【体験談】ボランティアにもチャレンジ!TAFENSWで学ぶイベントマネージメント

工藤未来さん | シドニー | TAFE NSW | | 1年
大学時代からずっと心に抱いていた留学の夢。その夢を叶える場所としてオーストラリア、シドニーを選ばれた未来さん。
TAFE NSW Diploma of Event Mamanementの最初の1学期目について、シドニーでの留学生活についてお話をお伺いしました。

オーストラリア留学、イベントマネージメントに興味を持ったきっかけについて教えてください。

オーストラリア留学は初めから決まっていたわけではありませんでした。留学先の選定にあたり、コース内容や学費、アルバイトの可能性などを検討した結果、オーストラリアが最適と感じました。また、オーストラリアはイベントが盛んであり、イベントマネジメントがこの国で発展してきたことも大きな魅力でした。そして、既にオーストラリア出身の友人がいたことも決断の後押しとなりました。

大学卒業後は社会人として働いていたのですが、改めて将来を考えた際に異なることに挑戦してみたいという思いをずっと持っていました。今までやりがいを感じたことを振り返った時、ピンと来たのが大学時代のサークルで裏方や渉外担当として活動をしていた経験でした。また、勤め先でも社内イベント等の準備に携わらせていただいた経験もあり、一度きちんと学んでみたいという思いからイベントマネージメントのコースを選びました。

TAFEの先生やクラスメートについて教えてください

私のクラス全体では約3/5がローカルの学生、2/5が留学生で日本人は私一人です。多種多様なバックグラウンドを持った人が集まっています。例えば、オーストラリアで生まれ育ってもルーツはイギリス・ギリシャ・フィリピンなど多岐に渡っており、一度大学に入学するも途中で辞めてTAFEに入り直したりした人もいます。
ローカルの学生と同じ教室で学ぶ経験は初めてで、言語の壁も感じることは多々あります。

先生はイベント・ホスピタリティ・ツーリズム業界での経験がある方や今でも現場の第一線で働かれている方々が実際の経験を踏まえて授業を行ってくれます。フレンドリーな雰囲気の中で、個々の理解度も配慮して不明点がないか気にかけてくれます。

TAFEの1学期目ではどのようなことを学びましたか?


1学期の前半は他業界にも共通する基本的なことを中心に学びました。例えば、情報収集の仕方、カスタマーサービス、営業についてです。座学で理論について学んだ後、課題を通してドキュメントを作成したりロールプレイを通じて実践的に学びました。後半はよりイベント業界に沿った授業が増え、式典・典礼や会場の選び方、参加登録のアドミ業務(レジストレーション)について学びました。レジストレーションの授業では実際に模擬的なチャリティイベントを学校内で開催し受付業務のロールプレイをしたり、授業の一環としてTAFE内で行われるイベントの受付業務を行ったりしました。

一番大変だった科目は?どのように工夫して乗り越えましたか?

Establish and Conduct Business Relation

イベント会場の責任者として顧客と交渉をするという内容のロールプレイの課題でした。英語での言い回しや文化の違い等を理解するところから始めなければならず、苦労しました。授業外の時間でYouTubeを使ってビジネスにおける言い回しを調べたり、社会人として働いているネイティブの友人に練習相手になってもらったりして準備をしました。
TAFEには授業後のサポートクラスもあり、アドバイスを受けることができるのでその点も心強いです。

逆に一番楽しかった、興味を持った科目はなんでしょうか

Address Protocol Requirements と Administer Event Registrations の授業です。

Address Protocol Requirements

式典や典礼での要件やオーストラリアの歴史・国旗の成り立ち等について学びました。
祝日であるANZAC Dayを取り上げ、その歴史や式典での式次第について、政府が提供しているウェブサイトを使って調べたり式典の動画を見たりして学習しました。課題では、イベントの運営として市長の補佐と退役軍人の代表者と式典に向けての打ち合わせを行うという設定でロールプレイを行いました。オーストラリアの歴史についてほとんど知識が無かったので、オーストラリアの歴史・文化や先住民に対する敬意、国旗の成り立ちや紋章についての学びはとても興味深かったです。

Administer Event Registration

イベントの参加登録の管理に関する授業です。
座学では大規模なイベントの受付準備・運営方法、そして企業グッズの選定について考えたりしました。その後、課題を通して実際にExcelを使用して参加者情報の管理、模擬チャリティイベントでの受付業務のロールプレイ。さらに授業の一環でTAFE内のイベントで実際に受付業務のボランティアも行いました。
座学のみならず手と体も動かしながら学ぶことができました。

TAFEでの勉強は、日本の大学と比べてどんな点が異なりましたか?


