なんで留学? 私の人生を変えた一つの出会い
看護学部からキャリアチェンジを決めたわけ
私が海外大学院への進学を決意したのは、将来のキャリアチェンジという、自分にとって大きな挑戦をするためでした。
もともと日本の大学では看護学部に在学していましたが、在学中にベンチャー企業での勤務を経験したことが、私の人生の大きな転機となりました。特に、外資系企業出身の代表との出会いを通して、
「将来は絶対にビジネスの世界で活躍したい」という、思いが芽生えたのです。この目標を達成するには、海外で専門的な知識を学ぶしかないと決断しました。
留学先としてシドニー大学を選んだ理由は2つあります。
「世界的に認知度が高く、グローバルに活躍する卒業生が多い」点 と、FinanceやMarketingなど「自分の関心に応じて柔軟に学べる実学志向のカリキュラム」が、キャリアチェンジを目指す私にとって、最も魅力的だったからです。
プレゼン、エッセイ…想像以上にハードだった授業のリアル
逃げ場のないアカデミックなプレッシャー
シドニー大学附属英語学校のダイレクト・エントリー・コース(DEC)の授業は、単なる日常会話ではなく、「大学院で成功するために必要なスキル」に特化していました。
「アカデミックライティング、批判的思考、プレゼンテーションスキル」が学習の中心であり、その難しさに最初はとても戸惑いました。
毎週のリーディングやライティング課題に加え、エッセイが必須です。単なる語学力ではなく、
論理的な構成や批判的思考が総合評価で厳しく問われるため、プレッシャーは常に感じていました。
そんな厳しい毎日の中でも、異なる国籍のクラスメートと協力して進めた
「BerkeleyのオーストラリアにおけるPEST分析」のグループプレゼンテーションは、大変でしたが、とても思い出深い経験です。また、自分の意見を「論理的に英語で伝える力」が伸びたと実感できたのは、ビジネスの社会的影響に関するリーディングとディスカッションの授業でした。
勉強はハード、でも週末は最高!私のシドニーライフ
先生方は「英語の先生」というより、本当にフレンドリーで親切な方ばかり。特に明るくユーモアのある先生の授業は楽しかったです。
クラスメートの約8割は中国人でしたが、台湾やタイなどアジア圏の学生も多く、中には30代の社会人学生もいました。さまざまな背景を持つ仲間と学べたことは、異文化の中で奮闘する上で、非常に刺激的でした。
授業は月〜金の午前中までなので、午後は図書館で自習や課題に集中し、週末はリフレッシュの時間に充てました。勉強漬けの毎日の中で、シティやビーチへ出かけ、特に「Bondi Beach」の美しい景色に救われました。
シドニーは都市機能と豊かな自然が共存しており、この多国籍で穏やかな環境のおかげで、
自分の視野が大きく広がったと実感しています。
自信ナシ →「私、やれるかも!」に変わった瞬間
言葉の壁と焦燥感

進学英語コースでの最大の壁は、
「言いたいことが、論理的な英語として出てこない」という焦燥感でした。特に複雑な文章構成に迷ったり、適切な英語表現が瞬時に出てこないときには、大きな無力感を覚えました。
しかし、ここで立ち止まるわけにはいきません。私が困難を乗り越えるために徹底したのは、
「頼れるものは全て頼る」という姿勢です。
些細な疑問でもすぐに先生に相談しました。また、大学が提供しているライティングセンターやワークショップを頻繁に活用し、課題で不安がある時はサポートセンターにメールを送るなど、周囲の体制をフル活用しました。
掴んだ「あ、話せる!」という自信
そして、言語の壁を破るために一番効果的だったのは、とにかく
「話す機会を逃さない」ことでした。授業外でも、中国人の友達との食事など、誘われたイベントにはすべて参加するようにして、日常的に英語を使う環境を自ら作りました。
努力を重ねるうち、最初は頭の中で翻訳しながら苦労していた表現が、徐々にスムーズに出てくるようになりました。そしてある日、ふと気づいたのです。
「あ、自分は話せるようになっている!」。
この成長の実感こそが、大きな自信へとつながりました。「積極的な行動によって不安が和らぎ、壁を乗り越えられる」という確信を得たのです。
英語力よりも大きな収穫?大学院が始まる前に得られたこと
DECコース全体を通して、私が得た一番の宝物は、専門知識や英語力以上に、
「やり切る力」と
「支えてくれる人の存在」の大切さです。
大学院進学という目標は、時間と努力を要求する厳しい道のりでしたが、この過程を乗り越えることで「揺るぎない自信」を持つことができました。シドニーという多国籍な環境で多様な価値観に触れ、視野が大きく広がったことも、今後のキャリアにおける大きな収穫です。
最初の"壁"に挑む、未来の後輩たちへ
DECコースの合格率は9割程度だという噂がありますが、これはあくまでも目安です。課題は決して少なくなく、プレッシャーを感じることも多々ありますし、実際に進学できなかった知り合いもいました。
だからこそ、必要以上に不安になる必要はありませんが、決して過信はしないでください。
日々の課題やテスト準備にしっかり真面目に取り組めば、きっと結果はついてきます!英語力に不安があるなら、充実したサポート体制を遠慮なく活用し、とにかく積極的に英語を話す環境に飛び込んでください。一歩踏み出し、努力を続ければ、必ず道は開けます。
皆さんのシドニーでの挑戦を心から応援しています。