【体験談】フィールドトリップ満載!実践ベースのRecreation and Outdoor Environmental Studiesコース

佐々木里桜さん | サンシャインコースト | University of the Sunshine Coast | Sport and leisure
2018年に高校を卒業してサンシャインコースト大学に入学、コロナでの一時帰国を経て無事2022年に卒業した里桜さん。大学で選んだのはBachelor of Recreation and Outdoor Environmental Studiesという日本人にはあまり馴染みのないコースですが、スポーツ大好きでアクティブな里桜さんにはぴったりのコース。3年間の学習内容やフィールドトリップ、現地での素敵な出会いなど、お話を伺いました。特に体育教師を目指す方はぜひご覧ください。
Bachelor of Recreation and Outdoor Environmental Studiesコースの学習内容をおしえてください

このコースは、教育学部と組み合わせて中高の体育教師を目指して勉強している学生が多いですが、私のようにこのコースを単体で取る場合はアウトドアインストラクターやスポーツコーチを目指す方が多いです。

専攻が「Health and Physical Education (保健体育)」で、主にOutdoor EducationSport Coachingが必修科目になっていて、この2つは3年間を通して大学1年次、大学2年次、大学3年次と徐々にレベルアップしながら学びました。

Outdoor Educationの授業では、1年次にサンシャインコーストに生息している鳥類や動物、植物について学び始め、座学で自然と自分(人間)との関係性や、人と人の関係性についてセオリーを通して学び、実際に自然の中で過ごして自然と向き合い、人と向き合い、そして自分と向き合いながら座学で学んだことについての理解を深めました。

フィールドトリップ(野外実習)は、大学1年次は短期のものが多く、そのうち1つは先生ではなく、3年生が引率してくれました。ここで、自分達の2年後のイメージができた気がします。

2年次ではフィールドトリップの期間が長くなり、ロッククライミングやマウンテンバイクのようなより高度なアクティビティが加わったり、その土地の先住民や地形形成についての知識も学んだりして、実践も座学も学習内容が少しずつレベルアップしていきました。1年次では完全に『参加者』の立場だったのが、2年次からは授業でもフィールドトリップでも『引率者』としての視点で取り組むようになり、自分自身でも変化を感じていきました。

3年次ではメインのフォーカスが「どのように生徒たち(小中高生対象)を引率するか」になり、基礎的なアクティビティや土地の知識に加えて、1日のタイムテーブルの作り方、アクティビティ中の安全確保、緊急避難など、引率者として必要な知識とスキルを学びました。最終的には2泊3日のフィールドトリップで1年生を引率して、それがこのコースの集大成となりました。

Sport Coachingの授業では、1年次と2年次では体力測定をしたり、骨格や筋肉、アスリートのパフォーマンスを上げるためのトレーニング内容などを学んで、幅広く知識を身につけていきました。実践も多かったですが、知識として覚えることも多く、Outdoor Educationの授業に比べて小テストがたくさんあった印象です。

3年次になると実際に20分のPhysical Educationセッションを作成し、クラスメイトの前で実践する課題がありました。どのように生徒たち全員から最大限の興味を引き出せるか、大人数の環境下での安全確保、うまくできない生徒に対してどのようなフィードバックをするかなど、実際にレッスンを通して初めて学べたことがたくさんありました。

この授業では全体を通してLectureでセオリーやトレーニングプランなど知識をたくさん詰め込みながらも、Tutorialで実践して理解を深めるというケースが多かったように思います。

実際に作成したPhysical Educationのセッションとは?


20分のセッションの中で、ウォームアップ、アクティビティ1、(アクティビティ2)、メインアクティビティ、そしてクールダウンを準備し、約20人ほどのクラスメイトの前で発表するという課題でした。

アクティビティの数や長さなど全て自分で決めることができ、最初のアクティビティからどんどんレベルアップしていって最後のメインアクティビティに繋がるようにレッスン計画を作りました。

それぞれ好きなスポーツを選ぶことができ、私は専門分野が空手なので空手のセッションを作成しました。他のスポーツと比べて経験者がいなかったので、初心者に分かりやすくかつ本物の空手を伝えられるように計画するのがとても難しく感じました。また、チームスポーツではなく個人競技なので、クラス全体をengageするための工夫が必要でした。空手の動き自体は一人一人でも出来るけどあえてペアやグループを作ることによって、全体を見ながらも上手くできない学生に個人的にアドバイスもできる環境を作りました。