日本の大学と異なる点はいくつかあります。イベントマネージメントのコースでは中間・期末試験等が無く、代わりに全科目で課題の成果により合否が決まります。課題の内容は主に知識に関する問題やロールプレイ、ドキュメントの作成です。ビジネスシーンを想定した設定の元で進めていきます。授業のために作られた仮想のイベント会社があり、イントラネットが存在しているのには大変驚きました。想像していたよりグループワークやプレゼンテーションは少ないです。また、授業は各科目週一回しかないのですが、その一回が長く3〜4時間もあり、とても長いことにも驚きました。
授業以外にはは、復習として理解できなかった単語を調べたり、クラスメートと課題を一緒に進めたりしています。また、理解が難しい内容は日本語で調べたりYouTube等を活用して学習したりもしています。復習にかける時間は授業の内容や日にもよりますが、学校が始まった当初は毎日2〜3時間程かけて授業で使われたPowerPointを一つひとつ見直していました。

ボランティア活動に挑戦


TAFEでは定期的に学外イベントのボランティア募集案内も紹介してくれます。
私は早産児・病気の新生児やその家族、病院を支援するチャリティイベントに参加し、ウォーキングコース沿いの案内役兼子どもたちに無料のクレープ引換券を配るボランティアを体験しました。一緒にボランティアをしたメンバーは留学生や移民の人が多く、自身も子どもを亡くされた方、単純にボランティアをして人と関わるのが好きな方など、皆さん様々な理由でボランティアに参加していたのが印象的でした。イベントマネージメントを学んでいる身としては、参加登録したボランティアの当日の参加率やそれに応じた仕事の再割り振り等、マネジメントに柔軟さが必要であることを目の当たりにでき勉強になりました。

シドニーの魅力はどんなところでしょう?シドニーの一番おすすめスポットを教えてください

シドニーは多国籍文化が魅力の一つです。様々な国から来た人々が集まっており、電車内や街中を歩いているだけで英語以外の言語が3,4か国語も聞こえてきます。まだ滞在して半年ほどですが、当初想像していた以上に色々なな国籍の人と出会え、様々な価値観に触れることができました。食材やマーケットの屋台・レストラン等も世界中のものが集まっており、今まで知らなかった食べ物に挑戦できるのも楽しいです。また、以前留学していたアメリカのロサンゼルスと比較すると、シドニーは公共交通機関で基本的にどこへ行くにも移動が簡単。
日系スーパーや日本の雑貨・食料品を売っている店も数多くあるので、日本人にとっては生活がしやすいのではないかと思います。

個人的におすすめしたいスポットは、海岸沿いのハイキングコースです。有名なところで言うと、ボンダイビーチからクージービーチに沿って海岸沿いを歩ける道がありますが、大きく広がる海がとてもきれいで、どこを切り取っても絵になる景色が広がります。運が良ければイルカが見えることもあり、気軽に自然を楽しめるのが魅力だと感じています。

お休みの日はどのように過ごしていますか?

休みの日は主に課題に取り組んだりアルバイトをしたりして過ごすことが多いです。クラスメートや友達とご飯に行ったり遊びに行ったりすることもあります。また、英語・日本語の会話を練習したい人たちが集うミートアップに参加したりイベント関連の会場設営・運営ボランティアにも参加したりしました。ミートアップでは目的が似ている人が集まるため共通点も生まれやすく、その点では新しく人と仲良くなりやすい環境であると感じています。

留学通してご自身が成長したと感じる点はありますか?

ビジネスシーンで使用される語彙や言い回しに触れる機会が今までありませんでしたが、授業のロールプレイを通して実践的に学べる機会を得られたことで、以前より自信を持てるようになりました。また、想定外のことに対する忍耐力と行動力が日本にいたときよりも増したと感じています。電車の遅延から学校での手続き、そして家探しや仕事探し等、あらゆる場面で当初思ってもいなかったことやハプニングが日本にいた頃よりも多く起こります。しかし思い通りにいかない時にこそ、ポジティブに考えたり代替解決案を模索したりする精神が鍛えられました。

TAFEはいよいよ後半戦ですね、意気込み、卒業までにやりきりたいことについて教えてください

残りの6ヶ月は自分たちで一からイベントを企画し運営することが控えています。準備段階では大変なことも多く予想されますが、大成功といえるイベントになるよう前向きに取り組みたいです。シドニーでの生活も半年が経ちだいぶ慣れてきたので、また新たにイベントのボランティアに挑戦してみたり、今後の就職先についても本格的に考え準備したりと、日々楽しく生活していきたいと思います。
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G175)
シドニー滞在歴15年を経て、現在東京オフィスで留学コンサルタントとして 皆さんのオーストラリア留学実現へ向けてサポートしています! 現地での滞在・進学経験を踏まえて、皆さんのご留学へむけての不安を解消して安心して出発の日を迎えられるよう、アドバイスしています。 まずはお気軽にご相談下さい! このカウンセラーに質問する

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