【体験談】「人生の選択肢は思ったより多い」と再確認できた社会人留学

Haruna Kadowakiさん | シドニー | TAFE NSW | Marketing and Communication | 1年

留学をしたきっかけを教えてください。

元々、大学在学時に交換留学で1年間アメリカで学部留学をしていたこともあり、人生でそれが最後の留学になるかと思っていました。

大学を卒業後、そのままイベント・プロモーションの会社に就職をし、そこで約6年間、イベントプロデューサーとして、企業の新製品発表会や展示会、ポップアップショップ、バーチャル空間でのイベントなど、様々なイベント・プロモーションの仕事に携わってきました。毎日仕事漬けの生活を送っていたのですが、社会人になって父が急に病気になり、亡くなりました。この時「人生、いつ何が起こるかわからない。」ということを強く実感しました。そして、その当時淡く抱いていた、「もう一度海外で学びたい。」という思いを、できるうちに実現するため、行き先や学校などを調べ始めました。

特に今回の留学において私が重視したかったのは、次の3つでした。

①マーケティングの知識を身につけること
②趣味のサーフィンができること
③気候が良く、治安的に安全に暮らせること 

この条件を考えた時に、オーストラリアに行きたいと考え、オーストラリア留学センターに相談をし、シドニーにあるTAFE Ultimo校のDiploma of Marketing and Communicationへの留学を決めました。

幸いなことに、私は会社の休職制度を利用できたため、会社は辞めずに休職という形を取り、1年間でDiplomaを取得することにしました。

マーケティングコースについて教えて下さい。



TAFE自体は、日本で言う専門学校や職業訓練学校のイメージで、大学よりも実務的な課題が多く、実践的に学べるカリキュラムとなっています。学生層は「高校卒業後、TAFEで勉強をしそのまま就職する人」「高校卒業後、TAFEに行ってから大学に進学する人」「他の学生と差別化を図るために、大学を休学してTAFEで勉強している人」「社会人として働きながらTAFEで勉強する人」など、年齢もバックグラウンドも非常に多様でした。

カリキュラムは、1年間のうち、前半の半年がCertificate Ⅳ、後半の半年がDiplomaとなっており、Certificate ⅣとDiplomaを修了すれば、Diploma of Marketing and Communicationを取得できます。

私はフルタイムの授業をとっており、週3日間、9時から16時30分までキャンパスで授業がありました。授業は大学の様に科目選択式ではなく、全員が同じ授業を取ります。Certificate Ⅳの中でも前期・後期があり、前期3科目・後期3科目の計6科目の授業を受けましたDiplomaも同様に計6科目のため、1年で12科目の授業を受けました。

Certificate Ⅳでは、プレゼンテーション、エレベーターピッチ(15−30秒ほどのプレゼン)、ディベート(議論)、資料作成などのビジネスの基礎から、データベースや統計資料を使用したマーケットリサーチの方法、デジタルメディアをどう最適化していくか、など、マーケティングに関連することを広く学びました。そして、Diplomaでは、プロモーションの基本計画・実施レポート、PRプラン、メディアリリース、メディアプラン、マーケティングレポート、SNS広告の作成など、一通りの資料作成を行い、プレゼンテーションを行った他、ビジネスシュミレーションとビジネスダッシュボードを使用して模擬的に経営を学びました。

TAFEのカリキュラムは、課題に重きが置かれています。そのため、大学の様に座学メインで期末にレポート提出、という形ではなく、各教科に対して課題提出が3~5回程度あるため、実践的な課題を行いながら学び、できることを増やしていくという印象でした。

特に興味深かった科目はありましたか?



特に興味深かった科目は、Diplomaの授業にあった「ビジネスシュミレーションとビジネスダッシュボードを使用して模擬的に経営を行う」授業です。

この授業の先生が、過去にグローバルなIT企業でバリバリ働いていた方で、マーケティングやビジネスの知識だけでなく、会社で働く上で大切なことなど自身の経験談を交えて様々なことを教えてくれました。

経営のシュミレーションでは、クラス内でチーム(自転車の会社)を作り、ターゲット分析をしたり、ブランディング方針などをチームで作りながら、広告費配分や、新製品ローンチ等、ビジネスダッシュボードを見ながらチーム内で議論をして経営判断を行い、順位を競いました。毎週、CEO(先生)に向けて、各決定の理由や結果の振り返り等、数字を分析してレポートしていく必要があるため苦労もしましたが、とても面白い授業でした。

マーケティングや経営の大枠を理解することで、これまでの仕事で断片的に理解していたことが繋がっていくのを実感し、社会人経験があるからこそ、より学びが糧になる感覚を覚えました。

日々の授業や課題、テストにはどのように取り組んでいましたか?

