【体験談】高校卒業からのチャレンジ!オーストラリアで学んだデザインと『自分で考える力』

Sakuraさん | シドニー | TAFE NSW | Graphic Design | 1年10か月
今回ご紹介するSakuraさんは、高校卒業後、オーストラリアの専門学校でグラフィックデザインを学びながら、言葉や文化を学ぶだけではなく、日々の生活の中で、自分自身を成長させる様々な経験をしたそうです。

高校を卒業したその日から、自分の未来に向かって一歩一歩挑戦し続けている彼女のストーリーは、留学を考えるあなたにとってのヒントがきっと見つかるはずです。

+++Sakuraさんの TAFE NSW留学プラン+++

TAFE NSW 進学英語コース10週間

TAFE NSW Certificate 4 in Graphic Design 6ヶ月

TAFE NSW Diploma of Graphic Design 1年間

留学のきっかけは何でしたか??

小さい頃から英語を勉強していたので、もともと海外に行きたいという思いがありました。旅行も好きでしたが、直接の留学のきっかけは、高校の修学旅行のプログラムにあった講演会です。その講演会では、高校3年間留学をし、今は国際的なコミュニティで活動している方の話を聞く機会がありました。「留学は、語学だけでなくその国でしか経験できないことがあり、たくさんのことを学んだ」という話を聞き、自分もそういう経験をしてみたいと強く思いました。

その後、高校を卒業してすぐに海外進学したいと考え、在学中に留学準備をし、卒業後すぐにオーストラリアに来ました。

留学先やコースはどのように決めたのですか?



留学をすることを決めたあと、まずはコースを考えました。

大学に進学をして何かを学びたいという気持ちもありましたが、経済やビジネスなど「将来に直接つながりにくい勉強をするのは自分には合わない」「専門的な知識を身につけたい」と思っていました。

振り返ってみると、中学校の時パワーポイントを使った資料作成が楽しく、文字の配置や色を変えるのが好きだったこと、高校生になってからは、インターネットで企業の広告を見るのが好きになり、「こういう仕事は楽しそうだな」と思っていたことから、グラフィックデザインを選びました。


国選びは、オーストラリアの治安や他の英語圏に比べ学費が抑えられる点もあり、比較的スムーズに決まりました。

学校については、「実践的な学び」を重視してリサーチをしたところ、TAFEを見つけました。TAFEの「課題を通してやり方を教わり、それを実践することで反復練習になり、知識としてではなく、身につく形で教えてもらえる」というところが自分に合っていると思い、TAFEで学ぶことを決めました。

グラフィックデザインコースについて教えて下さい。



TAFEでは、実務レベルのスキルを身につける場合、Certificate IV(サーティフィケート4)とDiploma(ディプロマ)の2つのレベルで学びます。

●Certificate IV

* デザインの基礎(インスピレーションを得る方法/ムードボードの作成、ラフの作成など)
* Adobeのソフトウェアの使い方(Illustrator, Photoshop, InDesign)
* デッサン

など、作品づくり全般の基礎を学びました。


週1回あったデッサンは、「物の捉え方」を学ぶこと、「手書きのものをデザインに取り込む方法」を学ぶために行いました。最初は全く描けなかったのですが、留学前、クラスメートが受験勉強をしていた時に、高校の美術の先生に少し教えてもらっていた経験があったので、これで何とかこなせました。デッサンでは、人物画やヌード(!)のテーマもありました。

●Diploma

* より実践的なデザイン制作(パッケージ、パンフレット、CDカバーなど)
* カフェのブランディングデザイン
* 架空のブランドを立ち上げ、パッケージやロゴをデザイン
* イベントの運営

など、Certificate 4のスキルがあることを前提に、実際にデザインを作成していきます。

Diplomaは前期と後期があり、前期はパッケージなどのデザインを、後半は「映像ソフトの使い方」を学ぶ授業もあり、実際の仕事に近づく実践的な課題が多かったです。

前半では、架空のブランドを立ち上げ、そのロゴやパッケージをデザインする課題がありました。


また、パッケージやジャケットの作成以外にも、社会問題に対するキャンペーンを企画し、ポスターなどをデザインするような課題もありました。

例えば、ヘルスケアをテーマにしたキャンペーンデザインの課題では、オーストラリアの女性に対する医療アクセスの不平等という問題を取り上げ、「ホワイトリボンデー」というキャンペーンを提案しました。駅や雑誌の広告を作ったり、ウェブバナーなどのデザインを作成したりしました。


その中で、特に印象に残っているのは、「カフェのブランディングデザイン」です。課題の対象はどこから選んでも良かったのですが、私は家の近くのカフェを選び、カフェのコンセプトや雰囲気に合わせて、ロゴやコースターなどをデザインしました。


コースを通して一番大変だったのは、グループワークで行う「イベントの運営」でした。

少し不思議に思うかもしれませんが、実際の仕事ではデザイン会社がイベントに関わることもよくあるようで、課題では「シドニーで活躍するデザイナーを学校に招待し、講演会を開催する」イベントを行います。


* デザイナーの選定
* メールでの交渉
* イベントのポスターやアニメーションの作成
* 当日の運営

など、役割を分担し、全てを学生だけで行います。


私達は「ポートフォリオナイト」という、プロのデザイナーに自分の作品を見てもらい、アドバイスをもらうというイベントを運営しました。最初は「学生のイベントに、プロのデザイナーさんがボランティアできてくれるのだろうか?」と心配でしたが、当日は18人ものデザイナーの方々が、ボランティアで参加してくれ、学生もグループに分かれて様々なアドバイスをもらえ、デザイン面でもとてもよい勉強になりました。

このイベント運営の道のりではいろいろなことがありましたが、英語でのコミュニケーションや、グループでの協力、イベントの企画運営など、様々な経験を通して、成長することができたと感じました。イベントを成功させたことで自分に自信もつき、大きな達成感があった思い出の課題となりました。

実際、TAFE NSWに入学をしてみてどうでしたか?



