日本の大学で観光学を専攻するSaeさん。観光学部のエリアではオーストラリアでNo.1のグリフィス大学に1年間留学された経験についてお話を伺いしました。
+++Saeさんの Griffith University 留学プラン+++
2024年2月 Griffith English Language Institute (GELI) Direct Entry Program開始 (20週間)
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2024年7月 Griffith University Study Abroad Program (Trimester 2) 開始
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2024年10月 Griffith University Study Abroad Program (Trimester 3) 開始
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2025年2月 Study Abroad Program 修了
留学を考え始めたきっかけは、大学2年生の時にアメリカのサンディエゴへ短期留学したことが本当に楽しくて、「学生のうちに絶対に長期留学をしたい!」と思ったからです。卒業後だと就職活動で忙しく難しくなると思ったことと、両親が「学生のうちに行っておいで」とすごく協力的だったことも大きかったです。
留学先はアメリカも考えましたが、アメリカは円安の影響もあり生活費や物価が高く、やりたいことができないかもしれないと思ったからです。それに学生ビザでは働けないという点も私にはネックでした。せっかく長期で行くなら働いてみたいという気持ちがありましたし、短期留学の時に暇な時間を持て余してしまった経験から、勉強の合間にアルバイトをし、自分で稼いだお金で色々なことを楽しみたいと思ったんです。
その中でもゴールドコーストを選んだのは、海が近くて天気が良い場所で生活したいと思ったからです。出身が熊本で海が近くない環境で育ち、大学進学のため引っ越した埼玉も海から遠かったので、サンディエゴでの海の素晴らしさが忘れられず、海が近くて天気が良い場所で生活したいと思ったからです 。ゴールドコーストはシティと田舎が程よく混ざっている雰囲気も魅力的でした。他のビーチが近い街は規模が小さめでやれることが少ないかもしれないと感じたので、街の規模感やロケーションを考えると、ゴールドコーストが条件にピッタリ当てはまりました。
また私は日本の大学で観光学を専攻しており、オーストラリアの留学先でも観光の勉強をしたいと考えていました。ゴールドコーストにあるグリフィス大学は特にその分野で有名だと聞いていたので、まさにぴったりの場所でした。
スタディアブロードに入る前に大学付属語学学校で20週間英語の勉強をしました。アメリカの語学学校に行った時の緩いイメージを持っていたのですが、さすが大学付属なだけあり、その厳しさに最初は驚きました。とにかく課題の量も多かったですし、出席や教室内の飲食禁止などルールも厳しくて、振り返って見ると大学よりも語学学校の方が厳しかったです。Direct Entry Program(DEP)のレベル6→レベル7を受講しましたが、特にDEP6の一番最初の担当の先生が特に厳しく、そのおかげで鍛えられたと思っています。
宿題は教科書に沿った課題、また毎週のテストに向けての復習などがありました。DEP6とDEP7は大学進学にフォーカスしていることもあり、エッセイライティング(英語での論文の書き方)やリサーチの仕方、リファレンス(参考文献の書き方)のスキルを中心に学ぶので、日本の大学の英語のコースではカバーされないような専門的なスキルを身につけられたと思います。予習をしないと授業についていけないと感じるほど勉強は大変でしたが、頑張ったと自信を持って言うことができます!
クラスメートはクラスの半分くらいは日本人で、あとはベトナムや中国の学生がいました。ほとんどがそのまま大学に進学したり、スタディアブロードへ進む留学プランでした。
DEP7の最後には2000字くらいのエッセイを書く課題がありましたが、担任のダレン先生がとても親身になって教えてくれて、分からないことがあれば休憩時間などに先生のところに行って色々助けてもらいました。一旦大学に入ると先生に直接質問に行くのはハードルが高いですが、GELIでは先生もフレンドリーなのでそれがやりやすかったです。ダレン先生はサーフィンが趣味で私も少しやっていたので、そういった共通の話題で盛り上がったりもしました!
