海外留学へのキッカケは?
小学生の頃から動物や自然が好きで、世界全体の環境を守りたいという夢がありました。幼い頃は、漠然と海外への憧れを抱いていたが、明確なきっかけがあったわけではありません。
ただ、環境問題や自然科学系のテレビ番組をよく見てました。特にNHKの 「地球ドラマチック」は1番好きな番組で、NHKに就職して自然科学の番組に携われたら、、、なんて夢を描いてた時期もあります(笑)
具体的には 高校1年生の夏休みくらいから、将来は大学留学したいという夢が目標に変わっていきました。そのため、日本の大学に行くことは全く想像できませんでした。
英語は得意科目でしたか?
英語が一番苦手な教科で、実は今でも得意!とは胸を張って言えません(笑)
ただ、海外大学への進学には英語力が必須に違いないと思っていたので、高校2年生の夏から1年間休学して カナダに 英語力アップのために語学留学しました。
高校時代の留学は、学校の交換留学プログラムではなく、休学して個人的に行ったものです。
本当は オーストラリアが良かったんですが、当時はまだオーストラリアはコロナで国境が閉鎖されていました。
高校の先生からは もう少ししたらオーストラリアも国境が開くかも・・とは聞いてましたが、もし待ってて行けなかったら時間の無駄になってしまうと考え、英語学習のためのカナダ留学を決行しました。あのタイミングで行けたことは本当に良かったと思っています。おかけで 日常会話くらいはできるようになって日本に戻りました。
具体的な進路を決めたのは?
心の中では、中学時代に2週間の短期留学でオーストラリアを訪れた際、海や街の美しさ、温暖な気候、親切な人々に魅了され、オーストラリアで学びたい!と夢みていました。
オーストラリアの大学への進学、、、それを実現するために動き出したのは、カナダから帰ったあとです。
オーストラリアの大学進学前 に抱えていた不安はある?
主にホームステイ先の人間関係と英語力については不安がありました。
高校時代にカナダでホームステイをした際、ホストファミリーとの相性が悪く、トラウマになっていたからです(オーストラリア留学ではその不安は無用でした。笑)
あと、英語力については、日常会話はある程度できるようになったものの、授業で使う専門用語や学術的な英語についていけるか?に不安がありました。
アデレード大学に決定の理由は?
最初は国際系の学部に進学しようと考えていて、他の大学と併願していました。
ただ、幼少期から 理系科目も好きだったこと、小学校から自然や動物の番組が好きだったこと、高校の成績が認められて アデレード大学の Degree Transfer Program から2年次に編入制度も利用できるとあって、最終的にアデレード大学の Bachelor of Science 学部に決めました。
進学準備英語(EAP)コース
進学準備英語コースには5月〜 7月まで 10週間通学しました。5週間 でも大学からOffer は頂けたんですが、事前にアカデミック英語を多く学びたいと思って10週間を選択しました。この選択は本当に良かったと思っています。
EAP では、 単純にアカデミック英語だけでなく論文・エッセイの書き方について学びました。このエッセイの書き方ですが、実際に Degree Transfer Program を開始してからとても役立っています。
特にリファレンスの取り方などは、学んでいないと出来ない!と断言します。
IELTSスコアをクリアしていたとしても、受講しておいて損はありません。オススメします!
アデレード大学カレッジのコースと授業について
私のコースは、アデレード大学の Bachelor of Science 2年次への編入を前提とした アデレード大学カレッジの Degree Transfer Program ‐ Science を受講しています。
1年目なのでサイエンス学の基礎的な科目を履修していますが、大学カレッジの Degree Transfer Program の履修科目は、Bachelor of Science 本科1年次と同じものです。
今は、前期(1学期目)を 2024年 7月から12月までを終えた段階です。
前期の時間割↓
前期では、生物(Biology)、化学(Chemistry)、地質学(Geology)、統計学(Statics) の 4科目を学びました。生物と化学は高校で得意科目だったので、クラスの授業で苦労することはなかったのですが大変だったのは「実験」です。
実験はペアで行うのですが、大学本科のオーストラリア人学生とペアを組むのが殆どで、英語でのコミュニケーション能力が必須です。かなり鍛えられました。
授業は、シアター形式で行われる Lecture、少人数制の Tutorial、Practical、Seminar、Workshop とあります。
レクチャーはオーストラリア人学生と同じ大学キャンパスと講堂で参加します。アデレード大学のレクチャーは 対面とオンラインのハイブリッド式で、どちらでも受講できるので、オンラインで出席しない学生もいました。
私は、授業を受けてないとメリハリが効かないので、試験前の最終週を除いては 全て 出席していました。
チュートリアルは、大学カレッジの場合は、留学生だけのクラスで行われます。
Degree Transfer Program は 大学学部生の1年目と同じ教科を学ぶ 最初の1年ですが、少人数で留学生だけなので、いきなり現地学生と肩を並べて、、よりも 安心感があったのと基礎科目の理解によかったと思っています。
渡航前と渡航後の自分の英語力は?
