【体験談】メルボルン大学Bachelor of Arts、私の軌跡

Yuka Uchidaさん | メルボルン | The University of Melbourne | Arts
高校生の頃にオーストラリアへの交換留学プログラムに参加し、教育と人とに魅力感じたYukaさん。

日本の普通高校卒業後に、トリニティのファウンデーションコースで学び、メルボルン大学の人文社会学部であるBachelor of Artsでアジア学を学びました。

ファウンデーション、そして大学1年~3年の心境の変化を伺いました!
+++Yukaさんの留学プラン+++
2021年3月 高校卒業

2021年8月 トリニティでファウンデーションコース開始

2022年6月 メルボルン大学 Bachelor of Arts開始

2025年6月 メルボルン大学卒業

オーストラリアへの進学を考えたきっかけ

高校生の時に交換留学プログラムでオーストラリアへ行った際に、オーストラリアの人と教育に魅力を感じたことがきっかけです。

当時はYear 9(日本の中学3年生相当)で学び、クラスメートがとてもいい人たちばかりで、外国人の私にも優しく接してくれて疎外感を感じませんでした。

授業では、例えば、Negotiation(交渉)という授業があり、ロールプレイングを通して実際に交渉の仕方を学ぶことができました。日本にはないこういった授業があることに驚き、とても新鮮でした。

メルボルン大学に進学したものの、実はもともとも海外の美大に行きたくてその対策もしていました。美術を取るか、オーストラリアを取るかの究極の2択でしたが、高校にメルボルン大学で学んだ先生もいて、メルボルン大学について話を聞いたりするうちに、オーストラリアへと心が傾きメルボルン大学への進学に決めました。

メルボルン大学の印象

入学当初とても感銘を受けました。

学生が授業に参加をし、教授も学生の意見を尊重し、学生が主体で授業を作っていくとはこういうことか、とアクティブラーニングの答えを教えられました。

教授はとてもフレンドリーで、質問にも丁寧に答えてくださる方が多かったです。クラスメイトの現地の学生たちはとても選び抜かれていると感じました。どんな話題を振っても議論できるような人達ばかりでした。留学生は活力に溢れている学生と、受け身で授業を受けている学生、2パターンいたように思います。

そして、大学のクラブに行くと、自分の学部以外の学生達に会えてとても刺激的で、色々な人との出会いが何よりも楽しかったです。

メルボルン大学での学習内容

専攻はアジア学で、アジアの国の政治、文化、言語について学びました。メルボルン大学はアジア学研究が活発で、アジア地域からの留学生も多く学びに来ており、アジア学を学ぶにはぴったりな環境です。

特に“Corruption in Asia”、 “Human Rights in Asia and the Middle East” 、“Two Koreas in the World”のクラスが印象に残っています。

副専攻で韓国学をとっていたのですが、韓国語のクラスがものすごく良かったです。先生方が熱心で2年間とった後かなり喋られるようになりました。

大学のプログラムを使って台湾に語学留学もしました。語学留学中には学生寮に滞在をして、現地で友達がたくさんできて充実した一ヶ月でした。

トリニティの勉強で役立ったこと

メルボルン大学での勉強にあたり、トリニティでの勉強は全て役に立ちました。

トリニティは、日本の高校からオーストラリアの教育機関に移るのに最適な場所だと思います。エッセイの書き方から友達の作り方までここで学びました。ですが、トリニティで学んだことだけだと足りないので、大学で課題の取り組み方を継続的に模索しました。

現地の学生でもメルボルン大学入学当初は慣れるのに時間がかかったと言っていたので、適応するのが難しいと感じても珍しいことではないようです。

メルボルン大学1・2・3年生の様子

大学1年

トリニティでの勉強疲れで燃え尽きたようになり、そこまで勉強に力を入れられませんでした。

学習面では授業と課題についていくのでやっとでしたが、「行動を起こさなきゃ!」と、ダンスクラブに入ってみたり、メンターという大学生活のアドバイスをするボランティアをしてみたりしました。

メンター制度は、Melbourne Peer Mentor Programというプログラムで、新入生がメルボルン大学の生活にスムーズに入っていけるようにサポートをしたりします。ただ、メンターとして充てられた人がローカルの学生で、留学生とはまた違う意識なので、ちょっと困ったりもしました。

大学2年生

トリニティでできた友達に会いに、夏休みに韓国へ一人で遊びに行き、韓国に興味が湧きました。メルボルン大学ではKorean Studiesの専攻もあり、韓国語の授業を取りました。

韓国語の授業は楽しくて、クラスメイトもK-popに興味のある学生ばかりだったので友達がたくさんできました。

大学1年の頃は燃え尽きた感じになっていましたが、大学2年になると学生生活に慣れてきたこともあり、だんだんと勉強にも集中ができるようになってきました。

大学3年生

勉強が好きなこともあり、Honours(オナーズ:学士課程後に参加できる研究のプログラム)が気になり始めて、勉強に本腰を入れるようになりました。ちょっとでもわからないことがあれば、先生にどんどん質問をしました。

特に、課題で何を求められているかを把握することは重要でした。例えば、課題エッセイでは、何かしらのテーマと問いが設定されており、いくら素晴らしい内容のエッセイを書いたとしても、テーマから外れた内容だと評価は低くなります。

