Nanaさんの留学プラン |
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・2024年2月 TAFE NSW Certificate IV in Business + Diploma of Businessコース入学
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・2024年12月 コース修了
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留学をしようと思った理由を教えてください。
大学卒業後はホテルに勤務し、社会人2年目にはさまざまな業務を担当するようになりました。イベントや土産物のマネジメントを担当していたのですが、ビジネスの知識がないまま「こんなやり方でいいのかな…」と自己流で進めていたことの「焦り」から、ビジネスに関心を持つようになりました。これをきっかけに、ビジネス留学を決めました。
また、大学時代は国際交流学科で、一度カナダへ交換留学に行ったのですが、コロナ禍の影響で不完全燃焼に終わってしまったという経験がありました。。。心のどこかで「もう一度、海外でしっかり勉強したい」という気持ちもずっとあり、留学への後押しとなりました。
なぜTAFE NSWを選んだのですか?
*父の一言と「実践力」。私がTAFEを選んだ、揺るぎない理由
たまたま両親がシドニーに仕事で滞在していたこともあり、「どうせビジネスを学ぶならシドニーに行ってみよう」と、場所はスムーズに決まりました。
進学先を考え始めたとき、父から「オーストラリアの専門学校はTAFEがいいらしいよ」と勧められたことから、TAFEを調べ始めました。
調べてみると、TAFEはオーストラリアの州立職業訓練専門学校で、大学よりも費用を抑えながら、実践的なスキルを学べることを知りました。半年や1年といった短期間で専門知識を集中して吸収できるスタイルが、キャリアチェンジを目指す私に合っていると感じ、学校はTAFEに決めました。
また、留学生だけでなく、キャリアアップを目指すオーストラリアの社会人も学んでいるという多様な環境にも惹かれましたが、実際に通い始めてから、現地の人に「TAFEで学んでいる」と言うと、「いいね!」と言ってもらえることが多く、地域に根ざした信頼される学校なのだと実感しました。
コースでは、実際にどのようなことを学びましたか?そして、どのくらい勉強しましたか?
私が履修したのはCertificate IVとDiplomaのビジネスコースです。経営戦略、マーケティング、プロジェクトマネジメント、会計、サステナビリティ、リスクマネジメントなど、ビジネス運営に必要な知識を幅広く学びました。
特に興味深かったのは、人事(ヒューマンリソース)の分野です。ホテルで新人トレーナーをしていた経験があったので、勉強しながら「もっとこうすればよかった」と思い出すこともあり、理論と自分の経験がスッと結びついて、理解が深まる感覚がありました。
先生によって授業のスタイルは様々でしたね。教科書に沿ってきっちり進める先生もいれば、ご自身の経験を基にしたスライドで教えてくれる先生もいて、クイズや分析、アクティビティ中心の授業もありました。
正直なところ、「社会人経験がなくて、ビジネスの知識もゼロだったら、かなりしんどかっただろうな」と思います。
実務経験があったからこそ、一つひとつの科目が「生きた知識」として吸収できたので、「社会人からの新しい学び」には最適だったなと思っています。
授業は週3回、1日6時間授業で、合計24ユニット(科目)を勉強しました 。課題は持ち帰って進めることが基本で、「家に帰ってもいつもパソコン見て、ちょこちょこ何かやってる」という毎日でした(笑)。前期のCertifcate 4では膨大な量の課題に驚いたので、とにかく少しずつでもコツコツ進めていき、早めの課題修了を目指していました。
全体を通して私が特に大切にしていたのは「予習」です。だいたい20〜30分程度で良いので、予習をしておくと授業の理解度が全く違いますし、課題もスムーズに進められるのでお薦めです。
留学中に一番「大変だった」と感じたことは何ですか?