先生は、オーストラリア人が多かったですが、アイスランド人やフランス人の先生もいて、元々デザインの仕事をしていたり、趣味でデザインをしている経験のある方たちでした。

一般的な日本の先生に比べると全体的にゆるっとした感じだったので、日本との違いに戸惑うこともありましたが、フレンドリーで質問にも丁寧に答えてくれましたし、デザインに行き詰まった時も相談に行きやすく、様々なアイデアを出してくれるので、「さすが先生だ!」と思える方たちばかりでした。


クラスメイトについては、本当に多様なバックグラウンドで、話をするのが本当に楽しかったです。年齢は、高校や大学を卒業したばかりの人から、30〜40代の人まで幅広く、学生、社会人、子育て中の人、日本人はほぼ見かけませんでしたが、オーストラリア人、留学生など、様々でした。1クラスはおよそ20〜30人ほどだったのですが、お互いのデザインを見せ合って褒め合ったり、改善点を指摘し合ったりして、良い刺激になる存在でした。

学校環境も整っていて本当に良かったですが、TAFEの授業は週3日だったため、日本の学校に慣れた私としては、もう少し勉強する時間があったらもっと良かったなと思いました。

課題はどのように進めるのですか?



課題は、詳細を紙で配布されるほか、学生向けのポータルサイトにも掲載されています。

* 課題の目的
* 細かい指示(サイズ、色など)
* 提出方法

などが詳しく書かれており、先生も丁寧に説明してくれます。また、過去の学生の作品も学校内に展示されているので、参考にできます。


課題の期間は、短いもので5週間、長いもので6週間程度で、同時期に複数の課題を抱えることもありましたが、学校でも課題をやる時間があるので、集中してやることを終わらせていれば、家に持ち帰る量はそれほど多くないので、留学生活を楽しむ余裕も作れます。

課題の殆どは最後にプレゼンや、イベントの資料を提出するなどして、デザインの説明をするのですが、各課題ごとに先生からのフィードバックもきちんとあり、しっかり評価をしてもらえたのが良かったです。

アルバイトや家探しはどうでしたか?



渡航前に心配だったのは「アルバイトが見つかるか」「家が見つけられるか」の2つでしたが、私は高校を卒業してすぐに留学をしたためアルバイト経験がなく、最初のアルバイト探しは、とても苦労しました。履歴書を送ってもなかなか返信が来ず、ワーキングホリデーの人たちの方が有利だと感じることもありましたが、たまたまルームメイトに紹介してもらった今の職場で、トライアルがうまくいき、採用してもらえました。今高校生でアルバイトをしたことがない方は、留学前に少しでも、日本でアルバイトの経験をしておくのがお勧めです。

オーストラリアは、学生ビザでアルバイトができるのが大きな魅力です。学校の課題が忙しい時もありましたが、自由な時間も多く、アルバイトを通して、英語力も上がり、生活費も稼げるので、充実した生活に欠かせないものでした。


逆に家探しは、比較的ラッキーだったと思います。ホームステイが終わる数週間前から、ウェブサイトを利用しシェアを探し始めましたが、すぐにお家が見つかり、最初から最後まで同じ家に住んでいました。フラットメイトとうまくいくかは、運が大きいと思いますが、シェアハウスのルールは事前にしっかり確認しておくことは大切だと思います。

最後に、綺麗好きな人には、シェア生活は少し厳しいことが多いかもしれません。心構えをしておくと良いと思います笑 

今留学を振り返ってみてどうですか?



留学して本当に良かったと思っています。一番は、『自分で考えて生活していく力』が身についたと実感しています。知らない土地に一人で来て、一人で仕事を探したり、学校で友達をゼロから作ったりする中で、「次はこうしてみよう」と自分で考えて行動しないと、成功しないし、楽しい経験にもつながらないということを学びました。そして、家族もいない留学生活では、どうしても自分でやらざるを得ない状況になるので、必然的に「生活していく力が身についた」と思います。

また、今まで自分が育ってきた環境とは全く違う環境に身を置くことで、新しい発見がたくさんありました。毎日が新鮮で、もちろん楽しいことばかりではなかったですが、新鮮なものに触れることが多く、楽しいと思う気持ちのほうが大きかったです。人、環境、建物、自然など、全てが違っていたので、本当に良い経験になりました。

留学を考えている高校生へのメッセージをお願いします。



オーストラリアは、治安も良く、天気も良いので、気持ちよく生活できます。
留学に迷っている人がいたら、ぜひ一度、海外に出てみてほしいと思います。もし合わなければ、帰れば良いだけです。留学は、決してハードルが高いものではありません。心配なことや不安なこともあると思いますが、どうにかなります。特に、家探しや仕事探しは、多くの人が不安に感じる部分だと思いますが、やってみればどうにかなります。

もし、親が留学をサポートしてくれる環境があるのであれば、是非チャレンジしてみてください。得られるものは、必ずたくさんあります!

豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G176)
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