休学留学のきっかけは何でしたか?
高校生の時は帰国子女も多く在籍する学校に通っていたので、彼らの影響を受け、大学生では一年休学して海外に行きたいと思っていました。
そしてある時、帰国子女ではない友達が行ったオーストラリア留学の話を聞いて「自分でもできそうだ!」と思ったことから、実際に留学をしようと決めました。
オーストラリアを選んだ理由は何でしょう?
自分のやりたいことができる環境があったからです。
留学でやってみたかったことは「現地の友達を作って一緒にサーフィンをする」というのが一つ、そして「海外生活の中で日常的に英語を話してみたかった」というのがもう一つです。
もともと、「イギリス」「アメリカ」「オーストラリア」と、英語を話す3つの国の選択肢がありましたが、自分の趣味の一つにサーフィンがあることや季節を考えて、イギリスを候補から外しました。その後、アメリカのカリフォルニアかオーストラリアで悩みましたが、「アメリカでは学生は働けない」と知ったので、オーストラリアに決めました。
コース選びはどのようにしましたか?
いろいろと留学プランを相談している中で、担当者から「現在の英語力からみて、英語学校に1年間留学だとマンネリを感じてしまうかもしれない」と聞いたこと、そして「日本人が少なく、オーストラリア人に囲まれた生活を送りたい」という希望だと、後半は「オーストラリア人のクラスメートと勉強ができる専門コースで学ぶのがお薦め」ということだったので、「英語+ビジネスコース」のプランで行くことに決めました。
最初に通った英語コースについて教えて下さい。
自分が通った時、英語コースの学生はみんな学生ビザで通っていて、日本人は他に1人、タイ人、それ以外は南米の方がほとんどで、コロンビア、ブラジル、ペルーから来ていました。年齢層は16歳〜35歳まで幅がありましたが、平均的には20代が多かったので、馴染みやすかったです。
授業では文法からスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングと万遍なく学ぶのですが、日本と違い座って学ぶばかりでなく、みんなでゲームをしたりするのでバーっと盛り上がります。南米の学生はとにかく英語がうまくてよく喋るので、日本人的には若干押されながらも「海外で授業を受けてるな」という実感があり、楽しんでいました。
自分の中で特に印象に残っているクラスは、オージースラングや英語の表現についての授業です。例えば「猿も木から落ちる」というような、表現に関するクラスです。とはいえ、覚えるのは大変で、普段話している時はなかなか頭に出てこないので、パッと思いついたら言うようにしてます(笑)
英語コースの先生たちは、明るくて、クールですね。優しくてサポートもしてくれて、楽しい先生たちですが、それだけではないというか・・・そして、何と言っても心強い存在でした。何があっても留学生を助けてくれるという安心感がありました。
ビジネスコースはどうでしたか?
勉強内容としては、就職をしたら使うであろうビジネススキルの基礎の勉強をしました。例えば「社会人になった時に周りの人とコミュニケーションをどうやって取るか」「プレゼンテーションスライドをどうやって作るか」、また、マーケティングの分野で言えば「どうやって物を売るか」「どうやったら人を喜ばせることができるか」などを学びました。
今コースを終え、自分が将来的にプレゼンテーションをするような仕事についた時には「プレゼンができる」という自信がつきました。ただ、自分の中でコースを通してビジネススキルよりも一番の学びだと思ったことは「会社の中で自分の意見はしっかり発言していい」ということでした。
ビジネスコースでは、先生もクラスメートもとても良く接してくれました。留学生の英語力はオーストラリア人に比べて低いですが、先生たちは自分が質問したらその場でもメールでもしっかり返してくれましたし、オーストラリア人のクラスメートも、自分がプレゼンテーションをやる時は盛り上げてくれたり、プレゼンの途中で英単語がわからず止まってしまっても、その場で教えてくれたりして、本当に助けられました。
クラスメートは、オーストラリア人以外にも留学生が最初5人いたのですが、少しハードだったからか途中で3人辞めてしまいました。勉強に関しては、残ったアルゼンチンの学生と2人で協力して頑張りましたが、どのクラスメートたちとも、ランチを一緒に食べたり、TAFEのイベントに一緒に参加したりして、クラス外でも楽しく過ごすことが多かったです。
TAFEのサポートはどうでしたか?
