留学する国としてオーストラリアを選んだ理由は何でしょうか
新型コロナウィルスが理由です。以前から一度は海外で学びたいと考えていたのですが、大学4年生に上がる直前、日本で新型コロナウィルスの感染が拡大し始め、結局大学もオンラインのまま卒業したような感じでした。コロナ以前は日本の大学との繋がり等も考慮して、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどを留学先候補にしていたのですが、ロックダウン下での生活・学習環境や時差の問題、緊急帰国できるかどうかなどを考えたとき、現実的に留学するにはどこも少し難しいのではないかと感じていました。
最終的には、私が勉強したい分野が英語で学べ、かつ、コロナでも何とかいける場所をGoogleで1から検索し直し、そこでメルボルンが候補に上がったという流れです。
*左の写真はオーストラリア留学センター提供のメルボルン大学のイメージ写真です。
アーツ&カルチュラルマネジメントを選ばれた背景を詳しく教えてください
学部は東京藝術大学の音楽学部に進学し、音楽やそれに関連する様々な事柄を学問的に考察する楽理科を専攻していましたが、研究者というよりも、現場で音楽に関わるようなことをしたいと考えていました。といってもプロの演奏者や作曲家になりたいということではなく、劇場やオーケストラのような団体の中で働く、広い意味での裏方の仕事です。アーティストと一緒に働いて、アーティストの役に立てるような、アーティストと世の中との繋がりになれるような仕事に就きたいとずっと思っていて、大学在学中からアートマネジメントの分野に興味はありました。
アートマネジメントという言葉自体は、日本でもその手の業界であれば知られている単語ではあるのですが、日本で学科として教えている大学はあまり多くはなく、また、自分がもともと海外に行きたかったということもあり、留学を決めました。
*右の写真はオーストラリア留学センター提供のメルボルンのイメージ写真です。
留学前から高い英語力をお持ちでしたが、過去に留学経験などはありましたか?
いいえ、留学経験はありません。ただ、幼少期から英会話教室には通っていました。比較的少人数のクラスに在籍することになったのですが、本来はアメリカなどに移民してくる子供向けの言語教育メソッドが取り入れられたクラスだったと両親からは聞いています。期間としては幼稚園から小学校卒業までの間、毎週1時間通っていました。一旦そこで英会話教室からは離れたのですが、海外旅行先などで自分がだんだん話せなくなっていくのを実感したこと、また将来留学したかったこともあり、中学2年生ごろからマンツーマンの英会話教室に再び通い始め、大学の学部時代も含め、留学する直前までずっと通い続けました。
日本の大学では完全に英語で行われる授業は無かったのですが、例えば外国人のゲスト講師の方が英語でお話ししてくださったり、日本語以外の文献を読むことなどはあったので、そういう意味で英語を使うことはありました。
メルボルン大学出願時は、IELTSではなくTOEFLのスコアを提出しています。いわゆる現代っ子の弊害というか、文法はパソコンに見直してもらう、みたいな世界で生きてきた結果、私はスペリングを含む筆記が苦手で、どちらかというとスピーキングやリスニングの方が強いタイプでした。なのでもしIELTSを受けていたら、スコアはもっと低かったかもしれません。
*オーストラリア留学センター提供のメルボルン大学のイメージ写真です。
マスターオブアートマネジメントの科目について詳しく教えてください
ファウンデーション科目が免除されたので、150ポイントのプログラムをとりました。必修以外は、選択科目から好きなものを履修できます。必修科目が5つ、選択科目が5つ、キャップストーン科目が2つ(インダストリーコアを選択すると、手続き上は、2科目分のクレジットポイントが配分された科目を1つ選択)の、合計12科目です。
[Compulsory Subjects(必修)5科目](2021年度入学)
Principles of Arts Management
State, Government and the Arts(現在は
Cultural Policyになっています。)
Finance and Budgeting
The Economics of Culture
Applied Research Methods
