【体験談】TAFEで観光を学び、5つ星ホテルへ! 夢に向かって飛び込む専門留学体験記

名桐 ささらさん | 1年1か月
幼少期をイギリスで過ごし、英語に囲まれた生活を送っていたささらさん。
日本に帰国後、大学では英語に関わる勉強を続けてきました。また「町おこし」や地域活性についても学び、もともと興味があった観光業への思いが強くなっていきました。

2020年にワーキングホリデーでオーストラリア、ブリスベンへ。

現地では日系のトラベルエージェントで働き、高校生たちに向けてブリスベンやゴールドコーストのガイドも経験。生徒の様子を見に学校に行ったり、先生と生徒の橋渡しをしたり…とても素敵な経験もされました。
高校生の時、初めてブリスベンへ!

トラベルエージェンシーでのお仕事でたくさんの経験をしました!

ワーキングホリデーを終え日本に帰国後、「やっぱり自分の好きなことをしっかり学びたい」と思い、TAFE QueenslandのTravel and Tourism Managementコースへの留学を決意します。

Travel and Tourismの授業について教えて!


マネジメントと理論を学ぶ前期

TAFEでの学びは想像以上に専門的で、最初は特に専門用語に苦戦したのを覚えています。
1学期目はマネジメントやファイナンス、簿記など、ビジネスの基礎について学びました。簿記の勉強は今までしたことがなかったので、とても大変でした。



観光業に必要な知識だけでなく、SNSマーケティングやリーダーシップ論、業界用語も多く、授業はとてもチャレンジングでした。


◾️先生はどんな人だった?

先生たちは業界のプロフェッショナルたちでした。ただそれぞれの先生の経歴は違います。空港やホテル、トラベルエージェンシーなど多彩なバックグラウンドを持っています。
ファイナンスの先生は話すのがすごく早くて、課題も用語も難しかったです。和訳して解釈しようとしても意味がわからなくて…。

でも、思い切って先生に『もう少しゆっくり話してほしい』とお願いしたら、「わからないことがあったら遠慮せず授業中に止めていいからね。手をあげてね」って言ってくれて。その後、授業の雰囲気も変わりました。

授業は大変でしたが、先生方は留学生にも分かりやすいよう、体験談を交えて説明してくれたり、個別に相談にも乗ってくれたりして温かさがありました。

実践授業が増える後期

後期は理論や知識が多かった前期に比べ、より実践的になっていきました。

◾️業界で使われるソフトを使った授業

実際に旅行業界でも広く使われているTravel Port、Cross Checkというソフトを使いながら勉強し、最終的にはその業界のテストもTAFE内で受験し資格を取得もしました!受験するのは結構高額なので、カリキュラムの中で資格にチャレンジできたのは本当によかったです。



TAFEにはそのソフトが使えるパソコンがあり、教えていくれている先生は航空会社、旅行会社で勤務されていたバックグラウンドのある方だったので、現場に即しての授業を受けることができました。

3 Letter Codeという各都市の空港のコードなどを使いながら、お客様の航空券予約、ホテル、ツアーや費用算出についてもなども実践的に学ぶことができました。

ゲームでその日の授業を復習したりと、飽きない工夫がされてました!


◾️SNSマーケティング

また、SNSを仕事で有効に活用する方法についても学びました。

SNSの利点や欠点を理解し、発信する際には会社のポリシーを重視することが大切だということも学習しました。

将来自分が会社を持ったと想定し、どのようなコンテンツを投稿していくべきかを考えながら、TAFEの学生ポータルを使って実際に投稿を行いました。

学習の一環として、学生同士お互いの投稿にあえてネガティブなコメントを残すこともしました。それに対してどのように対応・返信するかを実践的にトレーニングしました。クレームにはなるべく早く、24時間以内にオープンな場で対応することの重要性についても理解を深めることができました。


◾️多様性についても学ぶ



ダイバーシティの授業の一環で、それぞれの国を代表する食べ物を持ち寄りました。
色んな国の多種多様な文化も知れる楽しくも美味しい授業でした!

70時間のインターンシップ

後期には実際の企業で働く、70時間のインターンシップ(Work Placement)が始まりました。

トラベルエージェントやツアー会社、ホテルなどで実際働く経験が在学中からできます。
このような経験を通して、いい影響を与え合える、夢について話せる素敵な友人もできました。


大好きな友人と♪

ワーキングホリデーの時は学校に行っていなかったので、あまり友達が周りいなかったため、良い仲間ができたのはとても嬉しかったです!

