていたことです。
また、シドニーやメルボルンのような大都市に比べてアデレードはコンパクトで、必要なものがすぐ手に入る穏やかな街です。誘惑が少なく、落ち着いて勉強に集中できる環境だと感じました。さらに、大都市よりも生活費を抑えられる点も大きな魅力でした。
そして、大の「パンダ好き」だった私にとって、オーストラリアで唯一パンダが飼育されているアデレード動物園があることも魅力的でした。「勉強で行き詰まったときの最高の気分転換になるはず」と思ったことも、後押しの一つになりました(笑)
心理学を学びたいと思った一番の理由
実は、中学生のときにいじめを経験したことがあります。。
当時は「なぜ人は人を傷つけるのだろう」「どうして自分はこんな風に感じてしまうのだろう」と疑問や悩みを抱えていました。それが、心理学に興味を持った原点です。
その一番辛かった時期に参加したシドニーへのホームステイで暗闇の中に光が差し込むような感覚を味わい、「自分が本当にありたい姿」を現地で見つけられた気がしました。
高校生になり、一度は薄れかけていたその思いですが、自分の進路に向き合ったとき「オーストラリアで心理学を学ぶことこそが、あの辛かった時期の自分が思い描いていた『なりたかった自分』に繋がる」「学ぶなら心理学しかない」と確信しました。自分にとってとても自然で、揺るぎない決断でした。
心理学の授業:面白かった科目と大変だった科目

大学で最も興味深かった授業は、2年生で履修した「発達心理学(Foundations of Health and Lifespan Development)」です。それまで発達心理学は子どもの成長に関するものだと思っていましたが、生涯(ライフスパン)を通じた人間全般の発達を学ぶものだと知り、視野が広がりました。
心理学の学士課程では理論や基礎を中心に学ぶことが多いのですが、この授業では認知症や高齢者支援など、身近な家族や社会に結びつけて深く考えることができ、大きな学びとなりました。
一方で、一番苦労したのが「学習心理学」です。「パブロフの犬」で知られるような条件付けの理論を、数式を用いて論理的に表す内容でした。1時間の講義を理解するために5時間以上復習することもあり、毎日4〜5時間、課題がある時期は6〜7時間机に向かっていました。
心理学では、一つの理論が完成形ではなく「そこからさらに新しい理論へと発展していく」という科学的な思考プロセスを学びます。大変ではありましたが、知的な刺激に満ちた時間でした。
心理学を学んで実感した面白さとは?
3年間心理学を学んで気づいたのは、「心理学はたった一つの正しい答えを求める学問ではない」ということです。
人間という複雑で個体差があり、常に変化する存在を扱う以上、数学のような100%の絶対解は存在しません。「分からないこと」をまず素直に認め、安易に決めつけない姿勢こそが探究の第一歩です。
心理学では、思い込みではなく「仮説を立て、データを集め、検証する」という科学的なプロセスを大切にします。「現時点で最も合理的な理解」を少しずつ深めていく過程そのものに魅力があります。
「何が解明されていて、何がまだ分からないのか」を丁寧に紐解きながら、答えのない問いに向き合っていく奥深さこそが、私が感じている心理学の醍醐味です。
挫折を支えてくれた友人と留学生活
同じ心理学専攻の学生は現地オーストラリア人が多く、周囲は高校からの友達同士でまとまっていたため、最初は友人作りに苦労しました。それでも勇気を出して最初の授業で声をかけたのが、韓国系オーストラリア人の友人でした。
順調に見えた留学生活は、2年生の第1学期が終わる頃、大きな精神的に落ち込む経験しました。
心理学の勉強が楽しすぎるあまり没頭しすぎてしまい、寝る間も惜しんで四六時中勉強ばかりしていた結果、完全に燃え尽きて虚無感に襲われてしまったことがありました。
心の中で「このままでは良くない」と思いつつも行動できない、、そんな中、その友人に相談したところ、「今すぐうちにおいで!」と温かく家に招いてくれました。

友人のお母さんがたくさんの韓国料理を振る舞ってくださり、「勉強は忘れて泊まっていきなさい」「そんなに根を詰めなくても大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれたことで、周りの温かさに救われました。帰国時には大好きな料理のレシピまでいただき、人の温もりに支えられながら、「疲れたらしっかり休む」というセルフケアの大切さを学び、少しずつ自分のペースを取り戻すことができました。

