なぜ最終的にボンド大学を選んだのか?現地で変わった進学先の決め手
大学選びにおいて、私が一番大切にしていたのは「実際に現地を見て決めること」でした。というのも、高校留学の際に、実際に現地を見ずに学校を決めてしまい、少し後悔した経験があったからです。今回は同じ失敗をしたくないと思い、自分の目で大学や街の雰囲気を見てから進学先を決めようと考えていました。

そのため、オーストラリアでは観光学を学べる大学として、クイーンズランド大学、グリフィス大学、ボンド大学、エディス・コーワン大学の4校を受験しました。すべての大学から合格をいただいた後、実際にオーストラリアまで足を運び、それぞれの大学や街を自分の目で見ながら進学先を検討しました。
実は当初、ボンド大学は進学先としてほとんど考えていませんでした。クイーンズランド大学や、観光学分野で評価の高いグリフィス大学への進学を考えていたため、ボンド大学は「観光学部もあるから」という理由で受験したに過ぎませんでした。せっかく合格をいただいたし、グリフィス大学の近くにあるからついでに見ておこう、というくらいの気持ちでキャンパスを訪れたのが正直なところです。
しかし、実際にキャンパスを訪れてみると、その印象は大きく変わりました。キャンパスの雰囲気はとても良く、施設や学習環境も非常に整っていて、「ここで勉強したい」と自然に思える環境だったのです。特に図書館などの学習施設は非常に充実しており、勉強に集中できる環境が整っていることに強い魅力を感じました。
そしてその時に初めて、ボンド大学の1年3学期制(ファストトラック)という制度を知りました。この制度では、最短2年間で学位を取得することができます。23歳で大学進学を決めた自分にとって、通常より短い期間で学位を取得できるこの制度は非常に魅力的で、「この環境で、この制度なら頑張れる」と強く感じました。
キャンパスの雰囲気や学習環境の良さに惹かれたこと、そしてファストトラック制度という学業面でのメリットを知ったことで、ボンド大学への進学を決意しました。
Diplomaスタートは本当に得?学費・サポート・成績面で感じた大きなメリット
私は最初から大学の学部に入学するのではなく、Bond University CollegeのDiploma of Businessから大学生活をスタートしました。
一般的には、Diplomaを経由することでアカデミックな基礎を学べると言われることが多いのですが、ボンド大学の場合、実際に受ける授業は学部生とほとんど変わりません。クラスも学部生と同じで、同じ内容の授業を受けるため、Diplomaだから特別に基礎科目を多く学ぶというわけではありません。
ただし、Diplomaの学生には、学部の授業に加えて、Diplomaの学生だけのサポートクラスのような時間があり、そこで先生に質問したり、授業内容をより深く理解するためのサポートを受けたりすることができます。先生との距離も近く、気軽に質問できる環境が整っている点は大きなメリットでした。
そして個人的に、Diplomaからスタートしたことは非常に良い選択だったと感じています。その理由の一つは学費です。Diplomaの学費は学部に比べて安く設定されており、費用を抑えることができます。ボンド大学の学費はかなり高いため、その点はとても助かりました。さらに、Diplomaからスタートして学部に編入しても、最初から学部でスタートしても、最短2年間で卒業できる点は変わりません。また、Diplomaを修了すると、Diplomaの卒業証書も取得できます。
つまり、学費を抑えながら学部生と同じ授業を受けることができ、さらに追加のサポート授業や卒業証書まで得られるため、非常にメリットの多い制度だと感じました。
私自身、Diplomaの期間中に教授と積極的にコミュニケーションを取ることができ、多くの先生と関係を築くことができました。その関係は、学部に進学した後も大きな助けになりました。
また、サポートの厚い環境のおかげで学業にも集中することができ、Diploma在学中の2学期間はいずれも首席を獲得し、大学全体の成績優秀者にも選ばれるという経験をすることができました。

学部から直接スタートしていた場合、学生数も多く、ネイティブの学生も多いため、このような成果を出すのはより難しかったと思います。Diplomaからスタートしたことで、良い成績を残し、自分の経歴を作ることができた点も大きなメリットでした。
他大学のDiploma制度については分かりませんが、少なくともボンド大学においては、Diplomaからスタートすることは非常に価値のある選択だったと感じています。
教室で終わらない学び。観光都市ゴールドコーストで深まった実践力
オーストラリアでホスピタリティや観光を学ぶ一番の魅力は、学んでいる内容をすぐに実際の街で体感できる環境にあることだと思います。
私が学んでいたボンド大学はゴールドコーストにあり、この街自体が観光によって成り立っている都市です。そのため、授業で学んだ観光の仕組みやホテル・ホスピタリティの考え方を、普段友人と出かける街の中で実際に見ることができます。
観光地の運営やホテルのサービス、イベントの影響などを日常の中で観察できるため、教科書の知識がそのまま現実の街と結びつく感覚がありました。こうした学びと実体験がすぐにつながる環境は、観光学を学ぶ上で非常に大きな魅力だと感じています。