必修科目の内容ですが、日本でいう、いわゆる文化政策論と文化経済学に当たるのが、State, Government and the ArtsとThe Economics of Cultureです。
Principles of Arts Managementは、基本的にアート・芸術業界に絞った形で、経営学の基礎みたいなことをやります。当然、さまざまな方と働くわけなので、いろんな方をマネジメントする上で何を考えなければいけないのか、といった話題から、いわゆるミッションやビジョン、経営戦略のような話もします。
Finance and Budgetingでは、バランスシートなど財務記録の作成方法や読み方、使用方法といった、経営学の方たちが多分もっと深く勉強される財務のさわりの部分を学びます。あとはファイナンシャルレポートのような実際の様々な芸術団体のレポートを分析し、何が読み取れて、何が読み取れないのか?みたいな話もします。
Applied Research Methodsは、言葉通り研究方法というか、キャップストーンで全員が何かしらのリサーチをやらないといけないので、それに向け、研究を行う上での基礎的な技法を学びます。
[Elective subjects (選択)5科目]
Stakeholders and Fundraising in the Arts
Marketing the Arts
Cultural Complexity and Intelligence
Intercultural Professional Communication
Audiences and the Arts
Marketing the Artsは、自らマーケティングの企画ができるようになることを目的としています。自分がマーケティング担当として採用されたとして、実際にそのまま仕事ができるようになるための内容です。
Stakeholders and Fundraising in the Artsは、ステークホルダーマネジメント(利害関係者とどのように関係を作っていくのか)やファンドレイジング(寄付など、チケット収入以外の資金を獲得する方法)をどう行うかという授業です。
Intercultural Professional Communicationは、英語を母語としない方向けの、プロフェッショナルな現場やビジネス系で使う英語や、効果的かつ戦略的なコミュニケーション能力を学びます。
Cultural Complexity and Intelligenceでは、Cultural Complexity(複雑性)というある種の専門用語みたいなものに対して、どういう風にアプローチすべきかを考えます。例えば、クロスカルチュラルマーケットプレイス(グローバル企業が活動するような、世界中の異なる文化をまたいだ市場)と文化覇権主義といった課題を例にすると、グローバル企業が利益を上げるための戦略として各地の味や文化・慣習を取り入れた”ローカル商品”を作成することはよくありますが、それをグローバル企業による様々な文化の”無断借用”と捉えて”各地固有の文化が飲み込まれていく”と考えることもできますし、グローバル企業であっても一定の”現地化”が必要、というふうに考えて、各地固有の文化はグローバル化したアイテムでさえもそれぞれ独自の形で消費・利用すると考えることもできます。トピックに対してどれだけ異なる読み方や理解の仕方ができるか、その読み方が今の世の中の価値観に従っているか、そこにバイアスはないか、そういうものに対してどれだけ自分が敏感になって多様性や複雑性を感知できるか、それを感知した上でどうするのか、というのがインテリジェンスの部分になります。
Audiences and the Artsは、オーディエンス=芸術系の催しに来てくださる方々ということで、美術館や博物館、劇場、フェスティバルに足を運ぶ人や、テレビや映画、もちろんNetflixでもいいですが、それらを視聴する人たちといったオーディエンスについて、彼らがどのような人たちなのか、また、彼らついてどうやって研究をしたらいいのか、といった感じの内容を学びます。実際に何をやるのかという部分では、リサーチ方法やそこに含まれるバイアス、オーディエンスとして来る人と来ない人の違い、人種、社会的、経済的要因などがオーディエンスに対してどのように影響するのか、といった点も考察します。
特に印象に残っている授業はありますか
授業はどれも凄く面白いと感じましたので、特定の教科を選ぶのは少し難しいです。強いて挙げるなら、うちの学科では恐らく最も人気がないFinance and Budgetingが個人的に一番のお気に入りでした(笑)。