そして、大親友といえる友人ができたこと、心の支えがあることが本当に救いでした。
アデレード大学の学習環境
アデレード大学の教授やスタッフの皆さんはとても親切で、いつでも親身に相談に乗ってくれました。
1年生の最初の頃、自分の英語力に自信が持てず強い不安を感じていた時期がありました。思い切って先生に相談したところ、「十分頑張っているから大丈夫だよ」と温かく励ましてくれました。2年生になったときもその先生が覚えていてくださり、「いい成績が出ているね!よく頑張ったね」と声をかけてくれたときは本当に嬉しかったです。
オーストラリアの大学では、わからないことや不安なことがあれば遠慮なく質問できる環境が整っています。一人で抱え込まずに先生方を頼ることが、充実した留学生活を送るカギだと思います。
アデレードでの滞在方法は?
ホームステイやシェアハウス、友人家族宅の部屋を借りるなど、4年間を通して様々な場所に滞在しました。最初の半年に滞在したホームステイでは、ホストマザーやホームステイメイトがとても親切な方達で生活のスタートに必要なことを手伝ってくれたり、英語の文法や発音方法を教えてもらったりと、慣れない新しい生活について色々教えてくれたので、最初の生活の基盤としてホームステイをして良かったと思います。
ホームステイ後はシェアハウスを探して移動しました。シェアハウスについては、二つの家に滞在しました。
1つのシェアハウスは学生だけでしたので「この課題が大変」などちょっとした大学の苦労や悩みを共有したり、試験期間はお互いを鼓舞しながら乗り越えることができたので、一番学業に専念できる環境だったと思います。

もう一つのシェアハウスでは ハウスメイトが社会人でみんな仲が良く和気藹々とした雰囲気ということもあり、休日に海に連れて行ってもらったり一緒にホットポットを食べるなど、行動範囲が広がったり娯楽が増え、自室を出るとすぐに勉強の息抜きができる環境でした。
休日の過ごし方
2年生2学期以降は 意識的に休日を過ごす(しっかり休む)ということをしました。あとはアルバイトが息抜きになったと思います。シティーにあるレストランで働いていたので、授業の合間にバイトに行くなど時間の有効活用ができていたと思います。お昼のピーク時のレストランで働いていたので、忙しい時はどんなに課題に悩まされていてもそれを忘れ、強制的に勉強から離れる時間ができていました。また、日本食レストランということもあり、生活の中で数少ない日本語での会話もできていたことが良い気持ちの切り替えになったと思います。

そのほか、大学の後半は 友人とのカフェ巡りもしていました。インスタで見つけたおいしそうなご飯を食べに行くのを楽しみに頑張っていることがほとんどだったと思います(笑)。
留学を通じた自身の成長と今後の展望
アデレード大学では 4年間(Foundationも含めて)を通じて、語学力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、精神面でも大きな自信を得ることができました。
留学前は「失敗したらどうしよう」と挑戦する前に悩み込んでしまうタイプでした。しかし現地での生活を経て、「まずはやってみよう、やってみてから考えればいい」という前向きなマインドに変わりました。小さなことに囚われず、人として大きく成長できたと感じています。
そして何より、中学生のときに思い描いていた「なりたかった自分」に一歩近づくことができました。アデレード大学での心理学を学んだ 3年間、しっかり成績を残して修了し、無事に卒業を迎えることができました。
現地でそのまま大学院へ進む選択肢もありましたが、現在は「日本国内で英語話者にも対応できる臨床心理士になる」という新たな目標を掲げ、日本の臨床心理士指定大学院への進学に向けて帰国し、準備を進めています。
焦らず自分自身のペースを大切にしながら、「思い描いた自分がアデレード大学を卒業と同時に掲げたキャリア」に向かって着実に歩みを進めていきたいと思っています。
スタッフからのコメント
アデレード大学でコースを開始した頃から 心理学士修了まで、万裕さんを見守って思うことは、楽しいと思うことと同じくらい「壁にぶつかり、自分と向き合った時間」が、万裕さんを大きく成長させたんだと思います。
心理学で学んだ「答えのない問いに向き合う力」や、途中で学んだ「自分を大切にする(セルフケア)こと」は、これからの人生においても間違いなく大きな財産になります。
困難から逃げずに乗り越えた万裕さんなら、日本で進学される大学院でも、持ち前の探究心と優しさで素敵な研究やキャリアを築いていけると確信しています。アデレードで培った自信を胸に、次のステップでも万裕さんらしく輝いてください。これからもずっと応援しています。