テーマを理解するために先生に何度も質問をして、課題をしっかりと把握して取り組めるようにしました。

オーストラリア人学生とも仲良くなって、メルボルンの楽しみ方を理解し始めて、社交にも力を入れるようになりました。

メルボルン大学は色々なクラブ活動・サークル活動があり、誘われて行ったジャパニーズクラブにも顔を出してみました。ジャパニーズクラブですが、オーストラリア人学生や留学生、日本の交換留学生等、色々な学生が参加しており、日本語以外の言語交換もたくさんできたことがよい思い出です。

授業について

メルボルン大学では1学期に4科目、1年で8科目 x 3年を勉強することになり、楽しんだ授業と大変だった授業を2つピックアップしてもらいました。

Introduction to Language Translation

翻訳の基礎の授業で、字幕の付け方など毎週実践的なことを学ぶことができました。受講している学生は言語学習が好きな人たちで、お互いに言語のことを色々と議論することもでき、大学で一番くらいに充実したクラスでした。

Dancing the Dance 1

ダンスの授業は、Breadth (入学している学部以外から選ぶ教科)で取りました。振り付けを自分で考えられるのか不安でしたが、挑戦してみたらとても面白かったです。

詩から振り付けを作る課題では、寺山修司を題材に、そして、テーマ自由の時はフランケンシュタインから発想を得て創作しました。

理論的にダンスを学べることに感動したクラスです。

Sex, Gender and Culture: An Introduction

自分のジェンダー観がぶち壊された授業です。

インターセックスについて学んだ時に男女二分法は生物学的にも間違っていると説明され、衝撃を受けました。映画の中でのmale gaze (男性の女性を対象化する視線)についてとキラキラしたペンに、 "for her"というキャッチコピーをつけるのはどうなのかについて議論したことが印象に残っています。

あまりに先進的すぎて自分の考え方が古すぎだと思わされましたが、今振り返ってメルボルンの開放的な社会に適応しやすくなったので、取って良かったと思っています。

Concepts of Childhood

教育学の授業だったのですが、自分自身にあまり馴染みのないトピックだったので理解することが難しかったです。

授業内容もそうなのですが、ローカル学生が多いクラスだったということもあり、「外国人」を強く意識することが多かったです。アジア学であれば、アジアに興味のある学生が集まっていて、ローカル学生ともあまり壁を感じませんでしたが、この授業では例えば、グループワークでは、少し避けられているような感じもありました。

でも、先生がとても親身になってくださる方だったので、取ってよかったと思えました。

勉強を乗り切るコツ

自分をなるべく追い込まないのが大事だと3年生になって気がつきました。

休息をできるだけいっぱい取ってリフレッシュもこまめにしました。友達が言っていたことですが “Study smart, not hard”が的を射ていると思います。自分をずっと勉強漬けにするのではなく、視野を狭めないためにも、ちょっとでも時間ができたら友達に会いに行くなどするのが良いと思います。

留学中トラブル3選

1. 水漏れ事件

家のシャワールームが壊れて部屋に水が漏れ出し、完全に直るまで三ヶ月ほどかかり、オーストラリア生活が本当に嫌になりました。ですが、友達は火事で家を追い出されていたので、水漏れはまだマシなほうだったようです。

2. 栄養不足

一人暮らしだと一日3食きちんと食べるのが難しくて、栄養失調になったことがありました。外食は高いし料理は面倒ですが、健康を損ねるので食べることがどれだけ大事か思い知らされました。

オーストラリアに進学をするなら、自炊はできるようになっておいたほうがいいです。

3. 政治対立

ファウンデーションコースで勉強中、政治の対立を目の当たりにしました。

特に、中国本土と台湾の学生たちのやりとりは、こちらがひやっとすることが何度もありました。私たちがあまり気にしていないことでも政治的な問題につながることもあり、メルボルンに住んでいると、政治的発言に細心の注意を払うようになります。

大学生活で成長や変化を感じたこと

まず、英語でエッセイを書くようになってから、思考が明晰になって話し方もはっきりするようになりました。

次に、オーストラリアで生活するとなると変化とともに生きていかなければならないので、準備よりも臨機応変に対応できる方が大切だと思い知らされました。例えば、物事は予定通りに進まないことも多いので、その時その時にどうするかを決めていきます。

日本にいた時とは比べられないほど自分の中での変化も激しくて、未来の予定も1年後や2年後を考えていたものが3ヶ月後や半年など短期間で考えるようになりました。

そして、多様性の中では無防備で生きることは難しくて、4年前と比べて強くなりました。あまり物事に動じず、言い返したり主張できるようになりました。

今後のキャリアプラン

まだ考え中のところはありますが、引き続きメルボルン大学でアジア学のHonoursに進学をしようと考えています。

1年研究をして自分に合っていたら博士課程に進みたいです。Honoursに進めるかわかるのが4ヶ月後なので他の道も模索しようと思っています。

メルボルン大学進学を考える高校生へのメッセージ

メルボルンの最大の魅力は集まっている人材だと思います。mind-blowing な人たちに数えきれないほど毎年会いました。オーストラリアの多様性に慣れたら、日本に帰れなくなるくらい心地よく感じるはずです。

あと、個人的に変化が激しいオーストラリアではしっかりと準備をするより臨機応変に対応できる方が重要だと思います。

留学は毎日がキラキラしているわけではないですが何もかも学びになりえます。
酸いも甘いも全部楽しんじゃってください!

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H297)
現在はメルボルンからオーストラリア全土の留学相談をしております。色々な情報をインターネットで探せますが、やはり実際はどうなのか、何が本当なのか不安はつきまとうもの。まずはお気軽にご相談ください。考え過ぎて立ち止まるなら、一度動いてみませんか? このカウンセラーに質問する

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