時間配分やスペースの使い方、指示の出し方や説明のポジションやタイミング等、実際にやってみて初めて気づいたことがたくさんあり、学校の体育の授業として空手を教えるのは、普段道場で子どもたちに空手を指導している時とは全く違う感覚で新鮮でした。

他のクラスメイトはフットボールやネットボール、バスケットボール、バドミントン、ダンスなどを選んでいて、個人的には毎週違うスポーツのセッションを受けられるのでとても楽しかったです。

座学より実践ベースのコース。3年間のField Tripの内容をおしえてください

Outdoor EducationのコースではたくさんのField Tripがありました。1学期に平均2〜3回はありました。期間はバラバラで、半日のものもあれば、4泊5日のものもありました。

1年次ではアウトドアアクティビティに慣れるところから始まったため、半日や1日のトリップが多く、最長は2泊3日でした。内容としては、ハイキングとカヤックがメインで、ハイキングの安全な服装やカヤックのパドルの使い方など、基礎の基礎から教わりました。

初めて泊まりのフィールドトリップに行った際にはバックパックの荷物の詰め方や、調理器具の使い方、テントの立て方など全て手厚く教えてもらいました。なので、キャンプやアウトドアの経験のなかった私も置いていかれることはありませんでした。


2年次にはマウンテンバイキングやロッククライミング、シュノーケリング(選択制)もフィールドトリップに加わり、より安全面に注意が必要なアクティビティが増えました。この時からフィールドトリップ全体的に、単に参加者の目線ではなく引率者としての視点も加わり、equipment(装具)の確認や車両への積み込みも自分たちで行うようになりました。フィールドワーク中にどのように安全に楽しくアクティビティを進行していくかについて意見を交換したりしていました。


3年次のsemester1には、semester2で1年生を引率する準備として、約8〜10人のグループに分かれて4日間のトリップを自分たちで一から計画しました。安全なルートや時間配分、どこでどの程度休憩を入れるか、どのポイントでアクティビティレッスンを加えるのがベストか、等考えることがたくさんありました。

アクティビティのレッスンでは、1つはハイキング、カヤッキング、マウンテンバイキング、キャンプサイトそれぞれの注意点をグループ全体でシェアするレッスン、もう1つはその土地についての知識をシェアするレッスンを準備しました。グループ内でそれぞれ担当を分け、私はNoosa Biosphere(ヌーサ地区の生物圏)についてのレッスンを担当しました。ちなみに他にはFauna(動物相), Flora(植物相), Indigenous people and culture(先住民と文化), Geography(地理)等があり、例えば植物についてのレッスンはハイキング中がベストだったり、鳥についてのレッスンはカヤック中がベストだということを踏まえて一日の計画を立てていくのが面白かったです。

他にもハイキングやカヤックの経路も含め全て一から自分達で作成したため、一学期ほとんどをこの計画作成に充て、その後実際に自分たちで計画したトリップに行きました。実際にフィールドに出てから学んだことが多くあり、そこで得たフィードバックを次のセメスターで1年生を引率する際に繋げました。

そして大学3年間の集大成として最後の学期に1年生をフィールドトリップに連れて行きました。3年生3人(引率者)、1年生10人(参加者)のグループで行きました。引率者の人数が前セメスターより減った分、仕事も責任も増えてよりたくさんのことを学べました。前セメスターよりトリップ自体が1日短く、準備していたレッスンの中でも各々の担当数が増え、トリップ中はとても忙しかった印象が残っています。

もちろん全てが計画通りにいく訳ではないので、トリップ中にたくさん話し合ってアジャストして調整するのもとても難しく、引率者になるのはこんなに大変なんだと身を持って感じました。

グループ全体の目標としては安全に楽しくフィールドトリップを完走することでしたが、私個人の目標としては自分の殻を破ってアウトドアフィールドでの自信のなさを克服することでした。他のメンバーもグループ全体の目標に加えて自分自身への目標を持ってトリップに臨んでいました。ステキな仲間たちに囲まれてお互いに助け合い高め合うという貴重な経験になりました。

