【体験談】マッコーリー大学スタディアブロードで掴んだ自信と将来への新たな一歩

橋本侑二郎さん | シドニー | Macquarie University | Computing and IT | 10か月
「休学して海外へ行くって実際どうなの?」「将来が不安…」そんな悩みを抱える日本の大学生は多いかもしれません。今回お話を聞いたYujiroさんも、漠然とした海外への憧れと、周りに経験者がいない休学留学への期待と不安を抱えてたそうです。しかし、オーストラリア・シドニーのマッコーリー大学での10ヶ月の留学を通じ、大きな自信を得て、将来の新しい目標もできたそうです。

+++Yujiroさんのマッコーリー大学スタディアブロードプラン+++

2024年2月 マッコーリー大学カレッジ進学準備英語コース(20週間)

2024年7月 マッコーリー大学スタディアブロード(1学期)

なぜ休学留学?なぜオーストラリア?

もともと海外の映画が好きで、漠然と「海外で生活してみたいな」という気持ちはありました。そんな自分が具体的に留学を考え始めたのは、大学1年生の夏休みに家族旅行で訪れたシドニーがきっかけです。街の雰囲気や豊かな自然にすっかり魅了され、「ここで学んでみたい!」と強く思うようになりました。

ちょうどコロナ禍が明け、周りでも留学を考える友人が増えていた時期だったことも後押しになりました。大学1、2年生は比較的時間に余裕がある時期。「今こそ新しいことに挑戦するチャンスだ!」と思い、休学しての留学を決意しました。

留学先としてオーストラリアを選んだのは、以前訪れたシドニーの魅力はもちろん、日本との時差が少なく気候も温暖で過ごしやすいこと、そして何より街の中心部からすぐに美しいビーチへアクセスできる自然の豊かさに惹かれたからです。学生ビザでもアルバイトができる点も、生活費を考えると大きなポイントでした。

留学について家族に話したところ、実は兄も以前イギリスへ語学留学していた経験があり、とても協力的で「ぜひ行っておいで!」と背中を押してくれました。一方で、大学の友人からは「1年休学すると勉強が遅れるんじゃない?」「友達と学年がずれるのは寂しくない?」といった心配の声も。確かに、休学による学業の遅れや、友人関係の変化への不安は自分自身も感じていました。

留学準備について

大学・プログラム選びの決め手

自分のIELTSスコアも踏まえ、いくつかの大学を検討した結果、最終的にマッコーリー大学のスタディアブロードプログラムを選びました。決め手はロケーションです。賑やかな中心地よりも、自然に囲まれた落ち着いた環境で勉強したいと考えていた自分にとって、マッコーリー大学の広々としたキャンパスは理想的でした。すぐ隣には大きなショッピングセンターがあり、数駅先にはチャッツウッドという活気のある街もあるなど、生活の利便性も抜群でした。さらに、セントラル駅までのメトロが開通したことで、市内中心部へのアクセスが格段に向上したのも大きな魅力でした。

「スタディアブロード(学部聴講)」を選択したのは、日本の大学で主にプログラミングを学んでいたので、関連分野を海外の大学で学ぶことで、より専門性を深めたいと考えたからです。マッコーリー大学では、プログラミングを応用したデータベースデザインや、以前から興味のあった統計学なども履修でき、自分の学びたい分野に挑戦できる絶好の機会だと感じました。

IELTSスコア取得の苦労と対策

留学準備で一番大変だったのは、何と言ってもIELTSのスコアメイクです。正直、英語は得意科目ではありませんでしたし、特にスピーキングは日本の授業ではあまり重点的に学ぶ機会がなかったので苦労しました。本格的に対策を始めたのはテストの約1ヶ月前からでしたが、独学で勉強し、なんとか初回でオーバーオール5.5を取得。ただ、これではスタディアブロードプログラムへ直接入学するには足りず、英語コースとのパッケージプログラムを組むことになりました。短期間でスコアが取れたのは、運も大きかったと思います。

やっておけばよかった!留学前の計画

今振り返って「留学前にこれをやっておけばよかった」と思うことはいくつかあります。

具体的な計画を立てる
「何月に何をする」といった大まかな計画だけでも、事前に立てておけば、よりスムーズで有意義な留学生活が送れたと思います。

レジュメ(履歴書)作成
現地でアルバイトを考えているなら、日本にいる間に英語のレジュメを作成しておくことを強くお勧めします。現地に着いてから慌てて作るよりも、事前に準備しておけば、より早く仕事探しをスタートすることができます。

自炊の練習
これまで実家暮らしで料理の経験がほとんどなかった自分にとって、現地での自炊は大きな挑戦でした。簡単なものでも良いので、日本でいくつかレパートリーを作っておくと、食生活の不安が軽減されるはずです。