また、オーストラリアで観光を学ぶという点では、今が非常に面白いタイミングだとも感じています。2032年にはブリスベンでオリンピックが開催される予定で、それに向けてブリスベンやゴールドコーストでは再開発が進み、観光産業も大きく変化しています。実際に授業で調べた際も、ここ数年で観光客数が大きく増加し、シドニーやメルボルンに並ぶ観光都市として成長していることを実感しました。こうした成長の途中にある地域で観光学を学べたことは、とても貴重な経験だったと思います。
さらに、オーストラリアはアジアに近いこともあり、日本や中国、東南アジアなどの事例が授業でよく取り上げられます。特に日本の観光やホスピタリティの例が出ることが多く、自分の国の事例を海外の視点から学ぶことができたのも興味深い点でした。
印象に残っている授業の一つは、ホテル経営のシミュレーションを行う授業です。クラスをいくつかのチームに分け、それぞれのチームが一つのホテルを運営します。メンバーはレストランマネージャー、宿泊マネージャー、人事マネージャーなどの役割を担当し、シミュレーション上でホテル経営を行います。客室料金や人件費、マーケティングなど細かい部分まで調整することができ、その結果によって利益やランキングが変わる仕組みになっています。非常に実践的な内容で、チームで議論しながら戦略を考える過程はとても面白く、特に印象に残っている授業です。
課題がきっかけで世界が広がる。社会人インタビューで得たリアルな学び
当時の私は、オーストラリアで社会人の知り合いがほとんどいなかったため、どのように人にアプローチすればいいのか、最初はかなり苦労しました。そこでオーストラリア留学センターの方に相談し、さまざまな方をご紹介いただいたことで、実際に観光業界で働く方々にお話を伺う機会を得ることができました。
その節は本当にお世話になりました。無事に課題を完遂できたのは、林さんと快くインタビューに協力してくださった先輩方のおかげです。
実際にお話を伺った方々は、すでにキャリアを築き成功されている方が多かったのですが、それでも過去の成功に満足するのではなく、常に未来に目を向けて新しいことに挑戦し続けている姿がとても印象的でした。仕事に真剣に向き合い、自分なりの答えを探しながら努力を続けている姿は、社会人になる直前の学生だった私にとって大きな刺激になりました。

特に印象に残っている言葉として、「Fake it until you make it」があります。最初は自信がなくても、まずはできるように振る舞い、行動し続けることで、やがて本当にできるようになるという考え方です。また、「セブンタッチ(Seven Touch)」という、関係を築くためには7回接点を作ることが必要だという考え方も教えていただきました。
こうした言葉や考え方は、今でも自分の中で大切な指針になっています。もちろん、課題として良い成績を取ることも重要でしたが、それ以上に、人として、そしてこれから社会人として生きていく上での大きな学びを得ることができた経験だったと感じています。
少人数制はここまで違う。ボンド大学で実感した教授との近さ
ボンド大学の特徴の一つが少人数制のクラスで、私はこの環境をとても良いものだと感じていました。
その良さを強く実感したのは、後に交換留学でデンマークのコペンハーゲン・ビジネススクールに行ったときでした。コペンハーゲンは非常に大きな大学で、学生数も多いため、教授との距離がかなり遠く感じられました。質問をしようと話しかけてもかわされてしまったり、メールの返信が返ってこないこともあったりして、最初は少し戸惑う場面もありました。
それに対して、ボンド大学では教授との距離が非常に近く、質問のしやすさは本当に大きな魅力だと感じました。授業後に質問に行くと、どの教授も時間を取って丁寧に説明してくれ、理解できるまでしっかり付き合ってくれます。私自身、在学中に教授に質問しに行って嫌な顔をされたことは一度もありませんでした。課題についての相談はもちろん、時には「最近どう?」といった雑談をすることもあり、学生と教授の距離がとても近い環境でした。