授業数が多いため、頭を整理する意味でも、当たり前ではありますがノートをしっかり取るようにしていました。クラスメイトから、クラウド上にノートを置ける、notionというアプリを勧められたので、そのアプリを使用して、ノートや課題の管理をしていました。また、TAFEの課題は難解なものも多いため、授業がある日に先生に質問ができるよう、提出日よりも1週間程度早めに課題を終わらせる気持ちで先行して取り組むようにしていました。その結果、何故か私がローカルのクラスメイトからも課題についての質問を受けるようになりました笑

課題の期限が近づいてくると、1週間のうち3日間は授業後に図書館でできるところまで勉強し、授業がない日も2日程度は課題に励むことが多かったです。

先生やクラスメートについて教えてください。



先生方は、メディアエージェンシー、マーケティングリサーチ会社、プロモーション会社、IT企業の出身者、自身のビジネスを行っている方など、実際にその分野での経験がある方々ばかりでした。年齢は30代後半~50代と、一通りその分野での経験を積み、業界でのネットワークがある方が多かったです。先生の繋がりで、授業にウェブマーケティング会社のCEOをゲストとして呼んでくれたり、メディア関係のカンファレンスにボランティアとして参加させてもらえたり、インターンをしたければ紹介してくれたりと、学生に様々な機会をくれる素晴らしい先生ばかりでした。

クラスメートについては、Certificate Ⅳの学生数が多かったため、2クラスに分かれて行われており、各クラス20名程度、留学生は日本人4名、スペイン人1名、その他はローカルの学生でした。Diplomaでは学生数が減ったため、1クラスで12名程度、留学生は私1人でした。どちらも一番多かったのは20歳前後の層でしたが、最年少は16歳、最年長は50代と、本当に多様なクラスメイト達でした。

TAFEでの勉強は、日本の大学と比べてどんな点が異なりましたか?

TAFEでの勉強は教科数が多く課題が多いため、日本の大学と比べると、きちんと自分でスケジュールを管理して課題を進めていくことが必要です。また、全ての教科をパスしないと修了できないため、全ての課題をパスする必要があります。

学校での授業も週3日間しかなく、クラブ活動などはないため、学校には授業のためだけに来ているという感じでした。そのため、授業が終わったら帰る学生が多かったです。その点は、課外活動が豊富な日本の大学とは異なると思います。ただ、プロフェッショナルな先生がいる環境で学ぶことができ、同じ様な志を持つ友人ができたのは非常に有意義でした。

余暇は何をしていましたか?



休日は趣味のサーフィンをしたり、現地でできた友人達とイベントやハイキングに行ったり、BBQをしたりしていました。また、長期休みには、オーストラリア国内外へ旅行に行ったり、農場でのボランティア等をしていました。

誰も知り合いがいない土地だったこともあり、現地で国籍や年齢関係なく色々な人と知り合いたかったので、様々な場所に参加をしました。

まず、meet upという、同じ興味を持つ人たちが繋がることができるプラットフォームを使用して、毎週のように言語交換のイベントに参加し、オーガナイザーチームに入りました。毎週、新しい人達と話すことができるので、良い刺激になっていました。そして、友人が主催するハウスパーティーなどを通じて多くの友達を作ることができ、人それぞれ、色々な生き方があることを学びました。また、サーフィンを通じても多くの友人と出会え、部活のように毎週サーフィンをするのも楽しかったです笑

シドニーでの留学生活は、春菜さんにどのような影響を与えましたか?



シドニーでの留学を通じて、人生の選択肢が広がったように感じました。

オーストラリアの大自然と国籍も年齢も多様な友人たちに囲まれて1年過ごしたことで、自分の人生の選択肢は、思ったよりも多いのだな、と改めて思えるようになったことが、今回の留学の一番の成果かもしれません。

また、1年間ホームステイをしていたので、日本とは異なる食生活や、文化を経験できたことも貴重な体験でした。

シドニーのお薦めポイントを教えてください。



シドニー生活で気に入っている点は、オーストラリアで一番の都会でありながら、ビーチや自然にすぐにアクセスできることです。東京と比較すると人口が少ないので、都会でありながらもゴミゴミしていないですし、不便なく快適に過ごすことができました。また、オーストラリアは公園やビーチに無料のBBQ設備があるので、夏は友人と気軽にBBQをすることができるのが画期的でした。

私は公共交通機関のバスやフェリーでサーフィンに行くことが多く、よくマンリービーチやディーワイビーチに行っていたので、思い出の場所でもありお薦めポイントでもあります。シドニーの街中から公共交通機関で1時間ほど離れるだけで、ゆったりしたビーチタウンに行くことができるのは、とても魅力的でした。

社会人留学を考えていらっしゃる方へのメッセージをお願いします。



留学に行くかどうか迷っている方がいれば、是非挑戦してもらいたいです。特に、社会人留学では、今後のキャリアについての悩みもつきまとってくると思いますが、いざ海外に出てみると、そんな悩みも吹き飛ぶと思います。現地で色んな人の生活を見聞きすると「こんな選択肢もあるのか」と、新たな可能性を得られるチャンスになります。悩んでいるようであれば、まずは気軽にオーストラリア留学センターに相談してみてください。人生は、自分が思っている以上に自由です!
豪政府認定留学カウンセラーPIER資格保持
(QEAC登録番号G176)
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