マッコーリー大学でのリアルな学び:授業、課題、そして多文化環境



オーストラリアの大学の授業は、日本の大学とは異なる点がたくさんありました。

授業スタイルと雰囲気

履修した科目の多くは、大人数で行われる講義形式の「Lecture(レクチャー)」と、少人数で行われる演習形式の「Practical(プラクティカル)」に分かれていました。英語で講義を聞き取るのは大変でしたが、授業資料は事前に配布されるので、予習をすることで大体の内容を把握することができました。予習・復習は必須で、忘れると授業についていくのが大変でした。

Lecture
教授が一方的に話すのではなく、学生が授業中でも積極的に質問する光景には圧倒されました。教授の話を遮ってでも自分の疑問をぶつけるその積極性は、日本ではなかなか見られないものでした。

Practical
こちらは比較的易しい内容でしたが、毎回のように指名されて英語で自分の解答を発表する必要があり、常に緊張感がありました。それでも、自分の考えを英語で伝え、相手に納得してもらえた時の達成感は格別でした。

履修した科目紹介(特に印象的だった2科目)



Introductory Statistics (統計学入門)
統計学の基礎を学びました。授業形式は、大講義で教授の説明を聞くLectureと、少人数クラスで講義を経て得た知識を元に問題を解くPracticalの二つに分かれていました。まず、Lecture では学生たちが教授の話を遮ってでも質問をしており、その積極性に圧倒されました。Practical では、内容は易しめでしたが、毎回指名されて英語で自分の解答を発表しなければならず、とても緊張しました。ですが、英語で納得してもらえた時の達成感はとても印象に残っています。

Introduction to Database Design and Management (データベースデザインと管理入門)
SQLというプログラミング言語を使い、データベースの設計・管理を学びました。SQLは初挑戦で不安もありましたが、元々データサイエンス分野に興味があったので、思い切って履修しました。Practicalでは4〜5人のグループで、ある商品の受発注から出荷までを管理する簡単なデータベースを設計するプロジェクトがありました。自分たちのグループはメンバーのうち2人がほとんど授業に来ないというハプニングに見舞われましたが、残りの3人で協力してなんとかやり遂げることができ、大きな自信につながりました。少人数クラスだったからこそ、クラスメイトとの仲も深まり、分からないことを気軽に聞き合える環境はとても心強かったです。

予習・復習の重要性と工夫

英語で授業内容を理解するのは本当に大変でした。授業資料は事前に配布されるので、それをしっかり予習することが不可欠。予習を怠ると、授業にあっという間においていかれてしまいます。週に4日授業があり、1科目あたり週2回。毎週科目ごとに配布される資料を読むだけでも、多い時には2時間以上かかることもありました。テキストは分厚いものを購入するのではなく、オンラインで配布されるPDF資料を読んで学習していました。

授業時間外に分からないことがあった場合は、教授に直接質問しに行くよりも、周りのクラスメイトに聞くことの方が多かったです。クラスメイトの国籍はインド人が最も多く、次に中国人、オーストラリア人といった構成で、日本人は自分一人でした。(最初は少しアウェイ感を感じたのも事実です。)

英語コースで一緒だった中国人の友人が同じ専門分野を専攻していたので、よく一緒に授業を受けたり、図書館で予習をしたりしました。また、オーストラリア人のクラスメイトは、長い英語の資料を要約して教えてくれるなど、本当に助けられました。


学業と両立!シドニーでの生活とアルバイト経験

1日のスケジュール

大学がある日
朝6時に起床。家が大学に比較的近かったので、8時半頃の電車で通学していました。午前9時から午後1時頃まで授業を受け、午後はアルバイトに行ったり、図書館でその日の授業の復習をしたりしていました。早起きは得意なので、朝はゆっくり朝食をとり、身支度をする時間も十分にありました。

大学がない日
午前9時か10時頃に起床し、次の週の授業の予習をしたり、アルバイトがない日は買い物に出かけたりしていました。

アルバイト探しについて

アルバイト探しを始めたのは、英語コースが終わり、スタディ・アブロードが始まった7月中旬頃からです。英語コースの期間は週5日授業があり忙しかったので、アルバイトはしていませんでした。シティやチャッツウッドを中心に、合計20枚ほどのレジュメを配って回りました。直接お店に足を運んでレジュメを渡すというのは、日本ではあまり経験しないことなので、最初はとても緊張しましたが、これも挑戦だと思って積極的に行動しました。

実際に働き始めたのは、探し始めてから約1ヶ月後の8月頃。比較的早く見つかった方だと思います。決まったのはチャッツウッドにある日系のグローサリーショップ。品出しやレジ打ちが主な仕事でした。オーナーは中国の方でしたが、日本の文化がお好きで、とても親切にしてくださいました。アルバイトのおかげで、たまに外食をしたり、街へ買い物に行ったりする余裕も生まれました。

アルバイト先での素敵な出会い

アルバイト先では、シドニー大学に通うオーストラリア人のスタッフととても仲良くなりました。彼は日本の文化にとても興味があり、年齢も近かったので話が合い、すぐに打ち解けることができました。授業がない日や授業後には、一緒に街へ出かけてパブで飲んだり食事をしたりと、とても楽しい時間を過ごしました。今でも毎週連絡を取り合うほど、かけがえのない友人です。