そしてもう一つ感じたのは、真面目に取り組む学生がきちんと評価される環境だということです。分からないことを積極的に質問し、授業に真剣に取り組んでいれば、教授も必ずサポートしてくれます。努力する学生が損をしない環境が整っている点も、ボンド大学の大きな魅力だと思います。
個人的には、「しっかり学びたい」「教授と近い距離で学びたい」と考えている学生にとって、ボンド大学はとても良い環境だと感じました。
最短2年は本当に大変?ファストトラックの忙しさと乗り切り方
ボンド大学のファストトラック制度は、1学期が約12〜14週間で終わるため、正直に言うと進むスピードはかなり早いです。1学期で4科目を履修し、授業にもよりますが、それぞれにかなりの量の課題が出るので、特に学期の終盤、最後の2〜3週間はみんなバタバタしています。テストも重なるので、図書館はかなり賑わいます。
ただ、タイムマネジメントさえしっかりしていれば、そこまで大変すぎるというわけでもないと思います。ボンド大学の場合、学期の最初にシラバスが配られ、12週間の中で「この週にこの課題が出る」「この週に提出」といったスケジュールが最初から全部分かるようになっています。
なので私は、1週目の時点で全部の課題の締め切りをカレンダーに入れていました。その上で、それぞれの課題にどれくらい時間がかかりそうかを見て、「この課題はこの週までにここまで進める」といった形で、12週間のスケジュールをだいたい最初の週に決めていました。
そのおかげか、友達からは「課題を終わらせるのが異様に早い人」というイメージを持たれて、よくいじられていました(笑)。
というのも、ボンド大学は学期の間の休みが1か月ほどしかないのですが、私はその休みの間にヨーロッパに行ったり、南米に行ったりと、よく旅行をしていたからです。なので、「早く課題を終わらせて旅行に行きたい」というモチベーションもあり、できるだけ早めに課題を終わらせるようにしていました。
実際、12週目の時点ではもうほとんどの課題を終わらせていて、最終週が始まったタイミングでオーストラリアを出て旅行に行くこともありました。
もちろん、忙しいことは忙しいです。特にボンド大学での最終学期は必修科目の課題が重なり、少し大変な時期もありました。ただ、それも最初の週にスケジュールを立てていたので、「遊ぶ時間が少し減ったな」くらいの感覚で、問題なく乗り越えることができました。
ファストトラック制度は確かにスピードが速いですが、事前に計画を立てて取り組めば、勉強も遊びも両方しっかり楽しむことができると思います。
また、これはちょっとしたコツですが、ChatGPTのようなツールもうまく使うと良いと思います。もちろん、そのまま提出するのは良くありませんが、リサーチやアイデア整理などに活用すれば、勉強の効率はかなり上がると感じました。
なぜデンマークへ?コペンハーゲン留学で広がった視野
私はボンド大学在学中に、デンマークのコペンハーゲン・ビジネススクール(CBS)へ交換留学をしました。
ただ実は、ホテル経営や観光を学びたいからデンマークに行こうと思っていたわけではありませんでした。せっかく交換留学という制度があるなら、人生最後の留学生活をオーストラリアだけで終わらせるのはもったいないし、自分がこれから先、なかなか住む機会がない国に住んでみたいと思ったのがきっかけです。