グリフィス大学は3学期制で、1学期で最大4科目まで受講ができます。今回は7月ー10月・10月ー2月と2学期で、1学期4科目・合計8科目を履修しました。
私が履修した科目は以下8つです。
語学学校を卒業して、7月から大学の授業が始まりました。1学期に履修する科目を3科目もしくは4科目のいずれかを選べるのですが、私は4科目取りました。おかげでめちゃめちゃ忙しかったですが、レクチャー(大講義)*はオンライン授業が多かったので、アルバイトもしながらなんとかついていくことができました。
*1つの科目に対してレクチャーとチュートリアル(ワークショップ)があり、レクチャーはオンライン、チュートリアルは対面で少人数、という形でした。
最初の学期は、ツラいと感じることも少なくありませんでした。まだ英語に自信がなく、授業についていくのが大変で・・・。周りはオージーの学生が多く、やはりネイティブスピーカーが話すスピードについていくのは難しかったですし、質問するのも怖かったです。今までは「とりあえず通じればいいや」と思っていましたが、大学に入ってからは「正しい英語」を使わなきゃ!という気持ちが強くなってしまい、発言をする度に自分の英語力に不安を感じていました。
ただ、がっつりネイティブの環境に飛び込んだことでまた学びがあったと思いますし、英語力への意識も上がったと思います。またオンラインのレクチャーではタイピングなので、授業中もチャットで質問しやすい、授業前後もポータルの質問ボードで発言ができる、という利点がありました。
2学期目は大学の勉強にもだいぶ慣れて、勉強を楽しめるようになりました。
その中で特に面白かった、ためになったと感じた科目はいくつかあります。一つは Hotel Distribution and Salesの科目です。オーストラリア国内のホテルを毎回トピックにして、そのホテルの特徴などを学ぶ授業で、インテリアのことも学べてすごく楽しかったです。先生がホテル好きなんだろうなと感じるほど、熱心な授業でした。課題はレポートで、自分の好きなホテルを選んでそれについて書くというものでした。私はブリスベンにあるThe Calile Hotelという、最近オープンしたおしゃれなホテルについて書きました。(ルームメイトが建築関係の仕事をしていて、そのホテルを教えてくれたんです!)
もう一つは Communication and Culture の科目です。ディスカッションがメインの授業で、毎回ノンバーバルコミュニケーションや様々なコミュニケーションスタイルについて学びました。Trimester3(10月〜2月)の授業だったので留学生が多く、色々な国のコミュニケーション方法を教えあうことができ、T3に履修する科目としては最高でした!
「留学するからにはオーストラリアの人とコミュニケーションを取りたい!」人もいると思いますが、世界中から集まる留学生とコミュニケーションすることも、日本ではできない貴重な経験だと思います 。
オーストラリアに来て最初の3ヶ月はホームステイをしましたが、素晴らしいファミリーに恵まれました!場所はCoombabahというエリアで、学校にもバスですぐに行けました。ホストマザーが日本人・ホストファザーはスイス人でしたが、お二人はニュージーランドの語学学校で出会い、7年かけてオーストラリアの永住権を取得され、そのまま結婚してお子さん2人にも恵まれるという素敵なカップルでした。家族がとにかく仲良しなので、私も居心地がよかったです。
ホストマザーが日本人だったおかげで、来たばかりで分からないことなど、日本語でサポートしてもらえたのは本当に助かりました。もちろん、ホストファザーや子供たちとは英語で話しましたし、ホストマザーとも状況に応じて日本語と英語を使い分けていました。ご飯もすごく美味しくて、日本食も作ってくれたり、時にはジャンキーなものも出たりしましたが、基本的には野菜たっぷりのヘルシーな家庭料理でした。アメリカへの短期留学で太ってしまった経験があったので、本当に助かりました。
3ヶ月のホームステイの後、シェアハウスに移りました。オーストラリア人の若い女性が持っているアパートにて2人で住みましたが、家を見つけたのは日豪プレスという日本語のウェブサイトです。シェアメイトのお母さんが日本の文化が好きで日本語を教えるほど日本語も上手で、シェアメイトを募集するなら絶対に日本人が良い!とアドバイスを受け、日本人向けの掲示板に投稿したそうです。家賃は週320ドルで安くはありませんが、私は住む環境を最重視していたのでここに決めました。結果的にとても良い家で、シェアメイトや彼女の家族とも仲がよく一緒に遊びに行くなど良い関係を築けています。