スポーツ栄養学とアスリート向けの献立作り

必修科目としてNutiition(栄養学)の授業があり、私が履修したのはNutritionの中でもスポーツやアスリート向けの栄養に重点を置いて学ぶ内容でした。トレーニングのフェーズに合わせて1日の摂取カロリーを計算し、その中で栄養バランスを考え実際に献立を作ったり、クライアントの食事管理をすることを想定して不足している栄養を必要量摂れる献立を作成する、といった実践的な授業も多くありました。

学生それぞれのバックグラウンドの違いで選ぶ食材やメニューが違ったのが印象的で、例えば先生が作った献立の例や現地の学生たちのメニューには、炭水化物にパスタやパンを中心に選んでいましたが、私のメニューには米や麺類(うどんやそば)を中心に入れていたので、先生に確認してもらった時に興味を持ってもらえました。

また、アスリートにとって重要なHydration Statusを測定する方法なども実際に測定器具を使って実践しながら学びました。

Nutoritionは、Outdoor Educationの授業と比べて知識として覚えることがたくさんあり、本格的なNutritionの勉強はこのディグリーでは初めてだったので、最初のほうは勉強の仕方を少し迷ったことを覚えています。

Geograpy(地理)とMarine Ecology(海洋生態学)はどのような学習内容でしたか?

Minor(副専攻)は1年次に自分で選択することができ、私はGeographyを選んで4科目履修しました。日本で「地理」と聞くと、地形や気候について学ぶイメージが強かったのですが、私が履修した授業では地形や気候についてはもちろん、土地を人や文化と結びつけた内容や持続可能な社会、天気について幅広く学ぶことができました。特に人や文化、先住民についての授業はとても興味深く、強く印象に残っています。

Marine Ecologyは私が2年次のときにMinorに追加されたので、私はMinorとして取ることができませんでしたが、後輩たちには人気なようでした。私は1科目だけElective(選択科目)として履修しましたが、モートンベイのMarine Ecology 教育センターで一日研修があったり、シュノーケリングに行ったりして、他の授業とはまた一味違ったフィールドトリップを体験でき、全体の学習内容がとても興味深かったです。

サンシャインコーストでの生活についておしえてください

週末などお休みの日はどのようにすごしていましたか?
大学の授業以外では、バイトをしたり空手のトレーニングに行ったりして、バタバタしていた記憶がありますが、週末などの休みの日にはテニスをしたり、ビーチに行ったり、友達とブリスベンに買い物に行ったりして、リラックスした時間を過ごしてリフレッシュしていました。

サンシャインコーストは魅力的な自然が本当に多く、ビーチへは家からバス一本で行けて、ハイキングなども気軽に行けるような環境でした。

私自身はスポーツが好きなので、平日の午後で授業のない日は、大学のキャンパスで毎週開催されているソーシャルスポーツに参加していました。私は主にテニス、バドミントン、バスケットボール、アルティメットに参加していましたが、他にもサッカーやバレーボールなどもありました。こういうイベントに毎週参加していると、学部外の学生たちとも交流することができ新しい人との繋がりができました。

どんなアルバイトをしていましたか?
私は1年次の2学期目からバイト探しを始め、友達の紹介で飲食店に採用されました。そこでは合計約2年働き、サンシャインコーストを離れた今でも連絡を取り続けているような素敵な人たちと出会うことができました。

最初は18か19歳だったので、時給は約20ドル前後だったと記憶しています。年齢が上がるにつれて時給も上がりました。最終学年ではカフェでのバイトも始め、バリスタとして働けるように一からコーヒーについて学びました。

バイトをしていてよく苦戦していたのはお客さんの名前のスペルです。英語由来の名前はもちろん、色々なバックグラウンドを持った人たちがいるので名前を聞き取るのが難しいときがあり、よくスペルミスをしていました。同僚たちからこれなんて読むのー?とよく聞かれたり、スペルミスのせいでこのオーダーは私が取ったとバレてしまったりしましたが、みんなこれも一つのインターナショナルスチューデントならではのミスとして笑って受け入れてくれ、和気藹々と仕事ができました。


留学中はどこに住んでいましたか?
留学当初はホームステイをして、その後大学まで徒歩圏内のシェアハウスに移りました。コロナ前の家賃は週160〜180ドルほどだったと記憶しています。ハウスオーナー含めて4人ほどのシェアハウスが多かったと思います。

シェアハウスによってはインターネット代や電気代が家賃に含まれていなかったり、ミニマムステイが長めに設定されているお家もあり、探すときは特にその辺りを注意深く確認していました。