実際、私が通っていたCBSには、観光やホスピタリティの授業はありませんでした。そこで授業は少し方向を変え、日本やアジアを研究している教授のクラスを取ったり、その教授と親しくなって日本に関するテーマで論文を書いたりしていました。もちろん、ボンド大学側で履修しなければいけない必修科目もあったので、そういった授業も取りつつ、比較的自由に興味のある分野を勉強していました。
ちなみに、デンマークを選んだ理由も「絶対にここに行きたい」というものではなく、もともとはヨーロッパのどこかに行きたい、というくらいの気持ちでした。本当はパリにも少し憧れていたのですが、英語で授業が受けられること、そして当時自分が履修しなければいけなかった必修科目が取れる提携大学がCBSだけだったため、結果的にデンマークに決めました。
ただ、実際に住んでみると、コペンハーゲンは本当にきれいで素敵な街で、「ここにして正解だった」と思いました。
住まいは大学が手配してくれるシェアハウスで、私はデンマーク人の学生と一緒に暮らしていました。家探しを自分でしなくてよかったので、その点はかなり楽でした。
また、驚いたのがデンマーク人の英語力です。本当にみんな英語が上手でした。あるときデンマーク人の友達4人と一緒に飲みに行ったことがあったのですが、私がデンマーク語を話せないので、彼らは友達同士の会話もすべて英語で話してくれていました。「デンマーク語で話してもいいよ」と言ったら、「だって君は分からないでしょ。英語でいいよ」と普通に言われて、すごいなと思いました。
そのため、生活の中で言語面で困ることはほとんどありませんでした。
また、デンマーク人の性格も個人的にはとても好きでした。最初は少しクールに見えるのですが、話してみるととてもフレンドリーで優しい人が多く、どこか日本人と似ているところもあるように感じました。
学びの面では、日本やアジアを研究している教授と親しくなり、日本の将来や社会、私自身が将来どのように日本に貢献していけるかといった話をする機会がありました。観光やホテルの専門授業ではありませんでしたが、そうした深い議論ができたことはとても印象に残っています。
そしてもう一つ、交換留学中の大きな思い出はヨーロッパ旅行です。ヨーロッパは飛行機がとても安く、国同士も近いため、週末に気軽に別の国へ行くことができます。私が履修していた授業は、最終試験の結果が100%の成績評価で、出席も必須ではなかったため、比較的自由な時間がありました。
そのおかげで、本当にいろいろな場所に行きました。フランス、スペイン、イギリス、東欧の国々はもちろん、モロッコやチュニジアなど北アフリカまで足を伸ばしました。最終的には20カ国以上を訪れることができたと思います。
交換留学の期間は、本当にさまざまな国の人と関わりながら過ごしていました。振り返ってみても、とても楽しく、貴重な経験だったと思います。もし留学先の大学に交換留学制度があるのであれば、ぜひ挑戦してみることをおすすめします。
外に出たからこそ分かった。オーストラリアとボンド大学の本当の魅力
交換留学を経験して、正直に言うと、ボンド大学への愛着はかなり深まりました(笑)。
CBSももちろん素晴らしい大学でしたし、日本を研究している教授とも親しくなれて、とても良い経験ができました。ただ、その中で改めて気づいたのが、ボンド大学の教育環境の良さでした。
ボンド大学は、本当に学生サポートが手厚い大学だと思います。「もっと学びたい」「ここを深く知りたい」と思ったときに、教授に気軽に質問でき、時間を取ってしっかり話を聞いてもらえる環境というのは、実は大学ではそれほど多くないのだと、交換留学をして初めて実感しました。
ボンド大学では、どの教授に質問しても丁寧に答えてくれますし、些細なことでもきちんと向き合ってくれます。そういう環境があるからこそ、学びたいと思ったときにどんどん学びを深めていけるのだと思います。
また、学生同士の雰囲気もとてもフレンドリーでした。学生数がそこまで多くないということもあり、大学全体のコミュニティが比較的コンパクトで、居心地の良さを感じることが多かったです。
多国籍な雰囲気という意味では、CBSもボンド大学もあまり大きくは変わりません。ただ、どこの大学でもそうですが、現地の学生同士はやはり自然と固まることが多いので、その輪の中に入っていけるかどうかは、自分の行動次第なところもあると思います。
私の場合は、ボンド大学で日本人学生団体を立ち上げ、友人たちと一緒に運営していました。そこには日本人だけでなく、さまざまな国の学生が遊びに来てくれて、自然と国際的なコミュニティができていきました。そういう環境を自分たちで作ることができたという意味でも、ボンド大学はとても居心地の良い場所だったと感じています。
ちなみに、正直に言うと、私はヨーロッパの雰囲気もとても好きでした。歴史ある建物や街並みがたくさんあり、個人的にはそういう空気感に大きな魅力を感じていました。
ただ、それでもやはりオーストラリアには、オーストラリアにしかない魅力があります。街も人もとても明るく、全体的にストレスが少なく、開放的でのんびりした空気があります。卒業式で久しぶりにオーストラリアに戻ったときも、「やっぱり気持ちいい国だな」と改めて感じました。
ヨーロッパには歴史の魅力があり、オーストラリアにはこの開放的な雰囲気があります。どちらも経験できたことは、自分にとってとても貴重な経験だったと思っています。
勉強だけじゃない。ゴールドコーストでのリアルな学生生活
ゴールドコーストの住み心地は、正直かなり良いと思います。すごく大きな都市というわけではないので、遊ぶ場所がとても多いわけではありませんが、その分のんびりしていて、とても暮らしやすい街でした。