ホームステイ生活


最初のホストファミリーが海外旅行出られる為、一度、ファミリーが変わったのですが、それからは留学期間中はずっとホームステイを延長して滞在していました。ホストマザーはとてもフレンドリーな方で、すぐに馴染むことができました。冷蔵庫の食材は自由に使って自分で料理して良いと言われたので、簡単なパスタや目玉焼き丼などを作っていました。人生初の本格的な自炊でしたが、ホストマザーが親切に教えてくれたり、一緒に映画を見たりと、ホームステイ生活はとても楽しかったです。

留学中のハプニングと異文化体験

留学中に大きなトラブルはありませんでしたが、日本との文化の違いに驚かされることはいくつかありました。

驚いたこと、困ったこと

大学や駅などの公共施設の洗面所などが、日本の基準で考えると、もう少し清掃が行き届いていると良いなと感じることがありました。最初は少し戸惑いましたが、1ヶ月もすれば「これがオーストラリアなんだな」と受け入れられるようになりました。
そして、時折、電車のストライキや線路工事(トラックワーク)で急に運行が止まってしまうことがあり、アルバイトに行けなくなって困ったことも。日本では深夜に行われることが多い工事が、こちらでは週末の日中に行われることもあり、最初は本当にびっくりしました。

心に残るオーストラリア人のフレンドリーさ


大変なこともありましたが、それ以上にオーストラリアの人々のフレンドリーさには何度も感動しました。キャンパス内や街を歩いていると、全く知らない人から「調子どう?」と気軽に声をかけられるんです。最初は相手の早口英語が聞き取れないこともありましたが、それでも話しかけてもらえることが嬉しくて、「海外で生活しているんだな」という実感を強く感じました。おかげで、友達作りには全く困りませんでした。温かく受け入れてもらえていると感じられる瞬間がたくさんありました。

自信と広がった視野、そして将来の夢

この約10ヶ月間の留学を通して、自分自身、大きく成長できたと感じています。

一番成長したと感じる点

何よりも「割とどこでも生きていけるな」という自信がついたことです。留学前は、正直自分の英語力に全く自信がありませんでしたし、その状態でオーストラリアに来ることに大きな不安を感じていました。しかし、実際に生活してみると、大きな困難もなく日々を過ごすことができ、それが確かな自信に繋がりました。

また、精神的にタフになったと思います。新しいことに積極的に挑戦するようになりました。例えば、レジュメ配り。日本ではオンラインで完結することが多いですが、実際にお店を訪ねて英語でお願いするというのは、最初はものすごく緊張しました。でも、そういった一つ一つの小さな挑戦を積み重ねていくうちに、だんだんと慣れていき、それがまた自信になりました。一度乗り越えると、次からのハードルがぐっと下がるので、最初の一歩を踏み出すことの大切さを実感しました。

将来の展望の変化

留学は、自分の将来に対する考え方にも大きな影響を与えました。留学前は、漠然と日本の企業に就職することを考えていましたが、今回の経験を通して、もっと英語力を磨き、IT系の企業や、さらには現地企業で働くことにも挑戦してみたいという思いが芽生えました。これは、自分自身にとって本当に大きな成果だったと思います。

現在は、まず日本の大学を卒業し、その後2〜3年ほど日本の企業で実務経験を積んでから、海外の大学院に進学してさらにキャリアを広げたいと考えています。まだ大学生活は3年残っているので、まずは学業をしっかり頑張り、就職、そして大学院進学と、視野を広げていきたいです。海外の大学院への進学タイミングは人それぞれで、卒業後すぐの人もいれば、職務経験を経てからという人もいると聞きます。男性の場合は30歳までに卒業する人が多いという印象もありますが、結局は自分が「行きたい!」と思った時がベストタイミングなんだと思います。

これから休学留学を考え方ている方へ

特に休学留学や学部聴講を検討している皆さんに伝えたいのは、「もし少しでも留学に行きたいという思いがあるなら、絶対に早い段階で行った方がいい」ということです。

自分は大学1年生の終わりに留学したことで、海外で生活する楽しさや、もっと英語を磨きたいという強い思いに気づくことができました。大学生活の中で、社会人になる前にまとまった時間を使って海外を経験できたことは、その後の大学生活や将来について考える上で、本当に大きな財産になったと感じています。

もちろん、不安なこともあると思います。でも、一歩踏み出せば、きっと新しい発見や成長が待っています。できるだけ早めに決断して、準備を進めることを心からお勧めします。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G175)
シドニー滞在歴15年を経て、現在東京オフィスで留学コンサルタントとして 皆さんのオーストラリア留学実現へ向けてサポートしています! 現地での滞在・進学経験を踏まえて、皆さんのご留学へむけての不安を解消して安心して出発の日を迎えられるよう、アドバイスしています。 まずはお気軽にご相談下さい! このカウンセラーに質問する

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