コロナ後オーストラリアに帰ってきた時は家賃の相場が上がっていてびっくりしました。これまで寮に住んだことはなかったのですが、大学3年次の1年間は寮に住むことになりました。週196ドルで、オンキャンパスで、プールやジム、テニスコートがついていたので運動好きな私にとっては好条件に思えました。

大学の学生寮は3つあって、私はVarsityという寮に住んでいたのですが、洗濯機が各ユニットにはなく、コインランドリーのように寮敷地内に何箇所か設置されているような形でした。そして毎回3ドルほどかかってコインも常備していないといけない状況だったので、その点は少し不便に感じる時もありました。

寮といえばパーティーや騒音のイメージが強かったので、寮を申し込んだ時にQuiet Areaにしてほしいとお願いしました。すると、寮の端(ソーシャルエリアから離れている場所)にしてもらえて、シェアメイトも静かな環境を希望している学生が集まっていたので、騒音に悩まされることはほとんどありませんでした。プラス、夜10時になるとセキュリティが巡回に来て、まだパーティーをしているユニットがあれば止められていたので、10時以降は基本的に静かでした。
実際寮に住んでみて、寮ではたくさんのソーシャライズイベントがあったので色んな人と出会う機会があり、とても楽しかったです。


里桜さんは大学のIELTS条件をクリアしていましたが、事前にEAPコース(進学英語コース)を受講しましたね。実際に受けてみていかがでしたか?


EAPコース(進学英語コース)はIELTSのスコアに応じてクラスレベルが EAP1、2、3と三段階に分かれていて、私の当時のIELTS スコア的にEAP3に入ることになり、周りのクラスメイトはわたし以外看護学部の入学を目指している人たちだったので、アセスメント(エッセイやプレゼンテーション)のトピックが看護中心でした。

周りはみんな年上の大人たちで、当時18歳だった私はみんなに追いつくのに必死でした。でも、良いクラスメイトたちに恵まれ、みんなでコースをパスできるようにサポートしあって10週間を過ごしました。

授業では英語はもちろん、エッセイの書き方やリサーチ、リファレンスの仕方、グループプレゼンテーション、大学での授業の受け方や課題の取り組み方なども一から教えてもらいました。学部に入ってから役立つことをたくさん学べたので、本当にこのコースを受講していて良かったです。

また、このコースで出会う人はみんな海外から来て英語を第二言語として話す人たちなので、自然と共通点も多く、コース自体は10週間でしたが、大学を卒業した今も連絡を取り合っている友達がたくさんいます。

EAPの授業で面白かったのはホームシックについてクラスでディスカッションしたことです。一般的にどの時期にホームシックが来てどのぐらいで大丈夫になっていくのかというグラフを描いたりして、親元を離れて勉強しに来ている留学生ならではだなと感じました。当時1クラス10人前後とかなり少人数クラスだったのも魅力的でした。

現地で出会って里桜さんが影響を受けた人は?

EAPクラスで出会ったJulie
オーストラリアに来てからたくさんの人たちに出会い刺激を受けてきましたが、その中でも特に3人を紹介させてください。

1人目は韓国人の友達Julieです。Julieは大学入学前のEAPコース(進学英語コース)のクラスが同じで、サンシャインコースト大学を卒業して今は看護師をしています。私よりも何年も年上で私のことを妹のように思ってくれて、とてもよく面倒を見てもらいました。

Julieはオーストラリアに来る前に他の国で既に英語を勉強していたので、EAPのクラスメイトの中でもずば抜けてスピーキングができる人でした。なので、私はこの人みたいになりたい!と憧れていました。そしてありがたいことにJulieから私に話しかけてくれて友達になれて、憧れのかっこいいお姉さんと10週間一緒に勉強することができました。

一番印象に残っているのは、何でもきちんと伝えてくれるところです。最初、スピーキングに自信がなかった私はクラス内でなかなか自分から発言ができていなかったのですが、それを見たJulieが私に、「怖いし緊張するのは分かるけど、話してみないと何も始まらないよ」とアドバイスをくれました。出会ってすぐの友達にしてはかなり直球で来るなとは思いましたが、そのように真っ直ぐ伝えてくれる友達はとてもありがたい存在だと感じています。