*意見が言えない…。泣きたくなるほどのグループ課題が私を変えた
後期に増えたグループ課題が一番大変でした。
メンバーそれぞれの役割分担や進捗の違い、課題の解釈のズレから、うまく進行しないことがあり、一人で行う課題とは異なる大変さでした。
また、先生によっては指示が少しざっくりとしていたこともあり、「言われたことと、課題に書かれていることの間にギャップがあって、混乱する」という場面も経験しました。
「質問の意図を理解する」ために意識したのは、とにかく「積極的に、そして具体的に質問すること」です。特に自分が何を理解できていないのかを明確にしてから質問することが大事だと学びました。更に、「先週はこう伺いましたが、この進め方で合っていますか?」と聞いたり、先生に質問内容を分かりやすく説明してもらうなど、粘り強くコミュニケーションを取り、よく理解をしてから課題に取り組むことで乗り切りました。
グループワークでは、自分の意見はしっかり伝えることを心がけつつ、他のメンバーと密に連絡を取り、全体の進捗をこまめに確認し合いました。最初は、なかなか自分の意見を言えず、「チームにうまく貢献できていないのでは?」と思う「自分へのもどかしさ」でいっぱいでした。正直、投げ出したくなる瞬間もなかったわけではありません。でも、最終的には社会人経験のあるメンバーにも恵まれ、お互いにサポートし合いながら、なんとか乗り越えることができました。強くなったと思います。
先生が授業中にグループワークの進捗を一緒のチェックしてくれたことも、とてもありがたいサポートでした。
留学を経験して、ご自身が「成長した」「変わった」と感じる点は何ですか?
*「一人で生きていける」という自信。留学がくれた、未来を選ぶ自由
今回の留学で得た一番の財産は、間違いなく「見える世界」と「自分への信頼」が根本から変わったことです。
まず、
人生の視野が、大きく広がりました。
留学前は「1年で帰国して就職活動かな」と、それが当たり前の道だと漠然と考えていました。しかし、シドニーでの生活は私の価値観を180度変えてくれました。
多様な生き方を認め合う文化に触れ、「日本へ帰国する道だけでなく、このままシドニーでキャリアを築く道、全く別の国へ挑戦する道もあるのだ」と、自分の意志で未来の選択肢を作ることができると考えられるようになりました。
そして、
何があっても「私なら大丈夫」と思える、揺るぎない自信が生まれました。
振り返れば、留学準備も挑戦の連続でした。ビザ手続きや確定申告を一人でやり遂げた経験は、「社会人経験」という言葉だけでは得られなかった、実践的な自信に繋がっています。
「一人で全てをこなすなんて無理かもしれない」と思っていた自分が嘘のようです。この留学を通じて、一人で強く生きていけるという確信が生まれ、どんな困難も次の挑戦へのステップだと捉えられるようになりました。自分の可能性を、この手で証明できた。それが何より嬉しいです。
卒業後の目標や、今後のキャリアについて教えてください。
将来的には、TAFEで学んだ知識やスキルを活かして経験を積み、最終的には人事の仕事に就きたいと考えています。コースでさまざまな経験や学びをすることで、自分の得意分野についても自己分析ができたので、まずはインターンシップなどから、一歩ずつ希望に向けて進んでいこうと考えています。
シドニーに留学して良かったことは何ですか?
シドニーに留学して良かったと思うのは、心身をリフレッシュしやすかったところです。
シドニーはシティから気軽にビーチに行けるので、海好きな私はリフレッシュのため、よくバルモラルビーチに行っていましたし、ハイキングやブッシュウォークもすぐにできる環境が本当に素敵でした。
東京で生まれ育ち、石垣島でも暮らした私にとって、都会的な環境と自然が近いシドニーは、どちらの自分も過ごしやすいと感じられる場所で、この点がシドニーの最大の魅力だと感じています。
また、シドにーはオペラハウスやハーバーブリッジ、美しいハーバーなど、景色が非常に美しいのも魅力です。人々は多様性に富んでいてゴミゴミしておらず、日本のようプレッシャーも強くないと感じます。
最後に、これから留学を考えている方へメッセージをお願いします。
もし今、留学に行くかどうかで悩んでいるなら、
「絶対に挑戦した方がいい」と伝えたいです。
留学は、あなたの視野を必ず広げてくれます。今の場所で悩み続けるよりも、一歩外に出てみることで、自分の人生の選択肢を、あなた自身の手で何倍にも増やすことができるはずです。
留学の準備から現地での挑戦まで、そのプロセス全てが、あなたの揺るぎない自信に繋がります。自分の可能性を広げるために、ぜひ勇気ある一歩を踏み出してください!
スタッフからのコメント
奈々さんのように、社会人経験を経てから留学を決める方は、ご自身の経験と学びを結びつけることで、知識を何倍ものスピードで吸収されていきます。TAFE NSWの実践的なカリキュラムは、まさにそうした方々に最適な環境ですね。
「このままではいけない」という気持ちを行動力に変え、見事にやり遂げた奈々さん。奈々さんの体験談が、キャリアに悩む多くの方々の背中を押し、新しい未来への扉を開くきっかけとなることを心から願っています。