私の場合は、休みの日に釣りをして過ごすことが多かったです。ボンド大学のキャンパスの前には川が流れていて、授業が終わったあとにそこで釣りをして魚を釣ったりしていました。そういう過ごし方ができるのも、ゴールドコーストらしい良さだと思います。
交通面も意外と便利です。私は1学期だけ車を借りていたことがあり、そのときは本当に生活が快適でした。やはり車があると行動範囲が広がるので、かなり便利だと思います。ただ、車がなくても生活にそこまで困ることはありません。バスもありますし、ブリスベンまで行く電車もあるので、交通費は比較的抑えやすいと感じました。
普段の息抜きとしては、やはり友達と過ごすことが多かったです。ボンド大学のキャンパスにはジムやテニスコート、プールなどの施設があるので、休みの日はジムに行ったり、プールで泳いだり、友達とテニスをしたりしていました。そのあと図書館に行って勉強する、というのが定番の過ごし方でした。

たまに友達と少し遠出して滝を見に行ったり、ブリスベンまで遊びに行ったりすることもよくありました。もちろん、車があるともっと行動範囲は広がりますが、なくても十分楽しめる環境だと思います。
そして、やはりゴールドコーストといえば海が近いことです。私はサーフィンはしませんでしたが、サーフィンをしたり、ビーチに行くのが好きな人にとっては本当に最高の環境だと思います。
留学で一番変わったこと。人と一緒に何かを作る力
留学前の自分と比べて、特に大きく成長したと感じているのは、「人と一緒に何かを作る力」だと思います。
ボンド大学では、友人たちと一緒にBUNCA(Bond University Nihon Cultural Association)という日本人学生団体を立ち上げました。この団体を作った経験は、私にとってとても大きな出来事でした。

実は私は昔から、リーダーのようなポジションを任されることが多かったのですが、どちらかというと「自分で全部進めてしまうタイプ」でした。いわゆる一人相撲のように、自分の考えでどんどん物事を進めてしまうことが多かったのです。
ただ、学生団体をゼロから立ち上げて運営していく中で、それでは限界があることに気づきました。大学の団体になると規模も大きくなりますし、一人ではできないことがどんどん増えていきます。
その中で、本当にたくさんのメンバーが私を助けてくれました。自分一人では絶対に実現できなかったようなことも、みんなが協力してくれたおかげで形にすることができました。
例えば、約200人規模のイベントを開催することができたり、普段のイベントでも30〜40人以上が集まるようなコミュニティに成長したりしました。運営メンバーも最終的には10人以上になり、みんなで協力しながら活動を続けていました。

この団体は、ただイベントを開催するだけではなく、日本人学生や留学生が気軽に集まって情報交換をしたり、日常のことを話したり、息抜きをしたりできる場所になっていきました。そういうコミュニティを作ることができたことは、本当にうれしかったです。
そして何より、「一人ではできないことも、チームならできる」ということを強く実感しました。自分一人の力は決して大きくありませんが、誰かと一緒に取り組むことで、自分では想像できなかったような結果を生み出すことができる。そういう経験ができたことは、私にとってとても大きな学びでした。

一緒に活動してくれたメンバーには、今でも本当に感謝しています。あの時間は、自分にとってとても大切な経験でした。
さらに、オーストラリアではホテルでのインターンシップも経験しました。正直に言うと、そこでかなり精神的にも鍛えられました。海外でもやはり大変なお客様はいますし、接客業の難しさを実感することも多かったです。ただ、そうした経験も含めて、自分にとっては大きな成長の機会になりました。
私は高校時代から海外に出ていたので、英語力というよりも、今回の留学を通して一番感じたのは、人としての成長だったと思います。これからもまだまだ学ぶことは多いですが、留学を通して「もっと成長していきたい」と思えるようになったこと自体が、自分にとって一番大きな変化だったのかもしれません。
ホテル業界で日本に貢献したい。留学後に描くキャリアのかたち
今後のキャリアについてですが、私はホテル業を通して、地方の再生、そして日本の発展に少しでも貢献できるような人間になりたいと思っています。
そもそも私がホテルに興味を持った理由の一つに、「ホテルはその町の顔になる存在だ」という考えがあります。旅行をすると、多くの場合、その町で最初に訪れる場所の一つがホテルです。ホテルに入った瞬間に「素敵だな」と感じれば、その町全体の印象も良くなりますし、逆にあまり良い印象を持てなければ、その町のイメージも少し変わってしまうかもしれません。
だからこそホテルは、その地域を代表する存在であり、その地域の魅力を伝える大切な場所だと思っています。そして、地域の人たちと協力していくことで、ホテルはその地域を活性化させる起爆剤のような存在にもなれると考えています。