自分も通っていたのですが、毎週月曜日に専門コースの留学生向けサポートクラスがあるので、これに通っていました。そのクラスでは、英語のサポートや学習の不明点、状況の確認などをしてくれるので、わからないことがあればそこで質問をして教えてもらうことができます。
また、先生ではないですが、ニューカッスルの留学生担当マイケルも、学習以外の点で何かあれば相談にのってくれる存在です。自分の場合は、最初到着して話していた時にマイケルがサーフィンのポイントなどを教えてくれました。
先生やスタッフの方たちは、楽しく優しくしっかりサポートしてくれたので、TAFEのサポートはとても良かったと言えます!
ビジネスコースを終えてみて、英語コースに行って良かったと思いますか?
自分は進学をするために英語コースで勉強をする必要があったのですが、実際ビジネスコースに行ってみて思うことは「いきなり専門コースをスタートするよりは、最低でも半年ぐらいは英語に慣れてからの方が良い」ということです。自分はビジネスコースに入って、最初の2週間、全く何をやっていいかも分からなかったので(笑)。
ニューカッスルのクラスメートはネイティブがほとんどなので、コミュニケーションを取ったり、話すことにためらわない程度の英語力までは練習をしておく方がいいと思います。人によると思いますが、ネイティブの英語に慣れるまで自分は半年ぐらいかかったので、専門コースに入る前にオーストラリアに来て、できるだけ長くいろんな人と英語を話す機会がある中にいた方がいいと思います。
留学生活について教えて下さい。
ビジネスコースでは、毎週火〜木の午前9時30分〜午後4時まで週3日授業があったのですが、それ以外の金〜日曜日は、スーパーマーケットでアルバイトをしていました。
平日は朝6時に起きてサーフィンをしたあと学校やアルバイトに行き、休みの日もサーフィンや釣りをするなど、自然の中にいることが多かったです。また、時間がある限り現地の友達に誘われたら出かけていました。学校の課題については、きっちり期限までにやるようにしていましたが、日によっては1日1時間もかからないぐらいで終わることもありましたし、ここでしかできないローカルの友達との時間をたくさん取るように心がけていました。
アルバイトも、できる限りローカル環境に近い場所でアルバイトをしようと思って探しました。このスーパーマーケットで働いている人は、自分ともう一人以外全員オーストラリア人なので、ここでもしっかり英語環境で「オーストラリアにいる」ということを実感しています。
一緒に過ごしてみて、オーストラリア人はどんな印象ですか?
オーストラリアには悪い人はいないしフレンドリーで、サーフィンしててもみんな「元気?」と気軽に声をかけてくれて、自分はとても好きですね。いろいろな個性的な人がいて、それぞれの個性をみんなが受け入れているのが印象的です。
オーストラリアって思っていたよりも素晴らしい国だなと思っています。
留学生活を振り返って、今思うことを聞かせてください。
正直、留学はYouTubeとかブログで紹介されているような「楽しそうなイメージ」とは違い、いろいろなことが思っていたように簡単にはいかず、現実は本当に厳しかったです。
最初、思っていたよりもうまく英語が話せないことで結構困難があり、その中にいる間は自分を責めたりしてしまいました。ただ、だんだんと「人生80年のうちのたかが1年だ」と長い目で見て前向きに行動をすることができるようになり、乗り越える事ができました。
1年が終わる今、以前よりも「どこでも生きていける自信」がついたなと思います。
ニューカッスルで休学留学【動画】
ニューカッスルは日本人留学生が少ないとはいえ、環境づくりにはかなり努力をしてきた一哲さん。
「ニューカッスル生活について」「英語で苦労したことや勉強について」「現地の友達の作りかた」、そして「オーストラリアで過ごして変わったこと」などについてもお話を聞いています。動画も是非チェックしてみてください。
スタッフからのコメント
「留学で英語力をあげたい」「ネイティブのお友達に囲まれた環境で留学生活を送りたい」と考えている方は多いですし、場所によっては日本人の少ない環境で過ごすということはできますが、実際、本当の意味でオーストラリア人と友達になれたり、ほぼネイティブだけの環境にしていくことは、簡単なことではないと思います。
落ち込むことがありながらも、
「自分で決めたことを達成するという強い意志と実行力」があった一哲さんだからこそ、1年後には希望の留学が達成できたと思います。お話を聞きに行った時の一哲さんは自信に満ちた良い笑顔でした!
これからもまた予想外のことがあるかもしれませんが、そのたびにこのニューカッスル留学のことを思い出し、どんどん乗り越えて、やりたいことを達成していってくださいね。