不安に思っていることや悩み事がある時はもちろん話を聞いてくれるし、いつでもJulieから話しかけてくれるので、クラスでJulieが隣にいてくれたのがとても心地良かったです。

また、ペアでディスカッションするスピーキングのテストでは私が緊張していたのを知っていたので、迷わず私をペアに選んでくれて、たくさん練習も付き合ってくれて、本番でも上手くリードしてくれました。Julieには感謝でいっぱいだし、こんな優しくてかっこいい人になりたいと出会った頃から変わらず尊敬しています。

EAPコースが終わってからも連絡を取り続けていて、授業が一緒の日や休みの日には定期的に会ったりしていました。今は遠くに住んでいるので何年も会えていませんが、それでもJulieには何でも相談できるので、本当にこの人に出会えてよかったと感じています。

大学教授のMunge
2人目は大学の教授で、Outdoor Education担当のMungeです。この先生には本当にお世話になって、この先生なしでは卒業できなかったと言っても過言ではないと思います。
アウトドアのほぼ全コースを担当しておられ、1年生の頃から3年生までずっと面倒を見てもらってきました。学部内で日本人はもちろん一人だし、留学生もいなかったので、良い意味でも悪い意味でも目立ったのだと思います。クラス内で誰も置いて行かない、頑張っている学生に全力で向き合ってくれる姿勢がとてもかっこよく、とても尊敬しています。

1年生の1学期、アウトドアの経験もなく英語も辿々しかった私はとにかくついていくのに必死でした。授業後は毎回個人的に質問に行き、先生も私の質問を快く受け入れてくれました。初めてフィールドトリップのキャンプに行くとなった時、私はバックパックの詰め方も分かっておらず、先生が一から一緒にやり直してくれたこともありました。

クラスルームに入るといつも「Rio~!!」とクラス中に聞こえる声で呼んでくれるし、キャンパス内で会った時もまたまた大声で「Rio~!!」と周りが振り向くほどの挨拶をしてくれていました。いつもみんなに見られるので少し恥ずかしかったですが、先生のおかげで毎回クラスに行くのが楽しみでした。

カリキュラムに変更があったときも先生のオフィスで個人的に時間を取ってくれて、無事に卒業できるように一緒に履修スケジュールを考えてくれたりもしました。

コロナで日本に帰るか迷っていたときに相談に乗ってくれたのもこの先生で、日本に帰ってオンライン学習になっても、オーストラリアに戻ってくるまでどれだけかかっても、卒業までサポートするからと、私の選択を尊重し応援してくれました。
コロナで1年半卒業が延びましたが、Mungeのサポートのおかげでいつも最良の選択ができ、卒業に繋がったと思います。

一番印象に残っているのは最後のアウトドアの授業です。全ての課題の発表が終わり、これまでよく頑張りましたというお話があった時に、Mungeが突然私のことをメンションしてくれて、「日本から右も左も分からないまま一人でやってきて、コロナで日本からオンラインで授業受けてる時もあったけど、こうして今年大学に戻って来て卒業する。大変だっただろうし、苦戦してたのを一緒に見てきたから、本当にこの瞬間を誇りに思う」という内容の話を目を潤ませながらしてくれました。
私も涙を堪えきれずにクラスみんなの前で泣いてしまいましたが、この先生のもとで学べて幸せだったと改めて感じました。自分が先生として子どもたちの前に立つときは、Mungeのような先生になりたいし、一人の人間として、こんな情が厚い周りに慕われる人になりたいと思いました。


空手のティナ先生
3人目は空手の先生であるTina先生です。この先生には今も現在進行形で影響を受けています。オーストラリアに来てから約5年お世話になり続けています。

私は日本にいた頃約10年空手をやっていて高校生の時に一度やめてしまいましたが、オーストラリアに来てからもう一度始めようかなと道場探しを始めました。

二件目に行った道場がTina先生のところで、メッセージした時から印象がとてもよく、実際にあった時にも想像もしていないぐらいにとても歓迎してくれました。先生自体もスコットランドから移住してこられた方なので、空手以外にも大学や家のこと等移住者ならではの悩みの相談にも乗ってくれていました。

私が影響を受けている理由は、人の意志や意見を尊重し、人に自信を持たせることができる先生のコミュニケーション力です。私も先生のおかげで人生が変わったうちの一人で、オーストラリアで選手として、アシスタントコーチとして、先生の元でたくさんの経験を積ませてもらっています。