その他の授業も、内容がよく考えられており、その中から自分の目的に合うものを選べるようにコースがデザインされていたのが印象に残っています。私の場合、フェステイバルやミュージアムなどに限定せず、マーケティングやファンドレイジング、オーディエンスなど、どのフィールドでも使えるスキルや科目を選びました。私自身が音楽畑出身なので、音楽のことは自分で勉強すればいいや、みたいに思っていたこともありますが、私自身にとっては、どの授業も役に立ちました。
あとは、 うちの学科で多分一押しというか目玉は、おそらくCapstone subjectsのインダストリーコアだと思います。
キャップストーン科目では、具体的にはどんなことをされましたか
Capstone subjectsには3つの選択肢があります。私は、その中からIndustry Core and Placementを選びました。インダストリーコアと呼ばれる授業と、プライマリーリサーチをやった後、指定された期間内で最低150時間以上のインターンシップを行います。私の場合は週1回の頻度で行いました。
インダストリーコアの授業では、現場の第一線で働かれている方をゲストとしてお呼びしてお話を伺います。私の実施したプライマリーリサーチでは、音楽コンクールをテーマに、コンクールで受賞する(ファイナリストになる)ことがキャリア形成において良い効果をもたらすのか、という観点から、とあるコンクールのファイナリストになった若手歌手の方々3名にインタビューを行い、それをデータとして短めのレポートを書きました。
インターンシップ先は、メルボルンにある合唱団です。学生によっては、もっと大きなインターン先で、マーケティングやファンドレイジングとかをやった人もいましたが、私の場合は、何でも屋のような、下働きのような形に近かったです。
例えば、毎週リハーサルに合わせて会場に行き、楽譜の用意やセットアップをしたり、リハーサル中に何かトラブルがあったら、私ができる限り対処します。それこそ、とりあえず何とかする、って言う世界ですが(笑)。また、演奏会があれば、朝早くから会場に行って鍵を開け、演奏会の荷物を運んで、舞台設営を行い、夜7時とか8時に演奏会が終わったら会場を見回って忘れ物がないか確認し、荷物の撤収・片付けなども行いました。
合唱団は、例えば歌う人数が100人ぐらいいても、経営・運営はとても小さくボランティアみたいな形のところが殆どで、事務とか裏方で動いてる人数は実際そんなに多くないんです。
私のインターン先の場合、合唱団の指揮者兼事務方のトップのような方が1人いる以外は雇用されている事務方のスタッフはおらず、後は全員ボランティアの合唱団員が運営している、というような団体でした。事務方も担っているとはいえその方も本業は指揮者ですから、私はその人をサポートするような感じの業務を任せられました。
マスターコース全体を通して、一番大変だったことはなんでしょうか
最後の学科が一番きつかったですね。科目の取り方の都合もありますが、試験がない分、ほぼ全てにレポート課題が課されて、各科目につき2500〜3000語(レポート用紙8〜10枚)を学期に2回程度は書かないといけません。さらに大体どの科目の期日も皆同じ頃に重なりますので、そうすると、最終的に3〜4日ぐらいの間に4本のレポートを提出しないといけない、みたいな世界になってきますので、やっぱりきついです。
さらにインダストリーコアの方のレポートは、1セメスター(12週間)で書き上げる必要があります。その中でテーマ決めやリサーチのデータ収集も行いますので、実質レポートを書く時間は3〜4週間しかありません。キャップストーンは内容的に授業2つ分に相当しますので、合計6000語ほど書く必要があり、それに合わせてプレースメントやプロジェクトに関するレポートも出さないといけないので、それらを同じタイミングで、と考えると、全部で10,000語ぐらいを書くことになるわけで、そういう意味ではとにかく書けないと大変だと思います。
そう考えると、スキル的にはライティング力が一番のキー要素でしょうか
課題の評価=成績という意味ではそうだろうと思います。プレゼンテーションもないわけではなく、当然それも成績には影響しますが、最後はやっぱり書く必要があります。プレゼンテーションは全てグループワークでしたので、最悪、他の学生に助けてもらうことも可能かもしれませんが、書くのは全て自分でやらないといけませんので。