私はこれからホテル業界に就職する予定で、ホテル経営を学んできたこともあり、マネージャー候補として働くことになります。もちろん、これからたくさんの経験を積んでいかなければなりませんが、将来的にはその地域を代表するようなホテルを作り上げていきたいと思っています。
そして、もし自分が運営するホテルや関わるホテルが、その地域の発展に少しでも貢献できたら、それ以上にうれしいことはありません。
また、将来的には自分の経験を次の世代に伝えることもできたらいいなと思っています。例えば、自分が関わっている街で小さな講演会を開き、海外での経験やこれまでの挑戦について話す機会を作れたらいいなと思っています。
海外が絶対に良い、日本が絶対に良い、というように可能性を決めつけるのではなく、いろいろな視点で物事を見ることができる人が増えたら、日本の未来ももっと面白くなるのではないかと思っています。
まだまだこれから働いていく中で、考え方やキャリアの方向が変わることもあるかもしれません。ただ、日本のために、そして次の世代のために何かを残したいという気持ちは、これからもずっと大切にしていきたいと思っています。
現地サポートがあったから挑戦できた。オーストラリア留学センターを利用した感想
今回の留学を振り返ると、オーストラリア留学センターの皆さんには本当にお世話になりました。
私はゴールドコーストの大学に通っていましたが、ブリスベンに行く機会も多かったので、特にブリスベンオフィスの林さんにはたくさんサポートしていただきました。カフェでお話をしたり、留学生活のことを相談したり、時には大学の課題についても助けていただいたりと、本当にいろいろな面で支えていただきました。
実は留学前、いくつかの留学エージェントに話を聞きに行ったのですが、その中でもオーストラリア留学センターは、大学の情報や現地の状況についてとても詳しく説明してくださり、「ここなら信頼できる」と感じたのを覚えています。
実際に留学が始まってからも、困ったことがあったときにすぐ相談できる存在がいるというのは、とても心強かったです。「何かあってもオーストラリア留学センターがいる」という安心感は、海外で生活する上で本当に大きかったと思います。
また、電話をしたときもいつも温かく迎えてくださり、距離の近いサポートをしていただけたことも印象に残っています。海外では何が起こるか分からないからこそ、こうした信頼できるサポートがあることはとても大切だと感じました。
オーストラリア留学センターは、ゴールドコーストやブリスベンをはじめ、オーストラリア各地にオフィスがあり、現地にスタッフの方がいるという点も安心できるポイントだと思います。やはりオンラインだけでは分からないことも多いですし、現地のリアルな情報を直接聞ける環境はとても心強いものです。
今回の留学生活を無事に終えることができたのも、こうしたサポートがあったからこそだと思っています。本当にありがとうございました。
スタッフからのコメント
今回のインタビューを通して特に印象的だったのは、仲野さんが進学先を最初から決め打ちするのではなく、自分の目で現地を見て、比較し、納得したうえでボンド大学を選ばれていたことです。実際に現地を訪れたからこそ分かった学習環境の良さや、少人数制ならではの学びやすさ、そしてファストトラック制度の魅力を、自分自身の基準でしっかり見極めて進学先を決められた姿勢に、とても強い主体性を感じました。
また、Diplomaからのスタート、交換留学への挑戦、学生団体の運営、さらに将来のキャリアを見据えた行動まで、一つひとつの経験を単なる思い出で終わらせず、自分の成長につなげてこられた点も非常に印象的でした。とくに「一人ではできないことも、チームならできる」という実感は、留学を通して得られる大きな財産の一つだと思います。
私自身はブリスベンオフィスでのサポートでしたが、仲野さんはボンド大学に通いながらも定期的に連絡をくださり、ブリスベンに来る際にも声をかけてくれていました。都市が違っていても、こうして顔を見て近況を聞ける関係を続けられたことは、現地でサポートする立場としてとてもうれしく感じています。
留学は進学先の学校だけで完結するものではなく、こうした現地でのつながりや、安心して相談できる関係があることで、より充実したものになっていくのだと改めて感じました。
ボンド大学での学びや出会い、そしてオーストラリアとヨーロッパの両方を経験したからこそ見えてきた視野の広がりは、これからホテル業界で活躍していくうえでも大きな強みになっていくはずです。
ご卒業、そして次のステージへの第一歩、本当におめでとうございます。留学を通して培われた行動力と柔軟な視点を胸に、今後ますますご活躍されることを心より応援しています。