課題について教えて!

各授業レポートやクイズの回答もありますが、レコーディングの課題が多いです。



カスタマーサービスの授業では、実際に現場で起こりうる状況に合わせて、それぞれシミュレーションのスクリプトを作り、クラスメイトとロールプレイをしている姿をZoomのレコード機能を使って撮影し提出しました。


留学中の生活について教えて!

学校は月水木の週3日でした。

学校のない平日は、住んでいるRedcliffにもTAFE Queenslandのキャンパスがあるので、その図書館を利用して課題に取り組んでいました。夜の時間も課題のため有効活用していました。

のどかなRedcliff。ブリスベンとはまた雰囲気が全然違います!

土日はなるべくパソコンを開かないようにしてリラックスすることを心がけていました。
セメスターが終わる時には8科目の課題が集中するので、全ての課題と向き合うのはとても大変でしたが、頑張って乗り越えました。

5つ星ホテルへの就職のきっかけは…TAFE主催のジョブフェア!

TAFEでは、毎年開催されるわけではないようですが、先生たちのネットワークによってジョブフェアが実施されます。

私の在籍するTravel and Tourismの他にもクッカリーなどホスピタリティ系コースの学生たちも合同で行われました。



私が参加した回では、ホテル3社、クルーズ会社、レストラン、旅行会社など10社以上が集まり、学生たちが自ら売り込みに行く機会が設けられました。

事前に履歴書を作成し、先生が添削してくれて、直した方がいいところなどのアドバイスもしっかり受けることができました。

当日は、その履歴書を持参して各企業のブースを訪問します。先生たちもその会場にいてくれるので安心感がありました。

とっても緊張したのですが、先生もとても優しく、「一緒に行こうか」と声をかけてくれたりしましたが…私は一人でガンガン進みました!

私の本命はマリオットホテルでした。理由は、日本のマリオットでアルバイトをしていた経験があったから。

ただ、マリオットホテルのブースは人気で人がいっぱい…

ブースに誰もいなくなったタイミングを狙って行こうと思い、それまで第二第三希望の企業と、練習がてらお話をしました。

あ、人がいなくなった!!というタイミングで、マリオットのブースにいき、担当者に思い切って話しかけました。

自己紹介をし、担当者のお名前を確認してから、今インターン先とお仕事を探していることを伝えました。そして「貴社では今どのようなポジションを募集していますか?」と積極的に質問もしました。

以前日本のマリオットでのアルバイトをしていたことも話題となり、話が盛り上がってきたところ、運よく先生も来てくれて紹介してくれたことで名刺交換につながりました。

「後日、あなたにまた連絡するわね」と言ってもらえました!

採用担当から即連絡が!

帰りの電車で、知らない番号から着信がありました。

おっ!と思ったけれど電車なので出れませんでしたが、すぐにSMSが届きました。

メッセージはマリオットの採用担当の方からで、面接の日取りを決めたいとのこと。
ドキドキしましたが、後日Zoomで面接することに!

インターンに向けての面接かと思ったら…

Zoomでの面接は3対1で行われました。

人事が2名とフロントのマネジャーが画面上に現れ、ちょっと緊張しながらも面接がスタート。

「ブリスベンのマリオットについて何か知ってる?」という質問から開始しましたが、正直場所くらいしか知らずに、「5つ星で、ラグジュアリーで…」と知っている知識を、笑顔を意識しながらハキハキ、どもらないように伝えました。

その時できることを自分らしく全力で出し切れた面接になりました。

面接終了から1週間後、改めて人事担当者から電話、そしてメールでの連絡があり…
「インターンではなく、ぜひスタッフとして働いてほしい」
というオファーを受けることができました!

頑張る学生にはチャンスあり

このジョブフェアからコースメイトたちはホテルや、ブリスベンにあるリバーライフというアウトドアアクティビティの会社、リバークルーズや旅行会社、空港のインフォメーションセンターなどからお仕事を獲得していました。

授業態度の良い生徒たちには、先生も本当に親身になってくれていました。

マリオットホテルでの仕事と成長

ジョブフェアから1ヶ月後、マリオットでの仕事が始まりました!