選手としてトレーニングプランや試合の形構成など決める際には、私を1選手(大人)として接してくれて、全て私の意見を中心に計画してサポートしてくれています。

日本にいた頃や他にスポーツをしていた頃は、先生やコーチのプランに沿ってトレーニングをしていましたが、今は自分の道は自分で決めてトレーニングしているので、自立する力も自然とついているように思います。トレーニング中は基本的にフィードバックはまず褒めてもらい、その後に改善ポイントをもらうので、多少の自信もつきながら成長もできているように思います。

スコットランドの先生方にお世話になった時もトレーニング自体が終始とても楽しい雰囲気でした。文化の違いなのかもしれませんが、褒めて伸ばすのはオーストラリアやスコットランドでは主流なように感じます。

今年一年国内大会や国際大会の機会を頂いてきましたが、その際も出場するかどうかも私自身に決めさせてくれました。

何も指示しないし義務化もしないのに、目標に向かって確実に進めるようにサポートできるのがすごいなと思っています。私もアシスタントコーチとして子どもたちに教える機会が多いのですが、Tina先生が私に見せててくれているように、私も子どもたちに自信や楽しさを感じさせられるように意識して接しています。先生といると常に新しく学ぶことがあって、影響を受けているし尊敬しています。

最後に、これからオーストラリア留学を目指す中高生たちへメッセージをお願いします


これからオーストラリアに来られるみなさんへ。オーストラリアにくるとたくさんの経験、新しい視点、文化の違いに触れると思います。失敗や挫折、成功も全部全力で向き合って経験することで自分の身につくし、自信に繋がると思います。なので、留学初期の頃の私のように緊張して黙るのではなく、失敗を恐れずどんどん進んでみてください。せっかくオーストラリアに来て勉強できるので、その環境に感謝しながら精一杯楽しみながら色んなことを吸収してみてください。

私個人的には日本にいた時より、オーストラリアに来てからの方が失敗した時の周りの目を気にすることが減って、新しい挑戦へのハードルが下がったように思えます。苦戦してもがいて挑戦すればするほど自分の記憶に残るし、この努力を周りにも見てくれている人がいます。大変な時には助けを求める勇気もとても大事だと思います。
授業で困ったことがある時、分からないことがある時は、放っておかず、一人で抱え込まずに先生やクラスメイトに頼ってください。周りに頼ることで交友関係も広がるし、逆に誰かが助けが必要な時に自分がその人の力になれるかもしれません。

また、大学2年生や3年生になって一旦心地いい環境に慣れると、そこに留まっていたいという時が来ると思います。まず、オーストラリアに来て色々な経験を経てそこまで来れたことはすごいことだし、誇りに思うことだと思います。でもそういう時にこそより貪欲に新しい挑戦の機会を探してみてください。これが大きなステップアップの機会だし、comfort zoneから積極的に抜け出すことで常に自分の中で成長が見えると思います。最近になってやっと私はこのプロセスを楽しめるようになってきました。
私はこのことに気づいて意識し始めるまで長い時間がかかったので、留学当初からこの意識ができていたらより学びが増えていたのかもしれないなと思います。なので、ここでみなさんにシェアできて嬉しいですし、せっかくなのでぜひ怖がらずに色んなことに最大限の挑戦していただきたいです。周りの方々への感謝を忘れずにオーストラリア生活を存分に楽しんでいきましょう。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号H318)
13歳でのメルボルン短期留学をきっかけに「英語」と「海外」に目覚め、その後カナダ(語学留学)とアメリカ(大学留学)にも留学。卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ再渡豪し、オーストラリア留学センターでワーペリ。帰国と同時にオーストラリア留学センター日本窓口が開設され現職へ。留学生を現地オーストラリアで「迎え入れる立場」と日本から「送り出す立場」、両側での勤務経験を通して、双方の視点からアドバイスすることを心がけています。 このカウンセラーに質問する

サイトのご利用について

当サイト記載の情報の正確性には万全を期しておりますが、当社はそれらの情報内容に関し、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。また、情報は予告なしに変更となる場合がございますので、随時ご確認ください。

お問い合わせはお気軽に! 平日24時間以内にご返信いたします

無料メール相談

平日24時間以内にご返信いたします

お電話での留学相談はこちら