アルバイトは1学期目の授業が落ち着いた頃から探し始めました。(留学生活6ヶ月経ったくらい)
たまたまご飯を食べにいったレストランで「姉妹店オープンにあたりスタッフ募集中」というポスターを見かけ、そこに書いてあった方法(オンライン)で申し込んで、面接を経て採用していただきました。オーナーはオーストラリア人ですが日本を意識したシーフードレストランで、シェフは日本人でしたが、ウェイターは多国籍でした。(オーストラリアだけでなくヨーロッパ系など)
日本でもシェイクシャックというハンバーガー屋さんで働いていて接客経験はありましたが、ウェイトレスとして働くのは初めてでした。オーストラリアのお客さんはメニューに対して細かい注文をする人が多く、最初は英語で対応するのが大変でした。また日本では「お客様ファースト」ですが、オーストラリアは必ずしもそうではなく、無理なものははっきり無理という潔さがある接客だなと思いました。
何度かお客様に英語を何度も聞き返されたり、悪い態度を取られたりして傷ついたこともありましたが、そういうことをシェアメイトに相談することができて、優しい言葉に救われました。
大変なこともありましたが、基本的にはお客様も一緒に働く人も良い人ばかりで、楽しく働くことができました。常連のお客様が私の顔を覚えてくれてコミュニケーションを取れるようになったのも嬉しかったです。アルバイトを通して外国での英語での接客など、得られたものはたくさんあります。将来航空関係の仕事をしたい私にとって、この経験は絶対に活かせると思っています。
仕事探しにおいては、Southportなど中心ではなくトラム沿線上ではないエリアの方が見つけやすいと思います。バスも慣れれば便利です。
またレストランで働くにあたり、RSA(Responsible Service of Alcohol)という、アルコールを提供する際に必要な資格をオンラインで取得しました。オーストラリアでアルバイトをするなら絶対に取っておいた方が良い資格です!
大学とアルバイトで忙しい毎日でしたが、休みの日はリラックスして過ごしていました。留学中にできたオーストラリア人のお友達が車を持っていたので、色々な場所に連れて行ってもらいました!(車を持っている友達を作ると、ゴールドコースト生活はかなり満喫できます)
今まで行った中でのおすすめのスポットはたくさんあります 。まずはCoombabahにある国立公園。
野生カンガルーが見れるのですが、初めて行った時はその数に本当にびっくりしました。運が良ければ野生のコアラも見ることができる、自然を感じられる素敵な場所です。あとは私がアルバイトをしていたNobby Beachのエリアはおしゃれで美味しいカフェやレストランが並んでいます。定番ですがBurleigh Headsも大好きです。ウィンドウショッピングだけでも楽しめますし、ビーチの雰囲気も最高です。留学生はSurfers Paradise周辺に滞在することが多いと思いますが、少し足を伸ばして南の方へ行ってみるのもおすすめです。
ゴールドコースト以外では、ニュージーランドへの旅行が最高でした!
1週間くらいの旅行で一人旅だったのですが、ホステル(バックパッカー)に泊まるのがすごくおすすめです。6人部屋の女性専用ルームでしたが、費用を抑えられたのはもちろんのこと、同部屋の子たちとすごく仲良くなり、一緒に旅をすることができました。そのうちの1人はパースに住んでいて、先日彼女に会いにパースにも行くことができました。
ホステルで色々な国の人とコミュニケーションを取れたのは、オーストラリアで語学学校や大学に通って 英語力やコミュニケーション能力が身についたから だと思います。もし語学力がなかったら、勇気を出して話しかけられず、新しい友達と素晴らしい経験をすることはできなかったと思います。留学を通して色々なスキルを身につけたからこそ、楽しめた旅行でした。
将来航空関係の仕事に就きたいという目標があります。小さい頃からの憧れでしたが、本気で目指すようになったのはゴールドコーストに留学をし様々な航空会社を利用して、エアラインの仕事の魅力を再認識したからです。人気の業界ではありますが、諦めずに挑戦してみたいと思っています!
留学を考える上で英語力への不安、日本の大学や就活へ影響、お金の問題など、色々不安なこともあると思います。ですが、「思い立ったら即行動」することがすごく大事です!海外に留学できるチャンスって人生の中でそんなに多くないと思うので、行ってみたいという気持ちがあるのであれば、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください!
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