留学生の割合はどのような感じでしたか
留学生は半々よりもちょっと少ないぐらいだったと思います。アジア圏の留学生、中でも中華系の方は多かったですが、メインランドとは限らず、香港やマカオ、台湾の学生もいました。
勉強以外に、大学院の外で学ぶような機会はありましたか
インターンシップはそういう意味では近いかもしれないですね。 あと、教授がコミュニティグループというか、大学の枠組みを超えた交流ネットワークのようなものを立ち上げてくださり、その集まりみたいなものが学期に2回程度ありました。
メルボルンは、大きな美術館とか演奏会とかも年中あるのでそういったものには困らないですし、教授の方々もそれぞれいろんな企画に関わっていらっしゃったりするので、今度こういうのがあるから良かったらどう?とか、そういう話もたくさん流れてきます。学生同士でも、あれは観に行ったほうがいい、これは行った方がいい、みたいな話は当然しますね。
アートマネジメントという職業は、個人でやる場合が多いのでしょうか、それとも会社に属する方が多いのですか
1人で一通り何でもできるようになりましょう、という考えが背景にあるのは間違いないです。フリーランスの方も多くいますし、いわゆる雇用契約を結んで従業員になる方もいます。ただ、実際何らかの組織に入ったとしても、現実問題として、結局自分で何でもやる羽目になることが多いです。この業界は大きな組織というもの自体がほぼないので、ひたすらファイナンスだけとか、マーケティングだけをやればいい、という状況になる可能性はかなり低いと思います。
当然ながら、業界の中でステップアップしていき、最終的に自分でアーツカンパニーを率いるような状況になれば、一通り何でもできないと困りますし、例えば日々の運営ではなく、芸術団体の大きな先行きを決める権利を持つ”board(ボード)”と呼ばれるポジションを経験したい場合も似たような知識が必要になります。なので、1つの分野に特化すること自体が難しく、単一の知識を追求するだけではなかなか就職しづらいという現実もあります。
ものすごく平たく言ってしまえば、アート系、っていう言葉を括弧に入れてしまって、中小企業を1人で経営できるようになるための基礎知識を全部詰め込むコース、というのが感覚的には近いのかもしれません。
アート系の経営学は、普通の経営学と何が大きく違うのでしょうか
私自身一般的な意味での経営学は学んだことがないのですが、アート業界で1つすごく特徴的なことは、基本的に利益が出ないし、組織自体が利益を出すことを目的としていないという点です。もちろん、DisneyとかNetflixとかは少し別の話になるので置いておいて、この業界は何をどうやっても、基本的には利益が出ないんですね。そのため、私たちは政府や州・財団などからの助成金や個人からの寄付金をいただいて、それを元に運営していく必要があります。
なので、例えば作品を上演するために必要な経費を確保するためのコスト削減などはしますが、次の作品では利益を十倍にしようといった、利潤を得て企業を大きくするような考え方はしません。儲けを出すということがそもそも念頭にないというのは、一般的な経営学とか経済学とかの世界から見ると、少し理解し難い部分かもしれません。
このコースは、やはり音楽に実際に関わってこられた方が多いですか
コース自体は音楽に限っていませんので、色々なバックグラウンドの方がいます。例えば絵描きでしたとか、ダンサー、俳優、会計士、著作権が専門の法学系出身の方、テレビ局スタッフ、映画のクルーなど本当にさまざまです。医師や弁護士のように資格が必要な業界ではないので、何らかの形で芸術に関わってこられた方が多いというのは確かだと思いますが、いわゆるクリエイターばかりでもなく、ただアート鑑賞が好き、というような方もいます。
オーストラリア人の学生の中には、自分自身がパフォーマーやクリエイターで、今後はマネジメントに転身したいとか、自分で自分のマネジメントをする目的で学んでいる方もいました。
この業界は、やはり雇用数自体が少ないのでしょうか
そうですね、フルタイムで自分の生活を成り立たせるだけの仕事、ということになると、求人は多くないと思います。また、フリーランスやインディペンデント(自己雇用)の方も多く、組織の一員として雇われるという形態自体が多くはないと思います。
メルボルン大学の卒業後について教えてください