スピーキングに関しては上達を実感しています。留学開始当初は 友達と2人で遊ぶ際に英語が続かなかったが、今では長時間会話ができるようになりました。
あと日本人だと SNSでは文字でチャットする人が多いと思うんです。私も最初は頑張って 英語の文章でチャットしてたんですが、相手からボイスチャットへ返事来たりするんです。そのため 最近では私もボイスチャットで返事しています。相手にしっかり理解できるように伝えなきゃってスピーキングはかなり鍛えられました。
あとは英語だけを勉強!とプレッシャーをかけてしまうと楽しくなくなるので、YouTubeやNetflixなどの動画を完全に英語だけで視聴しています。以前は英語のYouTubeを見ても面白くなかったんですが、今では内容が理解できるようになり、楽しんでいます(笑)そういう意味ではリスニングも伸びているかなと思います。
ただ、アカデミックなリーディングとライティングは、日常生活だけでは絶対に伸びないと思っています。大学の課題に取り組んだり、興味のある文献や論文を読んだり、日々レベルアップに励んでいます。
友人つくりのために努力した?
クラスメイトと友達になるために、積極的に話しかけるようにしました。ただ話しかける回数が増えるほど、言葉の壁があることが、逆に気が合う人かどうかの見極めが早くなったような気がします。
うまく言えないんですが、日本人同士だと言葉が通じるため、相手がどういう人か?の 本質を見極める前に、とりあえず仲良くしておこう、、みたいに話してしまうことが多いように感じます。
初日に授業で出会った女の子と意気投合しました。ただ、彼女は途中で コース変更で違うクラスに行ってしまったんです。悲しかったんですが、4ヶ月が過ぎた頃に再び 近況を会って話そうよ!って。そこから、今では一番の親友と呼べる存在です。
出身国(彼女はバングラデッシュ出身)はまったく関係なく、まずは自分を知ってもらって、相手を知ることで、気が合う人とは仲良く、深い関係を築けると思うので、まずは自分がオープンマインドでいることが大切だと思います。
実際に住んでみた アデレードの良さは?
アデレードは自然と街のバランスが良く、充実した生活を送ることができています。
特に海、山と自然が身近に感じるところです。

私にとって1番好きな場所は、アデレード大学のあるノーステラスキャンパスやその周辺なんです。キャンパスの北側には、芝生の広がった公園と川があってとても綺麗なキャンパスだと思います。勉強する場所でもあり、友達と会える場所でもあり、大学のキャンパスが1番好きな場所って幸せだなと思っています。
あと、アデレードの人はとにかく優しい、ということも良さの一つです!
変な意味じゃないんですが、街中で見知らぬ人に話しかけられることもあって、例えば、散歩中に「今日の髪型いいね」など 声をかけられることがあります。良いと思うのを素直に 良いと伝え(褒める)る人が多い、そういう文化って、温かいと感じます。
少し驚いたことは、地域によって特定の国の人々が集まってコミュニティを作っていることでした。例えばベトナムやアジア系の人々が集まる地区もあれば、中東、イタリア、ギリシャ など地域などあり、4人に1人が外国生まれというマルチカルチャリズムを平和な生活の中で身近に感じます。
滞在方法と暮らしについて
進学準備英語(EAP)コースのときはホームステイをしました。カナダでの苦い経験があったので少し不安だったのですが、ホストファミリーも良い人でそんな心配は全く不要でした。ショーグラウンドに近かったので、人気のファーマーズマーケットには毎週行ってたと思います。新鮮な野菜など、どれも美味しかったです。
Degree Transfer Program を受講中の今は学生寮に住んでいます。
ホームステイ中は食事も家事もホストにお任せできたのですが、一人暮らしとなると、家事全般を毎日こなす必要があり、家事初心者の私には 時間がかかります。
そして、やっぱりオーストラリアの物価は高いです。日本では1000円 で済むランチが、オーストラリアでは2000円を超えるのが普通なので、頻繁に外食することは難しく、必然的に自炊することが多くなりました。
ただ、自炊を始めたことで料理に興味を持つようになり、両親、特に母親への感謝の気持ちが深まりました。毎日、食事を作ってくれこと、掃除などの家事の苦労、、、身をもって実感しています。
今の時点で成長したと感じることは?

生活面では家事を中心に自立心は大きく成長したと感じています。
精神面では、以前までは 何かあったらどうしようと不安になることが多かったですが、少しずつ頑張っていれば、今は、何があっても大丈夫だと思えるようになりました。
留学生活は、楽しいことも多いですが、つらいことも、落ち込むこともたくさんあります。でも 自分で決めた道なので、やり遂げようという気持ちを強く持つこと、なんだと思います。
まだまだ留学生活は始まったばかりだし、これからが本当の意味でも今まで以上に頑張るつもりですが、日ごろから意識していることは、辛いことがあっても、楽しいほうに気持ちを向けられるようしていきたいと思っています。
将来の夢についてお知らせください。
アデレード大学卒業後は、まずは卒業ビザを利用し現地の企業で働く経験を積めればと考えています。そのためにも 在学中に、インターンシップなどで実践的な力をつけ、今のうちから自分のアピールポイントを磨いていきたいと思います!
その上で将来は、環境保護や人道支援に関連に携われることを目指しています!
スタッフからのコメント
この体験談は、日本へ一時帰国中に インタビュー形式でお願いしたのですが、ご実家でお母さんも近くで聞いていたようで麻衣さんが「1学期を無事に終えたこと」と「自立心」が芽生えたことに大変喜んでいらっしゃる雰囲気でした。3月から2学期目が始まりますが、アデレードにお戻りになられたら、またお話聞かせてくださいね!