最初はドキドキしましたが、仕事が始まってからの1週間は、人事担当のスタッフとホテルの案内を受けたり、トレーニング、企業のポリシーなどについても学びました。

実際にマリオットのフロントに立つには、全てのトレーニング動画を完了している必要があります。

非常時の対応、お客様とのアイコンタクトや挨拶の仕方についても習ったり、イレギュラーな対応についてもクイズ形式で回答したり…とトレーニングの環境がしっかり整っていて、世界基準のホスピタリティを感じました。

学校と仕事の両立は簡単ではない!

マリオットで仕事をスタートできたのはとても嬉しいことだったのですが、学校との両立はとても大変でした。

週に3日授業を受け、3日働いていたので自分の自由になる休みは週1日しかありませんでした。

この期間は課題をやる時間が少なくしんどかったです。学生がインターンに出ている時は先生もその苦戦ぶりを理解してくれていて、授業内で課題に取り組む時間を作ってくれたりもしました。

時間は限られているのでタイムマネジメントが本当に大事だと痛感しました。

仕事をする上で、TAFEでの授業で役に立っていることを教えて!

今実際に役立っていることはたくさんあります!!

特にカスタマーサービスの授業で学んだことは現場でよく使っています。

特に心に刺さっているのは「アクティブリスニング」です。

先生から口を酸っぱくして言われていたことは、

「そのお客さんがどんな1日を過ごしていたかはわからない。外見だけではわからないことがいっぱいあるから、勝手に判断するのはだめ。クレーマーであっても、大変な1日を送ったかもしれない」ということです。

お客様は話を聞いて欲しくて来ているので、まずお客様の話を遮らず全て聞いて、話の内容が合っているか確認して、できる最大限の解決案を出す。

それでOKであればもちろん良いのですが、もし納得いただけなかった場合は、その時に上の人にでてもらう。など

そしてクレームが来た時の対応についても、授業の内容がとても役に立っています。

◾️心を込めたおもてなし
ホテル1階のフロントからも、お客様にできることは実はたっくさんあるんです!
お客様の誕生日を確認して、手書きのカードやバースデープレートをお部屋に運んでもらったり、お客様に自由にあげて良いドリンクチケットがあるのですが、それを早めに到着されたお客様にくつろいでもらうためにあげたり、まだブリスベンに来たばかりで慣れていない観光客のお客様にマリオットの制服を着たコアラのぬいぐるみをサプライズでお渡ししたり…!

お客さんのサプライズに協力することも

ホテルのフロントって、クリエイティブな仕事だなって思います。

ブリスベンのマリオットはオープンな雰囲気が強いです。マネジャーも気さくで、スタッフもフレンドリーでスモールトークを楽しみます。

このような環境の中にいると、何か自分にできることはもっとないかな?」「と自然に考えられるようになりました。

お客様のために自分で考え、行動し、模索するということがより自由にできていて、とっても楽しいです。

また、お客様に良いことをしたり、例えば名指しで良い口コミをもらったりすると、そのスタッフはポイントをもらえます。そのポイントはマリオットのブッフェや商品などと交換できるので、モチベーションもあがります♪

名指しでメッセージもらえる時はやっぱり嬉しいです:)

そういったところでは日本のマリオットとの働き方との違いも感じています。


◾️国際色豊かな楽しい同僚たち

職場は非常に多国籍で、オーストラリアはもちろん、インドネシア・インド・韓国・ネパール・チリ・イギリス・フィリピン・中国…など、様々なバックグラウンドを持つスタッフが働いています。
多様な文化の中で働くのは刺激的で、日々素敵な仲間たちと楽しく働いています!



インドの記念日にはインドの装飾や音楽をかけたり、スタッフでインドの衣装を着たりもしたのは楽しかったです。

いろんなバックグラウンドの人が働いているので、例えば長く勤めている方からタオルでスワンの作り方を教えてもらったり、ハウスキーピングデーでは目隠しして、どれだけ早く綺麗にベッドメイキングをできるか競争をしたり…と、スタッフも楽しく働ける工夫がたくさんあるのも好きなポイントです。

また先日はマリオットのロゴが入ったパーカーをもらいました。従業員を大切にしてくれてるな、というのが伝わってきます!

TAFE留学を終えて…どうだった?

全て学んできたことが今の職場につながっているから、費用はもちろんかかったのですが、その分の価値があったなって心から思います。
こちらで生活、働いていくとなるとコミュニティやコネクションが大事だなって本当に思います。
そういった繋がりもTAFEで培うことができました。

ブリスベンって実際住んでみて、どんな都市?