はい。大学院の最終学期の課題も出し終わった11月ごろ、芸術系の仕事に絞ったオーストラリアの就職サイトからいくつか応募し、タスマニアでの仕事が決まりました。年末年越しをメルボルンで過ごしたあと、1月6日にタスマニアに移動し、3月末までの3か月間、フルタイムのボランティアコーディネーターとして、ボランティアの募集やシフトを組んだりといった業務を担いました。フルタイムスタッフは10名程度いましたが、そのほとんどが私のような3ヶ月、または半年のシーズン雇用で、オフシーズンのスタッフは3名ほどだと思います。
その後、現在は卒業生ビザを申請してシドニーで働かれていますよね
はい、タスマニアで楽しく仕事をした後は、またオーストラリアの同じサイトから次の仕事に応募し、シドニーの合唱団での仕事が決まりました。今の職場もフルタイムのオフィススタッフは5人ほどしかいないのではと思います。フルタイムで1年間という募集でしたが、できる限りその先も長く続けてほしいと言われており、私の雇用契約書の最終日も空欄となっています。
シドニーでのお仕事は、元々合唱団に絞って探されていたのですか
いいえ。フェスティバルまたは音楽系で、他にもオーケストラでの仕事などにも応募していました。合唱団での求人は実際今回受けたものを含めて2度しか見たことがないです。ただ、合唱団からの求人票に記載されていた仕事内容は、多分自分が全部やったことがある内容を、その3倍ぐらいの規模でやるのではと予想ができたので、そういう意味では、合唱団の方がオーケストラ等よりは勝率という意味では高かったかもしれません。
オーストラリアで就職活動をする上で大切だと感じられたことを教えてください
私たちの業界に関して言えば、求人の数自体がさほど多くはないので、競争は激しいということは言われていました。そういう意味では、ご縁や巡り合わせみたいなものも意識しながら、例えば1つや2つ申し込んでダメだったからといって、全てがダメだとは思わずに、諦めずに応募し続ける、みたいな根気強さは必要だと思います。
また、ネットワークを築くことも重要という印象を受けました。当然、人づてに仕事の話が来ることもありますし、私自身、初めて履歴書を書いた時は、それでいいのか分からなかったので大学の教授に添削していただきました。レファレンスを誰にお願いするかという部分も、当然、雇用先と繋がりがありそうな人に頼む方がいいよね、みたいな要素もないわけではないです。
自分以外の留学生がどういう風に就職活動をしているかも凄く参考になります。なので、競争という捉え方よりも、周りの人と協力しながら互いを助けてサポートしながら前へ進むと考える方が、精神衛生上もいいですし、結果的に打率も上がるのではと感じます。
最後に、オーストラリア留学中、勉強以外ではどのようなことを楽しまれましたか
私はオーストラリアの長距離(寝台)列車が好きで、休みの時期を利用して、ダーウィン - アデレード間を2泊3日で走るThe Ghanに乗り、続けてアデレード - メルボルン間を運行するThe Overlandも乗りました。また、アデレードーブリスベン間を走るThe Great Southernは、チケットを取った後でタスマニアでの仕事が決まったので、タスマニアから本土にもう1回飛んできて乗っています。ブリスベンーロングリーチ(Longreach)間を走るSpirit of the Outbackや、ブリスベンーケアンズ間を走るSpirit of Queenslandにはまだ乗っていませんので、パースーシドニー間を運行するThe Indian Pacificと合わせて絶対に乗りたいと思っています。
列車の旅はどれも思い出深く、The Overlandも良かったのですが、個人的にはThe Ghanが1番楽しかったです。どれも乗り心地という面では日本の新幹線にはかないませんし、費用は1人部屋(個室・バストイレは共用)2泊3日で20万円ぐらいしますが、サービスや食事込みで、アルコール類も追加料金ゼロですし、オーストラリアの物価を考えるとそんなものかなと思います。オーストラリア大陸中央部の自分1人ではなかなか行きづらいところに行けて、ダーウィンの方の熱帯雨林の中でおやすみなさい、と寝て、次の日起きたら周りは赤土が広がる砂漠、みたいな、ドラマチックなオーストラリアの気候みたいなものも体感できるのでオススメです。
*「オーストラリア留学センター提供」と記載した以外の写真は、すべて丸山さんより頂いている写真となります。 |
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