グラフィックデザインとの出会い
小さい頃から絵を描くのがすごく好きでしたが、両親が英語教室にも通わせてくれていたこともあり、外国語大学に入学して、就職も英語教育関係の仕事に就いていました。その時は全然イラストやデザインとは関係のない営業職でした。でもその時に、チラシやポスターを担当する機会が何回かあって、それが一番最初にグラフィックデザインに興味を持ったきっかけでした。それから、電車に乗っていても目につく広告が情報として入ってくるんですね。その時に「この広告はすごく色使いが綺麗だな」とか「人の心を動かすデザインだな」と思うことがあって、「じゃあそれの理由は何だろう?」というのを突き詰めた時に、自分もそういう
人の心を突き動かすデザインを作りたいな と思い始め、そこからグラフィックデザインを本格的に勉強したいなと思うようになりました。
その頃、外国人の方と一緒に仕事をする部署に異動し、そこで「自分は英語も好きなんだ、もっと英語を喋れるようになりたいな」と思ったので、それならもう、英語も学べて、グラフィックデザインも学べる海外留学を決めました。
不安だった英語力。でもTAFEのコースがスタートすると・・・
オーストラリアに到着し、一番不安に思ったのが自分の英語力。それなりに英語を勉強してきたのですが、やっぱり伝わらない不安というのはすごく大きかったです。
でも、実際にスタートした瞬間はもうすごく楽しかったです!特に私の場合は、仕事を辞め、すぐにパースに来て学校に行くという状況で慌ただしかったのですが、ずっと勉強したかったことなので、グラフィックデザインを勉強するということに関しては特に不安もなく、最初から楽しんで授業を受けることができました。
とはいえ、コースがスタートして一番最初に思ったのは、「英語が全く聞き取れない」ということでした。英語学校に行くこともなく、いきなりポンと専門学校に入ったので、先生が話す専門用語の聞き取りや、入学後すぐのクラスメートとのディスカッションの授業は、自分が思っていることを伝えられず、先生が何を聞いているのかもあまり理解できませんでした。そうなった時に思考停止状態になったのがすごく辛かったです。ただ、グラフィックデザインの授業なので、視覚的に理解できることはすごく助かりました。なので、マーケティングの授業を講義形式で受けている留学生はすごいなあと思います。
英語力不足をどう乗り越えたか
とにかく英語を勉強すること、そしてあまり気にしすぎないことを徹底していました。英語に関しては毎日4時間くらい頑張って勉強していました。特にリスニングが全くできなかったので、それにフォーカスして一生懸命練習しました。
あとは、授業の中でも遠慮なく先生とクラスメートに拙い英語で助けを求めていました。皆さんがとても優しく対応してくれて、先生とクラスメートには感謝してもしきれないくらいです。あとは私にとっては英語は第二言語だからネイティブみたいに話せないのは当たり前っていうマインドも徐々に自分にすり込んでいき、あまり気にしないようにしていました。
デザインの基礎を学べるCertificate III in Design Fundamentals
Certificate III in Design Fundamentalsコースでは主にデザインの基礎を学びました。Adobeツールっていうデザインをするためのアプリの基礎的な使い方、あとはドローイングといってデッサンをたくさんする授業や、3Dモデルを作ったり、プロダクトデザインという実際に物を作るデザインも、Certificate IIIの段階で体験させてもらいました。このコースはデザインの基礎的な部分になるので、私達はそこから自分がどんな分野のデザインをしたいのか、グラフィックデザインだけでなく、プロダクトデザインやファッションデザインがやりたいということを知るためにも、すごくいい機会だったと思います。私はそのままグラフィックデザインに進みましたが。
特に好きだった授業はドローイングとプロダクトデザインでした。元々絵を描くのがすごく好きだったので、手を動かして何かを作るアナログな部分を楽しんでいました。この二つの授業は特にその点で魅力的でした。ドローイングの授業ではたくさん絵を描いたり、ポスターをデザインしたりしていましたし、プロダクトデザインの授業ではフィギュアを作ったり、架空のペットの絵や小屋を作ったりと、すごく楽しかった思い出があります。このコースの間にTAFEが学生用に作るエコバッグのデザインコンテストに応募し、採用されたことも自信に繋がりました。
Hikaruさんがデザインしたエコバッグ
デザインの幅がどんどん広がるCertificate IVグラフィックデザインコース
このコースでは、より本格的にアドビのツールについて学んでいきます。特に、イラストレーター、フォトショップ、インデザイン、この三つを主に使って勉強しています。また、グラフィックデザインのCertificate IVコースでもドローイングのレッスンがあります。そこでは、前にやったこととは違い、iPadを使ってプロクリエイトという絵を描くソフトの使い方についても詳しく学びます。アナログのドローイングのクラスはすごい楽しいです!少しデジタルなところもありますが、iPadを使ってもやはり手を動かしているのでドローイングのクラスはすごく好きです。ただ、他のアドビツールについて学んでいくコースも、学ぶにつれてデザインの幅がどんどん広がっていくので、全部の授業を楽しんで受けています。
自分の直感に従ってどんどんチャレンジしよう!
パースは自然も豊かで、交通の便も整っているので、自分のやりたいことに集中できる環境が整っていると思います。
私も、もともと社会人で全く違う仕事をしていましたが、自分の直感に従って今はパースに来て、グラフィックデザインを勉強しています。
なので、今学生の方も、社会人の方も、とにかく自分の直感を信じて挑戦してほしいです。私もそうでしたが、今自分がやっていることと本当に自分がやりたいことが違い、モヤモヤしている方もいると思います。まず情報収集をして、自分のやりたいことを最終的に自分の手で掴んでやってみてください。
留学をすると、日本で何かを学ぶよりもずっと視野が広がります 。勇気を持って一歩踏み出してみてください。
Hikaruさんのグラフィックデザイン留学体験談動画
Hikaruさんが作品を作っていく過程やパース留学の様子がわかる体験談動画も是非チェックしてみてください。
Certificate III in Design Fundamentals体験談動画
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Certificate IV in Design [Graphic Design]体験談動画
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