ブリスベンは大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズの都市です。北に行けばさらに自然が豊かになります!



私は大都会より少し落ち着いている都市が好きなので、とても過ごしやすいです。

私はシティから少し離れたRedcliffeという海沿いで生活しています。シティまでは電車で1時間半くらいですが、とっても落ち着いていて、自然も綺麗で素敵なところです。

海沿いでTAFEの友達とピクニックや編み物したりしています♪

海沿いにはウォーキングやサイクリングを楽しめる遊歩道が整備されており、緑豊かな公園も多いです。バードウォッチングなども楽しめ、自然を満喫できます。

また日曜日に開催されるマーケットにはオーストラリア各地から出店者が集まるため、とても活気があります!地元の人々はもちろん、週末のお出かけを楽しむ観光客にも人気のスポットで、Redcliffeの魅力を存分に感じられるイベントです。

今回留学先をブリスベンにしたのは、昔から縁を感じているのも大きいと思います。

高校の時に2週間の短期語学留学で訪れたのが初めてでしたが、その後ワーキングホリデーの時もブリスベンを選びました。昔ホストしてくれていたホストファミリーとずっと繋がっていたというのも大きな理由の一つです。


TAFEでこれから勉強する人へアドバイス


好きなことにオープンに飛び込む姿勢!


自分が勉強するコースの分野について、強い興味がないときついと思います。なので自分が本当に頑張りたいこと、好きなことについて勉強するのがいいと思います。

英語で授業を受けるということに圧倒されるけれど、それに喰らいついていく気力も大事です。

殻に閉じこもらず、勇気を持って飛び込んでいくことも重要です。

受身では何事も楽しくないので、自分からオープンな姿勢でいること、オープンマインドでいるとどんどん楽しくなっていくと思います。

前期はあまり発言を積極的に行うことができなかったのですが、失敗を恐れずどんどん発言していくのが大事だということに気づきました。

間違えたって先生はしっかり向き合って、受け入れてくれます!

英語力と経験は、できるだけ事前に身につける!

Travel and Tourismコースに限らず、英語力は現地で生活、学んでいくのにとても大事です。

また今思うこととして、いろんな業界で働いてみるという経験は大事だと思います。興味がある分野に関わっている仕事やアルバイトなど、業界の知識を入れてから学ぶと、身にしみて分かるし、理解力も上がります。

人と関わることを躊躇しない

TAFEの先生も、自分からコミュニケーションを取っていくと、とても優しくリードしてくれると思います。自分のしたいことを行ったら具体的なアドバイスをもらえます。

人と関わることを恐れずに、胸を張って一歩踏み出して下さい!きっと想像以上に、多くの可能性が拓けますよ!


最後に、ブリスベンオフィスの小林さんには、留学前から留学中まで、本当にお世話になりました。

特に留学前は、IELTSの準備やビザが無事に発給されるかなど、不安で仕方ありませんでした。

疑問に思ったことを全て書き連ねた長いメールを何度も送っていたのですが、小林さんはいつも、その一つ一つに丁寧に答えてくださいました。そのおかげで、大きな安心感を持って留学に臨むことができました。心から感謝しています

スタッフからのコメント

ささらさんとは、初めてのオンライン相談の時にクリエイティブなことが好き!というところを軸に、何の勉強をオーストラリアでしようか一緒にコースを選定するところからスタートしました。

お話の後に、「自分が思い描いていたことが夢物語ではなく、自分次第で現実になり得ると知りモチベーションがグッと上がりました!」とメッセージをいただきましたが、実際留学開始後に、頑張って行動・勉強をし、ささらさんが思い描いていることをどんどん実現されていることとっても嬉しく思っていました。



頑張っている学生さんの元にはたくさんのチャンスがやってくるし、それを掴み取りに行く積極的な姿勢も、絶対に留学中に欠かせないポイントだなと改めて感じました。

今はブリスベンシティでさらに自分のプロフェッショナルに磨きをかけているささらさん。また近々一緒にお茶をしながら、お仕事の話を聞かせてもらうのを楽しみにしています!頑張ってね!!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号S618)
みなさんにも素敵な経験をしていただけるよう、実体験を踏まえつつ有用な情報をお伝えし、しっかりサポートしていきます! このカウンセラーに質問する

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